Lesson 21
I am determined to see things differently.
- determined [ditə́ːrmind] : 「決心している、決然とした、やる気である」
- be determined to : 「〜することを固く決心している」
- differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
1. The idea for today is obviously a continuation and extension of the preceding one.
- obviously [άbviəsli] : 「明らかに、明白に、明瞭に、一目瞭然で」
- continuation [kəntìnjuéiʃən] : 「続き、連続、存続、延長、継続」
- extension [iksténʃən] : 「拡張、伸長、延長、伸展」
- preceding [prisíːdiŋ] : 「〜に先行する、先立つ」
This time, however, specific mind-searching periods are necessary, in addition to applying the idea to particular situations as they may arise.
- specific [spisífik] : 「明確な、はっきり限定された、具体的な、詳しい」
- searching [sə́ːrtʃiŋ] : 「捜査、検索、探索、検査」
- necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
- in addition [ədíʃən] to : 「〜に加えて」
- apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
- particular [pərtíkjulər] : 「特定の、独特の、特段の、特有の、特殊な」
- situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、情勢、事態」
- arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
Five practice periods are urged, allowing a full minute for each.
- urge [ə́ːrdʒ] : 「促す、要請する、勧める」
- allow [əláu] : 「割り当てる、配分する」
- full minute : 「丸1分」
2. In the practice periods, begin by repeating the idea to yourself.
- begin by : 「〜から始める、まず〜する、初めには〜して」
- repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
Then close your eyes and search your mind carefully for situations past, present or anticipated that arouse anger in you.
- close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
- search [sə́ːrtʃ] : 「探す、捜索する」
- carefully [kέərfəli] : 「注意深く、丁寧に、慎重に、入念に」
- situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、情勢、事態」
- past [pǽst] : 「過去の、昔の」
- present [préznt] : 「現在の、今の」
- anticipated [æntísəpèitid] : 「予想された、予期される」
- arouse [əráuz] : 「刺激する、喚起する」
- anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
The anger may take the form of any reaction ranging from mild irritation to rage.
- take the form of : 「〜となって現れる、〜の形になる」
- reaction [riǽkʃən] : 「反応、応答」
- range [réindʒ] from A to B : 「AからBへ及んでいる、AからBまで多岐にわたる」
- mild [máild] : 「優しい、穏やかな、軽い」
- irritation [ìrətéiʃən] : 「焦燥、苛立ち、立腹」
- rage [réidʒ] : 「激怒、憤激、逆上、激しい怒り、激情、憤怒」
The degree of the emotion you experience does not matter.
- degree [diɡríː] : 「程度、度合い、レベル」
- emotion [imóuʃən] : 「感情」
- experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
- matter [mǽtər] : 「重要である、問題である」
You will become increasingly aware that a slight twinge of annoyance is nothing but a veil drawn over intense fury.
- become [bikʌ́m] : 「〜になる」
- increasingly [inkríːsiŋli] : 「ますます、だんだんと、次第に」
- aware [əwέər] : 「気付いている、気が付いて、承知して、知って」
- slight [sláit] : 「非常に小さい、極めて少量の、ほんのわずかな」
- twinge [twíndʒ] : 「ズキズキする痛み、心のうずき、苦痛」
- annoyance [ənɔ́iəns] : 「苛立たしさ、腹立ち、頭痛の種、苛立ちの元」
- veil [véil] : 「ベール、覆い隠すもの」
- drawn [drɔ́ːn] : 「drawの過去分詞形」
- draw [drɔ́ː] : 「〜を引き出す、取り出す」
- intense [inténs] : 「強烈な、激しい、非常に強い」
- fury [fjúəri] : 「激怒、憤慨、憤激、激情」
究極的には、恐れや怒りや憎悪の原点、その原型にまで辿ることが出来るようになる。つまり、神からの分離という原点に行き着くのだ。しかし、今はそこまで考えなくてよい。
3. Try, therefore, not to let the "little" thoughts of anger escape you in the practice periods.
- therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って」
- thought [θɔ́ːt] : 「思考、思索、考え」
- anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
- escape [iskéip] : 「〜の目にとまらない、注目されない、気づかれない」
Remember that you do not really recognize what arouses anger in you, and nothing that you believe in this connection means anything.
- remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
- recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
- arouse [əráuz] : 「刺激する、喚起する、目覚めさせる、呼び起こす」
- connection [kənékʃən] : 「つなぐこと、つながり、連結」
- in this connection : 「これに関連して、この文脈では」
- mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
You will probably be tempted to dwell more on some situations or persons than on others, on the fallacious grounds that they are more "obvious."
- probably [prάbəbli] : 「高い確実性で、十中八九は、恐らく」
- tempt [témpt] : 「〜する気にさせる」
- dwell [dwél] : 「ある、宿る、残る、存在する、くよくよ考える」
- dwell on : 「〜をくよくよ考える、こだわる、思案する」
- fallacious [fəléiʃəs] : 「誤った、人を惑わす、虚偽の、当てにならない」
- ground [ɡráund] : 「根拠、原因、理由」
- obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、疑う余地のない、見え透いた、露骨な」
This is not so. It is merely an example of the belief that some forms of attack are more justified than others.
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- example [iɡzǽmpl] : 「例、実例、実施例、用例」
- belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
- attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
- justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
4. As you search your mind for all the forms in which attack thoughts present themselves, hold each one in mind while you tell yourself:
I am determined to see ______ [name of person] differently.
I am determined to see ______ [specify the situation] differently.
- present [préznt] : 「示す、提示する」
- present oneself : 「現れる、出頭する、出席する」
- hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
- while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
- specify [spésəfài] : 「〜を明確に述べる、明記する、規定する」
5. Try to be as specific as possible. You may, for example, focus your anger on a particular attribute of a particular person, believing that the anger is limited to this aspect.
- specific [spisífik] : 「明確な、はっきり限定された、具体的な」
- possible [pάsəbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
- for example : 「例えば、例として」
- focus [fóukəs] : 「〜を焦点に合わせる、集中させる」
- particular [pərtíkjulər] : 「特定の、独特の、特段の、特有」
- attribute [ǽtrəbjùːt] : 「特質、特性、性格」
- limit [límit] : 「〜を限定する、〜を制限する」
- aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面、特徴」
抽象的な怒りを対象とするのではなく、具体的な怒りに注目するのである、と言ったが、怒りを抽象的に扱うなと言う意味ではなく、扱い方の方向性を具象から抽象へ向かわせよ、という意味である。まず初めに、具体的な怒りに目を向け、様々な形の怒りを検証するのである。その後、あらゆる怒りは形こそ異れ、すべて同じ幻想であると、怒りを幻想として抽象化するのだ。なぜなら、あなたの知覚は、怒りという幻想を、その具体的な形として捉えており、抽象化した幻想というひと括(くく)りのものとして捉えることが出来ないからだ。知覚が未熟なのである。あるいは、次の文にあるように、あなたの知覚は歪んでいる。
If your perception is suffering from this form of distortion, say:
I am determined to see ______ [specify the attribute]
in ______ [name of person] differently.
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
- suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
- distortion [distɔ́ːrʃən] : 「ゆがみ、ねじれ」
お気付きと思うが、これがACXIMの『赦し(forgiveness)』に繋がる。つまり、隣人も幻想なら、ずぼらな無責任さも幻想だと見ることが出来れば、いったいあなたの怒りには意味があるだろうか? 夢の中の出来事を夢の中の視点から眺めれば怒りも感じるだろうが、夢から覚めた視点で見れば、怒りなど感じるわけがない。こうして、あなたの怒りは幻想と受け入れられ、受け流されて、消滅するのだ。これが、ACIMの『赦し』である。
とは言え、言うは易く行うは難し、である。車を運転していれば、決まってむかつくヤツがいる。その度に、この野郎!、と怒鳴るのが日常である。そんな時は、いや、あの野郎は幻想であって、屁にも満たない影である、怒るに値しない、と思って受け流してしまえばいい。赦してしまうのである。そうすれば、あなたの怒りは消え、その野郎もどこかへ消えていなくなる。少なくとも、あなたの心から、その馬鹿野郎は消える。ACIMが言うように、この幻想世界は赦しの実践訓練の場なのだ。幻想世界をうまく利用するべきだ。むかつくヤツが現れたら、ようし、赦しの実践訓練をしよう、と思えばいいのである。チャンスを無駄にすべきではない。馬鹿野郎が現れたら、あなたの赦しの実験材料だと思えばいい。