●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.130.1:1 ~ W-pI.130.11:5

Lesson 130



It is impossible to see two worlds.
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、できない」
❖ "It is impossible ~ "「二つの世界を(同時に)見ることは不可能である」。幻想世界と実相世界の両方を同時に見ること、あるいは同時にそこに存在すること、それは不可能である。なぜなら、実相世界に目覚めれば、幻想世界は消滅してしまうからだ。



1. Perception is consistent. What you see reflects your thinking. And your thinking but reflects your choice of what you want to see. 
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、知見、感じ方」
  • consistent [kənsístənt] : 「一貫性のある、矛盾しない」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
❖ "Perception is ~ "「知覚には一貫性がある」。"What you ~ "「あなたが見るものは、あなたの思考を反映している」。"And your ~ "「そして、あなたの思考は、あなたが見たいと思って選択したものを反映する」。この幻想世界では、あなたの心が見たいと思ったものが幻想の中で現実化する。ちょうど、強く望んだものが夜見る夢の中に現れるようなものだ。逆に、あなたが知覚するものは、あなたの心が何を思い描いているかを反映している。夜見る夢を分析すれば、心の有様がわかるようなものだ。そういう意味で、知覚には一貫性がある。一貫性はあるが、だから知覚は真実を物語っている、とは言っていないことに注意。



Your values are determiners of this, for what you value you must want to see, believing what you see is really there. 
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち」
  • determiner [ditə́ːrmənər] : 「決定するもの」
❖ "Your values ~ "「あなたの価値観がこれを決める」。"for what you ~ "「なぜなら、あなたが価値を置いたものを、あなたは見たいと望むからだ」。"believing what ~ "「そして、あなたが目にするものは実際そこに存在していると信じてしまうのだ」。あなたの感覚は物を知覚し、知覚した以上、そこに物が実在しているとあなたは信じる。逆に、あなたが物の存在に価値を置くとき、心は知覚に作用して物が存在しているかに見せる。見たのだから、存在している違いないと信じるのだ。



No one can see a world his mind has not accorded value. And no one can fail to look upon what he believes he wants.
  • accord [əkɔ́ːrd] : 「〜を〜と一致させる、調和させる」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
❖ "No one can ~ "「誰も、心が価値と調和させられない世界を見ることなど出来ない」。心がもつ価値観と一致した世界だけを知覚することが出来る。"And no one ~ "「誰も、欲しいと信じるものを見損なうことは不可能だ」。人は見たいものを見るのであり、見たいと思う世界を作り出すのだ。



2. Yet who can really hate and love at once? Who can desire what he does not want to have reality? And who can choose to see a world of which he is afraid? 
  • hate [héit] : 「〜を憎む、〜をひどく嫌う」
  • at once : 「すぐに、同時に」
  • desire [dizáiər] : 「〜が欲しいと強く思う」
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、怖がって」
❖ "Yet who can ~ "「しかし実際、いったい誰が、嫌うと同時に愛せるだろうか」。"Who can desire ~ "意訳する、「いったい誰が、望みもしない現実を欲しがるだろうか」。"And who can ~ "「いったい誰が、怖い世界を見ることを選択したり出来るだろうか」。本当はそうなのだが、この世の住人は、愛しながら憎み、望まない現実を欲しがり、恐ろしい世界を見る。これがACIMで言うところのコンフリクト(conflict)である。矛盾を抱え、葛藤するのだ。



Fear must make blind, for this its weapon is: That which you fear to see you cannot see. 
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、不安」
  • blind [bláind] : 「目の見えない、盲目の」
  • weapon [wépn] : 「武器、兵器、凶器」
  • that which : 「《関係代名詞》〜するもの、関係詞whatと同義」
❖ "Fear must ~ "「恐れが目を見えなくする」。"for this its ~ "「これが、恐れの武器だからだ」。"That which ~ "「見ることを恐れるものを、あなたは見ることが出来ないのだ」。



Love and perception thus go hand in hand, but fear obscures in darkness what is there.
  • hand in hand : 「手をとり合って、関連して」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を曖昧にする、見えなくする」
❖ "Love and perception ~ "「愛と知覚は、このように関連している」。"but fear ~ "「しかし、恐れはそこにあるものを闇の中に隠して見えなくしてしまう」。愛の欠如とは愛への恐れであり、恐れが知覚を狂わせる。ちょうど恐れを抱いた子供が、布団の中に潜り込んで何も見ないようにするように、愛の欠如はあなたの知覚を闇の中に放り込んで、真実が見えないようにしてしまう。



3. What, then, can fear project upon the world? What can be seen in darkness that is real? 
  • project [prɑ́dʒekt] : 「〜を投影する、映し出す」
❖ "What, then ~ "「そこで、恐れは世界の上に何を映し出すのだろうか」。恐れにが世界に投影されて、世界はどんな姿に見えて来るだろうか。"What can be ~ "「闇の中に、実相の何が見えるだろうか」。実相は、恐れが生み出した闇に覆われて見えることはない。



Truth is eclipsed by fear, and what remains is but imagined. Yet what can be real in blind imaginings of panic born? 
  • eclipse [iklíps] : 「暗くする、〜の輝きを失わせる」
  • remain [riméin] : 「残る、生き残る」
  • imagine [imǽdʒin] : 「想像する、心に描く」
  • blind [bláind] : 「目の見えない、盲目の」
  • imaginings [imǽdʒəniŋz] : 「想像上の物」
  • panic [pǽnik] : 「恐慌、恐怖」
  • born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する」
❖ "Truth is ~ "「真実は恐れによってかき消され、残るものは想像されることだけだ」。闇の中に思い描いた空想、つまり、空(くう)というキャンバスに描いた幻想である。"Yet what can ~ "意訳する、「しかし、恐怖が生み出した盲目的な想像物の中で、何が実相的であり得るだろうか」。



What would you want that this is shown to you? What would you wish to keep in such a dream?
  • shown [ʃóun] : 「showの過去分詞」
❖ "What would you ~ "「こんなものを見せてもらいたいと思うだろうか」。"What would you ~ "「こんな夢の中で、いったい何を保持していたいと思うだろう」。



4. Fear has made everything you think you see. All separation, all distinctions, and the multitude of differences you believe make up the world. 
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、離脱」
  • distinction [distíŋkʃən] : 「差異、区別」
  • multitude [mʌ́ltətjùːd] : 「多数、大勢、群衆」
  • difference [dífərəns] : 「相違、相違点、差別」
  • make up : 「作り出す、捏造する、でっちあげる」
❖ "Fear has ~ "「恐れは、あなたが見ていると思っているものすべてをでっち上げた」。"All separation ~ "「あなたが信じている分離のすべて、差異のすべて、そして多くの違い、それらが世界をでっち上げた」。この世界が、幻想としてあなたの目の前に立ち現れている、ということ。あなたは神からの分離を夢に見ているので、それを象徴して、夢に見ている世界は分離の世界となる。



They are not there. Love's enemy has made them up. Yet love can have no enemy, and so they have no cause, no being and no consequence. 
  • enemy [énəmi] : 「敵、かたき」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因、理由」
  • consequence [kάnsəkwèns] : 「結果、結論」
❖ "They are ~ "「それらは、そこにない」。本当は存在していない。"Love's enemy ~ "「愛の敵が、それらを作り出した」。愛の敵、すなわち神への恐れや憎悪を抱くエゴが作り出したものである。"Yet love can ~ "「しかし、愛は敵をもつことはないし、だから、(あなたが目にする)それらは、原因もなく、非存在で、結果ももたない」。神の愛はエゴを敵とは思っていない。愛は恐れや憎悪を赦し、恐れや憎悪を消滅させる。分離から生まれる恐れや憎悪はそもそも幻想なので、その存在を生み出す原因はなく、したがって存在しておらず、だから存在の結果も残すことはない。



They can be valued, but remain unreal. They can be sought, but they can not be found. 
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、〜を尊重する」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • unreal [ʌnríəl] : 「実在しない、虚偽の」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
❖ "They can ~ "「あなたが目にしているものは、高く評価されているが、しかし、実在しないままなのだ」。"They can be ~ "「それらは追い求められるが、見つけ出すことは不可能である」。存在していないので、求めても得られない。たとえば、豊かな物質に恵まれれば幸せが得られると思っているだろうが、幻想の物質から実相の幸せは生まれない。一時の満足ははかなく消え、次の欲望へと走る。落胆と欲望は連鎖して続き、疲れ果てていく。



Today we will not seek for them, nor waste this day in seeking what can not be found.
  • seek for : 「〜を探し求める」
  • waste [wéist] : 「〜を無駄にする、浪費する」
❖ "Today we will ~ "「今日、私たちはそんなものを追い求めたりすまい」。"nor waste ~ "「今日という一日を、見つかりもしないものを探すような時間の無駄にすまい」。



5. It is impossible to see two worlds which have no overlap of any kind. Seek for the one; the other disappears. But one remains. 
  • overlap [òuvərlǽp] : 「重複、重なり」
  • of any kind : 「いかなる種類の」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
❖ "It is impossible ~ "「いかなる重なりもない二つの世界を(同時に)見ることは不可能である」。幻想世界と実相世界は、一切の重なりをもたない。両方の世界に同時に生きることは出来ないのだ。"Seek for ~ "「一つの世界を求めなさい」。"the other ~ "「他方の世界は消える」。"But one ~ "「しかし、一方は残る」。



They are the range of choice beyond which your decision cannot go. 
  • range [réindʒ] : 「範囲、距離、限界、領域」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • decision [disíʒən] : 「決定、決断、決心」
❖ "They are the ~ "意訳する、「その二つの世界があなたの選択範囲であって、それを越えて決定することは出来ない」。あなたが選択できるのは幻想世界か実相世界か、その二つであって、その他の選択は不可能だ。二者択一なのである。



The real and the unreal are all there are to choose between, and nothing more than these.
  • choose between : 「〜のどちらかを選ぶ」
❖ "The real and ~ "意訳する、「実在か非実在か、そのどちらかを選べるだけで、それ以上の選択はない」。



6. Today we will attempt no compromise where none is possible. 
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • compromise [kɑ́mprəmàiz] : 「 妥協、譲歩」
❖ "Today we ~ "「今日、私たちは、どんな妥協も不可能な場所で、妥協しようと試みることはすまい」。二者択一におののいて、曖昧な選択をすることは避ける。



The world you see is proof you have already made a choice as all-embracing as its opposite. 
  • proof [prúːf] : 「証拠、証明、証し」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • embrace [imbréis] : 「囲む、包含する」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対」
❖ "The world you ~ "「あなたが目にしている世界は、あなたが既に、すべてを包括するものに対してその正反対のものを選択した証拠である」。"all-embracing"は"all-encompassing"「すべてを包み込むもの」と同じ意味で、神を意味する。神の子が神を捨てて、神と正反対にあるエゴを選択した証拠が、あなたが目にしている世界だ、ということ。



What we would learn today is more than just the lesson that you cannot see two worlds. 
  • learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る」
❖ "What we would ~ "「私たちが今日学ぶことになるは、単にあなたは二つの世界を同時に見ることは出来ないというレッスン以上のものとなる」。



It also teaches that the one you see is quite consistent from the point of view from which you see it. 
  • consistent [kənsístənt] : 「一貫性のある、矛盾しない」
  • point of view : 「観点、視点、見方、見解、考え方」
❖ "It also teaches ~ "「今日のレッスンは、あなたが目にしている世界は、あなたがその世界を見ているその観点からすれば、極めて首尾一貫していることをも教える」。たとえば、この世界の物質の運動は、物理法則に則って首尾一貫している。時間と空間、そして物質に依存した観点から見れば、この世界に矛盾はないように思えるのだ。エネルギー保存則も然りである。与えれば減るという法則も然りである。愛の対極に憎悪があるということも首尾一貫している。一貫性をもって変化流動しているように見える。



It is all a piece because it stems from one emotion, and reflects its source in everything you see.
  • piece [píːs] : 「一かけら、一片、断片」
  • stem [stém] from : 「〜から生じる、〜から起こる」
  • emotion [imóuʃən] : 「感情、感性」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、反映する」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "It is all ~ "「それはすべて断片である」。"because it ~ "「なぜなら、それは一つの感性から派生したものであり、それを生み出している源を、あなたが目にするあらゆるものの上に反映しているからだ」。この世界は分離を象徴する世界であり、あらゆるものが断片化されて対極をもつ。それは一つの感性から生み出される。"emotion"「感情、感性」という言葉を使っているが、『知覚が生み出す思い込み』ととらえた方がいいだろう。二極分裂した存在が正しい存在形態なのだと信じる思いが対象に反映して、知覚はあらゆるものを断片化して感じ取る。そして、時空間の中で、二項対立する対象が矛盾を引き起こさないようにダイナミックに変化流動し、それを知覚する。知覚は、圧倒的なリアルな世界を展開して見せ、これが現実であり実在だと信じ込ませるのだ。



7. Six times today, in thanks and gratitude, we gladly give five minutes to the thought that ends all compromise and doubt, and go beyond them all as one. 
  • thank [θǽŋk] : 「感謝、謝意」
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
  • gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考」
  • compromise [kɑ́mprəmàiz] : 「妥協、譲歩」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、心配、不安」
  • as one : 「一つになって、一斉に」
❖ "Six times ~ "「今日は6回、感謝と謝意を込めて、あらゆる妥協と疑いに終止符を打ちその一切合切を越えて行く考え方に、5分間を喜んで捧げる」。



We will not make a thousand meaningless distinctions, nor attempt to bring with us a little part of unreality, as we devote our minds to finding only what is real.
  • thousand [θáuzənz] : 「1000、1000個」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
  • distinction [distíŋkʃən] : 「差異、区別」
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • bring [bríŋ] : 「〜を連れて行く」
  • unreality [ʌnriǽləti] : 「非現実性、実在しないもの」
  • devote [divóut] : 「向ける、ささげる、専念させる」
❖ "We will not ~ "「私たちは、実在するものだけを探すことに専念するとき、数多くの無意味な区別を設けることなく、非実在のかけらも持とうとすまい」。実在する真実だけを探し求めることに専念し、幻想の分離が生み出す無意味な区別を放棄して、非実在の幻想はすべて持つまい。



8. Begin your searching for the other world by asking for a strength beyond your own, and recognizing what it is you seek. 
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
❖ "Begin your ~ "「あなた自身の力を越えた力を求めることで、たま別の世界を探し始め、それがあなたの探している世界だと認識しなさい」。



You do not want illusions. And you come to these five minutes emptying your hands of all the petty treasures of this world. 
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • empty [émpti] : 「空にする」
  • petty [péti] : 「わずかな、小さい、けちな」
  • treasure [tréʒər] : 「宝、富、宝物、財宝」
❖ "You do not ~ "「あはたは幻想を欲してはいない」。"And you come ~ "意訳する、「この世界のケチな宝物でいっぱいになったあなたの手の中を空っぽにする5分間にしなさい」。



You wait for God to help you, as you say:

        It is impossible to see two worlds.
 
        Let me accept the strength God offers 
        me and see no value in this world,
 
        that I may find my freedom and deliverance.
  • wait for : 「〜を待つ」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
  • deliverance [dilívərəns] : 「救出、解放」
❖ "You wait for ~ "「次のように言いながら、神があなたを助けてるのを待つ」。"It is impossible ~ "「二つの世界を(同時に)見ることは不可能だ」。"Let me accept ~ "「神が私に差し出してくれる力を受け入れ、この世界に何の価値も見ないようにしよう」。"that I may ~ "「そうすれば、私は解放と救いを見出せるだろう」。



9. God will be there. For you have called upon the great unfailing power which will take this giant step with you in gratitude. 
  • call upon : 「求める、要求する」
  • unfailing [ʌ̀nféiliŋ] : 「信頼できる、失敗しない」
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
❖ "God will ~ "「神はそこにいてくれるだろう」。"For you have ~ "意訳する、「なぜなら、あなたは、失敗することのない大きなパワーを求めたのであり、そのパワーによって、あなたは感謝のうちに、この大きなステップをとることが出来るからだ」。あなたは解放と救いのためのパワーを神に求めた。それに応えて、神は、決して失敗することのないパワーをあなたに与え、そのパワーのおかげであなたが大きなステップをとることが出来た。あなたは神に感謝し、神もまた、あなたが神を求めたことに感謝する。



Nor will you fail to see His thanks expressed in tangible perception and in truth. 
  • express [iksprés] : 「表す、示す、表現する」
  • tangible [tǽndʒəbl] : 「理解できる、明らかな」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見」
❖ "Nor will you ~ "「また、あなたは、明確に知覚できる形で、そして真実の内に表現された神の感謝を見損なうことはない」。神の感謝をあなたは知覚を通して知ることが出来る。知覚が修正され、真実が見えてくるのだ。あなたの心に、ヴィジョンが生み出されたからだ。



You will not doubt what you will look upon, for though it is perception, it is not the kind of seeing that your eyes alone have ever seen before. 
  • doubt [dáut] : 「〜を疑問に思う、疑う」
  • look upon : 「〜を見る」
  • kind of : 「〜のような種類の」
❖ "You will not ~ "「あなたが目にするものを、あなたは疑わないだろう」。神の感謝を知覚し、それを疑うことはない。"for though it ~ "「なぜなら、それが知覚だとしても、以前、あなたの目だけがとらえる見方と種類が違うからだ」。以前は、肉体的な目だけがとらえた現実を実在する真実だと思っていたが、それは幻想であった。しかし、今、あなたの知覚は修正され、目で見ているとはいえ、それは心の目で見ていることになる。だから、心の目が知覚した真実を、あなたは疑うことはない。神の感謝が見えたなら、それは実在の真実である。



And you will know God's strength upheld you as you made this choice.
  • upheld [ʌ̀phéld] : 「upholdの過去・過去分詞形」
  • uphold [ʌ̀phóuld] : 「支持する、支える、守る」
❖ "And you will ~ "「あなたがこの選択をするとき、神の力があなたを支持してくれると知るだろう」。あなたが実相世界を本当の世界だとして選択するとき、神はあなたの選択を支持し、大きな力を与えてくれる。



10. Dismiss temptation easily today whenever it arises, merely by remembering the limits of your choice. 
  • dismiss [dismís] : 「追放する、退ける」
  • temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界、限界」
❖ "Dismiss temptation ~ "「誘惑されそうになったらいつでも、今日は簡単に誘惑を退けてしまいなさい」。あなたを幻想に引き戻そうとするエゴが仕掛ける誘惑を退けなさい。"merely by ~ "「単に、あなたは、選択が設けた限界を思い出せばいい」。選択が設けた限界とは、これは取り入れこれは排除するというような取り決めのこと。具体的には次の文。



The unreal or the real, the false or true is what you see and only what you see. 
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
❖ "The unreal ~ "「非実相的なものか、あるいは実相的なものか、偽りか真実か、それがあなたが目にするものであり、それだけが見るべきものである」。あなたが幻想世界を選択したなら、あなたが目にするものは非実相的な偽りであり、実相世界を選択しなら、あなたが見るものは実相的な真実である。選択次第であなたが目にするものは決定する。選択が知覚に限界を設けるのだ。



Perception is consistent with your choice, and hell or Heaven comes to you as one.
  • consistent [kənsístənt] with : 「〜と一致する」
  • hell [hél] : 「地獄、生き地獄、修羅場」
  • as one : 「一つになって、一体となって」
❖ "Perception is ~ "「知覚はあなたの選択と一致する」。"and hell or ~ "「そして、地獄か天国のどちらかが、知覚と一体になって現れる」。



11. Accept a little part of hell as real, and you have damned your eyes and cursed your sight, and what you will behold is hell indeed. 
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、受け入れる」
  • damn [dǽm] : 「〜を呪う、破滅させる」
  • curse [kə́ːrs] : 「〜を呪う、〜に悪態を付く」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界」
❖ "Accept a little ~ "「地獄のほんの一部でも実在だと認めてしまえば、あなたは自分の目に悪態をつき、その光景を呪い、あなたが目撃するものはまさに地獄となる」。



Yet the release of Heaven still remains within your range of choice, to take the place of everything that hell would show to you. 
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
  • range [réindʒ] : 「範囲、距離、限界、領域」
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
❖ "Yet the release ~ "「しかし、天の王国への解放は、あなたの選択範囲内にまだ残されている」。あなたの選択次第では、まだまだ救いに希望はある。"to take the place ~ "「地獄があなたに見せるすべてを変えられるのだ」。地獄に取って代えて、天の王国を選択すれば、目にするものはすべて変わる。



All you need say to any part of hell, whatever form it takes, is simply this:

        It is impossible to see two worlds. 
        I seek my freedom and deliverance, 
        and this is not a part of what I want.
  • whatever [hwʌtévər] : 「どんな〜が〜でも」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、現れ、姿」
  • deliverance [dilívərəns] : 「救出、解放」
❖ "All you need ~ "「地獄がどんな形をとろうとも、その地獄のいかなる部分に対してもあなたが言う必要のあることは、次のようにシンプルである」。"It is impossible ~ "「二つの世界を(同時に)見ることは不可能である」。"I seek my ~ "「私は、私の解放と救いを求める」。"and this is ~ "「この状況は、私が望んでいることの一部ではない」。
 
 
 



W-pI.129.1:1 ~ W-pI.129.9:5

Lesson 129 



Beyond this world there is a world I want.
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
❖ "Beyond this ~ "「この世界を越えた向こうに、私の欲する世界がある」。幻想世界の向こうに、あなたの欲する実相世界がある。天の王国である。もちろん、天の王国という言葉は比喩的な言葉であって、宇宙の彼方に実質的な楽園がある、という意味ではない。物質世界という夢が覚めたとき、真実で構成された想念の世界が現れる。それが実相世界であり、天の王国である。そこに通じる道は、あなたの心である。



1. This is the thought that follows from the one we practiced yesterday. 
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • follow [fάlou] : 「〜に続く、〜の次に来る」
❖ "This is the ~ "「この考え方は、昨日私たちが練習したレッスンに続くものでだ」。



You cannot stop with the idea the world is worthless, for unless you see that there is something else to hope for, you will only be depressed. 
  • worthless [wə́ːrθlis] : 「価値のない、役に立たない」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り」
  • depressed [diprést] : 「精神的に沈んだ、意気消沈した」
❖ "You cannot stop ~ "「この世界が価値がないという考えで止まってはいけない」。"for unless you ~ "「なぜなら、希望を見出せる何かがあると知らない限り、あなたは意気消沈してしまうだけだろうから」。



Our emphasis is not on giving up the world, but on exchanging it for what is far more satisfying, filled with joy, and capable of offering you peace. Think you this world can offer that to you?
  • emphasis [émfəsis] : 「重点を置くこと、強調」
  • give up :  「あきらめる、断念する」
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「換えること、交換」
  • satisfying [sǽtisfàiiŋ] : 「満足な、十分な」
  • capable [kéipəbl] of : 「〜ができる」
❖ "Our emphasis ~ "「私たちが強調したいのは、この世界を諦めるということではなく、もっと満足のいく世界、喜びで満たされ、あなたに平和を差し出すことの出来る世界とこの世界を交換してしまうことなのだ」。幻想世界を実相世界と交換すること、つまり、幻想から実相へ目覚めること、それが目的である。"Think you this ~ "「この世界が喜びや平和をあなたに与えてくれるなどと、あなたは思っているだろうか」。



2. It might be worth a little time to think once more about the value of this world. 
  • worth [wə́ːrθ] : 「〜の価値がある、〜に値する」
  • once more : 「もう一度」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち」
❖ "It might be ~ "「もう一度、この世界がもつ価値について短時間でもいいから考えてみることは有意義であろう」。



Perhaps you will concede there is no loss in letting go all thought of value here. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • concede [kənsíːd] : 「(敗北を)認める、(真実と)認める」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
❖ "Perhaps you ~ "「多分あなたは、この世界における価値観のすべてを投げ捨てても何も失うことはないと、認めざるを得なくなるだろう」。



The world you see is merciless indeed, unstable, cruel, unconcerned with you, quick to avenge and pitiless with hate. 
  • merciless [mə́ːrsilis] : 「無慈悲な、無情な」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
  • unstable [ʌ̀nstéibl] : 「不安定な、安定を欠く」
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、むごい」
  • unconcerned [ʌ̀nkənsə́ːrnd] : 「無関心な」
  • unconcerned with : 「〜に無関心な」
  • avenge [əvéndʒ] : 「仕返しをする、復讐をする」
  • pitiless [pítilis] : 「情け容赦のない」
  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
❖ "The world you ~ "「あなたが目にする世界は、実に無慈悲で、安定感を欠き、残酷で、あなたに無関心であり、すぐにも復讐し、憎悪をもって情け容赦もしない」。



It gives but to rescind, and takes away all things that you have cherished for a while. 
  • rescind [risínd] : 「剥奪する、取り去る」
  • take away : 「奪い去る、持ち去る」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする」
  • for a while [hwáil] : 「しばらく、少しの間 」
❖ "It gives but ~ "「この世界は、与えたとしても、それは取り去るためにそうするだけだ」。"and takes away ~ "「あなたがつかの間大切にしていたものでさえ、すべて奪い去る」。



No lasting love is found, for none is here. This is the world of time, where all things end.
  • lasting [lǽstiŋ] : 「長続きする、持続的な」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
❖ "No lasting love ~ "「継続する愛は見出せない」。"for none ~ "「なぜなら、そんなものはここにはないからだ」。"This is the ~ "「ここは時間の存在する世界であり、すべての事象は終わりを迎える」。時間の存在する二元論世界では、事象は常に変化流動し、すべては崩壊へと向かう。



3. Is it a loss to find a world instead where losing is impossible; where love endures forever, hate cannot exist and vengeance has no meaning? 
  • instead [instéd] : 「代わりに、それよりむしろ」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない」
  • endure [indjúər] : 「持ちこたえる、持続する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、仕返し、報復」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
❖ "Is it a loss ~ "「失うことが不可能な世界を代わりに探すことは損失だろうか」。"where love ~ "「そこでは、愛は永遠に持続し、憎しみは存在出来ず、復讐は意味をもたない」。



Is it loss to find all things you really want, and know they have no ending and they will remain exactly as you want them throughout time? 
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
  • throughout [θruːáut] : 「〜の間中」
❖ "Is it loss ~ "「あなたが本当に望むものすべてが見つかり、それには終わりがなく、あなたがそうあって欲しいと思ったままにいつまでもそのままであり続けると知ることは、損失だろうか」。



Yet even they will be exchanged at last for what we cannot speak of, for you go from there to where words fail entirely, into a silence where the language is unspoken and yet surely understood.
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を引き替える」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • entirely [entáiərli] : 「全く、完全に、全体に」
  • silence [sáiləns] : 「静けさ、静寂、沈黙」
  • language [lǽŋɡwidʒ] : 「言葉、言語」
  • unspoken [ʌ̀nspóukən] : 「無言の、言葉にされない」
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、確かに、確実に」
❖ "Yet even they ~ "「だが、それさえも、ついには言葉で言い表せないものと交換されるだろう」。"for you go ~ "「なぜなら、あなたはそこから、言葉がまったく役に立たない世界へと行くからだ」。"into a silence ~ "「言葉が話されることはなく、しかし、確実に理解出来る、そういう静寂の中に入って行くのである」。



4. Communication, unambiguous and plain as day, remains unlimited for all eternity. 
  • unambiguous [ʌnæmbíɡjuəs] : 「曖昧でない、明白な」
  • as plain as day : 「極めて明白で」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • unlimited [ʌnlímitid] : 「制限のない、無制限の」
  • for all eternity : 「永遠に」
❖ "Communication ~ "「(言葉を介さない)コミュニケーションは、曖昧ではなく極めて明白であり、永遠に制限されないままである」。言葉がないから会話に制限が加わるのではないかと思われるだろうが、その逆である。



And God Himself speaks to His Son, as His Son speaks to Him. Their language has no words, for what They say cannot be symbolized. 
  • symbolize [símbəlàiz] : 「〜を象徴する、〜を記号で表す」
❖ "And God Himself ~ "「そして、神の子が神に語りかけると、神自らが神の子に語りかける」。"Their language ~ "「彼らの言語は言葉を持たない」。"for what They ~ "「なぜなら、彼らの話すことは記号化出来ないからだ」。神と神の子は、言語化された言葉を通じて心を通わすのではない。心が直接通じ合うのだ。



Their knowledge is direct and wholly shared and wholly one. How far away from this are you who stay bound to this world. 
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
  • direct [dirékt] : 「直接の、直々の」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体的に」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • bound : 「bind の過去・過去分詞形」
❖ "Their knowledge ~ "「彼らの叡智は直接的であり、すべて分かち合われ、完全に一体である」。神と神の子の考えや思い、知恵も知識もすべて含めて、直接結ばれており、分かち合われて一体である。"How far away ~ "「この世界に縛られ続けているあなたは、これとどんなにかけ離れていることか」。



And yet how near are you, when you exchange it for the world you want.
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を引き替える」
❖ "And yet how ~ "「しかし同時に、あなたがこの世界をあなたの望む世界と交換するとき、あなたは、どんなにかこれに近づけることか」。



5. Now is the last step certain; now you stand an instant's space away from timelessness. 
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、まさにその時」
  • away from : 「〜から離れて」
❖ "Now is the ~ "「今や最後の一歩は確実である」。"now you stand ~ "「今、あなたは、無時間からほんのちょっとだけ離れた場所に立っているのだ」。無時間無空間の実相世界にすぐにでも到達出来る位置にいる。最後のステップは必ず成就する。



Here can you but look forward, never back to see again the world you do not want. 
  • forward [fɔ́ːrwərd] : 「前方に、先に、将来に」
❖ "Here can you ~ "「ここからは、前を向くしかない」。"never back ~ "「望みもしない世界を再び目にするために後戻りすることは出来ない」。



Here is the world that comes to take its place, as you unbind your mind from little things the world sets forth to keep you prisoner. 
  • take one's place : 「〜の代わりをする、〜と交代する」
  • unbind [ʌ̀nbáind] : 「解く、ほどく」
  • set forth [fɔ́ːrθ] : 「説明する、表明する」
  • prisoner [prízənər] : 「囚人、捕虜」
❖ "Here is the ~ "「あなたを囚われ人にするためにこの世界が説得する些細なことからあなたの心を解放するとき、その世界と置き換わる世界がここにある」。あなたを縛り付けるエゴの誘惑から心を解放するとき、幻想世界に代わって実相世界が現れる。



Value them not, and they will disappear. Esteem them, and they will seem real to you.
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、〜を尊重する」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • esteem [istíːm] : 「〜を尊重する、重んじる」
❖ "Value them ~ "「些細なことに価値を置いてはいけない」。"and they ~ "「そうすれば、そんなものは消滅する」。"Esteem them ~ "「もし些細なものを重んじたりしたら、あなたにとってそれが現実であるかのように見えてしまうのだ」。エゴの誘惑に負けて、エゴが差し出すあめ玉を欲しがったりしたら、そのあめ玉こそが世界で一番大切なもの、つまり、あなたの欲する現実そのものとなってしまう。



6. Such is the choice. What loss can be for you in choosing not to value nothingness? 
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、無価値」
❖ "Such is ~ "「選択とは、そういうことだ」。エゴの差し出すあめ玉に価値を置くか、価値を置かないか、それが大切な選択。"What loss can ~ "「無なるものに価値を置かない選択をしたところで、あなたは何を失うだろう」。存在さえしない幻想を捨てても、あなたは何も失うことはない。



This world holds nothing that you really want, but what you choose instead you want indeed! Let it be given you today. 
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • instead [instéd] : 「代わりに、それよりむしろ」
  • indeed [indíːd] : 「本当に、確かに」
❖ "This world ~ "「この世界は、あなたが本当に欲するものを何も持ってはいない」。"but what you ~ "「その世界に代えてあなたが選択したものこそ、あなたが本当に欲するものである」。"Let it be ~ "「今日、それがあなたに与えられるようにしなさい」。幻想世界に代えて、実相世界があなたのものとなるようにしなさい。



It waits but for your choosing it, to take the place of all the things you seek but do not want.
  • wait for : 「〜を待つ」
  • take the place of : 「〜に取って代わる」
❖ "It waits but ~ "「実相世界は、あなたがそれを選択することを待ち望んでいる」。"to take the place ~ "「望んでもいないのに求めてきたものすべてと置き換えてしまうためである」。



7. Practice your willingness to make this change ten minutes in the morning and at night, and once more in between. 
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気」
  • once more : 「もう一度」
  • in between [bitwíːn] : 「間に、中間に」
❖ "Practice your ~ "「朝と夜、そしてその間にもう一度、10分間、この交換を心からやるんだと思えるように練習しなさい」。幻想世界に代えて実相世界に生きるのだという意識を高めていくのだ。



Begin with this:

        Beyond this world there is a world I want. 
        I choose to see that world instead of this, 
        for here is nothing that I really want.
  • begin with : 「〜から始める」
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
❖ "Begin with ~ "「次の言葉で練習を始めなさい」。"Beyond this ~ "「この世界を越えた所に、私の欲する世界がある」。"I choose to ~ "「この世界に代えて、その世界を見る選択を私はする」。"for here is ~ "「なぜなら、ここには私が本当に欲するものが何もないからだ」。



Then close your eyes upon the world you see, and in the silent darkness watch the lights that are not of this world light one by one, until where one begins another ends loses all meaning as they blend in one.
  • silent [sáilənt] : 「静かな、無言の」
  • one by one : 「一つずつ」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する」
  • blend [blénd] : 「溶け込む、一体化する」
❖ "Then close your ~ "「その後、あなたが目にする世界に対して目を閉じ、静かな暗闇の中で、〜するまで、この世界の光とは異なる光を一つずつ見なさい」。"until where ~ "「一つの光が始まり、別の光が終わり、すべての光が一つに溶け込むにしたがい、あらゆる意味は失われる、そうなるまで、」この世界の光とは異なる光を一つずつ見なさい。詩的表現をしているので、解釈が非常に難しい。まず、"one begins another ends"であるが、幻想世界の光が消え、実相世界の光が輝き出す、と解釈も出来るが、"they blend in one"「一つに溶け合う」とあるので、幻想の光と実相の光が混じり合うことは考えにくく、実相の一つの光が始まり、別の光が終わる、と解釈した。"loses all meaning"「すべての意味が失われる」とは、この幻想世界がもっているすべての意味が失われる、つまり、この世界の存在意義が消滅していく、と解釈した。



8. Today the lights of Heaven bend to you, to shine upon your eyelids as you rest beyond the world of darkness. 
  • bend [bénd] : 「曲がる、向ける」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • eyelid [áilid] : 「まぶた」
  • rest [rést] : 「ある、休む、静止する」
❖ "Today the lights ~ "「今日、天の光はあなたに向けられて放たれる」。"to shine upon ~ "「その光は、暗闇の世界を越えた所であなたが安らぐとき、あなたのままぶたの上に輝く」。



Here is light your eyes can not behold. And yet your mind can see it plainly, and can understand.
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • plainly [pléinli] : 「はっきりと、明白に」
❖ "Here is light ~ "「これは、あなたの(肉体の)目がとらえることの出来ない光である」。"And yet your ~ "「しかし、あなたの心だけがその光を鮮明に見ることが出来、また、理解も出来る」。



A day of grace is given you today, and we give thanks. This day we realize that what you feared to lose was only loss.
  • grace [gréis] : 「優雅、神の恩寵、神の愛」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する」
❖ "A day of grace ~ "「今日、神の恩寵の日があなたに与えられ、私たちは感謝を捧げる」。"This day we ~ "「今日という日、私たちは、失うことを恐れていたものは、ただ単に消滅するだけだと悟るのだ」。ここは、"lose"と"loss"を並べて、詩的な言葉遊びをしている。失うこと自体が失われる、つまり、失うことは幻想だと知るのである。



9. Now do we understand there is no loss. For we have seen its opposite at last, and we are grateful that the choice is made. 
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
  • at last : 「ついに、とうとう」
  • grateful [ɡréitfəl] : 「感謝する、感謝している」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
❖ "Now do we ~ "「今や私たちは、喪失というものは存在しないと理解する」。"For we have ~ "「なぜなら、私たちはついに、その正反対のものを知ったからである」。実相には喪失という言葉はない。真実の豊穣、それが実相の姿である。"and we are ~ "「そして私たちは、(正しい)選択がなされたことに感謝するのだ」。



Remember your decision hourly, and take a moment to confirm your choice by laying by whatever thoughts you have, and dwelling briefly only upon this:

        The world I see holds nothing that I want. 
        Beyond this world there is a world I want.
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • decision [disíʒən] : 「決定、決断、決心」
  • hourly [áuərli] : 「1時間ごとに、毎時、絶えず」
  • take a moment : 「少し時間を取る」
  • confirm [kənfə́ːrm] : 「確かめる、確認する」
  • lay by : 「脇に置く、取っておく」
  • dwell on : 「〜をくよくよ考える、思案する」
  • briefly [bríːfli] : 「簡潔に、ちょっとの間」
❖ "Remember your ~ "「1時間毎に、あなたの決心を思い出しなさい」。"and take a ~ "「そして、あなたが抱いてきた考え方のすべてを脇に置き、ちょっとの間、あなたの選択についてよく考えて、あなたの選択をしっかり確認するための時間を少し取りなさい」。"The world I ~ "「私が目にする世界は、私が欲するものを何も持ってはいない」。"Beyond this ~ "「この世界を越えた向こうに、私の欲する世界がある」。
 
 
 



W-pI.128.1:1 ~ W-pI.128.8:4

Lesson 128



The world I see holds nothing that I want.
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
❖ "The world I ~ "「私が目にする世界は、私が欲しいものを何も保持してはいない」。この幻想世界は、あなたが欲する真実をもってはいない。



1. The world you see holds nothing that you need to offer you; nothing that you can use in any way, nor anything at all that serves to give you joy. 
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
  • in any way : 「多少なりとも、形はどうあれ」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、〜に仕える」
❖ "The world you ~ "「あなたが目にするこの世界は、あなたが自分に差し出す必要のあるものを何も保持してはいない」。"nothing that ~ "「形はどうであれ、あなたが利用できるものは何もない」。"nor anything ~ "「あなたに喜びを与えるのに役立つものもまったくない」。あなたに必要なもの、欲するものは真実であって、それは幻想の中に存在してはいない。



Believe this thought, and you are saved from years of misery, from countless disappointments, and from hopes that turn to bitter ashes of despair. 
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ」
  • countless [káuntlis] : 「数え切れないほどの、無数の」
  • disappointment [dìsəpɔ́intmənt] : 「失望、落胆」
  • turn to : 「〜に変わる」
  • bitter [bítər] : 「苦々しい、悲痛な」
  • ash [ǽʃ] : 「灰、灰色」
  • despair [dispέər] : 「絶望、失望、落胆」
❖ "Believe this ~ "「この考え方を信じなさい」。"and you are ~ "「そうすれば、あなたは長年の悲しみから救われ、数え切れないほどの失望から救われ、絶望の苦い灰と化す希望から救われる」。



No one but must accept this thought as true, if he would leave the world behind and soar beyond its petty scope and little ways.
  • accept [æksépt] : 「認める、容認する、受け入れる」
  • leave [líːv] : 「 〜から離れる、〜と別れる」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に」
  • soar [sɔ́ːr] : 「飛翔する、上昇する」
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
  • petty [péti] : 「わずかな、小さい、けちな」
  • scope [skóup] : 「範囲、領域」
❖ "No one but ~ "意訳する、「もし、この世界を後に残し、制限されたわずかな空間を越えて天に上昇したいと望むなら、誰もが、この考え方は真実だと受け入れなくてはならない」。幻想世界(地上)から実相世界(天上)へとアセンション(Ascension)したいと願うなら、この世界があなたに真実を与えることは不可能だと受け入れなくてはならない。なお、"its petty scope and little ways"の部分であるが、この世界(地上)の思考や行動の範囲がいかにも狭く、制限されていて、身動きが出来ない状態だということを表しているのだろう。



2. Each thing you value here is but a chain that binds you to the world, and it will serve no other end but this. 
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、〜を尊重する」
  • chain [tʃéin] : 「鎖、手枷、足枷」
  • bind [báind] : 「〜を束縛する、拘束する」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、果たす、〜に仕える」
  • end [énd] : 「目的、目標、結果」
❖ "Each thing ~ "「この世界であなたが価値を置いているものは、どれも、あなたを世界に縛り付ける鎖にほかならない」。"and it will ~ "「それは、この目的以外の何にも役立たないのだ」。この世であなたが価値を置いているもの、たとえば、お金、地位、名誉、等々は、エゴがあなたを幻想に縛り付けるために用意した甘いあめ玉である。



For everything must serve the purpose you have given it, until you see a different purpose there. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • until [əntíl] : 「〜する時まで」
  • different [dífərənt] : 「相違する、異なる」
❖ "For everything ~ "「なぜなら、あなたがそこに違った目的を見出すまで、すべては、あなたがそれに与えた目的のために仕えるからだ」。あなたの心を支配するエゴがあなたを唆(そそのか)して、意味のないものに価値を与える。あなたが価値を与えたものはすべて、その目的のためだけに存在しているかのように見えてくるのだ。たとえば、お金に価値を置いて金儲けに執着すれば、お金をどう利用するかが問題ではなくなり、ただ金儲けだけを目的としてそれに固着することになる。



The only purpose worthy of your mind this world contains is that you pass it by, without delaying to perceive some hope where there is none. 
  • worthy [wə́ːrði] : 「尊敬すべき、価値ある」
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • pass [pǽs] : 「通る、通り過ぎる、通過する」
  • delay [diléi] : 「遅れる、〜を遅らせる」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
❖ "The only purpose ~ "「この世にあって、あなたの心にとって価値ある唯一の目的は、それに目をくれないで通過してしまうことだ」。"without delaying ~ "「希望のない所に何らかの希望を見つけようとして、ぐずぐずしてはいけない」。ぐずぐずせずに、本当の価値などない所を通り過ぎてしまわなくてはいけない。



Be you deceived no more. The world you see holds nothing that you want.
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
  • no more : 「それ以上〜ない」
❖ "Be you deceived ~ "「もうこれ以上、騙されてはいけない」。"The world you ~ "「あなたが目にする世界は、あなたが欲するものを何も保持してはいない」。



3. Escape today the chains you place upon your mind when you perceive salvation here. For what you value you make part of you as you perceive yourself. 
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する、抜ける」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "Escape today ~ "「今日、あなたがこの世界にいて救いを知りたいと思ったら、あなたがあなたの心につないだ鎖から逃れなさい」。幻想世界から目覚めて救われたいと願うなら、まず、あなたを幻想世界に縛り付けている鎖を断ち切りなさい。"For what you ~ "「なぜなら、あなたが価値があると思うものを、あなたは自分の一部にしてしまい、それをあなた自身だと知覚するからだ」。たとえば、お金こそが一番価値があると思い込むと、お金が自分自身であって、お金のない自分は自分ではないように思ってしまう。だから、この世界から救われるには、そのお金の呪縛から逃れなくてはならない。価値の絆を断ち切るのである。



All things you seek to make your value greater in your sight limit you further, hide your worth from you, and add another bar across the door that leads to true awareness of your Self.
  • great [ɡréit] : 「大きい、巨大な、主要な」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界」
  • limit [límit] : 「〜を限定する、〜を制限する」
  • further [fə́ːrðər] : 「さらにまた、さらに深く」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • worth [wə́ːrθ] : 「価値」
  • add [ǽd] : 「加える、付け足す」
  • barrier [bǽriər] : 「障害物、障壁」
  • across [əkrɔ́s] : 「〜を横切って、〜を横断して」
  • lead to : 「つながる、結果として〜に導く」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、意識性 」
❖ "All things you ~ "「あなたの視野の中で、あなたの価値をさらに大きくするためにあなたが求めるものはすべて、あなたをますます制限する」。"hide your ~ "「それは、あなたの価値をあなたから隠し、本当のあなた自身に気付くという真の意識性へ導くドアに別の障害物を付け加えてしまうのだ」。たとえば、お金が自分の価値を高めてくれると信じてしまえば、もっともっと金儲けをして自分の価値をさらに高めようようとする。歯止めがかからなくなるのだ。それが、あなたの救いに制限をかける。お金に目が行って、自分の本当の価値を見ることが出来なくなってしまう。見つけようという気も起きなくなってしまう。



4. Let nothing that relates to body thoughts delay your progress to salvation, nor permit temptation to believe the world holds anything you want to hold you back. 
  • relate [riléit] : 「結び付ける、関連付ける」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想」
  • progress [prάɡres] : 「前進、進展」
  • permit [pərmít] : 「許可する、許す、容認する」
  • temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動、誘惑物」
❖ "Let nothing ~ "「肉体的な思考に関連したものが、救いへのあなたの進歩を遅らせないようにしなさい」。肉体的な思考とは、たとえば、物欲、愛欲、金銭欲、出世欲、権力欲、支配欲、等々のこと。仏教で言うところの『煩悩』である。"nor permit ~ "「この世界が、あなたが自分を引き留めたいと思うような何かを保持しているに違いないと信じたい誘惑を許してはいけない」。



Nothing is here to cherish. Nothing here is worth one instant of delay and pain; one moment of uncertainty and doubt. 
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、可愛がる」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • uncertainty [ʌnsə́ːrtnti] : 「確信のないこと、不確実なこと」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、不安」
❖ "Nothing is ~ "「ここには何も大切なものなどない」。"Nothing here ~ "「ここには、一瞬たりとも遅らせる価値のあるものも、痛みに値するものも、不信や疑いを抱く瞬間に値するものもない」。



The worthless offer nothing. Certainty of worth can not be found in worthlessness.
  • worthless [wə́ːrθlis] : 「価値のない」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • worthlessness [wə́ːrθlisnis] : 「無価値」
❖ "The worthless ~ "「価値のないものは、何も差し出すことは出来ない」。"Certainty of ~ "「確かな価値は、価値のない所に見い出せるわけがない」。実相の真実は、幻想の中には存在しないのだ。



5. Today we practice letting go all thought of values we have given to the world. 
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
❖ "Today we ~ "「今日、私たちは、私たちが世界に与えた価値評価のすべてを立ち去らせる練習をする」。



We leave it free of purposes we gave its aspects and its phases and its dreams. 
  • leave [líːv] : 「〜を残す、ある状態のままにしておく」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面」
  • phase [féiz] : 「局面、段階、面、相」
❖ "We leave it ~ "「私たちが世界のある局面や側面に、またその夢に与えた目的から、世界を解放する」。世界が変化流動するに従って、私たちはその局面に応じて目的を変え、夢を変え、目的自体を幻想に縛り付けてきた。それを今日解放するのである。



We hold it purposeless within our minds, and loosen it from all we wish it were. 
  • purposeless [pə́ːrpəslis] : 「目的のない、無益な」
  • loosen [lúːsn] : 「ほどく、緩める、解放する」
❖ "We hold it ~ "「私たちは世界を、私たちの心の中では何も目的を持たないのだと見なし、私たちがそうあって欲しいと願うものから世界を解放する」。簡単に言えば、自分を物欲や愛欲や権力欲から解放し、世界に対しても、それに応える目的から解放するのだ。



Thus do we lift the chains that bar the door to freedom from the world, and go beyond all little values and diminished goals.
  • lift [líft] : 「解除する、取り除く、撤廃する」
  • bar [bάːr] : 「かんぬきをする」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主」
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
  • diminish [dimíniʃ] : 「減少させる、弱める」
❖ "Thus do we ~ "「こうして私たちは、世界から解放を奪っていたドアの鎖を外し、ちっぽけな価値や弱小化した目的のすべてを越えてその先に行く」。



6. Pause and be still a little while, and see how far you rise above the world, when you release your mind from chains and let it seek the level where it finds itself at home. 
  • pause [pɔ́ːz] : 「中止する、休止する、一息つく」
  • still [stíl] : 「静かな、穏やかな、平穏な」
  • a little while [hwáil] : 「しばらくの間」
  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、昇る」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
  • at home : 「自宅で、くつろいで」
❖ "Pause and be ~ "「しばらくの間、休息をとって心静かに過ごしなさい」。"and see how ~ "「そして、どんなに高く、あなたが世界の上へと昇ったか、見てみなさい」。"when you ~ "「そのとき、あなたはあなたの心を鎖から解き放ち、心がくつろげるレベルの場所を心自体に探させることが出来る」。難しい言い回しをしているが、要するに、心が本来いた場所、つまり、実相世界を探し求めることが出来る、ということ。心はスピリットとなって、神の下(もと)へ回帰するのである。



It will be grateful to be free a while. It knows where it belongs. But free its wings, and it will fly in sureness and in joy to join its holy purpose. 
  • grateful [ɡréitfəl] : 「感謝する、感謝している」
  • a while [hwáil] : 「しばらくの間」
  • belong [bilɔ́ːŋ] : 「属する、所属する」
  • sureness [ʃúərnis] : 「確実さ」
  • join in : 「 〜に加わる、〜に参加する」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標」
❖ "It will be ~ "「しばらくの間だ、あなたの心は感謝の気持ちでいっぱいになるだろう」。"It knows ~ "「あなたの心は、あるべき場所を知っている」。"But free its ~ "「しかし、心の翼を自由にしてあげなさい」。"and it will ~ "「そうすれば、心は、自らの神聖な目的に参加するために、自信と喜びをもって飛んで行けるだろう」。あなたの心に限らず、すべての神の子の心は実相世界に回帰するという神聖な目的を共有している。自由になったあなたの心も、その目的に参加するのだ。



Let it rest in its Creator, there to be restored to sanity, to freedom and to love.
  • rest [rést] : 「ある、休む、置かれている」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
❖ "Let it rest ~ "「心の創造主である神の中で、あなたの心を休ませなさい」。"there to be ~ "「そうすれば、その場所で、心は正気さと自由と愛を修復させてもらえるのだ」。



7. Give it ten minutes rest three times today. And when your eyes are opened afterwards, you will not value anything you see as much as when you looked at it before. 
  • afterwards [ǽftərwərdz] : 「あとで、その後」
  • as much as : 「〜と同じ程度に」
❖ "Give it ten ~ "「今日は3回、心に休息のための10分を与えなさい」。"And when ~ "「その後、あなたが目を開けたとき、あなたは、何ものに対しても以前目にした時ほどの価値を見出せなくなっているだろう」。以前は価値ありと思っていたものが、今はさほどあなたの価値意識を引きつけない。あなたの心の中で価値変革が起こったのだ。



Your whole perspective on the world will shift by just a little, every time you let your mind escape its chains. The world is not where it belongs. 
  • whole [hóul] : 「全部の、すべての」
  • perspective [pərspéktiv] : 「眺め、視点」
  • shift [ʃíft] : 「変わる、移る」
  • by just : 「たった〜」
❖ "Your whole ~ "「あなたがあなたの心を鎖から外すたびに、世界を見るあなたの視野すべてが、少しずつ変わっていくだろう」。"The world is ~ "「世界はもはや、それが属していた場所にはない」。あなたの価値観が変化するにしたがい、世界が少しずつ異なって見えてくる。幻想の黒雲が晴れてくるのだ。世界は以前の世界ではない。



And you belong where it would be, and where it goes to rest when you release it from the world. 
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
❖ "And you belong ~ "「同時に、あなたは、心が望む場所に属すことになる」。"and where it ~ "「その場所は、あなたが心を世界から開放したとき、心が休息を求めて行くところである」。



Your Guide is sure. Open your mind to Him. Be still and rest.
  • guide [ɡáid] : 「指導者、案内人」
❖ "Your Guide ~ "「あなたの案内人は信頼できる」。ホーリー・スピリットを信頼せよ。"Open your ~ "「案内人に、あなたの心を開きなさい」。ホーリー・スピリットにあなたの心を開きなさい。"Be still ~ "「心を穏やかにして、休息をとりなさい」。



8. Protect your mind throughout the day as well. 
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る」
  • throughout [θruːáut] : 「〜の間中」
  • as well : 「同じに、同様にうまく」
❖ "Protect your ~ "「同時に、一日を通して、あなたの心を守りなさい」。エゴの誘惑からあなたの心を守るのである。以前の価値観に戻らないようにする。



And when you think you see some value in an aspect or an image of the world, refuse to lay this chain upon your mind, but tell yourself with quiet certainty:

        This will not tempt me to delay myself. 
        The world I see holds nothing that I want.
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面」
  • refuse [rifjúːz] : 「断る、拒む、拒絶する」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、用意する」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • delay [diléi] : 「〜を遅らせる」
❖ "And when you ~ "「この世界のある側面や姿に何らかの価値を見つけたと思ったときは、あなたの心をそんな鎖で縛ることを拒否し、穏やかな確信を抱きながらあなた自身に向かって次のように言いなさい」。"This will not ~ "「こんなことが私自身(の目覚め)を遅らせようと私を誘惑することは出来ない」。"The world ~ "「私が目にする世界は、私が欲しいものを何も保持してはいない」。
 
 
 




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