Lesson 20
I am determined to see.
- be determined to : 「〜することを固く決心している、決意している」
❖ "I am determined ~ "「私は、見ると固く決心している」。幻想を幻想としてしっかり見、真実を真実としてしっかり見る決心をする。肉体的な感覚器官による知覚に騙されることなく、心の目でしっかり見る決意を宣言するのだ。知覚を修正し、ヴィジョンを得るのである。
1. We have been quite casual about our practice periods thus far.
- quite [kwáit] : 「かなり、なかなか、とても、非常に」
- casual [kǽʒuəl] : 「思い付きの、無計画な、形式張らない、ざっくばらんな」
- thus far : 「ここまでは、これまで、今までのところは、今までは」
❖ "We have been ~ "「これまで私たちは、私たちの練習に対して、極めて形式張らない態度をとってきた」。リラックスし、楽しむことを優先して、練習回数や練習時間に対して厳格な規則を作ったりしなかった。極めてカジュアルなレッスンを推奨してきた。
There has been virtually no attempt to direct the time for undertaking them, minimal effort has been required, and not even active cooperation and interest have been asked.
- virtually [və́ːrtʃuəli] : 「実質的には、事実上、実際上」
- attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
- direct [dirékt] : 「〜を管理する、指示命令する、定める」
- undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する」
- minimal [mínəməl] : 「最小量の、最小の、最小限の、最低限の」
- effort [éfərt] : 「尽力、努力」
- require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する、命じる」
- active [ǽktiv] : 「積極的な、能動的な、活発な」
- cooperation [kouὰpəréiʃən ] : 「協力、協調、提携、連携」
- interest [íntərəst] : 「興味、関心、趣味、影響力、勢力」
- ask [ǽsk] : 「求める、要求をする」
❖ "There has been ~ "「実際、練習を行う時間に対して指示を与えようとしたことはないし、」"minimal effort ~ "「最小限の努力を要求してしてきたし、」"and not even active ~ "「積極的に協調するようにとか興味を持つようにとさえ、要求して来なかった」。"cooperation and interest"、この意味合いがはっきりしないのだが、次のように解釈してみた。このレッスンに対する興味を他者と積極的に分かち合うために、他者とグループを作って協力し合うようになどと言ったこともない。
ACIMは自学自習のコースである。イエスが、あえて自学自習を計画したのだ。その真意を理解しなくてはいけない。集(つど)うことはいいとして、決して、群れてはいけない。群れれば、そこに組織が出来、規則が生まれる。教義が出来、派閥が出来、組織内の上下関係、地位が出来る。教会が出来、権威が生じ、強制が生じ、結果的に今ある宗教団体と同じになってしまうだろう。それは、ACIM(イエス)が最も嫌うことである。教会は、あなたの心の中に建てるべきなのだ。これを犯せば、ACIMはあなたの心の中で空中分解してしまうだろう。キリスト教の2000年を思えば、その愚かさが理解出来よう。
This approach has been intentional, and very carefully planned.
- approach [əpróutʃ] : 「やり方、扱い方、取り上げ方、取り組み、学習法」
- intentional [inténʃənl] : 「意図的な、故意による、計画的な」
- carefully [kέərfəli] : 「注意深く、丁寧に、慎重に、入念に」
- plan [plǽn] : 「〜の計画を立てる、〜を計画する」
❖ "This approach has ~ "「この学習方法は、意図的になされたものであり、極めて注意深く計画されたものなのである」。一見、カジュアルで無造作で、いいかげんなレッスンに思えるかも知れないが、そうではない。イエスが、自学自習を綿密に計画し、一番いい方法を編み出したのだ。独学が基本である。もっとも、志を同じくする少数が集(つど)いあって、学習を支え合うのはいいだろう。しかし、群れることなかれ。指導者(グル)を作ることなかれ。孤高を保って、あなたの心の中に教会を建てること。
We have not lost sight of the crucial importance of the reversal of your thinking. The salvation of the world depends on it.
- lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
- lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
- sight [sáit] : 「景色、眺め、視野、視界、視力、視覚」
- crucial [krúːʃəl] : 「極めて重要な」
- importance [impɔ́ːrtəns] : 「重要性、大切さ、重大さ」
- reversal [rivə́ːrsəl] : 「逆転、逆戻り、反転、取り消し、破棄」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
- depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である、〜に頼る」
❖ "We have not lost ~ "「あなたの思考システムを逆転させるという極めて大切な重要生を、私たちは見失ってはいない」。"thinking"「思考、思い」を、ここでは「思考システム」と解釈した。"Text"をお読みの方は理解出来るだろうが、エゴの思考システムに支配されたあなたの心を解放して、ホーリー・スピリットの思考システムに逆転させることがACIMの大きな目的の一つである。一見ルーズに思える自学自習のワークではあるが、その極めて重要な目的は失ってはいない。"The salvation ~ "「世界の救いは、この思考システムの逆転にかかっている」。世界を幻想から救い出せるかどうかは、あなたがエゴの思考システムから抜け出して、ホーリー・スピリットの思考システムを採用出来るかどうかにかかっている。"Text"の最終章を読むとわかるように、あなたはこの世界を救うキリストにならなくてはいけない。そのためには、ホーリー・スピリットの思考システムが欠かせないのだ。
Yet you will not see if you regard yourself as being coerced, and if you give in to resentment and opposition.
- see if : 「〜かどうかを確かめる、〜かどうかを見る」
- regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
- coerce [kouə́ːrs] : 「強制して〜をさせる、〜を強要する」
- give in to : 「〜に屈する、〜に降伏する」
- resentment [rizéntmənt] : 「恨み、腹立たしさ」
- opposition [ὰpəzíʃən] : 「反対、敵対、対立」
❖ "Yet you will not ~ "「しかし、(世界を救うことを)強制されているようにあなた自身を見なすか、あるいは、(強制に対する)恨みや敵対心に屈するかどうか、あなたは確かめることはないだろう」。下手な訳で申し訳ない。あなたは、組織ばった教会の命令で、この世界の救いを強制されたのではない。強制された事に対して、反抗したり恨んだり敵意をもつこともない。自学自習の利点である。あなたは、あなたの自由意思でACIMを自学自習することを選択し、その結果として、あなたは世界を救う救い主(キリスト)になるのだ。喜びをもってあなたの役割を受け入れるべきだ。
2. This is our first attempt to introduce structure. Do not misconstrue it as an effort to exert force or pressure.
- attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
- introduce [ìntrədjúːs] : 「導入する、取り入れる」
- structure [strʌ́ktʃər] : 「機構、組織、システム、構造、骨組み、仕組み」
- misconstrue [mìskənstrúː] : 「誤解する、間違って解釈する、曲解する」
- effort [éfərt] : 「尽力、努力、試み、取り組み」
- exert [iɡzə́ːrt] : 「行使する、振るう、発揮する、働かせる」
- force [fɔ́ːrs] : 「力、エネルギー、強さ、体力」
- pressure [préʃər] : 「圧力、プレッシャー、苦悩、苦難、苦痛」
❖ "This is our first ~ "「これは、(新しい)思考システムを導入する最初の私たちの試みである」。"structure"を「思考システム」と解釈した。今日のものの見方は、エゴの思考システムを捨て、新しいホーリー・スピリットの思考システムを導入する最初の試みである。エゴの思考システムは、幻想を維持する意図で出来上がっている。真実を覆い隠す思考システムである。見せない、見ない、思考システムなのだ。反して、ホーリー・スピリットの思考システムは、幻想を払拭し真実を顕在化する思考システムである。見せる、見る、思考システムである。だから、今日のものの見方のように、あなたが真実を見たいと決意することは、ホーリー・スピリットの思考システムを採用するという宣言になるのだ。
You want salvation. You want to be happy. You want peace.
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
❖ "You want ~ "「あなたは救いを求めている」。"You want ~ "「あなたは幸せになりたいと望んでいる」。"You want ~ "「あなたは心の平安を願っている」。つまり幻想から実相へと目覚めたいと望んでいるのだ。
You do not have them now, because your mind is totally undisciplined, and you cannot distinguish between joy and sorrow, pleasure and pain, love and fear.
- totally [tóutəli] : 「全く、完全に、全体的に、全体として」
- undisciplined [ʌndísəplind] : 「訓練されていない、しつけられていない」
- distinguish [distíŋɡwiʃ] : 「見分ける、区別する、識別する」
- between [bitwíːn] A and B : 「AとBとの間に、AないしB」
- joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
- sorrow [sάrou] : 「悲しみ、悲哀」
- pleasure [pléʒər] : 「楽しみ、喜び」
- pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛」
- fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
❖ しかし今のあなたは、"You do not have ~ "「あなたは、今は、救いも幸せも平安もない」。幻想に埋没している。"because your mind ~ "「なぜなら、あなたの心はまったく訓練されてはおらず、喜びと悲しみ、楽しさと痛み、愛と恐れの間の区別さえ付けることが出来ないからだ」。心が訓練されていないとは、ホーリー・スピリットの思考システムがまだあなたのものにはなってはいない、ということ。真実を見極める心の訓練がなされていないということだ。だから、喜びと悲しみ、楽しさと痛み、愛と恐れ、等々の、どれが幻想でどれが真実か、区別が付かないのだ。実在と非実在の区別が出来ない状態である。だから、本当の喜びも本当の平安もあなたのものにはならない。
宝クジでお金を当てれば、それが喜びだと思っている。高級外車に乗ってドライブすることが心の平安だと思っている。他者を支配することが成功だと思っている。権力を持つことが絶対だと思っている。異性と関係を持つことが愛だと思っている。長生きすることが幸せだと思っている。高級な料理を食べることが喜びだと思っている。美貌が幸せだと思っている。有名になることが成功だと思っている。・・・すべて、エゴの思考システムの結果である。
誤解してはいけないのは、だからと言って、ACIMは、宝クジを買うな、高級外車に乗るな、などとは言っていない。宝クジを楽しみ、高級外車を大いに楽しんでいい。ただ、そこから得られる喜びや心の平安は、長続きすることのない幻想に過ぎないのだと見分けよ、ということなのである。見分けた上で、どうしたら本当の喜びや平安を得ることが出来るか、ホーリー・スピリットの思考システムに照らして考えてみよ、ということである。見るとは、見分けるということである。
You are now learning how to tell them apart. And great indeed will be your reward.
- learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる」
- tell apart : 「識別する、見分ける」
- great [ɡréit] : 「大きい、すてきな、素晴らしい」
- indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
- reward [riwɔ́ːrd] : 「褒美、褒賞、利益、恩恵、報酬」
❖ "You are now learning ~ "「あなたは今、それらの見分け方を学んでいるのだ」。幻想と実相の見分け方、真実と虚偽の見分け方、何が本当の幸せで、何が本当の平安か、その見分け方を学んでいるのだ。ホーリー・スピリットの思考システムを学んでいるのである。"And great indeed ~ "「そして、あなたが得る報酬は、実に大きいのである」。真実を知って得られる報酬は永遠不変である。分かち合われれば、それは拡張増大し、ますます大きくなるのだ。
3. Your decision to see is all that vision requires. What you want is yours.
- decision [disíʒən] : 「決定、決断、決心」
- vision [víʒən] : 「先見の明、洞察力、視覚、視力」
- require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める」
❖ "Your decision ~ "「あなたの見たいという決意は、ヴィジョンが求めるすべてである」。あなたが真実を見たいと固く決意することで、実相的なヴィジョンが再生される。幻想に惑わされてばかりいた知覚はヴィジョンに生まれ変わる。しかし、あなたが自由意思でそれを選択しなくてはいけない。ヴィジョンはあなたの決断を待っているのだ。"What you want ~ "「あなたが望んだものが、あなたのものとなる」。あなたがヴィジョンを望めば、つまり、自由意思でヴィジョンを選択すれば、ヴィジョンはあなたのものになる。思いは必ず現実化するのである。
Do not mistake the little effort that is asked of you for an indication that our goal is of little worth.
- mistake [mistéik] : 「思い違いする、間違える」
- mistake A for B : 「AをBと間違える」
- effort [éfərt] : 「尽力、努力」
- ask of : 「〜に要求する」
- indication [ìndikéiʃən] : 「兆候、目安、表れ、印、兆し、現れ」
- goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的」
- worth [wə́ːrθ] : 「価値」
❖ "Do not mistake ~ "「あなたが求められているわずかの努力は、私たちの目標が少ししか価値を持っていない印だなどと思い違いをしてはいけない」。努力の量と、努力がもたらす結果の価値は比例しない。ACIMは、最小限の努力で、最大の成果を上げることを目指している。だから、悟りに至る道は沢山あるが、ACIMは最短最速のコースであると、ACXIMは"Text"で宣言しているのだ。
Can the salvation of the world be a trivial purpose? And can the world be saved if you are not?
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
- trivial [tríviəl] : 「ささいな、取るに足りない」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
- save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "Can the salvation ~ "「世界を救うことが、取るに足らない目的であり得ようか」。あなたが最小限の努力で到達しようとしている目的は、世界の救いである。これほど大きな目的があろうか。"And can the world ~ "「そして、あなたが救われることなく、世界が救われ得るだろうか」。世界を救うべく定められたあなたが、自分自身を救えなくてどうしよう。だから、ACIMが求める最小限の努力を惜しんではいけない。
God has one Son, and he is the resurrection and the life.
- resurrection [rèzərékʃən] : 「生き返り、よみがえり、蘇生、復活」
❖ "God has one Son ~ "「神には、一人の神の子がいる」。"and he is ~ "「そして、神の子は復活であり命である」。神は、たった一人の神の子を創造した。その神の子は神から分離し、深い眠りの中で、この世界と自分自身を幻想している。実相世界から見れば、夢に見ている幻想の世界と神の子は、死んでいるのも同然だ。しかし、幻想から実相へと目覚める奇跡を通して、神の子は実相世界に復活し、命を取り戻すのだ。その神の子が世界を幻想から救う。まさに、神の子はキリスト(救い主)として復活し、世界に命を与えるのだ。他人事ではない。あなたがキリストとして生まれ変わらなくてはいけないのだ。あなたがキリストとして復活すること、それがACIMの最大の目的である。
His will is done because all power is given him in Heaven and on earth. In your determination to see is vision given you.
- will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
- done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
- given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
- earth [ə́ːrθ] : 「地球、地上、現世、この世」
- determination [ditə̀ːrmənéiʃən] : 「決断、決意」
❖ "His will is done ~ "「神の子には、天の王国と地上におけるすべてのパワーが与えられているから、神の子の意思は達成されるだろう」。神は、神の子に神の属性のすべてを継承した。すべてのパワーを与えたのだ。しかし、今のあなたは、神の属性である奇跡を起こすパワーをもっていることすら忘れている。しかし、それを思い出しさえすれば、あなたは自在に奇跡を起こし、真実を現実化し、あなたの真の意思を成就することが出来るのだ。"In your determination ~ "「あなたが(真実を)見ると決意することで、ヴィジョンがあなたに与えられる」。幻想に惑わされてばかりいる知覚を修正し、真実を見たい、実在を見たいと、あなたが自由意思で決意、選択することで、その思いは必ず現実化し、実相的知覚とも言えるヴィジョンがあなたに与えられる。そして、ヴィジョンは天上の叡智(knowledge)と繋がっていくのだ。
4. The exercises for today consist in reminding yourself throughout the day that you want to see.
- consist in : 「〜に存する、〜にある」
- remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
- throughout [θruːáut] : 「〜の至るところに、〜の間中」
❖ "The exercises for today ~ "「今日のものの見方のエクササイズは、一日を通して、あなたは見ることを望んでいるのだと、あなた自身に思い起こさせるように出来ている」。今日のエクササイズはいつもと違って、一日中、ひっきりなしのエクササイズとなる。繰り返し、見たい見たいと、自分に言い含めるのである。
Today's idea also tacitly implies the recognition that you do not see now.
- tacitly [tǽsit] : 「それとなく、暗黙のうちに」
- imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する、ほのめかす」
- recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証」
❖ "Today's idea also ~ "「今日のものの見方は、また、今はあなたは見てなどいないという認識を暗に示している」。見たいと願うことは、暗に、見てはいないということを示してる。今は見ることが出来ないから、是非、真実を見れるようになりたい、という願いである。
Therefore, as you repeat the idea, you are stating that you are determined to change your present state for a better one, and one you really want.
- therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って」
- repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
- state [stéit] : 「述べる、はっきり言う」
- be determined to : 「〜することを固く決心している、決意している」
- change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
- present [préznt] state : 「現況、現状」
- better [bétər] : 「より良い、より望ましい」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "Therefore, as you ~ "「したがって、今日のものの見方を繰り返し述べながら、あなたは、あなたの現状をより良いものに変えたいと、本当にあなたが望むものに変えたいと、固く決意したのだと宣言し続けることになる」。幻想に甘んじて生きることから、真実の実相として生きることに、あなたの生き方を変えたいと宣言することになる。虚偽を見る生き方から、真実を見る生き方に変える決意を宣言することになるのだ。
5. Repeat today's idea slowly and positively at least twice an hour today, attempting to do so every half hour.
- slowly [slóuli] : 「ゆっくり、のろのろと」
- positively [pάzətivli] : 「確実に、前向きに、積極的に」
- at least : 「少なくとも、最少に見ても」
- twice [twáis] : 「2回、2度」
- attempt [ətémpt] : 「試みる、企てる」
- every half hour : 「半時間ごと、30分おき」
❖ "Repeat today's idea ~ "「今日のものの見方を、少なくとも、今日は1時間に2回、ゆっくり積極的に繰り返しなさい」。"attempting to do ~ "「つまり、30分おきに、そうすることを試みるのである」。今日のエクササイズは、少々きつい。まるで密教の修業のように、「私は、見ると固く決心している」という言葉を、マントラを唱えるのように、30分おきに繰り返し述べるのだ。
Do not be distressed if you forget to do so, but make a real effort to remember.
- distressed [distrést] : 「動揺して、気が動転して、どぎまぎして」
- forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
- real effort : 「現実的努力」
- remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "Do not be distressed ~ "「言い忘れたとしても、動揺してはいけない」。"but make a real ~ "「ただし、思い出す努力は惜しんではいけない」。忘れてもがっかりする必要はないが、忘れたいよう努力するように。
The extra repetitions should be applied to any situation, person or event that upsets you.
- extra [ékstrə] : 「余分な、必要以上の、追加の」
- repetition [rèpətíʃən] : 「繰り返し、反復、再上演、再現」
- apply [əplái] : 「適用する、応用する」
- situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、情勢、事態」
- person [pə́ːrsn] : 「人、人物」
- event [ivént] : 「出来事、事件、イベント」
- upset [ʌpsét] : 「動揺させる、苦しめる、困らせる」
❖ "The extra repetitions ~ "「あなたを動揺させるいかなる状況や、いかなる人、いかなる出来事に対してでも、付加的な練習の繰り返しを適用すべきである」。ガチガチの表現をしているが、要するに、30分間隔の練習に止まらず、あなたを動揺させる何かが起きたら、「私は、(この事態の真実を)見たいと決意している」と述べればいい。
You can see them differently, and you will. What you desire you will see.
- differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
- desire [dizáiər] : 「〜が欲しいと強く思う、〜であることを強く願う」
❖ そうすれば、"You can see them ~ "「あなたは、その事態を異ったものとして見ることが出来るし、そうなるだろう」。"What you desire ~ "「あなたが強く願うものを、あなたは見るのである」。あなたが事態の真実を見たいと願えば、その真実が見えてくる。幻想の黒雲が、あなたの意思によって払拭され、真実が顔を出すのである。願いは必ず現実化する。
Such is the real law of cause and effect as it operates in the world.
- real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
- law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
- cause [kɔ́ːz] and effect [ifékt] : 「因果、原因と結果」
- operate [άpərèit] : 「動作する、作動する、機能する、作用する」
❖ "Such is the real law ~ "「実相の因果律とはそういうものであって、この世界の因果律同様に機能する」。この世界の因果律は時間に拘束された法であるが、実相世界の因果律は時間に縛られない法である。その違いはあっても、あなたの意思や思いが結果として現実化するという因果律は、きちんと機能する。時間にしばられないとは、例えば、過去の過ちを幻想として、今、赦せば、過去の過ちは消滅してしまうのだ。実相の因果律は時間を超越する。つまり、あなたの意思は時間に束縛されていないということである。