●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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What is the Second Coming?

 What Is the Second Coming?


1. Christ's Second Coming, which is sure as God, is merely the correction of mistakes, and the return of sanity. 

  • the Second Coming : 「キリストの再臨」
  • sure [ʃúər] : 「確かな、確実な」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • correction [kərékʃən] : 「訂正、修正、是正」
  • mistake [mistéik] : 「ミス、誤り、過ち」
  • return [ritə́ːrn] : 「回帰、再来、帰還」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」

❖ "Christ's Second ~ "「キリストの再臨は、神が確実であると同様に確実なのだが、それは単に誤りを正すことであり、正気な状態に戻ることだ」。神の子がこの幻想世界を単なる夢に過ぎないと認識し、夢を赦すことで幻想世界を消滅させる。深い眠りから目覚めた神の子は、同胞をもまた幻想から救い出すという役割を与えられる。圧倒的にリアルな現実が実は幻想に過ぎないのだと知って、知覚の誤りを正し、本当に存在する実相へ回帰する手助けをする。


It is a part of the condition that restores the never lost, and re-establishes what is forever and forever true. 

  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • condition [kəndíʃən] : 「条件、状況」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「修復する、復活させる」
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
  • re-establish [ri-istǽbliʃ] : 「〜を再建する、回復する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」

❖ "It is a part ~ "「キリストの再臨は、決して失われることのないものを修復し、永遠に真実であるものを再構築する条件の一部である」。神の子が幻想世界を偽創造してそこに生きているという錯覚を抱いているとは言え、永遠に真実として実在する実相世界が失われたわけではない。キリストの再臨は、実相世界への回帰を神の子達に促す役割を担っている。


It is the invitation to God's Word to take illusion's place; the willingness to let forgiveness rest upon all things without exception and without reserve.

  • invitation [ìnvətéiʃən] : 「招き、招待」
  • take one's place : 「〜の代わりをする、〜と交代する」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • rest on : 「〔視線が〕注がれる、向けられる」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • without exception : 「例外なく」
  • reserve [rizə́ːrv] : 「遠慮、制限」
  • without reserve : 「遠慮なく、率直に」

❖ "It is the ~ "「キリストの再臨は、幻想に取って代わるようにと言う神の言葉を迎え入れることである」。キリストの再臨は、幻想世界を赦して消滅させ、神の住まう実相世界、天の王国へ回帰せよという神の願いを受け入れることだ。"the willingness to ~ "「例外なく率直に、すべてのことに赦しを与えようとする意欲のことだ」。幻想のすべてを認識し、そのすべてを受け入れて赦し、消滅させることがキリストの再臨の意味するところだ。


2. It is the all-inclusive nature of Christ's Second Coming that permits it to embrace the world and hold you safe within its gentle advent, which encompasses all living things with you. 

  • inclusive [inklúːsiv] : 「すべてを含んだ、包括的な」
  • all-inclusive  : 「包括的な」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性」
  • permit [pərmít] : 「許可する、許す、認める」
  • embrace [imbréis] : 「〜を抱き締める、包含する」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • advent [ǽdvent] : 「キリストの降臨、キリストの再臨」
  • encompass [inkʌ́mpəs] : 「包含する」
  • living [líviŋ] : 「生きた、生きている」
  • living thing : 「生物」

❖ "It is the ~ "「世界を抱きしめ、穏やかな降臨のときにあなたを安全に保ち、生きとし生けるものすべてをあなたと共に包み込むことをキリストの再臨に許すものは、キリストの再臨がもつすべてを包み込むという性質である」。キリストの降臨とは、世界のあらゆるものを幻想から救い出すことを意味する。そこには例外はなく、世界もすべての同胞も生き物も安全に実相へと目覚めさせ、悪夢から救う。キリストの再臨は、神の愛によって存在のすべてを抱きしめ、幻想から実相へと目覚めさせるものである。


There is no end to the release the Second Coming brings, as God's creation must be limitless. 

  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
  • bring about : 「〜をもたらす、〜を引き起こす」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • limitless [límitlis] : 「制限のない、無限の」

❖ "There is ~ "「神が創造したものには限界がないはずなので、キリストの再臨がもたらす解放には終焉はない」。幻想の時間が存在するこの世界から解放されて、時間の存在しない実相世界に目覚めれば、当然終わりのない永遠が広がる。幻想から解放された状態は永遠に続く。


Forgiveness lights the Second Coming's way, because it shines on everything as one. And thus is oneness recognized at last.

  • light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」

❖ "Forgiveness lights ~ "「赦しはキリストの再臨の道を照らす」。キリストの再臨を促すものは赦しであって、この世の苦や罪などを幻想として認識し、受け入れ受け流して赦してしまうこと、それがキリストの再臨への道筋を作る。"because it ~ "「なぜなら、赦しは、あらゆるものを単一なものとして、その上に輝くからだ」。この世は二元論世界であって、例えば罪と無辜というように対立する二つの概念が存在する。しかし、赦しはその一方の罪が幻想に過ぎないことを認識し、赦して罪を消滅させる。よって、赦しは二元論世界を一元論世界に置き換えてしまう。赦しの放つ光によって一元論実相世界が輝き出す。


3. The Second Coming ends the lessons that the Holy Spirit teaches, making way for the Last Judgement, in which learning ends in one last summary that will extend beyond itself, and reaches up to God. 

  • end [énd] : 「終わらせる、締めくくる」
  • The Last Judgement : 「最後の審判」
  • end in : 「〜の結果になる、〜に終わる」
  • last [lǽst] : 「最後の、一番後の」
  • summary [sʌ́məri] : 「要約、要旨、概要」
  • extend [iksténd] : 「伸びる、広がる」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る」
  • up to : 「〜に至るまで」

❖ "The Second ~ "「キリストの再臨は、ホーリー・スピリットが教えてくれたレッスンを終わらせる」。ホーリー・スピリットは神の子に、幻想を認識しそれを赦すことを教える。"making way ~ "「そして、最後の審判へと向かう道を開く」。神を裏切ったという思いは夢の中の出来事への思いだと知る。そんな夢を赦せば罪の意識は消える。神の子は完全な無辜(むこ)なのだと審判されるのだ。"in which ~ "「その中で、学びはそれ自体を越えて広がる最後の要約で終わり、神へと到達する」。ホーリー・スピリットの導きによる学びは、学び自体を越えて行動に移されるとき、赦しによる幻想の消滅という形に要約されて終わる。こうして幻想世界は消滅し、神へと向かう回帰の旅が始まる。


The Second Coming is the time in which all minds are given to the hands of Christ, to be returned to spirit in the name of true creation and the Will of God.

  • mind [máind] : 「心、精神、知性、意識」
  • return [ritə́ːrn] to : 「〜に帰る、〜戻る、〜帰還する」
  • spirit [spírit] : 「霊、魂、霊魂、精霊」
  • in the name of : 「〜の名において、〜という名目で」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • will [wíl] : 「意志、意欲」

❖ "The Second ~ "「キリストの再臨は、すべての心がキリストの手の中に与えられる時のことだ」。神の子すべての心はキリストという名のホーリー・スピリットに委ねられる。"to be returned ~ "「真の創造と神の意志の名において、心はスピリットへと回帰するのである」。神の住まう実相世界へ回帰し、真実を神と分かち合ってそれを拡張増大させるという真の創造を行う。それは神の意志であり願いである。


4. The Second Coming is the one event in time which time itself can not affect. 

  • event [ivént] : 「出来事、事件、事象」
  • affect [əfékt] : 「影響を与える、〜に作用する」

❖ "The Second ~ "「キリストの再臨は、時間それ自体は何の影響も与えることの出来ない時間の中における出来事である」。時間は幻想であり、実相世界に何の影響も与えることは出来ないが、実相的な出来事を幻想世界で実現化するために、幻想の時間を利用してキリストの再臨が行われる。


For every one who ever came to die, or yet will come or who is present now, is equally released from what he made. 

  • present [préznt] : 「ここにいる、そこにいる」
  • equally [íːkwəli] : 「同じように、同様に、平等に」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」

❖ "For every ~ "「なぜなら、死ぬためにかつてやって来た者、あるいはやって来るであろう者、または今生きている者、その一人一人は彼らがでっち上げたことから等しく解放されるからだ」。幻想の時間の中で去来する多くの神の子を幻想から実相へと救うためにキリストは再臨する。


In this equality is Christ restored as one Identity, in which the Sons of God acknowledge that they all are one. 

  • equality [ikwɑ́ləti] : 「平等、等しいこと、同等」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元の状態に戻す、回復させる」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、アイデンティティー」
  • acknowledge [æknάlidʒ] : 「認める、受け入れる」

❖ "In this equality ~ "「この平等性において、キリストは単一なアイデンティティーとして修復される」。幻想の時間軸によって神の子は過去、現在、未来の存在として分裂させられているが、時間を消滅させることで分裂は解消し、神の子は単一のスピリットとして修復される。"in which ~ "「神の子は皆一つなのだと認識する」。幻想世界における生も死もなく、実相的な永遠の命を有した単一のスピリットとして神の子は再生する。


And God the Father smiles upon His Son, His one creation and His only joy.

  • smile [smáil] : 「ほほ笑む」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作物」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」

❖ "And God ~ "「そして父なる神は、唯一神が創造した喜びの神の子に微笑みかける」。


5. Pray that the Second Coming will be soon, but do not rest with that. It needs your eyes and ears and hands and feet. 

  • pray [préi] : 「祈る、懇願する」
  • rest [rést] : 「ある、休む」

❖ "Pray that ~ "「キリストの再臨がもうすぐやって来るようにと祈りなさい」。"but do not ~ "「しかし、それに安住してはいけない」。キリストの再臨を願って祈るだけは足りない。"It needs ~ "「それは、あなたの目、耳、そして手も足も必要なのだ」。キリストの再臨のために、あなたの存在そのものが必要だ。祈るだけではなく、身をもって参加しなくてはならない。


It needs your voice. And most of all it needs your willingness. 

  • most of all : 「何より、とりわけ」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気」

❖ "It needs ~ "「それはあなたの声を必要とする」。"And most ~ "「そして、とりわけ、あなたの意欲を必要としている」。幻想世界から救われたいという熱意、実相に目覚めたいと願う意欲が必要だ。


Let us rejoice that we can do God's Will, and join together in its holy light. 

  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • join together : 「結合する、団結する」

❖ "Let us rejoice ~ "「私達が神の意志を実行できることを喜び、その聖なる光の中で共に繋がり合おう」。


Behold, the Son of God is one in us, and we can reach our Father's Love through Him.

  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る」

❖ "Behold, the Son ~ "「見てみなさい、神の子は私達の中で一つとなり、そして、私達はキリストを通して父なる神の愛に達することが出来るのだ」。







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