●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.101.1:1 ~ W-pI.101.7:7

Lesson 101



God's Will for me is perfect happiness.

  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • happiness [hǽpinis] : 「幸福、喜び、幸せ」

❖ "God's Will ~ "「私を思う神の意志は、完璧な幸せである」。完璧な幸せとは、不幸という対立概念をもたない純粋な幸せである。実相的な真実としての平和、喜び、静寂、愛、等々の総称としての幸せと思えばいい。二項対立の幻想世界から目覚めて、純粋一元の実相世界で絶対的な幸せを謳歌してほしいという神の意志である。



1. Today we will continue with the theme of happiness. This is a key idea in understanding what salvation means. 

  • continue [kəntínjuː] : 「〜を続ける、継続する」
  • theme [θíːm] : 「話題、論題、テーマ、主題」
  • key [kíː] : 「重要な、主要な、キーポイントになる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」

❖ "Today we will ~ "「今日、私たちは、幸せというテーマを続けることにする」。"This is a key ~ "「幸せは、救いとは何を意味するのか、それを理解する上で鍵となる概念である」。もちろん、ここの『幸せ』とは、この幻想世界における物質的な、あるいは精神的な幸せのことではなく、実相世界における純粋な幸せのこと。純粋一元論的な、絶対的な幸せである。神の幸せ、ととらえればいいだろう。つまり、神の幸せを神の子の幸せとすること、それが鍵となるテーマなのだ。



You still believe it asks for suffering as penance for your "sins." This is not so. 

  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
  • suffering [sʌ́(əriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難」
  • penance [pénəns] : 「贖罪、自己処罰」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」

❖ "You still believe ~ "「幸せになるには、あなたの『罪』を罰するという苦しみが求められていると、あなたはまだ信じている」。しかし、"This is ~ "「そうではない」。犯した罪を償い、きれいな体にならなければ幸せになれないなどということはない。処罰を与える者が自分であっても、社会であっても、あるいは神であっても、罪と罰が実相的な幸せに結びつくことは決してない。



Yet you must think it so while you believe that sin is real, and that God's Son can sin.

  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」

❖ "Yet you must ~ "「あなたが、罪は実在しており、神の子は罪を犯し得ると信じているうちは、あなたは、そう(幸せになるには罪を罰する必要があると)考えているに違いない」。あなたは、夜見る夢の中で罪を犯した。その罪が現実のものであって、消し去ることの出来ない既成事実だと信じている限り、あなたは夢の中で罪の意識と格闘し、誰かの手によって罰せられるのを待たなければならないと信じている。罪を贖(あがな)わなければ、幸せになれないと信じている。しかし、あなたが求める幸せは、何のことはない、夢の中の幸せに過ぎないのだ。では、どうすればいいか? 今見ている夢から目覚めればいい。



2. If sin is real, then punishment is just and cannot be escaped. Salvation thus cannot be purchased but through suffering. 

  • punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰すること、罰、刑罰、処罰」
  • just [dʒʌ́st] : 「正しい、公正な、当然の」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
  • purchase [pə́ːrtʃəs] : 「〜を購入する、獲得する」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」

❖ "If sin is ~ "「もし罪が実在であるなら、罰は正当であり、逃れ得るものではない」。"Salvation thus ~ "「ならば、救いは、苦しみを味わうことなく手に入れることは出来ない」。犯した罪が夢ではなく現実であるなら、その罪を贖って救われるには苦しい罰を経なくてはならない。



If sin is real, then happiness must be illusion, for they cannot both be true. The sinful warrant only death and pain, and it is this they ask for. 

  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • both [bóuθ] : 「両方ともに、双方ともに」
  • sinful [sínfəl] : 「罪深い、邪悪な」
  • warrant [wɔ́ːrənt] : 「〜を正当化する、保証する」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛」

❖ "If sin is ~ "「もし罪が実在であるなら、幸せは幻想であるに違いない」。"for they cannot ~ "「なぜなら、両者が供に真実であることは不可能だからだ」。罪と幸せは二律背反であって、一方が真実であるなら、他方は虚偽である。"The sinful ~ "「罪ある者は、死と痛みだけを保証し、彼らが求めるものはそれである」。罪を実在だと信じる者は、罪を贖うために苦と死という罰を受け入れ、結果的にそれを求める人生を送る。



For they know it waits for them, and it will seek them out and find them somewhere, sometime, in some form that evens the account they owe to God. 

  • wait for : 「〜を待つ」
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • somewhere [sʌ́mhwὲər] : 「どこかに」
  • sometimes [sʌ́mtàimz] : 「時々、たまに、いつか, そのうちに」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • even [íːvən] : 「清算する、平らにする、ならす」
  • account [əkáunt] : 「口座、会計、勘定、掛け勘定、つけ」
  • owe [óu] : 「負っている、借りがある」

❖ "For they know ~ "「なぜなら、彼らは、死と痛みが彼らを待ち受けていると知っており、彼らが神に負っているツケを精算するために、何らかの形で、いつか、どこかで、死と痛みが彼らを追い詰めて探し出してしまうだろうからだ」。神は神の子に完璧な幸せだけを与えて創造した。それを神に突き返して、神を捨てたのだから、神の子は神に対して裏切りという負い目がある。これがツケであり、罪の意識を生み出す源である。神の子は、いつかはツケを払わなければならない。しかも、死と痛みを伴った罰をもって、それを精算しようというわけである。この幻想世界で、どんなに快楽に逃れて神へのツケを回避しようとしても、ツケは容赦なくあなたを追いかけてくる。



They would escape Him in their fear. And yet He will pursue, and they can not escape.

  • pursue [pərsúː] : 「〜を追跡する、〜を追いかける、追求する」

❖ "They would ~ "「彼らは恐れの中で神から逃れようとする」。快楽による麻痺を求めても、恐れは消えない。"And yet He ~ "「しかし、神はあなたを追いかけ、彼らは(神の追求から)逃れることは出来ない」。もちろん、神はあなたを罰しようとして追求するのではない。あなたの無意識の中の罪が勝手に、あなたにそう感じさせるのである。あなたは夢の中で独り相撲をし、苦と痛みと恐れの中で生き、そして死んでいく。



3. If sin is real, salvation must be pain. Pain is the cost of sin, and suffering can never be escaped, if sin is real. 

  • cost [kɔ́st] : 「費用、経費、原価」

❖ "If sin is ~ "「もし罪が実在であるなら、救いは痛みそのものであるに違いない」。贖罪のために罰の痛みに耐えなくてはならないから、救いは痛みとなる。"Pain is ~ "「もし罪が実在であるなら、痛みは罪の対価であり、苦痛から逃れるすべはない」。



Salvation must be feared, for it will kill, but slowly, taking everything away before it grants the welcome boon of death to victims who are little more than bones before salvation is appeased. 

  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • kill [kíl] : 「殺す、葬る、始末する」
  • grant [ɡrǽnt] : 「許可する、承諾する、聞き入れる」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待」
  • boon [búːn] : 「恩恵、恵み、願い事」
  • victim [víktim] : 「被害者、犠牲者」
  • bone [bóun] : 「骨、骨質」
  • appease [əpíːz] : 「鎮める、和らげる」

❖ "Salvation must ~ "「救いは恐れられるものとなるに違いない」。"for it will ~ "「なぜなら、救いはゆっくりと殺戮していくからだ」。"taking everything ~ "意訳する、「それは、救いが痛みを和らげてくれる前に骨と皮だけになってしまった犠牲者に対して、死という恩恵を彼らが受け入れるのを救いが可能にさせる前に、救いはすべてをはぎ取ってしまうだろう」。罪が実在であるなら、救いによって痛みが緩和される前に、救いは人々をずたずたに引き裂き、すべてを奪って骨と皮だけにしてしまう。しかも、最後には、救いは死という恩恵を彼らに与えるだけなのだ。救いは、死という安楽を受け入れることを彼らに強いるのである。



Its wrath is boundless, merciless, but wholly just.

  • wrath [rǽθ] : 「激怒、憤怒、天罰、復讐、報復」
  • boundless [báundlis] : 「無限の、広大な」
  • merciless [mə́ːrsilis] : 「無慈悲な、無情な」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」

❖ "Its wrath ~ "「そういう罰は際限がなく、無慈悲で、しかも正当化される」。罰をもって罪を償うという救いは、人が死を受け入れるまで延々と続き、決して容赦することなく、しかも、神の名において正当だと信じられているのである。



4. Who would seek out such savage punishment? Who would not flee salvation, and attempt in every way he can to drown the Voice which offers it to him? 

  • savage [sǽvidʒ] : 「凶暴な、残酷な、野蛮な、残忍な」
  • flee [flíː] : 「〜から逃げる、〜を逃れる」
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • drown [dráun] : 「かき消す、聞こえないようにする」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」

❖ "Who would ~ "「いったい誰が、そんな野蛮な罰を探し求めたりするだろうか」。"Who would not ~ "意訳する、「いったい誰が、(本当の)救いを差し出す声を出来る限りの方法を使ってかき消そうと試みながら、(偽りの)救いから逃れることが出来ようか」。誰も痛みと死という罰を伴った救いを求めたりしない。にもかかわらず、神が差し出す本当の救いに目もくれず、必死になって罰から逃れようとするが、それは叶わない。



Why would he try to listen and accept Its offering? If sin is real, its offering is death, and meted out in cruel form to match the vicious wishes in which sin is born. 

  • listen [listen] : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • offering [ɔ́ːfəriŋ] : 「申し出ること、提供されるもの、ささげ物」
  • mete [míːt] out : 「割り当てる、与える、提供する」
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、むごい、残虐な」
  • match [mǽtʃ] : 「ぴったり合わせる、一致させる」
  • vicious [víʃəs] : 「意地の悪い、悪意のある、卑劣な、凶暴な」
  • wish [wíʃ] : 「願い、望みの物、願望、希望」
  • born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」

❖ "Why would ~ "(そんな状態では)、「どうして、神が差し出す救いに耳を傾けてそれを受け入れようとするだろうか」。偽りの救いに翻弄されている限り、誰も神の差し出す本当の救いに耳を傾けてそれを受け入れることはない。"If sin is ~ "「もし罪が実在であるなら、神の差し出す救いは死であり、罪が生まれ出る悪意の願いにマッチした残忍な形が割り当てられる」。神の子の罪の意識は、神への裏切りの意識から生まれた。この裏切りの意識を『悪意ある願い』と表現しているわけだ。神は完璧な自由意志をもって神の子を創造したが、神の子は神によって自由意志を奪われていると勘違いしたのだ。神の自由意志によって操られている以上、運命や宿命によって定められた命を生きるしかない自分には自由意志などないと思ったのである。そこで神の子は、神が自分に神の属性のすべてを与えたのなら、自分もまた神のように自由な意志による自由な創造が出来るはずだと思う。絶対的な神の存在を排除すれば、自分は神として神同様の自由を謳歌出来るはずだ。かくして、神の子は神からの分離を決意し、神を裏切って天の王国から脱出するわけである。これは俗に言う『親殺しのテーマ』であり、まさに『悪意ある願い』なのである。さて、そこで、『悪意ある願い』によって罪の意識を生み出した神の子は、神の差し出す救いもまた、自分の悪意同様に悪意ある罰に違いないと勘違いする。復讐する神、怒れる神、罰する神、嫉妬する神、等々、旧約聖書が描き出す神のイメージを神の子は生み出すのである。



If sin is real, salvation has become your bitter enemy, the curse of God upon you who have crucified His Son.

  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • bitterly [bítərli] : 「激しく、苦々しく、ひどく」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
  • curse [kə́ːrs] : 「罵りの言葉、のろい、呪文」
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする、責め苦しめる」

❖ "If sin is ~ "「もし罪が実在なら、救いは苦々しい敵になってしまい、それは、神の子(イエス)を十字架に架(か)けたあなたへの神の呪いとなってしまう」。神の子の裏切りに対する神の怒りを鎮(しず)めるために、誰かを犠牲にしてその命を神に捧げ、残りの者達の贖罪(救い)を約束させようとする発想。犠牲を強いる神は、まさに呪う神である。神の子による『親殺しのテーマ』に対して、これは、神による『子殺しのテーマ』と言っていい。しかし、どちらも人間の罪の意識と罰への恐れが生み出した幻想である。



5. You need the practice periods today. The exercises teach sin is not real, and all that you believe must come from sin will never happen, for it has no cause. 

  • happen [hǽpən] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因、理由、動機」

❖ "You need ~ "「今日は、練習時間が必要である」。"The exercises ~ "「エクササイズは、罪は実在しないと教えてくれるし、罪から生じるとあなた信じているものすべては、決して起こらないと教えてくれる」。"for it has ~ "「なぜなら、罪は原因などではないからだ」。罪も幻想なら、罪が原因で起こると信じられている様々な結果も幻想である。



Accept Atonement with an open mind, which cherishes no lingering belief that you have made a devil of God's Son. 

  • atonement [ətóunmənt] : 「償い、贖罪」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする、可愛がる」
  • lingering [líŋɡəriŋ] : 「延々と続く、なかなか消えない」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • devil [dévəl] : 「魔王、悪魔、鬼」

❖ "Accept Atonement ~ "「開かれた心をもって、贖罪を受け入れなさい」。"which cherishes ~ "「開かれた心は、あなたが神の子を悪魔に仕立てたといつまでもぐずぐずと信じている、その信念を大切にしたりしない」。神の子が神を裏切ったという罪、つまり、神を裏切ったのだから神の子は悪魔同然だと信じたわけだが、そんなことは決して起きたことのない幻想だと、真実に対して開かれた心は知っている。罪も罰も幻想だと知って受け入れ、受け流して赦し、幻想を消滅させてしまうこと、それが ACIM の贖罪(Atonement)である。贖罪とは、まさに罪滅ぼし、罪を滅ぼすことなのである。罪を犯してしまったという悪夢から文字通り目覚めることである。



There is no sin. We practice with this thought as often as we can today, because it is the basis for today's idea.

  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • often [ɔ́fən] : 「しばしば、たびたび、ちょくちょく」
  • basis [béisis] : 「土台、基礎、基盤、基準、原理、原則」

❖ "There is ~ "「罪など存在しない」。"We practice ~ "「この考えをもって、今日私たちは、出来るだけ頻繁に練習する」。"because it is ~ "「なぜなら、罪は存在しないという考えは今日のテーマの基礎にであるからだ」。



6. God's Will for you is perfect happiness because there is no sin, and suffering is causeless. 

  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • suffering [sʌ́(əriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難」
  • causeless [kɔ́ːzlis] : 「原因のない、原因不明の、正当な理由のない」

❖ "God's Will for ~ "「罪など存在しておらず、苦痛は原因すらないので、」罪も苦痛も存在原因すらない幻想なので、「あなたに向けられた神の意志は完璧な幸せである」。神はあなたの幸せだけを願っている。苦や痛みという幻想から目覚めてほしいと願っているのだ。



Joy is just, and pain is but the sign you have misunderstood yourself. 

  • just [dʒʌ́st] : 「正しい、公正な、当然の」
  • sign [sáin] : 「象徴、しるし、証拠、兆候」
  • misunderstand [mìsʌ̀ndərstǽnd] : 「誤解する、取り違える」

❖ "Joy is just ~ "「喜びは正当であり、痛みはあなたがあなた自身を誤解している単なる印である」。あなたは神を裏切った罪深い人間だ思っているが、それは誤解である。罪が痛みをもたらすなら、痛みもまた幻想だ。幸せと喜びだけが真実であり、正当な存在である。



Fear not the Will of God. But turn to it in confidence that it will set you free from all the consequences sin has wrought in feverish imagination. 

  • confidence [kάnfədəns] : 「信頼、信用、信任、確かさ、確信、自信」
  • consequence [kάnsəkwèns] : 「結果、結論、帰結、因果関係」
  • wrought [rɔ́ːt] : 「workの過去・過去分詞形」
  • feverish [fíːvəriʃ] : 「熱中した、熱狂的な、興奮した」
  • imagination [imæ̀dʒənéiʃən] : 「想像、想像の産物、心象、空想」

❖ "Fear not ~ "「神の意志を恐れてはいけない」。あなたの幸せを意志している神を恐れる必要はどこにもない。"But turn to ~ "「そうせずに、神の意志は、罪の意識が熱に浮かされたイマジネーションの中ででっち上げた結果のすべてからあなたを自由にしてくれるはずだと確信して、神の意志に目を向けなさい」。罪の意識が熱に浮かされたイマジネーションの中ででっち上げた結果とは、神の子の罪の意識をかき立てて、あなたを苦と痛みの灼熱地獄に陥れようと目論むエゴの思考システムが生み出す結果のこと。



Say:

        God's Will for me is perfect happiness. 
        There is no sin; it has no consequence.

So should you start your practice periods, and then attempt again to find the joy these thoughts will introduce into your mind.

  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • again [əɡéin] : 「再び、かさねて、この場合もやはり」
  • introduce [ìntrədjúːs] : 「取り入れる、取り込む、導入する、招く」

❖ "Say: ~ "「次のように唱えなさい」。"God's Will ~ "「私を思う神の意志は、完璧な幸せである」。"There is no ~ "「罪など存在せず、罪は何の結果も生み出さない」。"So should ~ "「そのように言って、練習を開始すべきである」。"and then ~ "「その後、これらの考えがあなたの心の中に導いてくれる喜びを再び探し出そうと試みなさい」。



7. Give these five minutes gladly, to remove the heavy load you lay upon yourself with the insane belief that sin is real. Today escape from madness. 

  • gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • heavy [hévi] : 「重い、ずっしりした、厚い、厚手の」
  • load [lóud] : 「積み荷、負担、重荷」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、並べる、用意する」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、愚かな、常軌を逸した、正気でない」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、熱狂、熱中」

❖ "Give these ~ "「罪は実在するという狂った信念を抱きながら自分自身に負わせた重荷を取り除くために、5分間を喜んで費やしなさい」。"Today escape ~ "「今日こそ、狂気から抜け出しなさい」。



You are set on freedom's road, and now today's idea brings wings to speed you on, and hope to go still faster to the waiting goal of peace. 

  • be set on :「〜する気になっている」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • wing [wíŋ] : 「翼、羽根」
  • speed [síːd] : 「拍車を掛ける拍車を掛ける、促進させる、〜を加速する」

❖ "You are set ~ "「あなたは自由への道を歩む準備が出来ている」。"and now today's ~ "「今、今日のテーマは、あなたのスピードを加速させるための翼と、そして、待ち構える平和という目的地に向かってさらに早く行き着く望みをもたらしてくれる」。



There is no sin. Remember this today, and tell yourself as often as you can:

        God's Will for me is perfect happiness. 
        This is the truth, because there is no sin.

  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」

❖ "There is ~ "「罪は存在しない」。"Remember this ~ "「このことを今日は忘れずにいなさい」。"and tell yourself ~ "「そして、出来るだけ頻繁に、次のようにあなた自身に向かって言いなさい」。"God's Will ~ "「私を思う神の意志は完璧な幸せである」。"This is ~ "「罪など存在しないのだから、このことは真実である」。存在するのは真実のみ。神の意志は真実だから、あなたを思う神の愛は実在する。それは、完全な幸せをあなたに願い、そして確実に与えてくれる。
 
 
 



W-pI.100.1:1 ~ W-pI.100.10:7

Lesson 100




My part is essential to God's plan for salvation.

  • part [pάːrt] : 「役割、責任、義務」
  • essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な、肝心な、絶対必要な」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」

❖ "My part is ~ "「救いのための神の計画にとって、私の役割は絶対必要である」。幻想世界からの救いを率先するのはあなたであって、その役割を神はあなたに与えた。



1. Just as God's Son completes his Father, so your part in it completes your Father's plan. 

  • just as : 「〜と全く同じように」
  • complete [kəmplíːt] : 「〜を完了する、仕上げる、終える、完成する」

❖ "Just as God's ~ "「神の子が父なる神を完成させるのとまったく同じく、神の計画におけるあなた役割は、父なる神の計画を完成させる」。神の子が幻想から目覚めて天の王国に回帰出来たとき、神と神の子とホーリー・スピリットは再び統一されて、神という一点に収斂(しゅうれん)する。純粋一元論の完成である。三位一体の完成である。救いのための神の計画の延長上には、この純粋な完成がある。



Salvation must reverse the mad belief in separate thoughts and separate bodies, which lead separate lives and go their separate ways. 

  • reverse [rivə́ːrs] : 「逆転する、反転する」
  • mad [mǽd] : 「気が狂って、怒って、頭にきて」
  • separate [sépərət] : 「分離した、分けられた、別々になった」
  • lead : 「ある結果に至る、導く」
  • lives [láivz]  : 「lifeの複数形」

❖ "Salvation must ~ "意訳する、「救いは、分離した思いや分離した肉体が存在するという狂った信念を逆転させるに違いない」。"which lead ~ "ここも意訳、「そんな狂った信念は、分離した命を導き出し、別々の道を辿らせることになる」。神の子は夢の中で単一の心を散り散りに分裂させ、多数の肉体を偽創造し、その肉体の中に心を閉じ込めた。人はみな、プライベートな心と肉体をもっていると信じている。その結果、夢の中では命も分裂し、勝手な生き方が出来ると信じ込んでしまう。しかし、それは幻想である。救いは、そんな狂った信念を逆転させる。肉体は幻想、思いは一つ、心も一つ、したがって命も一つである。



One function shared by separate minds unites them in one purpose, for each one of them is equally essential to them all.

  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • unite [junáit] : 「〜を結合させる、一体化させる」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • equally [íːkwəli] : 「同じように、同様に」

❖ "One function ~ "「分離した心が分かち合う単一の役割は、単一の目的の下(もと)で結合する」。分離分裂した心は、神の計画が求める役割を分かち合うとき、幻想から目覚めるという単一の目的の下で再統一される。"for each one ~ "「なぜなら、分離した心の一つ一つが、全体にとって等しく必須だからだ」。分離分裂した心のすべてが再統一に向けて一致団結しなくてはならない。あなただけが、あなただけを救うのではない。あなたには他者の救いが必須であり、他者にはあなたの救いが必須である。



2. God's Will for you is perfect happiness. Why should you choose to go against His Will? 

  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • go against : 「逆らう、従わない、反対する、反する」

❖ "God's Will ~ "「あなたに向けられた神の意志は、完璧な幸せである」。あなたのためを思う神の意志は、あなたが完璧に幸せであるようにと願う思いである。"Why should ~ "「神の意志に逆らう方向に行くことなど、どうしてあなたは選択すべきだろうか」。あなたに幸せをもたらそうと願う神の意志に逆らうことを選択するのは、いかにも愚かである。



The part that He has saved for you to take in working out His plan is given you that you might be restored to what He wills. 

  • save [séiv] : 「確保しておく、取っておく、残しておく」
  • take in : 「取り入れる、受け入れる、採用する」
  • work out : 「成し遂げる、苦労してやり遂げる」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する、復活させる」

❖ "The part that ~ "「あなたが神の計画を成し遂げることを受け入れるようにと神が確保しておいた計画は、あなたが神の計画通りに修復されるために、あなたに与えられたのだ」。神があなたに与えた救いの計画は、あなたが神の創造したままの神の子に復活するためのものである。それが神の意志である。



This part is as essential to His plan as to your happiness. Your joy must be complete to let His plan be understood by those to whom He sends you. 

  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、全部の」
  • understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understandの過去・過去分詞形」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • send [sénd] : 「送る、派遣する」

❖ "This part is ~ "「この役割は、あなたの幸せにとっても、神の計画にとっても同様に必須である」。"Your joy must ~ "「神があなたを差し向けた人たちによって神の計画が理解されるために、あなたの喜びは完璧でなければならない」。あなたの幸せが真実であり、あなたの喜びが完璧であるとき、あなたの周りの他者は、神の計画の真意を理解するだろう。そうなることを願って、神は他者にあなたを差し向けた。つまり、あなたを救い主として他者に与えたのだ。



They will see their function in your shining face, and hear God calling to them in your happy laugh.

  • shining [ʃáiniŋ] : 「光る、輝く、きらめく、明るい」
  • call to : 「〜に声をかける」
  • laugh [lǽf] : 「笑うこと、笑い声」

❖ "They will see ~ "「彼らは、あなたの輝く顔に彼らの役割を見、あなたの幸せな笑いに彼らを呼ぶ神の声を聞くだろう」。救い主としてのあなたの顔の輝き、幸せな笑い、それに触れた人たちは、神は彼らもまた同様の役割を担ってほしいという神の呼び声を聞く。救いの役割を分かち合ってほしいという神の意志を知るのである。



3. You are indeed essential to God's plan. Without your joy, His joy is incomplete. Without your smile, the world cannot be saved. 

  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際には」
  • incomplete [ìnkəmplíːt] : 「不完全な、不十分な、中途半端な」
  • smile [smáil] : 「ほほ笑み、笑顔」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」

❖ "You are indeed ~ "「あなたは、神の計画に絶対必要である」。"Without your ~ "「あなたの喜びなしでは、神の喜びは不完全である」。"Without your ~ "「あなたの微笑みなしでは、世界は救われない」。



While you are sad, the light that God Himself appointed as the means to save the world is dim and lusterless, and no one laughs because all laughter can but echo yours.

  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • sad [sǽd] : 「悲しい、悲しそうな」
  • appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • dim [dím] : 「薄暗い、ぼやけた、ぼんやりとした」
  • lusterless [lʌ́stərlis] : 「光沢のない、艶消しの」
  • laugh [lǽf] : 「笑う」
  • laughter [lǽftər] : 「笑い、笑い声」
  • echo [ékou] : 「反響させる、〜と同じ考えを持つ」

❖ "While you are ~ "「あなたが悲しんでいるうちは、神自身が世界を救う手段として定めた光は薄暗く、光沢もなく、どんな笑いもあなたの笑いと反響し合わないので、誰も笑わない」。喜びは真実である。喜びの表現である笑いも真実である。喜びを分かち合い、笑いを共有することで、真実は拡張増大する。笑いを失って、あなたが悲しみに沈んでいるうちは、真実の光はあなたに差し込むことはない。



4. You are indeed essential to God's plan. Just as your light increases every light that shines in Heaven, so your joy on earth calls to all minds to let their sorrows go, and take their place beside you in God's plan. 

  • increase [inkríːs] : 「増える、増大する、大きくなる」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • sorrow [sάrou] : 「悲しみ、悲哀」
  • take one's place : 「〜の代わりをする、地位を占める」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに」

❖ "You are indeed ~ "「あなたは、神の計画にとって本当に必須である」。"Just as your ~ "「あなたの光が、天の王国で輝く光のすべてを増幅するように、この地上におけるあなたの喜びは、あらゆる人たちの心に向かって、悲しみを手放し、神の計画の中で、あなたの側に立ち位置をとるようにと呼びかける」。



God's messengers are joyous, and their joy heals sorrow and despair. They are the proof that God wills perfect happiness for all who will accept their Father's gifts as theirs.

  • messenger [mésəndʒər] : 「使者、伝達人」
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しげな」
  • despair [dispέər] : 「絶望、失望、落胆」
  • proof [prúːf] : 「証拠、立証、証明、証し」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」

❖ "God's messengers ~ "「神の使者は喜びに満ち、彼らの喜びは悲しみと絶望を癒やす」。"They are ~ "「神の使者は、父なる神の贈り物を自分のものとして受け入れるすべての人々のために完璧な幸せを神が意志しているのだという証拠である」。神の計画、神の意志を受け入れた者が神の使者(メッセンジャー)であり、今やあなたは神の使者となった。もちろん、ホーリー・スピリットが神の使者の筆頭であるが、あなたはそのホーリー・スピリットと一体化したのだ。その喜びは、あなたの悲しみや絶望をヒーリングする。しかし、それはあなただけに止まることはなく、神の贈り物である救いの計画を受け入れた者たち全体の幸せにつながることになる。神の使者は、神が神の子の完璧な幸せを意志していることの証人である。



5. We will not let ourselves be sad today. For if we do, we fail to take the part that is essential to God's plan, as well as to our vision. 

  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • as well as : 「〜と同様に」

❖ "We will not ~ "「私たちは、今日、自分を悲しませたりすまい」。"For if we ~ "意訳する、「なぜなら、もしそんなことをしたら、私たちのヴィジョンを失うと同時に、神の計画に必須の役割を引き受け損なってしまうからである」。ヴィジョンとは、肉体的な知覚を越えた真実の光景であり、それを失えば、神の計画が見えなくなってしまう。愛を失った心が、人を愛せなくなるのと同様である。悲しみは喜びを打ち消し、ヴィジョンをかき消してしまうのだ。



Sadness is the sign that you would play another part, instead of what has been assigned to you by God. 

  • sadness [sǽdnis] : 「悲しさ、悲しみ、不幸」
  • sign [sáin] : 「象徴、しるし、証拠、兆候」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、指定する、任命する、与える」

❖ "Sadness is ~ "「悲しみは、神によってあなたに割り当てられた役割に代えて、あなたが(神の計画以外の)他の役割を演じようとするサインである」。悲しみは、エゴがあなたに割り当てた役割である。苦と痛みに満ちた人生もまた、エゴがあなたに割り当てた幻想の役割。



Thus do you fail to show the world how great the happiness He wills for you. And so you do not recognize that it is yours.

  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「認める、受け入れる、〜を認識する」

❖ "Thus do you ~ "「こうして、神があなたのために意図した幸せがいかに大きいか、あなたは世界に示すことに失敗する」。あなたは神の計画の先頭に立って、世界の救いを実践する。あなたが悲しみに打ちひしがれたら、どうして神の与えてくれる喜びや幸せを、あなたの同胞に伝えることが出来よう。



6. Today we will attempt to understand joy is our function here. If you are sad, your part is unfulfilled, and all the world is thus deprived of joy, along with you. 

  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • unfulfilled [ʌnfulfíld] : 「果たされていない、実現されていない」
  • deprive [dipráiv] : 「奪う、取り上げる、剥奪する」
  • deprive A of B : 「AからBを奪う、AにBを与えない」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」

❖ "Today we will ~ "「今日、私たちは、喜びがこの地上における私たちの役割であると理解出来るように試みることになる」。"If you are ~ "「もしあなたが悲しんでいたら、あなたの役割は果たされていないし、それ故に、世界全体も、あなた同様に喜びを奪われていることになる」。幸せは真実であり、したがって幸せはあなたの権利である。喜びは幸せの属性であり、したがって喜びもまた真実である。あなたが悲しみに沈むとき、あなたは真実から離れて幻想に沈んだことになる。幻想にとらわれたあなたが世界を幻想から救うことは出来ない。世界もまた、あなた同様に悲しみに沈んでしまうのだ。



God asks you to be happy, so the world can see how much He loves His Son, and wills no sorrow rises to abate his joy; no fear besets him to disturb his peace. 

  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する、増す」
  • abate [əbéit] : 「〜を弱める、〜を排除する、無効にする」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • beset [bisét] : 「悩ませる、困らせる、〜を取り囲む」
  • disturb [distə́ːrb] : 「乱す、かき乱す、不安にさせる、動揺させる」

❖ "God asks ~ "「神は、あなたが幸せであれと求める」。"so the world ~ "「それがわかれば、世界は、神が神の子をどんなに愛しているか知ることが出来る」。"and wills no ~ "「また神は、どんな悲しみも喜びを弱めたり、どんな恐れも神の子を打ちのめして幸せをかき乱すことがないようにと願っている」。



You are God's messenger today. You bring His happiness to all you look upon; His peace to everyone who looks on you and sees His message in your happy face.

  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • look upon : 「〜を見る」
  • look on : 「〜を見る、〜を観察する、〜を見渡せる」

❖ "You are God's ~ "「今日、あなたは神の使者(メッセンジャー)である」。神の意志、神の願いを受け止め、そして、それを世界に広めるのである。"You bring ~ "「あなたが目にする人たちすべてに、あなたは神の幸せをもたらす」。それは、"His peace to ~ "「あなたに目を向け、あなたの幸せな顔に神のメッセージを見る人たちすべてに向けられた神の幸せである」。神は、自らの幸せを神の子と分かち合いたいのである。



7. We will prepare ourselves for this today, in our five-minute practice periods, by feeling happiness arise in us according to our Father's Will and ours. 

  • prepare [pripέər] oneself for : 「〜の準備をする、〜を準備する」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • according to : 「〜に従って、〜と一致して、〜に準じて」

❖ "We will prepare ~ "「今日、5分間の練習において、私たちの心の中に、幸せな気持ちが父なる神の意志と私たちの意志に調和するようにわき上がるのを感じることで、このことに備えようと思う」。このこととは、神のメッセンジャーになること。神の使者になること。



Begin the exercises with the thought today's idea contains. Then realize your part is to be happy. 

  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」

❖ "Begin the exercises ~ "「今日のテーマが含んでいる考え方をしながら、練習を始めなさい」。"Then realize ~ "「その後、あなたの役割は幸せになることなのだと自覚しなさい」。



Only this is asked of you or anyone who wants to take his place among God's messengers. 

  • ask of : 「〜に要求する」

❖ "Only this is ~ "「あなたも、あるいは、神のメッセンジャーの仲間入りをしたいと思う人は誰でも、これだけしか要求されない」。神があなたに求めていることは、究極的に、あなたが幸せになることだけである。喜びに満たされ、笑顔になることだけである。



Think what this means. You have indeed been wrong in your belief that sacrifice is asked. 

  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている、不適切な、悪い」
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、犠牲にすること、いけにえ」

❖ "Think what ~ "「これが何を意味するのか、考えてみなさい」。"You have indeed ~ "「あなたは、実際、犠牲が求められていると誤って信じてきた」。幸せ、平和、喜び、平穏、等々を得るには、大きな犠牲が伴うと信じてきた。しかし、そもそも、神の辞書に『犠牲』という言葉はない。



You but receive according to God's plan, and never lose or sacrifice or die.

  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「〜を犠牲にする」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」

❖ "You but receive ~ "「あなたは、神の計画に準じて受け取るだけなのだ」。"and never lose ~ "「失うことも犠牲にすることも、あるいは死ぬことも決してない」。真実は永遠不変にそこにある。それに目覚めるだけでいい。



8. Now let us try to find that joy that proves to us and all the world God's Will for us. It is your function that you find it here, and that you find it now. 

  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」

❖ "Now let us ~ "「今や、私たちを思う神の意志を私たちと全世界に証明してくれるその喜びを見つけよう」。"It is your ~ "「あなたがその喜びをこの地上で見つけること、そして、それを今見つけることは、あなたの役割である」。"here"を「この地上で」と訳してみた。次の文との絡みからである。もちろん、単純に「この場で」と解釈してもいい。



For this you came. Let this one be the day that you succeed! Look deep within you, undismayed by all the little thoughts and foolish goals you pass as you ascend to meet the Christ in you.

  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • deep [díːp] : 「深く、深い位置に」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • undismayed [ʌ̀ndisméid] : 「うろたえない、落胆していない」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない、ばつが悪い、恥ずかしい」
  • ascend [əsénd] : 「上昇する、高く上がる」

❖ "For this ~ "「このために、あなたはやって来た」。この地上で喜びを見つけるために、あなたは今生、この地上に生まれ出た。あるいは単純に、喜びを見つけるために、ここまでやって来た、と解釈してもいいだろう。"Let this one ~ "「今日を、あなたが成功する日としよう!」。"Look deep ~ "「あなたの心の中のキリストに出会うためにあなたがアセンドするにしたがい、あなたの心をよぎるちっぽけな思いや愚かな目的にうろたえることなく、あなたの心の中深くを見つめなさい」。心の中のキリストに出会うとは、あなたが神の計画にしたがって救いを実践するキリストになる、ということ。"ascend"「上昇する」という言葉が使われているが、実相世界が比喩的に天に位置するととらえて、この地上から天へ昇っていくイメージを説明しているわけだ。実際は、天の王国はあなたの心の中にある。したがって、心の中深くへ潜行していくこととアセンドすることは同義である。ところで、ちっぽけな思いとか愚かな目的とは、もちろん、エゴの誘惑であり、エゴは甘いアメをまき散らしてあなたを幻想に止め置こうとするのである。それに惑わされてはいけない。



9. He will be there. And you can reach Him now. What could you rather look upon in place of Him Who waits that you may look on Him? 

  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く、〜に連絡する」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」

❖ "He will ~ "「キリストはそこにいる」。"And you can ~ "「今あなたは、キリストに到達することが出来るのだ」。前文からの続きで『彼』を『キリスト』と解釈したのだが、イエス・キリスト個人に限定する必要はなく、世界の救いを遂行するあなた自身、ホーリー・スピリットと一体化したあなた自身、のことである。あるいは単純に、ホーリー・スピリット、または神自身、と考えてもいいだろう。"What could ~ "「あなたに目を向けてほしいと望んでいるキリストの代わりに、いったいあなたは誰を見ることが出来ようか」。キリストに代わる誰か、つまり、エゴなど見ることはない。エゴは消滅してしまうのだ。



What little thought has power to hold you back? What foolish goal can keep you from success when He Who calls to you is God Himself?

  • hold back : 「押しとどめる、引き止める」
  • keep someone from : 「〜に〜させない」
  • success [səksés] : 「成功、上首尾、上出来、幸運」

❖ "What little ~ "「いったいどんなちっぽけな思いが、あなたを押し止めるパワーを持てるだろうか」。"What foolish ~ "「あなたに呼びかけている者が神自身であるとき、いったいどんな愚かな目的が、あなたの成功を邪魔することなど出来ようか」。



10. He will be there. You are essential to His plan. You are His messenger today. 

  • essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な、肝心な、本質の」

❖ "He will ~ "「神はそこにいる」。『彼』は、ここでは、キリストとではなく神を表している。話者の焦点が、あなたの心に住まうキリストから神自身へ移ってきたと思えばいいだろう。"You are ~ "「あなたは、神の計画にとってなくてはならない」。"You are His ~ "「あなたは今日、神の使者(メッセンジャー)なのだ」。



And you must find what He would have you give. Do not forget the idea for today between your hourly practice periods. 

  • have [həv] : 「〜に〜させる」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • between [bitwíːn] : 「〜間で、〜の合間に」
  • hourly [áuərli] : 「1時間ごとに、時間ごとに、毎時、絶えず」

❖ "And you must ~ "ここの"have"は使役動詞、「そして、あなたは、神があなたに与えてほしいと思うものを見い出すに違いない」。世界に対してあなたが与えてほしいと神が望むものとは、救いである。"Do not forget ~ "「1時間ごとの練習の合間には、今日のものの見方を忘れないようにしなさい」。



It is your Self Who calls to you today. And it is Him you answer, every time you tell yourself you are essential to God's plan for the salvation of the world.

  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」

❖ "It is your ~ "「今日、あなたに呼びかけている者は、本当のあなた自身である」。"And it is ~ "「世界の救いのための神の計画にとってあなたは必須なのだと、あなたがあなた自身に語りかけるたびに、(あなたの呼びかけに対して)答えている者は、あなた自身なのだ」。ここまで来れば、本当のあなた自身とホーリー・スピリットとキリストと神が渾然と一体化しているのがわかる。神の子であるあなたに救いを呼びかけているのは神であり、キリストであり、ホーリー・スピリットであり、そしてあなた自身なのだ。それに答えるのも、また然りである。
 
 
 



Archive

Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター
Powered by Blogger.