●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.165.1:1 ~ W-p165.8:5

Lesson 165




Let not my mind deny the Thought of God.

  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
❖ "Let not my ~ "「私の心が、神の思いを拒絶しないようにしよう」。神の思いとは、神が神の子を幻想世界から救い出そうとする計画であり、神の愛である。それを拒んではいけない。



1. What makes this world seem real except your own denial of the truth that lies beyond?
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
❖ "What makes this ~ "「この世界がリアルであるかのように見せているものは、あなた自身がその向こうにある真実を拒絶していることを除いて他にない」。あなたが肉体的な目には見えない実相世界の存在を否定している限り、この世界は圧倒的にリアルに見え、現実そのものだと誤認してしまう。



What but your thoughts of misery and death obscure the perfect happiness and the eternal life your Father wills for you?
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、惨めさ」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を曖昧にする、見えなくする」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
❖ "What but your ~ "「惨めさと死を思う、あなたのその思い以外に、いったい何が、あなたの父なる神があなたのために意志した完全な幸せと永遠の命を曖昧にしているだろうか」。この世界の圧倒的なリアルさに目を奪われてしまい、私達はその向こう実在する神の愛を知ることが出来ない。死にゆく惨めな肉体に捕らわれている限り、あなたは実相世界の幸せと永遠の命を曖昧にしている。



And what could hide what cannot be concealed except illusion? What could keep from you what you already have except your choice to see it not, denying it is there?
  • hide [háid] : 「隠す、秘密にする」
  • conceal [kənsíːl] : 「隠す、隠匿する」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
❖ "And what could ~ "「幻想を除いていったい何が、秘密にしておけないものを隠すことが可能であろうか」。"What could keep ~ "「そこにはないと否定し、見ないことを選んだ、あなたのその選択以外に、いったい何が、あなたがすでに持っているものをあなたから遠ざけることが可能であろうか」。あなたが幻想に惑わされず、そこにあるものを見さえすれば、完全な幸せも永遠の命もすでにあなたは持っているのだと知ることが出来る。要は、見るか見ないか、あなたの選択にかかっているのだ。もちろん、そこにある真実は肉体の目では見えない。肉体的な知覚を心の目でとらえるヴィジョンに修正する必要がある。



2. The Thought of God created you. It left you not, nor have you ever been apart from it an instant.
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
❖ "The Thought ~ "「神の思いがあなたを創造した」。"It left you ~ "「神の思いはあなたを置き去りにしなかったし、あなたは神の思いから一瞬たりとも離れたことはなかった」。神から分離したのは、あなたが見ている夢の中の出来事。神の思いとあるが、神の愛と同一。



It belongs to you. By it you live. It is your Source of life, holding you one with it, and everything is one with you because it left you not.
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "It belongs ~ "「神の思いはあなたのものである」。"By it you ~ "「神の思いによって、あなたは生きている」。"It is your ~ "「神の思いは、あなたの命の源であり、あなたと思いを一つに保っている」。"and everything ~ "「そして、神の思いはあなたを置き去りにしなかったので、あらゆるものはあなたと一つである」。神の思い(愛)があらゆるものを創造し、あらゆるものが神の思い(愛)の中で統一される。純粋一元論。



The Thought of God protects you, cares for you, makes soft your resting place and smooth your way, lighting your mind with happiness and love.
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る」
  • care for : 「〜を大事に思う、〜の世話をする」
  • smooth [smúːð] : 「〜を平らにする」
❖ "The Thought of ~ "「神の思いはあなたを守り、あなたを大切にし、あなたの安らぐ場所を穏やかにし、行く道をなだらかにし、あなたの心を平和と愛で明るくしてくれる」。



Eternity and everlasting life shine in your mind, because the Thought of God has left you not, and still abides with you.
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、永遠に続く」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
❖ "Eternity and ~ "「永遠性と永遠の命があなたの心の中で輝く」。"because the Thought ~ "「なぜなら、神の思いはあなたを置き去りにしなかったし、あなたと共に今もそこにあるからだ」。神の住む実相世界は無時間、無空間の世界である。置き去りにして去るべき距離は存在しないし、永遠を断ち切ろうにも時間そのものが存在しない。あなたの命は神と永遠に一体である。そこに隙間もずれもない。



3. Who would deny his safety and his peace, his joy, his healing and his peace of mind, his quiet rest, his calm awakening, if he but recognized where they abide?
  • rest [rést] : 「休息、休養、眠り」
  • calm [kάːm] : 「穏やかな、静かな、穏和な」
  • awakening [əwéikəniŋ] : 「覚醒、目覚め」
❖ "Who would ~ "「もし、どこに住んでいるのかさえ認識出来れば、いったい誰が、安全や平和、喜び、癒やし、心の平安、静かな安らぎ、穏やかな目覚め、等々を拒絶したいと思うだろうか」。あなたが住んでいる場所は、この喧噪な幻想世界ではなく、静寂の実相世界である。それをしっかり認識出来れば、あなたは愛や喜びや平和、静寂を選択するはずだ。



Would he not instantly prepare to go where they are found, abandoning all else as worthless in comparison with them?
  • instantly [ínstəntli] : 「すぐに、瞬時に」
  • prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • abandon [əbǽndən] : 「捨て去る、断念する」
  • worthless [wə́ːrθlis] : 「価値のない、役に立たない」
  • comparison [kəmpǽrisn] : 「比べること、比較」
  • in comparison with : 「〜と比べるて」
❖ "Would he not ~ "「彼は、(平和や喜びの)見つかった場所に行く準備をすぐにでも整えたいと思わないだろうか」。"abandoning all else ~ "「(平和や喜びと)比較して価値がない他のものをすべて捨ててしまいたいと思わないだろうか」。



And having found them, would he not make sure they stay with him, and he remain with them?
  • make sure that : 「〜であることを確認する」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る」
❖ "And having ~ "「(平和や喜びを)を見い出してしまえば、彼は、それらは彼と共に止(とど)まり、彼はそれらと共にいる、と確信しないでいられるだろうか」。



4. Deny not Heaven. It is yours today, but for the asking. Nor need you perceive how great the gift, how changed your mind will be before it comes to you.
  • asking [ǽskiŋ] : 「求めること」
❖ "Deny not ~ "「天の王国を拒絶してはいけない」。"It is yours ~ "「今日、天の王国は求めさえすれば、あなたのものとなる」。"Nor need you ~ "「天の王国があなたの下(もと)にやって来る前に、それがどんなにすばらしい贈り物であるか知る必要はないし、あなたの心がどのように変えられるか知る必要もない」。事前に結果を知る必要はない。ホーリー・スピリットに任せておけばいい。



Ask to receive, and it is given you. Conviction lies within it. Till you welcome it as yours, uncertainty remains.
  • receive [risíːv] : 「受け取る、知る」
  • conviction [kənvíkʃən] : 「信念、確信」
  • uncertainty [ʌnsə́ːrtnti] : 「確信のないこと、不確実なこと」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
❖ "Ask to receive ~ "「受け取りたいと求めさえすれば、天の王国はあなたに与えられる」。"Conviction lies ~ "「確信はその中にある」。事前に結果を知って確信を持つ必要はなく、求めて得た天の王国自体の中にあなたの確信が存在する。簡単に言えば、天の王国を手に入れて失望することはなく、必ずあなたは天の王国の価値に対して確信をもつことが出来る。



Yet God is fair. Sureness is not required to receive what only your acceptance can bestow.
  • fair [fέər] : 「公平な、公正な」
  • sureness [ʃúərnis] : 「確実さ」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める」
  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、承諾、容認」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える」
❖ "Yet God is ~ "「しかし、神は公正である」。"Sureness is not ~ "「あなたが受け入れたことが(あなたに)与え得るものを(実際に)受け取るために、確信は必要とされない」。言い換えれば、あなたが受け入れることだけを決断すれば、必ず天の王国はあなたに与えられ、その決断に際して確信を持つ必要はない、ということ。真実を見極めるヴィジョンが未発達であるから、初めから確信をもつことは不可能だ。ホーリー・スピリットが提示する真実を受け入れ求めるだけで十分である。確信は真実を手にした後にやって来る。神が公正であるとは、結果に確信があろうがなかろうが、誰に対しても求めさえすれば与える、ということ。



5. Ask with desire. You need not be sure that you request the only thing you want.
  • desire [dizáiər] : 「熱望、切望、欲望」
  • request [rikwést] : 「〜を依頼する」
❖ "Ask with ~ "「熱い気持ちをもって求めなさい」。"You need not ~ "「あなたが欲しているものだけを求めているのだという確信を持つ必要はない」。求める、欲すると言っても、物欲を抱けと言っているのではない。物欲によって、ある者は富を得、ある者は貧困にあえぐ。これは神の公正さに反する。したがって、物欲は実相世界に関係のない幻想に過ぎない。物欲はエゴの我欲である。



But when you have received, you will be sure you have the treasure you have always sought.
  • treasure [tréʒər] : 「宝、宝物、財宝」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
❖ "But when you ~ "「しかし、あなたが受け取ったとき、あなたは、ずっと求めて続けていた宝物を手にしたのだと確信がもてるだろう」。



What would you then exchange for it? What would induce you now to let it fade away from your ecstatic vision?
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を犠牲にする」
  • exchange A for B : 「AをBと交換する」
  • induce [indjúːs] : 「〜を生じさせる、引き起こす」
  • fade [féid] : 「薄くなる、消えていく、弱まる」
  • fade away : 「徐々に消えていく」
  • ecstatic [ekstǽtik] : 「恍惚とした、熱狂的な」
❖ "What would you ~ "「その時、あなたはいったい何とそれを交換したいと思うだろう」。あなたが手に入れた宝物を何かと交換したいなどと思うはずはない。"What would ~ "意訳する、「いったい何が、あなたが恍惚として目にするヴィジョンからその宝物を徐々に消し去ってしまうことが出来るだろうか」。ここの"ecstatic vision(恍惚とした光景)"に関して、ワークブックL.186に"ecstatic bliss of love and loving"という表現があることを考えれば、愛に満ちあふれた至上の喜びをここでは"ecstatic vision"と表したのだろう。"ecstatic vision"はファンタジーでも幻覚でもなく、まさに目の前に展開する現実となる。消し去ることなど誰にも、何ものにも不可能だ。



For this sight proves that you have exchanged your blindness for the seeing eyes of Christ; your mind has come to lay aside denial, and accept the Thought of God as your inheritance.
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • blindness [bláindnis] : 「盲目、無知」
  • lay aside : 「のけておく、捨てる、放棄する」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの、継承物」
❖ "For this sight ~ "「なぜなら、この光景は、あなたがあなたの無知蒙昧さをキリストがもっている見える目と交換したことを証明しているからだ」。肉体的な目がとらえる幻想の光景を超越して、あなたはキリストのヴィジョンを獲得した。"your mind has ~ "「つまり、あなたの心は拒絶(否定)を放棄し、神の思いをあなた自身が受け継いだものとして受け入れたことを証明しているからだ」。



6. Now is all doubting past, the journey's end made certain, and salvation given you.
  • doubt [dáut] : 「〜を疑う、信じない」
  • past [pǽst] : 「過去の、昔の、過ぎた」
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、旅程」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな、信頼できる」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
❖ "Now is all ~ "「今やすべての疑いが過ぎ去り、旅の終わりが確実になった」。"and salvation ~ "「そして、救いがあなたに与えられる」。



Now is Christ's power in your mind, to heal as you were healed. For now you are among the saviors of the world.
  • among [əmʌ́ŋ] : 「〜の中の、〜の間で」
  • savior [séiviər] : 「救い手、救済者、救い主」
❖ "Now is Christ's ~ "「あなたがヒーリングされるに伴い、あなたもヒーリングできるようにと、今やキリストのパワーがあなたの心に宿った」。キリストのパワーとは、救いの力のこと。得ることと与えることは同一なので、あなたが救われると同時に、あなたは他者を救う。今、あなたの心に救いの力であるキリストのパワーが備わった。"For now you ~ "「なぜなら、あなたは今、世界の救い主の仲間入りをしたからだ」。



Your destiny lies there and nowhere else. Would God consent to let His Son remain forever starved by his denial of the nourishment he needs to live?
  • destiny [déstəni] : 「運命、さだめ、宿命」
  • consent [kənsént] : 「承諾する、同意する」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • starve [stɑ́ːrv] : 「餓死させる、飢えさせる」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶」
  • nourishment [nə́ːriʃmənt] : 「食物、栄養」
❖ "Your destiny ~ "「あなたの運命はそこにあるのであって、その他の場所にあるのではない」。この世界を幻想から救い出す役割はあなたの天命である。それは神の計画にすでに盛り込まれていることだ。"Would God consent ~ "「神の子が、生きるために必要な栄養を拒絶することで永遠に飢餓状態に陥ることを神が認めるだろうか」。生きるために必要な栄養とは真実のこと。飢餓状態とは、真実を断たれた幻想状態のこと。



Abundance dwells in him, and deprivation cannot cut him off from God's sustaining Love and from his home.
  • abundance [əbʌ́ndəns] : 「豊富、潤沢、裕福」
  • dwell [dwél] : 「ある、宿る、存在する」
  • deprivation [dèprəvéiʃən] : 「貧困、欠乏、奪うこと」
  • cut off from : 「〜から疎外する」
  • sustaining [səstéiniŋ] : 「支える、支持する」
❖ "Abundance dwells ~ "「神の子の中に豊穣がある」。あなたの心の中には叡智という真実の豊穣がある。"and deprivation ~ "意訳する、「それを奪おうとしても、神の子を支える神の愛と神の子の住まいから神の子を切り離すことは出来ない」。



7. Practice today in hope. For hope indeed is justified. Your doubts are meaningless, for God is certain. And the Thought of Him is never absent.
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
  • in hope : 「希望を持って」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな、信頼できる」
  • absent [ǽbsənt] : 「不在の、欠けて」
❖ "Practice today ~ "「今日は希望をもって練習しなさい」。"For hope ~ "「なぜなら、希望は正当化されたのだから」。真実に目覚めたて幻想から救われたいというあなたの希望は実相的に正しいと認められたのだから。"Your doubts ~ "「神は確かなので、あなたの疑いは意味がない」。神があなたの希望の正しさを保証したのだから、あなたの疑いは無意味だ。"And the Thought ~ "「そして、神の思いは決して不在となることはない」。神は常にあなたを思い、愛している。あなたの存在を忘れることは決してない。



Sureness must abide within you who are host to Him. This course removes all doubts which you have interposed between Him and your certainty of Him.
  • sureness [ʃúərnis] : 「確実さ」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • host [hóust] : 「主人、ホスト」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、除去する」
  • interpose [ìntərpóuz] : 「〜を間に入れる」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
❖ "Sureness must ~ "意訳する、「神を招き入れたあなたの心の中には、確実さが宿るに違いない」。"host"はその屋の主人であるから、心の中に神を招き入れたあなたが神のホスト役を務めることになる。"This course removes ~ "「このコースは、あなたが神と神への確信の間に入れてしまったすべての疑いを取り除いてくれる」。神と神への確信の間に入れた疑いとは、位置的にとらえれば、神とその神を信じる自分との間に入れた疑い、ということになるが、神の愛や確実性を信じ切れない自分自身に対する苛立ちを感じさせる表現だ。実際、ACIM原典Urtextの中のヘレンは、神とイエスの愛を熱烈に求めていながら、その愛を信じ切れない揺れ動く自分自身を描いている(vacillateという単語が頻出する)。ヘレンの両面性なのだが、Urtextの中では、イエスは、それは疑いであると同時に愛への恐れなのだと語っている。疑いの根源に恐れがある、というわけだ。



8. We count on God, and not upon ourselves, to give us certainty. And in His Name we practice as His Word directs we do. His sureness lies beyond our every doubt.
  • count on : 「〜を頼りにする、〜を当てにする」
  • count on someone to : 「〜が〜してくれるものと期待する」
  • in one's name : 「自分の名前で」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
❖ "We count on ~ "「私達は、自分自身ではなく神が確信を与えてくれると期待している」。"And in His Name ~ "「そして、私達がなすべき事を神が指示した言葉どおりに、神の名において私達は実践する」。"His sureness ~ "「神の確実さは、私達のあらゆる疑いを超越したところにある」。



His Love remains beyond our every fear. The Thought of Him is still beyond all dreams and in our minds, according to His Will.
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
  • according to : 「〜に従って、〜と一致して」
❖ "His Love ~ "「神の愛は、私達のあらゆる恐れを超越したところに止(とど)まっている」。神の愛は恐れを知らない。私達が恐れを超克すれば、神の愛と同様に、愛への確信が生まれる。"The Thought of ~ "「神の思いは、あらゆる夢を超越して尚も私達の心の中に存在し、私達の思いは神の意思と調和する」。どんなに恐れと疑いを抱いたとしても、神は決して見捨てることはしない。心の中心部分では、私達は神と常に供にいる。






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