●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pII.227.1:1 ~ W-pII.228.2:6

Lesson 227



This is my holy instant of release
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬、まさにその時」
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
❖ "This is my ~ "「今日は私が解放される神聖な時だ」。今、私は幻想世界から解放される。それは、神の子として目覚める神聖な瞬間だ。



1. Father, it is today that I am free, because my will is Yours. I thought to make another will. Yet nothing that I thought apart from You exists. 
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生存する」
❖ "Father, it is ~ "「父なる神よ、私が自由になるのは今日です」。"because my ~ "「なぜなら、私の意志はあなたの意志でもあるからです」。神の子の意志と神の意志は同一だ。"I thought ~ "「私は、もう一つ別の意志を持とうと思っていた」。神の意志に反する意志を持とうとしていた。エゴという仮面を付けた意志。"Yet nothing ~ "「しかし、あなたから離れた思いは何一つ存在しません」。神の意志から遊離した思いは幻想に過ぎない。夢の中の思いだ。



And I am free because I was mistaken, and did not affect my own reality at all by my illusions. 
  • mistaken [mistéikən] : 「誤った、間違った、誤解した」
  • affect [əfékt] : 「影響を与える、〜に作用する」
  • reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
❖ "And I am ~ "「そして、私は誤りを犯したけど、私の抱いた幻想によって私自身の実相は何も影響も受けなかったので、私は自由になれます」。夢の中で誤りを犯したが、それによって現実が影響を受けることはなかった。



Now I give them up, and lay them down before the feet of truth, to be removed forever from my mind. This is my holy instant of release. Father, I know my will is one with Yours.
  • give up :  「あきらめる、断念する」
  • lay down : 「捨てる、明け渡す、投げ出す」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Now I give ~ "「今や、私は幻想を諦め、それを私の心から永遠に取り除くために真実の足下に捨てます」。



2. And so today we find our glad return to Heaven, which we never really left. The Son of God this day lays down his dreams. 
  • glad [ɡlǽd] : 「満足して、喜ばしい」
  • return [ritə́ːrn] : 「回帰、帰還、帰ること」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる」
  • lay down : 「〜を横たえる、捨てる、明け渡す」
❖ "And so today ~ "「そこで今日こそ、私達は天の王国へ喜んで回帰するのだが、」"which we ~ "「私達は実相的には天の王国から離れてはいない」。実相世界にいた神の子は深い眠りに陥り、神から分離して天の王国を去ったという夢を見ているだけだ。本当は実相世界を離れたわけではない。"The Son of ~ "「神の子は今日、夢を放棄する」。肉体をもってこの世界に存在しているという夢から目覚める。



The Son of God this day comes home again, released from sin and clad in holiness, with his right mind restored to him at last.
  • come home : 「家に帰る、帰宅する」
  • releas [rilíːs] : 「〜を解放する、自由にする」
  • clad [klǽd] : 「(文) clotheの過去過去分詞形」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する、復活させる」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
❖ "The Son of ~ "「神の子は今日、再び故郷に帰り、罪の意識から解放されて、神聖さを身にまとう」。"with his right ~ "「ついに正しい心根を復活させる」。神を裏切って神から分離したという罪の意識から解放されて、本来の神の子の神聖さを取り戻す。同時に、エゴに騙されて幻想を実在だと信じていた心を正す。




Lesson 228



God has condemned me not. No more do I.
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、〜に有罪の判決を下す」
  • no more : 「それ以上〜ない、もはや〜しない」
❖ "God has ~ "「神は私に有罪判決を下さなかった」。"No more ~ "「私も、もはや自分を責めまい」。神から分離したことは裏切りに違いないと思い、神はきっと私を責めるだろうと思っていたが、神はそんなことをしなかった。私も、もはや自分の罪を責めることはしまい。もちろん、神の罰を恐れることも放棄する。



1. My Father knows my holiness. Shall I deny His knowledge, and believe in what His knowledge makes impossible? 
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
  • deny [dinái] : 「否定する、認めない、信じない」
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
❖ "My Father ~ "「私の父なる神は、私の神聖さを知っている」。"Shall I deny ~ "「私は、神の叡智を否定し、神の叡智が不可能としたものを信じるべきだろうか」。神の叡智とは真実の総体のこと。それが不可能としたものとは幻想の実在化。つまり、虚偽の総体だ。



Shall I accept as true what He proclaims as false? Or shall I take His Word for what I am, since He is my Creator, and the One Who knows the true condition of His Son?
  • accept [æksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • proclaim [proukléim] : 「〜を明白に示す」
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
  • condition [kəndíʃən] : 「事情、状態、状況、様子」
❖ "Shall I accept ~ "「神が偽りだと明白に示したものを、私は真実だと受け入れるべきだろうか」。"Or shall I ~ "「あるいは、神は私の創造主であり、神の子の本当の様子を知っている唯一者だから、本当の私自身に向けた神の言葉を受け入れるべきだろうか」。ここの "what I am (本当の私、本来の私の姿)" とは、自分が神聖な神の子だということ。



2. Father, I was mistaken in myself, because I failed to realize the Source from which I came. 
  • mistaken [mistéikən] : 「誤った、間違った、誤解した」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "Father, I was ~ "「父なる神よ、私は自分自身を誤解していました」。"because I failed ~ "「なぜなら、私がやって来た源を自覚し損ねたからです」。自分が、神が創造した神の子であると認識し損ねてしまった。



I have not left that Source to enter in a body and to die. My holiness remains a part of me, as I am part of You. 
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に立ち入る」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
❖ "I have not ~ "「肉体に入り込み死に至るためにその源を離れてしまった、などということはなかった」。神から分離し、幻想世界を偽創造して肉体の中に入り込み、死を待つなどという人生は、単なる夢に過ぎない。神の子は深い眠りに陥って悪夢を見ているだけであって、本当は神の下(もと)を一度も離れたことはない。"My holiness ~ "「私の神聖さは、私があなたの一部であるように、私の一部として残っている」。私の神の子としての神聖さは失われていない。なぜなら、神の子は神の一部なのだから。



And my mistakes about myself are dreams. I let them go today. And I stand ready to receive Your Word alone for what I really am.
  • mistake [mistéik] : 「誤り、過ち、思い違い」
  • let go : 「手放す、解放する」
  • stand ready : 「待機する、用意がいつでもできている」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く」
❖ "And my mistakes ~ "「そして、私自身に関する私の思い違いは夢に過ぎない」。この世で肉体をまとって生きているという誤った認識は夢の中の出来事だ。"I let them ~ "「今日、そんな夢など手放そう」。"And I stand ~ "「そして私は、本当の私自身についてのあなたの言葉だけを受け入れる用意が出来ている」。私は神が創造した神聖な神の子であるという神の言葉だけを信じる。






Archive

Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター
Powered by Blogger.