Lesson 73
I will there be light.
- light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
❖ "I will there ~ "「私は、光あれと願う」。ここは"I will there should be light."とすれば、意味がはっきりするだろう。"light"「光」は、実在、真実、命、と捉えていい。幻想世界の肉体を離れ、実相世界に目覚めることで、世界は光に満たされ、同時にあなた自身も真実の光を発する。
なお、ACIMでは、"light"という言葉を比喩として使っているのではなく、実体として扱っている。ただし、この世界の電磁波としての光ではなく、物理法則を超えた実相世界の光である。我々にはその光の実体は説明出来ない。説明不可能ではあるが、その光を体験することは可能だ。
1. Today we are considering the will you share with God. This is not the same as the ego's idle wishes, out of which darkness and nothingness arise.
- consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
- will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
- share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
- same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
- idle [áidl] : 「動いていない、無意味な、無駄な」
- wish [wíʃ] : 「願い、望みの物、願望、希望」
- darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
- nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、非実在、無価値」
- arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
❖ "Today we are ~ "「今日、私たちは、あなたが神と分かち合う意思についてよく考えてみることになる」。"This is not ~ "「これは、エゴの無意味な願いとは同じものではなく、」"out of which ~ "「エゴの願いからは、闇と無が生じてくるだけである」。神の意思は実在であり、真実であり、愛、光、創造、喜びである。エゴの願いは幻想を維持することであり、奪い合い、攻撃し、嘘を嘘で固め、この世を闇と無意味に結果させることである。
The will you share with God has all the power of creation in it. The ego's idle wishes are unshared, and therefore have no power at all.
- creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
- therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
❖ "The will you ~ "「あなたが神と分かち合う意思は、その中にすべての創造的パワーを秘めている」。"The ego's idle ~ "「エゴの無意味な願いは分かち合われることがないから、したがって、パワーをまったくもたない」。"the power of creation"「創造的パワー」とは、奇跡を起こすパワーであり、救いをもたらすヒーリングのパワーである。エゴは創造的パワーを持ち得ない。なぜなら、エゴは実在してはいないからだ。
ところで、パワーはエネルギーと異る。エネルギーは物理的には質量と同じものであり、したがって物質と考えていい。つまり、エネルギーは幻想なのだ。パワーは奇跡を生み出す実相的な意思の力であり、物質とは無縁である。
Its wishes are not idle in the sense that they can make a world of illusions in which your belief can be very strong.
- in the sense : 「〜という意味で」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
❖ "Its wishes are ~ "「エゴの願いは、あなたが(その存在を)強く信じる幻想世界を創り出すことが出来るという意味では、何もしていないとは言えない」。エゴは幻想を作り出すことにやっきになっている。その意味では、怠惰ではない。が、無意味である。
But they are idle indeed in terms of creation. They make nothing that is real.
- indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際には」
- in terms of : 「〜に関して、〜の観点から」
- real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
❖ "But they are idle ~ "「しかし、エゴの願いは、創造という観点から見れば、まったく無意味である」。実在する真実を創造することは不可能なのだ。"They make nothing ~ "「エゴの願いは、実相的なものを何も生み出すことはない」。夜見る夢の中で山ほどの富を生み出したとしても、目が覚めれば、そのすべては消えてなくなる。エゴの願いは、それと同様である。創造のまね事はするが、何も生み出すことは出来ないのだ。
2. Idle wishes and grievances are partners or co-makers in picturing the world you see.
- grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
- partner [pάːrtnər] : 「連れ合い、パートナー、相棒」
❖ "Idle wishes and ~ "「(エゴの)無意味な願いと不平は、あなたが目にする世界を描き出すときのパートナー、あるいは共同製作者である」。エゴの目論みとあなたの不平不満が、この幻想世界の諸現象を空(くう)なるキャンバスに描き出している。この世界をでっち上げているのだ。
The wishes of the ego gave rise to it, and the ego's need for grievances, which are necessary to maintain it, peoples it with figures that seem to attack you and call for "righteous" judgment.
- give rise to : 「〜を引き起こす、〜を生じさせる」
- necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
- maintain [meintéin] : 「 〜を保持する、維持する、保つ、堅持する」
- people [píːpl] : 「一杯にする」
- figure [fíɡjər] : 「姿、人影、人物」
- attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
- call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
- righteous [ráitʃəs] : 「高潔な、完璧な、公正な、正しい」
- judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
❖ "The wishes of ~ "「世界を生み出したエゴの願いと、世界を維持するために必要な、不平を求めるエゴの要求が、あなたを攻撃し『公正な』判断を求めているかのように見える人々をもって世界をいっぱいにしている」。分離分裂した神の子は、エゴの策略と自らの不平によって、互いに敵対し合う。得るために奪え、攻撃される前に攻撃せよ、勝利した方が正当だ、等々。いわゆる弱肉強食の原理原則が作動し、それが『正当な』判断基準となる。
These figures become the middlemen the ego employs to traffic in grievances.
- become [bikʌ́m] : 「〜になる」
- middleman [mídlmæ̀n] : 「仲介者、仲介役」
- employ [emplɔ́i] : 「用いる、採用する、使用する」
- traffic [trǽfik] : 「〜を不正取引する、〜を売買する」
- traffic in : 「〜を不正に売買する」
❖ "These figures ~ "「これらの人々は、不平不満を不正に取引するためにエゴが雇い入れた仲介者になっている」。あなたが他者に対して不平を抱くのはエゴの策略であって、あたかもエゴがその他者を雇い入れて、あなたに不平を抱かせるように仕向けているようなものだ。あなたが他者に対して不平を抱いている限りは、あなたは真実に気付くことはない。エゴのでっち上げた幻想は安泰というわけである。
They stand between your awareness and your brothers' reality. Beholding them, you do not know your brothers or your Self.
- between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
- awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
- reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
- behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
❖ "They stand between ~ "「彼らは、あなたの意識性とあなたの同胞の真の姿の間に立ちはだかっている」。敵対し不平を抱かせる他者ではあるが、本当はあなたと同じ神の子であり、あなたの同胞である。その真実に、あなたの意識は気付くことはない。同胞の敵対する姿が、あなたの意識を曇らせているのだ。"Beholding them ~ "「彼らの(表面的な)姿だけを見ているので、あなたは、あなたの同胞もあなた自身も知ることが出来ない」。あなたも同胞も、共に神の子であるという真実を知ることが出来ない。あなたと同胞が自他一如であることに気付かないのである。
3. Your will is lost to you in this strange bartering, in which guilt is traded back and forth, and grievances increase with each exchange.
- lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
- strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な」
- barter [bάːrtər] : 「物々交換する、交易する」
- guilt [ɡílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
- trade [tréid] : 「〜を交換する、〜を売買する、取引する」
- back and forth : 「前後に、あちこちに、行ったり来たりして」
- increase [inkríːs] : 「増える、増大する、大きくなる」
- exchange [ikstʃéindʒ] : 「換えること、交換、やりとり」
❖ "Your will is lost ~ "「この奇妙な取引をすることで、あなたはあなたの意思を失っていく」。"in which guilt ~ "「そこでは、罪の意識がやり取りされ、また、やり取りする度に不平が増大する」。"strange bartering"「奇妙な取引」とは、前段落を引き継いで、エゴがあなたの同胞を敵対者に仕立て上げ、あなたと同胞の間で憎悪や嫌悪や攻撃をやり取りさせること。当然、そこから生み出されるものは罪の意識であり、お互いに対する不平不満、そして憎悪はどんどん増えていく。
Can such a world have been created by the Will the Son of God shares with his Father? Did God create disaster for His Son?
- create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
- disaster [dizǽstər] : 「災害、天災、災難」
❖ "Can such a world ~ "「そんな世界が、神の子が父なる神と分かち合っている意思によって創造された可能性があるだろうか」。"Did God create ~ "「神が、神の子のために災いを創造しただろうか」。この奇妙な取引が蔓延する世界を生み出したものは、あなたであり、エゴである。神は、一切の関わりをもたない。神はこの世界を創造したのではない。
Creation is the Will of Both together. Would God create a world that kills Himself?
- creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
❖ "Creation is the Will ~ "「創造性は、(神とあなた)二人の意思である」。"Would God create ~ "「神は自らを殺すような世界を創りたいと思うだろうか」。"Creation"「創造性」とは、愛を拡張していくことであり、真実の現実化である。実相的な自己表現である。神が自らの創造性を殺してしまうような幻想世界を創り出したいなどと思うはずはない。
4. Today we will try once more to reach the world that is in accordance with your will.
- once more : 「もう一度」
- reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く、〜に連絡する」
- accordance [əkɔ́ːrdns] : 「合致、一致、調和」
- in accordance with : 「〜に従って、〜に一致して」
❖ "Today we will ~ "「今日、私たちはもう一度、あなたの意思に合致する世界に到達することを試みることになる」。エゴの描く世界ではなく、あなたの心の中に宿るホーリー・スピリットの描く世界、つまり、あなたの実相的な意思に合致した世界に到達することを目指す。
The light is in it because it does not oppose the Will of God. It is not Heaven, but the light of Heaven shines on it. Darkness has vanished.
- oppose [əpóuz] : 「反対する、反抗する、対抗する」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
- vanish [vǽniʃ] : 「消える、消えてなくなる」
❖ "The light is in ~ "「その世界は神の意思に反してはいないから、光が世界に満ちる」。"It is not Heaven ~ "「その世界は天の王国ではないが、天の王国の光がその世界の上に輝く」。"Darkness has ~ "「闇は消えてしまったのだ」。エゴの思考システムに従っている限り、この幻想世界は闇の世界であるが、あなたの意思がエゴの思考システムを捨ててホーリー・スピリットの思考システムに切り替えることで、実相世界の光が幻想世界に差し込んでくる。その世界は天の王国、実相世界ではないのだが、光は本物だ。闇は払拭されるのである。
The ego's idle wishes have been withdrawn. Yet the light that shines upon this world reflects your will, and so it must be in you that we will look for it.
- withdrawn [wiðdrɔ́ːn] : 「withdrawの過去分詞形」
- withdraw [wiðdrɔ́ː] : 「引き出す、引き抜く、やめる、断つ」
- yet [jét] : 「さらに、その上」
- reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
- and so : 「そこで、それだから、それで」
- look for : 「〜を探す、〜を期待する」
❖ "The ego's idle ~ "「エゴの無意味な願いは退場させられた」。"Yet the light ~ "意訳する、「しかも、この世界を照らす光はあなたの意思を反映し、だからこそ、光はあなたの心の中にあり、したがって、私たちは(心の中に)光を探すことになる」。ここの"that"は"so that"「〜できるように、〜するために、その結果」。実相世界はあなたの心の中にある。したがって、真実の光はあなたの心の中にある。この光は、幻想世界の電磁波としての光とは異質である。肉体的な目で見ることは出来ない。実相の光を見ることが出来るのは心の目だけである。
5. Your picture of the world can only mirror what is within. The source of neither light nor darkness can be found without.
- picture [píktʃər] : 「絵、像、絵画、光景、見物」
- mirror [mírər] : 「〜を映す、〜を正確に映し出す」
- within [wiðín] : 「内部で、内側は、内心は、精神的に」
- source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
- neither [níːðər] A nor B : 「AでもなくBでもない、AとBのどちらも〜ない」
- found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
- find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
- without [wiðáut] : 「外で、外側に」
❖ "Your picture of ~ "意訳する、「あなたが描いたこの世界の絵柄は、単に心の中にあるものを映し出しているに過ぎない」。"The source of ~ "「光や闇の源となっているものは、どちらも心の外に見出すことは出来ない」。あなたが目にする外部世界の中に、光や闇を生み出す源があるのではない。実在するのは心だけであって、心の中にこそ光や闇の源がある。あなたの心が闇を想念すれば、目にする世界は闇の世界となり、光を求めれば世界は光に満たされる。
Grievances darken your mind, and you look out on a darkened world.
- darken [dάːrkən] : 「〜を暗くする」
- look out on : 「〜に面する」
❖ "Grievances darken ~ "「不平はあなたの心を暗くし、あなたは闇の世界に直面することになる」。
Forgiveness lifts the darkness, reasserts your will, and lets you look upon a world of light.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
- lift [líft] : 「持ち上げる、高める」
- reassert [riəsə́ːrt] : 「再び主張する」
- look upon : 「〜を見る」
❖ "Forgiveness lifts ~ "「赦しは闇を持ち上げてくれ、」赦しによって闇は払拭され、"reasserts your ~ "「あなたの意思を再主張し、光の世界を見させてくれる」。闇の世界が幻想であると認識し、その事実を受け入れて赦すとき、あなたの実相への意思は再確認されて、あなたは、あなたの心が受け入れた光の世界を目撃することになる。
We have repeatedly emphasized that the barrier of grievances is easily passed, and cannot stand between you and your salvation.
- repeatedly [ripíːtidli] : 「繰り返して、たびたび、再三にわたり」
- emphasize [émfəsàiz] : 「強調する、力説する」
- barrier [bǽriər] : 「障害物、障壁」
- easily [íːzili] : 「気楽に、安易に、簡単に、楽に」
- pass [pǽs] : 「通る、通り過ぎる、通過する」
- between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "We have repeatedly ~ "「私たちは繰り返し、不平という障害は簡単に乗り越えられ、あなたとあなたの救いの間に立ちはだかることなど出来ないと強調してきた」。不平という障害はあなたの心が作り出した幻想であって、あなたの心を変えれば容易に乗り越えられる。真実を求め、救いを求めるあなたの現実的な障害になることは出来ないのだ。
The reason is very simple. Do you really want to be in hell? Do you really want to weep and suffer and die?
- reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
- simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
- hell [hél] : 「地獄、生き地獄、ひどい体験、修羅場」
- weep [wíːp] : 「嘆く、悼む、泣く、涙を流す」
- suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
- die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "The reason is ~ "「理由はいたって簡単である」。"Do you really ~ "「あなたは本当に地獄の中にいたいと望んでいるのだろうか」。"Do you really ~ "「あなたは本当に嘆き苦しみ、そして死んでいきたいと望んでいるだろうか」。
6. Forget the ego's arguments which seek to prove all this is really Heaven. You know it is not so. You cannot want this for yourself.
- forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
- argument [άːrɡjumənt] : 「議論、討論、討議」
- seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
- prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
- heaven [hévən] : 「天国、神、天」
❖ "Forget the ego's ~ "「現実的にこのすべてが天国なのだと証明しようとするエゴの議論を忘れてしまいなさい」。嘆きと苦しみと死の世界にあって、そこからはい上がり、富を得、名声を得、権力を得、他者を支配し、世界で成功することこそが天国なのだ、とエゴは囁(ささや)く。それは偽りだから、忘れてしまうに限る。"You know ~ "「あなたは、それはそうではないと知っている」。"You cannot ~ "「あなたは、あなた自身のためには、こんなことを望むわけがない」。
There is a point beyond which illusions cannot go. Suffering is not happiness, and it is happiness you really want.
- point [pɔ́int] : 「要点、核心、真意、特徴、特質」
- beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- suffering [sʌ́(əriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難」
❖ "There is a point ~ "「幻想が越えて行けないポイントがある」。幻想は、それがどんなに現実的に見えても、実相への境界線を越えることは出来ない。"Suffering is not ~ "「苦しみは幸せではなく、あなたが本当に望むものは幸せなのだ」。幻想の苦しみは実相の幸せに転じることはない。あなたが望むものは実相の幸せである。
Such is your will in truth. And so salvation is your will as well. You want to succeed in what we are trying to do today.
- in truth : 「実のところ、実際には」
- as well : 「同じに、同様にうまく、おまけに、その上」
- succeed [səksíːd] : 「成功する」
❖ "Such is your ~ "「真実、それがあなたの意思である」。"And so salvation ~ "「そして、救いも同様にあなたの意思である」。"You want to ~ "「あなたは、今日私たちがなそうとしていることに成功したいと願っている」。
We undertake it with your blessing and your glad accord.
- undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する、〜に取り掛かる」
- blessing [blésiŋ] : 「祝福、恩恵、幸運」
- glad [ɡlǽd] : 「満足して、うれしく思う」
- accord [əkɔ́ːrd] : 「調和、一致、合意、合致」
❖ "We undertake it ~ "「私たちは、あなたの祝福とあなたの喜ばしい同意を得て、その仕事に着手するのである」。幻想の苦を捨てて、実相の幸せを掴むために、つまり、エゴの思考システムを捨ててホーリー・スピリットの思考システムを得るために、今日のレッスンに着手する。あなたは喜んでそれに同意したのであり、私たちの仕事を祝福してくれたのだから。
7. We will succeed today if you remember that you want salvation for yourself.
- remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "We will succeed ~ "「今日、もしあなたがあなた自身のための救いを願っているのだと忘れないなら、私たちは成功するだろう」。
You want to accept God's plan because you share in it. You have no will that can really oppose it, and you do not want to do so.
- accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
- share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
- oppose [əpóuz] : 「反対する、反抗する、対抗する」
❖ "You want to ~ "「あなたは神の計画を分かち合っているのだから、あなたは、神の計画を受け入れたいと願っている」。実相的にあなたは神と同体であるから、神の計画は実はあなたの計画でもある。意識出来ないにしても、あなたは神の計画を神と分かち合っているのだ。"You have no ~ "「神の計画と実際に対抗する意思は存在しないし、」"and you do not ~ "「あなたは、そんなことをしたいと望んでもいない」。
Salvation is for you. Above all else, you want the freedom to remember Who you really are.
- above all else : 「何にもまして」
- freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "Salvation is ~ "「救いはあなたのためである」。"Above all else ~ "「何にもまして、あなたは、あなたが実相的に何者なのか、それを思い出す自由を望んでいる」。いわばあなたは、エゴの催眠術にかかって自分自身を忘れているようなものである。あなたは、あなたが本当は神の子であることを思い出すために、エゴの呪縛から自由になりたいと願っている。
Today it is the ego that stands powerless before your will. Your will is free, and nothing can prevail against it.
- powerless [páuərlis] : 「無力な、非力な」
- prevail [privéil] against : 「〜に打ち勝つ、〜をしのぐ」
❖ "Today it is ~ "「今日、あなたの意思の前に力なく立ちつくしているのはエゴである」。"Your will is free ~ "「あなたの意思は自由であり、何ものもあなたの意思に勝つことは出来ない」。"freedom"にせよ"free"にせよ、幻想からの解放が自由を意味するのだが、ACIMでは、自由は解放だけを意味するのではなく、実相への積極的な意思を意味している。解放されただけでは自由だとは言えないのだ。
8. Therefore, we undertake the exercises for today in happy confidence, certain that we will find what it is your will to find, and remember what it is your will to remember.
- therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
- confidence [kάnfədəns] : 「信頼、信用、信任、確かさ、確信、自信」
- certain [sə́ːrtn] : 「〜を確信している、〜に疑いを持たない」
- find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
❖ "Therefore, we undertake ~ "「そこで、私たちは、幸せな確信を胸に抱きながら今日のエクササイズに着手し、」"certain that ~ "「私たちは、あなたの意思が何を見出そうとしているのか、それを見出し、あなたの意思が何を思い出そうとしているのか、それを思い出すことを確信している」。あなたの意思が堅固であれば、必ずその意思は実現する。真実の思いは必ず現実化するのである。
No idle wishes can detain us, nor deceive us with an illusion of strength.
- detain [ditéin] : 「引き留める、拘束する」
- deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
- strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
❖ "No idle wishes ~ "「どんな無意味な望みも私たちを引き止めることは出来ないし、」"nor deceive ~ "「幻想の力をもって私たちを騙すことも出来ない」。"illusion of strength"とは、金の力、富の力、支配力、権力、等々のこと。エゴはこれらの力をあなたの目の前にちらつかせて、あなたを騙そうとしている。そんな幻想の力で、本当の幸せを得ることは出来ない。幻想的な思いは現実化しないのだ。
Today let your will be done, and end forever the insane belief that it is hell in place of Heaven that you choose.
- end [énd] : 「終わらせる、やめる、締めくくる」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
- insane [inséin] : 「ばかげた、愚かな、常軌を逸した、正気でない」
- belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
- in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
- choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "Today let your ~ "「今日、あなたの意思がなされるようにしよう」。"and end forever ~ "「そして、あなたが選択するものが、天の王国ではなく地獄であるという狂った信念を、永遠に終わらせよう」。
9. We will begin our longer practice periods with the recognition that God's plan for salvation, and only His, is wholly in accord with your will.
- begin [biɡín] : 「 始まる、始める、開始する」
- recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証、真価を認めること」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」
- in accord with : 「〜と一致して、〜と調和して」
❖ "We will begin ~ "「私たちは、救いのための神の計画が、それだけが、あなたの意思と完全に調和するのだという認識をもって、長めの練習を始めることになる」。
It is not the purpose of an alien power, thrust upon you unwillingly. It is the one purpose here on which you and your Father are in perfect accord.
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
- alien [éiljən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
- thrust [θrʌ́st] : 「押し付ける、押しやる」
- unwillingly [ʌnwíliŋli] : 「嫌々ながら、不本意にも」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
❖ "It is not the purpose ~ "「神の計画は、不本意ながらもあなたに押し付けられた、あなたとは縁のないパワーの目的などではない」。神は神の子の救いという計画を立て、実相的なパワーをもってその目的を成就しようとしているわけだが、それは、あなたに無理やり押し付けられた計画でもなければ、神のパワーと神の子としてのあなたのパワーが無縁であるわけでもない。神と神の子は一体であり、そのパワーも計画も目的も、共に分かち合われている。"It is the one purpose ~ "「それは、この地上において、あなたと父なる神が完璧に調和しているたった一つの目的である」。
You will succeed today, the time appointed for the release of the Son of God from hell and from all idle wishes.
- appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
- release [rilíːs] : 「救出、解放」
❖ "You will succeed ~ "「あなたは今日成功するであろうし、(今日という日は)、神の子が地獄や無意味な願いから解放されるために割り当てられた時である」。
His will is now restored to his awareness. He is willing this very day to look upon the light in him and be saved.
- restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元の状態に戻す、元に戻す、回復させる」
- awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
- be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
- this very day : 「まさに今日、今日という今日」
- look upon : 「〜を見る」
- save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "His will is now ~ "「神の子の意思は、今や彼の意識性の中で修復される」。神の子の意思が、彼の意識の中で、確かなものとして再生される。簡単に言えば、今日こそやってやるぞ、と決心すること。"He is willing ~ "「神の子は、まさに今日、彼の心の中に光を目撃し、救われたいと意思しているのである」。
10. After reminding yourself of this, and determining to keep your will clearly in mind, tell yourself with gentle firmness and quiet certainty:
I will there be light. Let me behold the light
that reflects God's Will and mine.
- remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
- determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心させる」
- clearly [klíərli] : 「はっきりと、明らかに、明瞭に、疑いもなく」
- gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
- firmness [fə́ːrmnis] : 「堅固、堅さ、断固とした」
- quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、平穏な、穏やかな」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
- behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
- reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
❖ "After reminding ~ "「このことをあなた自身に思い起こさせ、あなたの意思を心の中に明確に保持すると決心した後、穏やかな意思の固さと静かな確信を心に抱きながら、次のようにあなた自身に言いなさい」。"with gentle firmness and quiet certainty"この部分は訳しにくいのだが、要するに、緊張せずに、心静かに、しかししっかりと足場を固めて事に当たれ、という意味合い。"I will there ~ "「私は、光あれと願う」。"Let me behold ~ "「神の意思と私の意思を映し出す光を私に見させてほしい」。
Then let your will assert itself, joined with the power of God and united with your Self.
- assert [əsə́ːrt] : 「断言する、強く主張する」
- join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
- unite [junáit] : 「〜を結合させる、一体化させる」
❖ "Then let your will ~ "「その後、あなたの意思に宣言させよう」。本当の意思をもって宣言しよう、という意味。"joined with ~ "「あなたの意思は神のパワーと結びつき、本当のあなた自身と結合している」。そのように、固い意思をもって宣言すればいい。
Put the rest of the practice period under Their guidance. Join with Them as They lead the way.
- rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」
- guidance [gáidns] : 「指導、手引き、案内、指図」
❖ "Put the rest of ~ "「練習の残りは、神のパワーと本当のあなた自身の導きに従うように」。"Join with ~ "「導きに従いながら、神のパワーと本当のあなた自身にあなたを結合させなさい」。
11. In the shorter practice periods, again make a declaration of what you really want. Say:
I will there be light. Darkness is not my will.
- declaration [dèkləréiʃən] : 「公表、宣言、布告」
❖ "In the shorter ~ "「短めの練習では、次のように言って、もう一度あなたが本当に望むものが何であるか宣言しなさい」。"I will there ~ "「私は、光あれと願う」。"Darkness is ~ "「闇は私の意思ではない」。
This should be repeated several times an hour. It is most important, however, to apply today's idea in this form immediately you are tempted to hold a grievance of any kind.
- repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
- several [sévərəl] : 「数個の、いくつかの」
- important [impɔ́ːrtənt] : 「重要な、重大な、大切な」
- apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
- immediately [imíːdiətli] : 「すぐに、直ちに、早急に、即座に」
- tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
- hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
- grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
- of any kind : 「いかなる種類の」
❖ "This should be ~ "「これは、1時間に数回、繰り返すべきである」。"It is most important ~ "「しかし、あなたがいかなる不平であっても心に抱きたいと誘惑された時はすぐに、この形で今日のテーマを適用することは、最も大切である」。不平は幻想の闇にあなたを引きずり込む。だから、不平に負けそうなときは、自分は光になろうと宣言するのである。
This will help you let your grievances go, instead of cherishing them and hiding them in darkness.
- instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
- cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする、可愛がる」
- hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
❖ "This will help ~ "「こうすることは、不平を大事にし、不平を闇の中に隠してしまう代わりに、あなたの不平を追い出す手助けになる」。いずれ、エゴに負けないように、エゴの策略に屈しないように、あなたの固い意思を貫くことが肝要である。しかし、あなたはたった一人ではない。いつもホーリー・スピリットがあなたを助けてくれることを忘れないこと。