●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.16.1:1 ~ W-pI.16.6:3

Lesson 16



I have no neutral thoughts.
  • neutral [njúːtrəl] : 「中立の、どっちつかずの、無彩色の、中間色の、中性の」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思考、思索、考え、見解、思い」
❖ "I have no neutral ~ "「私は、決してニュートラルな思いを抱くことはない」。"neutral thoughts"「ニュートラルな思い」と訳してみたが、「無味無臭の思考、何の影響も与えない思い、良くも悪しくもない思考、何も生み出さない思い」等々、という意味合い。良かれ悪しかれ、思いは必ず現実化する。思いが現実化して、この世界が出来上がっているのだ。もちろん、ここで言う現実化とは、幻想化ということ。イメージ化と言った方が適切かも知れない。思いが、空(くう)なるキャンバスに絵を描くのである。どんなにリアルな餅の絵を描いても、餅の絵は絵に過ぎない。実体はないのだ。



1. The idea for today is a beginning step in dispelling the belief that your thoughts have no effect. 
  • beginning [biɡíniŋ] : 「最初の、始まったばかりの、初歩の」
  • dispel [dispél] : 「一掃する、払いのける、晴らす」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、効果、効き目、効力」
❖ "The idea for today ~ "「今日のものの見方は、あなたの思いが何の影響力ももっていないというあなたの信念を払拭する最初のステップである」。思いや想念は、それが原因となって現実化、具現化し、結果を残す。良かれ悪しかれ、影響力をもつのだ。良かれ悪しかれと言ったのは、幻想を倍増させるような、つまり幻想を強化するような想念もあれば、幻想を弱体化させる実相的な想念もあるという意味。
 たとえば、悪しき想念として、『人を呪う』というものがあるが、これも結果を残す。ただし、『人を呪わば穴二つ』と言われているように、悪しき想念は本人をも死に至らしめる結果を生む可能性がある。もっとも、その結果すら幻想に過ぎないのだが・・・。



Everything you see is the result of your thoughts. There is no exception to this fact. 
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果、成績」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相、現実、実際」
❖ "Everything you see ~ "「あなたが目にするものすべては、あなたの思いの結果である」。"There is no ~ "「この事実に例外はない」。"Everything you see"「あなたが目にするものすべて」とは、物質としても物も現象としての出来事もすべて、つまり、この世界そのもの、という意味。あなたの思考が現実化した結果が、この幻想世界である。反して、実相世界は、あなたの思いが創造するものではない。実相世界は、永遠不変のものとして既に存在している。真実の総体を、あなたの勝手な恣意(しい)が変えられるはずはない。



Thoughts are not big or little; powerful or weak. They are merely true or false. 
  • powerful [páuərfəl] : 「強い、強力な、力強い、迫力のある」
  • weak [wíːk] : 「弱った、元気のない、低い、劣る」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、うその、虚偽の、本物でない、偽の」
❖ "Thoughts are not ~ "「思いには、大きい小さい、強い弱い、ということはない」。"They are merely ~ "「思いは、ただ真実であるか虚偽であるか、そのどちらかなのだ」。あなたの心が思い描く思考は、実相的であるか、幻想的であるか、真実に向かっているか、虚偽に向かっているか、そのどちらかである。思いに大小はない。クジラを思おうがアリを思おうが、そこに差はない。



Those that are true create their own likeness. Those that are false make theirs.
  • create [kriéit] : 「創造する、作り出す」
  • likeness [láiknis] : 「似ていること、類似」
❖ "Those that are true ~ "「真実なる思いは、真実に似たものを創造する」。"Those that are false ~ "「虚偽なる思いは、虚偽に似たものを作り出す」。片や実相的なものを創造し、片や幻想を生み出す。ブタはブタを生み出すのであって、ブタがウシを生み出すことはない。



2. There is no more self-contradictory concept than that of "idle thoughts." 
  • contradictory [kὰntrədíktəri ] : 「相反する、矛盾する、正反対の」
  • self-contradictory : 「自己矛盾」
  • concept [kάnsept] : 「概念、観念」
  • idle [áidl] : 「動いていない、無意味な、無駄な」
❖ "There is no more ~ "「『何もしない思考』という概念以上に、自己矛盾を起こしているものはない」。 "idle thoughts"は「何もしない思考、怠け者の思い」という意味合い。思考は必ず結果を生み出すから、怠け者であるはずはない。もっとも、その結果には雲泥の差を生じるのだが。



What gives rise to the perception of a whole world can hardly be called idle. 
  • give rise to : 「〜を引き起こす、〜を生じさせる」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • whole [hóul] : 「すべてを含んだ、欠けたものがない」
  • hardly [hάːrdli] : 「ほとんど〜ない、とても〜ない」
❖ "What gives rise to ~ "「この世界全体の知覚を生み出すものが、何もしないなどと呼べるはずはない」。あなたの思いが空(くう)なるキャンバスにイメージを描いたものがこの世界。これほど壮大な幻想を描けるのだから、思いは怠け者だと呼べるわけがない。もっとも、描いたイメージはガラクタなのだが・・・。



Every thought you have contributes to truth or to illusion; either it extends the truth or it multiplies illusions. 
  • contribute [kəntríbjuːt] : 「貢献する、寄与する、一因となる、原因の一つになる」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • either [íːðər] : 「〜か〜、または」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • multiply [mʌ́ltəplài] : 「〜を増す、増やす、増加させる」
❖ "Every thought you ~ "「あなたが抱く思いはすべて、真実に寄与するか、または幻想に寄与する」。"either it extends ~ "「真実を拡張するか、幻想を倍増させるかなのだ」。虚偽なる思いを抱けば、幻想に寄与して幻想を倍増させ、真実なる思いを抱けば、真実に寄与して、真実を拡張する。



You can indeed multiply nothing, but you will not extend it by doing so.
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際には」
❖ "You can indeed ~ "「実際には、無なるものを倍増させることは可能だが、倍増させたからと言って、無を拡張することにはならない」。非常に微妙な表現をしているのだが、まず、無なるもの、つまり存在しない幻想は、虚偽なる思いを重ねることで、どんどん倍増させることが出来る。嘘が嘘を生んで、幻想が増殖していくのだ。しかし、幻想がどんどん大きくなっていっても、それが真実に変わることはない。それが、"extend"「拡張」である。幻想という領域を超越して実相へと、その属性を拡張することは不可能なのだ。



3. Besides your recognizing that thoughts are never idle, salvation requires that you also recognize that every thought you have brings either peace or war; either love or fear. 
  • besides [bisáidz] : 「それに加えて、〜を除いて、〜以外には」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「認める、受け入れる、〜を認識する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、要求する、命じる」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • war [wɔ́ːr] : 「戦争、戦い、争い」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
❖ "Besides your recognizing ~ "「思いは決して何もしない(怠けることはない)とあなたが認識する以外に、救いは、あなたが抱く思いはすべて、平和をもたらすか戦争をもたらすか、愛をもたらすか恐れをもたらすか、そのどちらかであるとあなたが認識することを求めている」。実相的な真実の思いを抱けば平和と愛をもたらし、幻想的な虚偽の思いを抱けば争いと恐れをもたらす。ACIMの言う因果律である。



A neutral result is impossible because a neutral thought is impossible. 
  • neutral [njúːtrəl] : 「中立の、どっちつかずの、無彩色の、中間色の、中性の」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
❖ "A neutral result is ~ "「どっちつかずの思いが不可能であるから、どっちつかずの結果も不可能だ」。真実でも虚偽でもない、無味無臭の思いなど存在出来ないように、真実でも虚偽でもない、無味無臭の結果も存在出来ない。これまた厳然とした因果律である。



There is such a temptation to dismiss fear thoughts as unimportant, trivial and not worth bothering about that it is essential you recognize them all as equally destructive, but equally unreal. 
  • temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動」
  • dismiss [dismís] : 「追放する、退ける、却下する、棄却する」
  • unimportant [ʌnimpɔ́ːrtənt] : 「重要でない、ささいな、取るに足りない」
  • trivial [tríviəl] : 「ささいな、取るに足りない、さまつな」
  • worth [wə́ːrθ] : 「〜の価値がある、〜に値する、〜相当の」
  • bother [bάðər] about : 「〜を苦にする、〜を思い悩む」
  • essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な、肝心な、本質の、本質的な」
  • equally [íːkwəli] : 「均等に、等しく、同じように、同様に」
  • destructive [distrʌ́ktiv] : 「破壊的な、破壊主義的な、有害な」
  • unreal [ʌnríəl] : 「実在しない、非現実的な、実存しない、虚偽の」
❖ "There is such a temptation ~ "「恐ろしい思いを、それは不可能であり、取るに足らないものであり、思い悩む価値などないとして退けてしまいたい誘惑があるだろうが、あなたが、そのすべてが等しく破壊的であり、等しく実在しないと認識することは必須である」。恐ろしい思いを単に忌避するにだけでなく、そんなものは幻想であって破壊的で存在さえしないと認識することが必要だ。問題になっている思いに対して、見て見ぬふりをするのではなく、それをしっかり見て、その幻想性を認識し、幻想を存在を否定するのである。



We will practice this idea in many forms before you really understand it.
  • practice [prǽktis] : 「〜を実行する、順守する、実践する、実施する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
❖ "We will practice ~ "「あなたが実際、そういったことを理解出来るようになる前に、私たちは、いろいろな形で、今日のこのものの見方を練習していくことになる」。今日のものの見方は、一朝一夕で理解出来ることではないので、時間をかけ、いろいろな形で練習を積んで行くことになる。幻想を幻想として認識し、それを受け流して赦すという作業はとても難しいのだ。時間をかけて練習していくしかない。とは言え、10年も20年もかかる練習ではない。ACIMのTextが最初に宣言しているように、ACIMは最速最短の悟りへの道である。遠回りはさせない。



4. In applying the idea for today, search your mind for a minute or so with eyes closed, and actively seek not to overlook any "little" thought that may tend to elude the search. 
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「探す、捜索する、探る、うかがう」
  • minute [mínit] : 「分」
  • closed [klóuzd] : 「閉ざされた、閉じた」
  • actively [ǽktivli] : 「活発に、積極的に、前向きに」
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜索する」
  • overlook [òuvərlúk] : 「見落とす、見て見ぬふりをする」
  • tend [ténd] : 「〜しがちである、〜する傾向がある」
  • elude [ilúːd] : 「〜をうまく避ける、回避する、かわす」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「捜索、探査、追求、検査、調査」
❖ "In applying the idea ~ "「今日のものの見方を適用するに当たって、1分かそこら、目を閉じてあなたの心の中を探査し、その探査から逃れようとする傾向のあるどんな『小さな』思いも、積極的に見逃すことがないようにしなさい」。どんな小さな思いでも、それが幻想を助長する思いなのか、真実を助長する思いなのか、見逃すことなく探査せよ。心の中を探査することになるので、前例通り、目を閉じてエクササイズを行うのである。



This is quite difficult until you get used to it. You will find that it is still hard for you not to make artificial distinctions. 
  • quite [kwáit] : 「かなり、なかなか、とても、非常に」
  • difficult [dífikʌ̀lt] : 「困難な、厳しい」
  • until [əntíl] : 「〜する時まで」
  • get used to : 「〜に慣れる、〜になじむ」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • artificial [ὰːrtəfíʃəl] : 「人為による、偽の、偽りの」
  • distinction [distíŋkʃən] : 「差異、区別」
❖ "This is quite difficult ~ "「あなたがそれに慣れるまでは、これは極めて困難なことである」。"You will find ~ "「あなたは、あなたにとって、作為的な区別を行わないのはかなり難しいと知るだろう」。あなたの思いが、真実の思いか虚偽の思いか、それを見極める作業は難しいし、時として、作為的な区別をしたくなることもあろう。たとえば、愛という思いは実に難しい。あなたは誰かを真実愛していると主張するかも知れないが、その相手にとっては、あなたは単なるストーカーに過ぎないかも知れない。子供を傷つける親の歪んだ愛も、その親は、これこそ真実の親の愛だと、強く主張するかもしれない。「有り余る金があるからこそ、貧しい者達に慈善の寄付が出来るのだ。金儲けは正しい行為である。だから、多くの金を求める自分の思いは正当だ」という主張はどうであろう? 「社会を変えていくには、社会的な地位を得て、他者を合法的に支配する権力が必要である。したがって、権力を欲しがる自分の思いは正当であり、真実である」という主張はどうであろう? 「スピリチュアルな思想に心奪われるのは、現実逃避であって、ACIMを学ぼうとする思いは虚偽である」という主張はどうであろう? 「神だのホーリー・スピリットだのと、存在もしない空想の超越的な人格に助けを求めようとする思いは、弱者の象徴であり、精神異常の一歩手前である」という主張はどうであろう? 



Every thought that occurs to you, regardless of the qualities that you assign to it, is a suitable subject for applying today's idea.
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる」
  • regardless [riɡάːrdlis] of : 「〜にかかわらず」
  • quality [kwάləti] : 「質、性質、品質、本質、属性」
  • assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、指定する、任命する、与える」
  • suitable [súːtəbl] : 「ふさわしい、適切な」
  • subject [sʌ́bdʒikt] : 「主題、題材」
❖ "Every thought that ~ "「あなたの心に浮かぶ思いのすべては、あなたがその思いに割り当てた質にかかわらず、今日のものの見方に適用するにふさわしい題材である」。たとえば、先の例で、「神だのホーリー・スピリットだのと、存在もしない空想の超越的な人格に助けを求めようとする思いは、弱者の象徴であり、精神異常の一歩手前である」という思いが湧いたなら、それも格好の題材となる。そこで、ゆっくりその思いを検討すればいいのだ。「なぜ、自分は、神やホーリー・スピリットを存在しないものと決めつけたのだろう。目に見える確固たるリアリティのあるものだけが存在だと、なぜ自分は決めつけたのだろう。こういう決めつけをしている自分の思いは正当だろうか。こういう思いはどんな結果を生むのだろうか。そもそも、そんな思い自体は実在するのだろうか。」等々、心を巡らしてみればいい。



5. In the practice periods, first repeat the idea to yourself, and then as each one crosses your mind hold it in awareness while you tell yourself:
        This thought about ______ is not a neutral thought.
        That thought about ______ is not a neutral thought.
  • periods [píəriəd] : 「期間、時期」
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • cross [krɔ́s] : 「〜を横断する、渡る」
  • hold [hóuld] : 「とどめておく、心に抱く」
  • awareness [əwέərnis] : 「気付いていること、自覚していること」
  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
❖ "In the practice periods ~ "「練習に際しては、まず初めに、今日のものの見方をあなたに自身に向かって繰り返しなさい」。つまり、"I have no neutral thoughts"「私は、決してニュートラルな思いを抱くことはない」と繰り返すのだ。"and then as each ~ "「そして、その後に、思いがあなたの心を横切るたびに、自覚的にそれを心に保持して、次のように自分に語りかける」。"This thought about ~ "「〜についてのこの思いは、決してニュートラルな思いではない」。先の例で、「神やホーリー・スピリットが存在などしていないという私の思いは、決してニュートラルな思いではなく、必ず結果を生む」と宣言するのだ。もしその思いが虚偽なら、あなたは幻想を増大増強させ、ますます道に迷い、闇を彷徨(さまよ)うだろうし、もしその思いが真実なら、あなたは無神論者として、この世界で強く逞(たくま)しく幸福に生きてけるだろう。夢から目覚めることなく、夢の中の成功者として幸せに生きることも、何も悪くはない。それなら、ACIMは必要ない。もっと楽しい、ファンタジー満載の書物を読むべきだ。



As usual, use today's idea whenever you are aware of a particular thought that arouses uneasiness. 
  • as usual [júːʒuəl] : 「いつもの通り、いつものように」
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも、〜したときはすぐ」
  • be aware of : 「〜を承知している、〜に気付いている」
  • particular [pərtíkjulər] : 「特定の、独特の、特段の、特有の」
  • arouse [əráuz] : 「刺激する、喚起する、目覚めさせる」
  • uneasiness [ʌníːzinəs] : 「不安、心配、困惑」
❖ "As usual, use ~ "「いつも通りに、あなたが、不安を喚起するような特別な思いに気付いたときはいつでも、今日のものの見方を使ってみなさい」。エクササイズの時間に限らず、不安な思いが心に浮かんだら、その思いは何らかの結果を生む思いであって、虚偽なる思いなら幻想を増やしてしまう、と宣言すればいい。そして、以前のものの見方を適用して、そんな思いは幻想であるから存在さえしていないのだ、存在しない思いに悩む必要はない、と思えばいい。幻想を幻想と認識し、幻想を赦して、幻想を消滅させるのである。



The following form is suggested for this purpose:

        This thought about ______ is not a neutral thought, 
        because I have no neutral thoughts.
  • following [fάlouiŋ] : 「次に来る、次の、以下の」
  • suggest [səgdʒést] : 「〜を提案する、示唆する、暗示する」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
❖ "The following form ~ "「この目的のために、次のような形が提案される」。"This thought about ~ "「〜についてのこの思いは、決してニュートラルな思いではない、なぜなら、ニュートラルな思いなど一つも持っていないから」。「ニュートラルな思いは一つも持つことは不可能だから」といったニュアンス。思いは必ず結果を生む。虚偽なる思いは幻想を生み出すので、そんな思い自体も幻想だと宣言して、受け流して赦してしまえばいい。



6. Four or five practice periods are recommended, if you find them relatively effortless. 
  • recommend [rèkəménd] : 「〜を推薦する、〜を薦める」
  • relatively [rélətivli] : 「比較的に、相対的に」
  • effortless [éfərtlis] : 「努力を要しない、楽な」
❖ "Four or five practice ~ "「もし〜なら、(日に)4〜5回の練習が推奨される」。"if you find ~ "「もし、練習が比較的楽だと感じたなら、」(日に)4〜5回の練習が推奨される。逆なら、練習回数を減らせばいい。



If strain is experienced, three will be enough. The length of the exercise period should also be reduced if there is discomfort.
  • strain [stréin] : 「緊張、精神的緊張、緊張の色、負担、重圧」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜体験する」
  • enough [inʌ́f] : 「十分な、足りる」
  • length [léŋkθ] : 「長さ、時間の長さ、期間」
  • reduce [ridjúːs] : 「少なくする、減らす、縮小する」
  • discomfort [diskʌ́mfərt] : 「不快感、不快症状、戸惑い、不安感」
❖ "If strain is experienced ~ "「緊張感を覚えるようなら、3回で十分だ」。"The length of ~ "「もし、不快さを感じるようなら、練習時間の長さもまた、短縮すべである」。リラックスして練習しなくては意味がない。幻想と戦おうなどと考えてはダメ。そんなことをしたら、かえって幻想を現実化させてしまう。そうではなく、幻想を幻想と見破って、つまり、虚偽は虚偽だと認識して、受け流してしまうのだ。赦すのである。
 
 
 


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