●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pII.358.1:1 ~ W-pII.360.1:7

 

Lesson 358


No call to God can be unheard nor left 

unanswered. And of this I can be sure; 

His answer is the one I really want.

  • unheard [ʌ̀nhə́ːrd] : 「聞こえない、耳に届かない」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「ある状態のままにしておく」
  • unanswered [ʌ̀nǽnsərd] : 「返答のない」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、固く信じて」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • really [ríəli] : 「確かに、本当に」 

❖ "No call to ~ "「神へのどんな呼びかけも、聞き取られることもなく答えられないままに放っておかれることはない」。"And of this ~ "「そして、次のことには確信が持てる」。"His answer ~ "「神の答えこそ、私が本当に望んだものであると」確信が持てる。心の奥底に存在するホーリー・スピリットは神と神の子の間の橋渡しをしている。実相に目覚めたとき、そのホーリー・スピリットこそが本当の自分自身なのだと知ることになる。


1. You Who remember what I really am alone remember what I really want. 

  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている」
  • alone [əlóun] : 「独りで、独力で」

❖ "You Who ~ "「本当の私が何であるかを知っているあなただけが、私が本当に何を欲しているか覚えています」。私が本当は神の子であることを知っているホーリー・スピリットだけが、私が実相的に何を欲しているのか知っています。


You speak for God, and so You speak for me. And what You give me comes from God Himself. 

  • speak for : 「〜に代わって話す」
  • come from : 「〜から来る、〜の生まれである」

❖ "You speak ~ "「神に代わって話すあなただから、私の代わりになっても話してくれます」。"And what ~ "「あなたが私に与えるものは、神自身からやって来るのです」。ホーリー・スピリットは私が実相的に何を望んでいるか知っているので、それを神に伝え、神はそれを私に与えてぃれます。ホーリー・スピリットは神と神の子の仲介者なのです。


Your Voice, my Father, then is mine as well, and all I want is what You offer me, in just the form You choose that it be mine. 

  • mine [máin] : 「私のもの」
  • as well : 「その上、なお」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、姿」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」

❖ "Your Voice, ~ "「私の父なる神よ、したがってあなたの声は同時に私の声でもあるわけです」。神の声とホーリー・スピリットの声と神の子の声は、究極的に同じものなのです。"and all I ~ "「私が望むものはあなたが私に差し出してくれるものであって、あなたが私のものとしてふさわしいと思って選んでくれた形で私に与えられます」。神は神の子が望むものを最適な形で与えてくれます。


Let me remember all I do not know, and let my voice be still, remembering. 

  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す」
  • still [stíl] : 「静かな、穏やかな、平穏な」

❖ "Let me ~ "「私が知らないものすべてを思い出させてください」。"and let my ~ "「思い出しながら、私の声が穏やかになっていきますように」。私が忘れていた神の思い出を取り戻すにしたがい、私の心は静まっていきます。


But let me not forget Your Love and care, keeping Your promise to Your Son in my awareness always. Let me not forget myself is nothing, but my Self is all.

  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる」
  • care [kέər] : 「世話、配慮、心づかい」
  • promise [prάmis] : 「約束、約束したこと」
  • awareness [əwéərnəs] : 「自覚、気付いていること」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、常にいつでも」

❖ "But let me ~ "「あなたの愛と心づかいを忘れないようにします」。"keeping Your ~ "「あなたの子にあなたが約束したことを、いつでも意識の中に持ち続けます」。"Let me not ~ "「私自身がすべてであり、決してその他のものではないと忘れないようにします」。神の子であるというアイデンティティーがすべてであり、その他のものではないと決して忘れません。



Lesson 359


God's answer is some form of peace. All pain 

is healed; all misery replaced with joy. 

All prison doors are opened. And all sin 

is understood as merely a mistake.

  • answer [ǽnsər] : 「答え、返事」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、現れ、姿」
  • some form of : 「何らかの形態の」
  • misery [mízəri] : 「不幸、苦痛、惨めさ」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、置き換える」
  • prison [prízn] : 「監獄、監禁」
  • understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understandの過去・過去分詞形」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • mistake [mistéik] : 「ミス、誤り、過ち」

❖ "God's answer ~ "「神の答えは、何らかの平和の形をとる」。神は、平和、愛、喜び、静寂、等々の実相的真実の形で答える。"All pain ~ "「あらゆる痛みは癒やされ、あらゆる惨めさは喜びに置き換えられる」。"All prison ~ "「すべての牢獄の扉は開かれる」。"And all sin ~ "「そしてすべての罪は、単なる誤りとして理解される」。苦と痛み、罪と罰、等々は単なる幻想であり、夢に等しい。目覚めればすべて癒やされる。


1. Father, today we will forgive Your world, and let creation be Your Own. 

  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」

❖ "Father, today ~ "「父なる神よ、私達はあなたの世界を赦します」。あなたが作り上げたと思っていたこの世界は、あなたが創造した子である私達が勝手にでっち上げた世界でした。この世界を単なる幻想に過ぎないと認めて赦します。"and let creation ~ "「そして、創造されたものをあなた自身のものにしようと思います」。神が創造した私達神の子はあなたの下(もと)に回帰し、あなたと共に実相世界で暮らします。


We have misunderstood all things. But we have not made sinners of the holy Sons of God. 

  • misunderstand [mìsʌ̀ndərstǽnd] : 「誤解する」
  • sinner [sínər] : 「罪人」
  • holy [hóuli] : 「神聖な、聖なる」

❖ "We have ~ "「私達はすべての物事を誤解して来ました」。この世界が実在すると誤解し、悪夢に過ぎない苦と痛みの中で生きてきました。"But we have ~ "「しかし私達は、神聖な神の子を罪ある者とはしませんでした」。神が創造した神聖な神の子を、それ自体、生まれながら罪深いものだと断定はしませんでした。ただ、その神聖な神の子が私達自身だとは気づかなかったのです。


What You created sinless so abides forever and forever. Such are we. 

  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」

❖ "What You ~ "「あなたが無辜(むこ)として創造した者は、永遠に、永遠に無辜として生きます」。"Such are ~ "「私達はそういう存在なのです」。私達は神が創造したままの、永遠に無辜なる神聖な神の子です。


And we rejoice to learn that we have made mistakes which have no real effects on us. 

  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る、分かる」
  • make mistakes : 「間違いをする」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」

❖ "And we rejoice ~ "「そして私達は、私達には実際の影響をまったく及ぼさない誤りを犯してきたのだと知って、喜びでいっぱいです」。罪と罰、苦と痛み、そのすべては夢に過ぎず、実相的な本当の私達には何の影響も与えません。私達は、それが実在するものだと誤って信じていたのでした。


Sin is impossible, and on this fact forgiveness rests upon a certain base more solid than the shadow world we see. 

  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • rest [rést] on : 「〜に基礎を置く、〜にある」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな」
  • base [béis] : 「基礎、基本原理」
  • solid [sɑ́ləd] : 「確固とした、揺るぎない」
  • shadow [ʃǽdou] : 「影」

❖ "Sin is impossible ~ "「罪は存在不可能であり、この事実があるからこそ、私達が目にする影の世界よりもずっと堅固な基盤の上に、赦しは基礎を置いています」。罪は、影に過ぎない幻想世界で見る夢に過ぎません。その事実があるからこそ、実相的な基盤に立って、罪という幻想を赦すことが出来るのです。


Help us forgive, for we would be redeemed. Help us forgive, for we would be at peace.

  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • redeem [ridíːm] : 「〜を罪から救う、〜を救い出す」
  • at peace : 「平和に、安らかに」

❖ "Help us forgive, ~ "「私達が赦せるように、手助けをしてください」。"for we would ~ "「なぜなら、私は救われるからです」。幻想の罪を赦すことで幻想は消滅し、悪夢の罪は消え去るからです。"Help us forgive, ~ "「私達が赦せるように、手助けをしてください」。"for we would ~ "「私達が平和に暮らせますように」。



Lesson 360


Peace be to me, the holy Son of God.

Peace to my brother, who is one with me.

Let all the world be blessed with peace through us.

  • peace be : 「平和であれ」
  • bless [blés] : 「~を祝福する、清める」

❖ "Peace be to ~ "「神聖な神の子である私、平和であれますように」。"Peace to my ~ "「私と一体である同胞よ、平和でありますように」。"Let all the ~ "「私達を通して、全世界が平和によって祝福されますように」。


1. Father, it is Your peace that I would give, receiving it of You. 

  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」

❖ "Father, it ~ "「父なる神よ、私が与えたいと思っているのはあなたの平和です」。"receiving it ~ "「私はそれをあなたからいただいたのです」。神が神の子を創造したとき、私は神の属性のすべてを継承しました。その一つが神の平和です。その平和を同胞たちに、世界全体に与えたいと思います。


I am Your Son, forever just as You created me, for the Great Rays remain forever still and undisturbed within me. 

  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
  • still [stíl] : 「静かな、穏やかな」
  • undisturbed [ʌ̀ndistə́ːrbd] : 「邪魔されない、平穏な」
  • within [wiðín] : 「~の中に、~の内側に」

❖ "I am Your ~ "「私はあなたの子であり、永遠にあなたが創造したままです」。"for the Great ~ "「なぜなら、大いなる光線は、私の心の中に、静かに乱されることなく永遠にとどまっているからです」。実相的真実の放つ光が、私の心の中に永遠にとどまっているからです。


I would reach to them in silence and in certainty, for nowhere else can certainty be found. 

  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く」
  • silence [sáiləns] : 「静けさ、静寂、沈黙」
  • in silence : 「静かに」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性」
  • nowhere [nóuhwὲər] : 「どこにも~ない」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」

❖ "I would reach ~ "「確実性の中で、私は静かにその光線に手を伸ばそうと思います」。幻想世界の中で忘れていた神の光を思い出します。"for nowhere ~ "「なぜなら、確実性は他のどこにも見い出だせないのですから」。実相的な確実性、神の確信は、この幻想世界に存在することはなく、神の子の心の中にのみ存在します。


Peace be to me, and peace to all the world. In holiness were we created, and in holiness do we remain. 

  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」

❖ "Peace be ~ "「私が平和であれますように」。"and peace ~ "「全世界が平和でありますように」。"In holiness ~ "「神聖さの中で私達は創造されました」。"and in holiness ~ "「そして私達は神聖さの中にとどまっています」。


Your Son is like to You in perfect sinlessness. And with this thought we gladly say "Amen."

  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考」
  • gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
  • amen [èimén] : 「アーメン」

❖ "Your Son is ~ "「完全な静寂さの中にあって、あなたの子はあなたとそっくりです」。神は神に似せて神の子を創造しました。"And with ~ "「この思いをもちながら、私達は喜びをもって『アーメン』と言います」。私達が神とそっくりであること、神と一体であることは、何と嬉しいことでしょう。アーメン。







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