●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



First Review



Introduction


1. Beginning with today we will have a series of review periods. 
  • beginning with : 「〜を発端に」
  • series [síəriːz] : 「連続、シリーズ、一組、連続試合、系」
  • review [rivjúː] : 「復習、再考、再吟味、再調査」
  • period [píəriəd] : 「期間、時期、時間」
❖ "Beginning with today ~ "「今日から私たちは、一連の復習期間に入る」。今まで練習してきてきたことを復習し、上塗りして、基礎固めを行うのだ。



Each of them will cover five of the ideas already presented, starting with the first and ending with the fiftieth. 
  • cover [kʌ́vər] : 「取り上げる、取り扱う、対象にする、含める」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • present [préznt] : 「渡す、提示する、伝える、述べる」
  • start with : 「〜から始める、〜に端を発する」
  • end with : 「〜で終了する、最後に〜が付いている」
❖ "Each of them ~ "「各復習は、既に述べられたものの見方を5つ取り上げる」。"starting with the first ~ "「一番目から初め、50番目で終わる」。今まで練習してきたレッスン1からレッスン50までを10分割して、1日に5レッスンを10日間に渡って復習するわけだ。



There will be a few short comments after each of the ideas, which you should consider in your review. 
  • few [fjúː] : 「少ない、わずかの、少数の」
  • short [ʃɔ́ːrt] : 「短い、短期間の」
  • comment [kɑ́ment] : 「論評、コメント、意見、解説、注釈」
  • after [ǽftər] : 「〜の後で、〜の後ろに、〜の後に」
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
❖ "There will be ~ "「各ものの見方の後に、わずかの短いコメントを載せておいたので、あなたが復習するときにそれを熟考すべきである」。コメントもしっかり読んで、よく、考えなさい。



In the practice periods, the exercises should be done as follows:
  • practice period : 「練習期間」
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
  • as follows : 「次の通りに」
❖ "In the practice periods ~ "「練習に際しては、エクササイズは次のようになされるべきである」。



2. Begin the day by reading the five ideas, with the comments included. 
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
❖ "Begin the day ~ "「コメントを含めて、5つのものの見方を読むことから一日を始める」。



Thereafter, it is not necessary to follow any particular order in considering them, though each one should be practiced at least once. 
  • thereafter [ðὲərǽfər] : 「それ以来、その後」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う、追随する」
  • particular [pərtíkjulər] : 「特定の、独特の、特段の、特有の、特殊な」
  • order [ɔ́ːrdər] : 「指令、命令、 順、順序、順番」
  • though [ðóu] : 「〜だけれども、〜だけど、そうは言うものの」
  • practice [prǽktis] : 「〜を実行する、順守する、実践する、実施する」
  • at least : 「少なくとも、最少に見ても」
❖ "Thereafter, it is ~ "「その後、ものの見方をよく考える時、特別な指示に従う必要はないが、各ものの見方は少なくとも一回は練習すべきである」。"order"を「指示」と訳したが、「順序」と考えてもいい。つまり、順序はどうでもいい、ということ。



Devote two minutes or more to each practice period, thinking about the idea and the related comments after reading them over. 
  • devote [divóut] : 「充てる、向ける、ささげる、専念させる」
  • related [riléitid] : 「 関係のある、関連した」
  • read over :「 読み合わせをする、通読する、読み返す」
❖ "Devote two minutes ~ "「各練習に2分かそれ以上を充て、」"thinking about ~ "「読み終えたら、ものの見方や関連したコメントについて考える」。1回の復習に5つのテーマがあるから、1回の練習で最低10分は時間を要することになる。コメントを考える時間も入れれば、10分以上の時間を1回の練習に充てるわけだ。



Do this as often as possible during the day. If any one of the five ideas appeals to you more than the others, concentrate on that one. 
  • often [ɔ́fən] : 「しばしば、たびたび、ちょくちょく」
  • as A as possible [pάsəbl] : 「できるだけAの」
  • during [djúəriŋ] : 「〜の間ずっと、〜の期間に、〜の間に」
  • appeal [əpíːl] : 「気に入る、興味をそそる、魅力がある」
  • concentrate on : 「〜に集中する、〜に注意を向ける」
❖ "Do this as often as ~ "「一日を通して、出来るだけ頻繁にこれを実行しなさい」。"If any one of ~ "「もし、5つのものの見方の中で何かの1つが他のものよりあなたを引きつけたなら、その1つに集中しなさい」。



At the end of the day, however, be sure to review all of them once more.
  • sure [ʃúər] : 「きっと (〜する)」
  • be sure to : 「必ず〜しなさい、〜するように気を付けなさい」
  • review [rivjúː] : 「もう一度見る、見直す、洗い直す、振り返る」
  • once more : 「もう一度」
❖ "At the end of ~ "「しかし、一日の終わりには、もう一度すべてのものの見方を必ず復習するようにしなさい」。寝る前にでも、5つのテーマを全部実行すればいい。



3. It is not necessary to cover the comments that follow each idea either literally or thoroughly in the practice periods. 
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • cover [kʌ́vər] : 「取り上げる、取り扱う、対象にする、含める」
  • follow [fάlou] : 「〜に続く、〜の次に来る」
  • neither [níːðər] A nor B : 「AでもなくBでもない、AとBのどちらも〜ない」
  • literally [ítərəli] : 「文字どおり、本当に、まさに」
  • thoroughly [θə́ːrouli] : 「完全に、すっかり、徹底的に、じっくり」
❖ "It is not necessary ~ "「各ものの見方に続くコメントを、文字通りにも徹底的にも練習時間内にカバーする必要はない」。コメントはあくまでもコメントとして、気軽に受け入れるだけでいい。



Try, rather, to emphasize the central point, and think about it as part of your review of the idea to which it relates. 
  • rather [rǽðər] : 「それどころか、もっと正確に言えば、正しくは」
  • emphasize [émfəsàiz] : 「強調する、力説する」
  • central [séntrəl] : 「中心の、主要な、中心となる、重要な」
  • point [pɔ́int] : 「要点、核心、真意、特徴、特質」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • relate [riléit] : 「結び付ける、関連付ける」
❖ "Try, rather, to ~ "「むしろ、中心となっているポイントに力を注ぎなさい」。"and think about ~ "「コメントは、中心ポイントに関連したものの見方の復習の一部として考えるように」。中心ポイントは、あなたを引きつけているものの見方。コメントはその理解を深めるための補助教材と思えばいいわけだ。



After you have read the idea and the related comments, the exercises should be done with your eyes closed and when you are alone in a quiet place, if possible.
  • after [ǽftər] : 「〜した後で、〜してから」
  • related [riléitid] : 「 関係のある、関連した」
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して、独力で、単独で」
  • quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、平穏な、穏やかな」
  • place [pléis] : 「場所、個所」
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る、なし得る、実行できる」
❖ "After you have read ~ "「ものの見方と関連したコメントを読み終えた後で、可能なら静かな場所で一人きりで、目を閉じながらエクササイズを実行するべきである」。



4. This is emphasized for practice periods at your stage of learning. 
  • stage [stéidʒ] : 「段階、局面」
  • learning [lə́ːrniŋ] : 「習うこと、学ぶこと、学習」
❖ "This is emphasized ~ "「このことは、あなたの学びのこの段階では、練習にとって(有益であると)強調しておいていいだろう」。一人、静かな場所で目を閉じてエクササイズすることは、今のあなたには非常に有益だ。



It will be necessary, however, that you learn to require no special settings in which to apply what you have learned. 
  • learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る、分かる」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する」
  • special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • setting [sétiŋ] : 「設定、背景、環境、背景」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
❖ "It will be necessary ~ "「しかし、あなたが学んだとこを適用するために特別なセッティングを必要としないと学ぶ必要はあろう」。一人、静かな場所で目を閉じてエクササイズすることは有益なのだが、特にこのような特別なセッティングをする必要はないのだと学ぶことも必要。



You will need your learning most in situations that appear to be upsetting, rather than in those that already seem to be calm and quiet. 
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • upsetting [ʌpsétiŋ] : 「動揺させるような」
  • rather than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • calm [kάːm] : 「穏やかな、静かな、落ち着いた、穏和な」
  • quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、平穏な、穏やかな」
❖ "You will need your ~ "「すでに静かに落ち着いたと思える環境にあるよりも、気が動転したように思える状況下で学ぶことが最も必要があろう」。静かな環境下での学びから始めて、徐々に、逆境下でも学べるようにしていけばいい。逆境に負けない実相的なパワーがどんどん身に付いてくるだろう。



The purpose of your learning is to enable you to bring the quiet with you, and to heal distress and turmoil. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • enable [inéibl] : 「〜を可能にする、〜が〜できるようにする」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す、治癒する、治療する」
  • distress [distrés] : 「苦悩、悲嘆、苦痛、悩み」
  • turmoil [tə́ːrmɔil] : 「騒動、混乱、不安、騒ぎ、動揺」
❖ "The purpose of ~ "「学びの目的は、あなたに静けさをもたらし、苦痛や不安を癒すことが出来るようにすることである」。苦痛や不安をヒーリングする実相的なパワーを身に付けることが学びの目的である。



This is not done by avoiding them and seeking a haven of isolation for yourself.
  • avoid [əvɔ́id] : 「避ける、回避する、逃れる、敬遠する」
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
  • haven [héivən] : 「安息の地、安全な場所、安息所、避難所」
  • isolation [àisəléiʃən] : 「孤立(感)、分離性、隔離、孤独、孤立感」
❖ "This is not done ~ "「苦痛や不安を避けて、あなただけの孤立した安全な場所を求めることによって、苦痛や不安を癒そうとしてはいけない」。苦と痛みを回避せずに、それを直視し、それが幻想であると真実を見抜くことが真のヒーリングに繋がる。



5. You will yet learn that peace is part of you, and requires only that you be there to embrace any situation in which you are. 
  • yet [jét] : 「さらに、その上」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する」
  • embrace [imbréis] : 「囲む、〜を抱き締める、包含する、快諾する」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情」
❖ "You will yet ~ "「あなたはさらに、平和はあなたの一部であり、あなたがいかなる状況にいても、それを受け入れるために、そこ(平和の内)にいることだけを求めていると学ぶことだろう」。下手な訳で申し訳ない。たとえ苦と痛みの状況にあっても、その場から逃げることなく、しっかりとその状況を受け入れ、幻想性を見抜いて苦と痛みを赦し、苦と痛みという幻想を消滅させて心の平和を取り戻すのである。その心の平和はあなたの一部であり、決して借り物でも消え去るものでもない。それを、あなたは学ぶことになる。



And finally you will learn that there is no limit to where you are, so that your peace is everywhere, as you are.
  • finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、最終的に、とうとう」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界、限界」
  • so that : 「〜できるように、〜するために、その結果」
❖ "And finally you ~ "「そして、ついには、あなたはあなたが存在する場所には制限がなく、その結果、あなたがそうであるように、平和はいたるところにあると学ぶのである」。あなたは制限のある苦と痛みの幻想世界に生きてきたが、もはや幻想は消滅し、あなたは制限のまったくない実相世界に生きることになる。実相世界はいたるところ平和である。



6. You will note that, for review purposes, some of the ideas are not given in quite their original form. Use them as they are given here. 
  • note [nóut] : 「〜に気付く、〜に気が付く、〜に注意する」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に」
  • original [ərídʒənl] : 「最初の、初めての、初代の」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • use [juːz] : 「使う、利用する、生かす、働かせる」
❖ "You will note ~ "「復習の目的でもあるのだが、あなたは、いくつかのものの見方がまったくオリジナルの形で与えられるわけではないことに気付くだろう」。少し変形した形で与えられるかもしれない。それは、あなたの学びが初期段階から少し進んだという印だ。"Use them as ~ "「ここに与えられたままに、それらを用いなさい」。オリジナルの形にこだわらず、変形型のものの見方を採用しなさい。



It is not necessary to return to the original statements, nor to apply the ideas as was suggested then. 
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • suggest [səgdʒést] : 「〜を提案する、示唆する、暗示する」
❖ "It is not necessary ~ "「元々述べられた形に戻す必要はないし、その時示された形でものの見方を適用する必要もない」。オリジナルなものの見方から一歩進んだのだから、以前の形に戻る必要はない。



We are now emphasizing the relationships among the first fifty of the ideas we have covered, and the cohesiveness of the thought system to which they are leading you.
  • emphasize [émfəsàiz] : 「強調する、力説する」
  • relationship [riléiʃnʃìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い」
  • among [əmʌ́ŋ] : 「〜の中の、〜の間で」
  • cover [kʌ́vər] : 「取り上げる、取り扱う、対象にする、含める」
  • cohesiveness [kouhíːsiv] : 「密着、まとまり、結束」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、連れて行く」
❖ "We are now ~ "「今や私たちは、私たちが扱った最初の50のものの見方の間の関係性と、それらがあなたを導く思考システムとの関連性を強調していいだろう」。一見バラバラに見えた50のレッスンが、実は深い関係性をもち、しかもすべてがホーリー・スピリットの思考システムにあなたを導いて行くように配慮されていることに気付くこととなる。それは強調しておいていい。
 
 
 



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