●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



Final Lessons - Introduction 4:1 ~ 6:5

 

4. It is our function to remember Him on earth, as it is given us to be His Own completion in reality. 

  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、働き、役割」
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す」
  • on earth : 「地上で、この世で」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「完成、完了」
  • in reality : 「実際には、現実では」

❖ "It is our ~ "「地上において神を思い出すことが私達の役割だ」。この世の幻想から目覚めて実相の神を思い出すことが私達の役割だ。"as it is given ~ "「実相において、神自身を完成させることが私達に与えられているからだ」。神の子が幻想から目覚め実相世界に回帰した後、神とホーリースピリットと神の子は三位一体といて統一され、いわば神はその時点で完成される。"God is"「神あり」の完成である。


So let us not forget our goal is shared, for it is that remembrance which contains the memory of God, and points the way to Him and to the Heaven of His peace. 

  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • remembrance [rimémbrəns] : 「記憶、思い出」
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • memory [méməri] : 「記憶、思い出、出来事」
  • point [pɔ́int] : 「〜を示す、指さす」

❖ "So let us ~ "「私達の目的が分かち合われていることを忘れずにいよう」。"for it is ~ "「なぜなら、その目的には神の思い出が含まれ、神と神の平和である天の王国への回帰の道を指し示している記憶があるからだ」。幻想を赦して消滅させ、実相に目覚めれば、当然のように神を思い出し、さらに天の王国を思い出し、ホーリースピリットの手助けによる神への回帰の旅の出発を決意することになる。


And shall we not forgive our brother, who can offer this to us? He is the way, the truth and life that shows the way to us. 

  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」

❖ "And shall ~ "「そして、私達にこれを差し出すことの出来る同胞を、私達は赦さずにおられようか」。同胞の幻想性を赦して幻想を消滅させれば、同胞はまるで、幻想という名のぬいぐるみを脱ぎ捨てたかのような実相的な存在、つまりホーリースピリットそのものとなる。ホーリースピリットとして復活した同胞は、"He is the ~ "「彼こそ、私達に真実、命を教えてくれる道そのものだ」。


In him resides salvation, offered us through our forgiveness, given unto him.

  • reside [rizáid] : 「存在する、宿る」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救済、救い」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」

❖ "In him resides ~ "「彼の中に赦しは存在し、彼に赦しを与えることで、その赦しを通して救いが私達に差し出される」。同胞の幻想性を赦し、同胞が実相的な存在に復活すれば、その実相的存在の同胞が私達を赦し、幻想から救い出してくれる。いわば赦しを同胞と分かち合うことで、互いに幻想を消滅させるのである。


5. We will not end this year without the gift our Father promised to His holy Son. 

  • end [énd] : 「終わらせる、締めくくる」
  • without [wiðáut] : 「~なしで、~を持たずに」
  • promise [prάmis] : 「~を約束する」

❖ "We will not ~ "「私達の父なる神が神聖な子に対して約束してくれた贈り物を得ずして、この一年を終えることはない」。赦しによる幻想の消滅、そして実相への目覚め、それはこの年にこそ成就する。


We are forgiven now. And we are saved from all the wrath we thought belonged to God, and found it was a dream. 

  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • wrath [rǽθ] : 「激怒、憤怒、天罰」
  • thought [θɔ́ːt] : 「thinkの過去・過去分詞形」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「~に属する」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」

❖ "We are ~ "「私達は今や赦されている」。神の子同士が赦しを分かち合って、自分の幻想も他者の幻想も赦し合っている。"And we are ~ "「そして私達は、神に属していると思っていた怒りのすべてから救われ、それが夢に過ぎなかったと分かった」。神を裏切って神を捨てた罪に対して、神は怒り狂って罰を下すだろうと恐れていたが、それは単なる夢だったと知った。幻想を赦して消滅させたからだ。今や罪と罰は消滅した夢に過ぎない。


We are restored to sanity, in which we understand that anger is insane, attack is mad, and vengeance merely foolish fantasy. 

  • restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる」
  • anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、正気でない」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行」
  • mad [mǽd] : 「気が狂って、怒って」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、報復」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない」
  • fantasy [fǽntəsi] : 「空想、妄想、幻覚」

❖ "We are restored ~ "「私達は正気を取り戻した」。"in which we ~ "「その中で、怒りは正気の沙汰ではなく、攻撃は狂気、そして復讐は愚かなファンタジーだと理解した」。怒りも攻撃も復讐も、すべては恐れから生み出される幻想だと知った。


We have been saved from wrath because we learned we were mistaken. 

  • learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る、分かる」
  • mistaken [mistéikən] : 「mistake の過去分詞形」
  • mistake [mistéik] : 「思い違いする、間違える」

❖ "We have been ~ "「私達が誤っていたのだと学んだので、私達は怒りから救われた」。誤りを犯したのは夢の中だったと知ったので、私達は妄想に過ぎない怒りから開放された。


Nothing more than that. And is a father angry at his son because he failed to understand the truth?

  • nothing more than : 「~でしかない」
  • angry [ǽŋɡri] : 「腹を立てて、怒って」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる」

❖ "Nothing more ~ "「それ以上のことではない」。夢の中で過ちを犯したということ以上ではない。"And is a ~ "「神の子が真実を理解し損なったからといって、父なる神が怒るだろうか」。悪夢を見た子に対して怒る親はどこにもいない。


6. We come in honesty to God and say we did not understand, and ask Him to help us to learn His lessons, through the Voice of His Own Teacher. 

  • honesty [άnisti] : 「正直、誠実、公正」
  • through [θrúː] : 「~を通じて、~の手を経て」

❖ "We come in ~ "「私達は神に向かって正直になり、理解していなかったと言う」。幻想世界に翻弄されて、神の真実を蔑(ないがし)ろにしてきたことを認める。"and ask Him ~ "「そして、神自身の師の声を通して、神のレッスンを学ぶ手助けを求める」。神の意志を神の子に伝える師であるホーリースピリットの声を通して、真実を学ぶ手助けをしてほしいと神に求める。


Would He hurt His Son? Or would He rush to answer him, and say, "This is My Son, and all I have is his"? 

  • hurt [hə́ːrt] : 「~を傷つける」
  • rush [rʌ́ʃ] : 「大急ぎでする、急ぐ」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」

❖ "Would He ~ "「神が神の子を傷つけようとするだろうか」。"Or would ~ "「それとも、急いで『これぞ我が子、私の持っているものはすべて我が子のものだ』と答えるだろうか」。神の子は神の愛の延長上に創造され、神の属性のすべてを継承した。神はすべてを神の子に与えたのだ。


Be certain He will answer thus, for these are His Own words to you. 

  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな」
  • thus [ðʌ́s] : 「このようにして、こんなふうに」

❖ "Be certain ~ "「神はそう答えるに違いない」。"for these are ~ "「なぜなら、これこそ、あなたへ向けた神自身の言葉だからだ」。ホーリースピリットが神の子に伝える言葉は、神の本当の思いであるから、神自身の言葉そのものだ。


And more than that can no one ever have, for in these words is all there is, and all that there will be throughout all time and in eternity.

  • more than that : 「それ以上のこと」
  • throughout [θruːáut] : 「~の間中」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」

❖ "And more than ~ "「そして、誰一人、それ以上のものをもつことは出来ない」。神のもっているものはすべて神の子のものだという言葉以上の真実を、誰ももつことは出来ない。"for in these ~ "「なぜなら、この言葉の中にすべてがあり、すべての時間を通して、そして永遠にあり続けるからだ」。時間の存在する幻想世界においても、そして時間の消滅した実相世界においても、神の子が神の属性のすべてを継承したという神の言葉は永遠に真実であり続ける。







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