Lesson 334
Today I claim the gifts forgiveness gives.
- claim [kléim] : 「主張する、要求する」
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
❖ "Today I ~ "「今日私は、赦しが与えてくれる贈り物を自分のものとして求める」。赦しによって幻想を消滅させ実相に目覚めるという贈り物を、神からの贈り物として受け入れる。
1. I will not wait another day to find the treasures that my Father offers me.
- wait [wéit] : 「待つ」
- treasure [tréʒər] : 「宝、宝物」
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
❖ "I will not ~ "「私の父なる神が私に差し出してくれる宝物を見つけるために、もう一日待つことなど出来ない」。
Illusions are all vain, and dreams are gone even while they are woven out of thoughts that rest on false perceptions.
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- vain [véin] : 「無駄な、無益な」
- woven [wóuvən] : 「weaveの過去分詞形、織った」
- weave [wíːv] : 「織る、紡ぐ」
- thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
- rest [rést] : 「〜を休ませる、〜を置く」
- false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見」
❖ "Illusions are ~ "「幻想はすべて無意味なものであり、夢は、過ちの上に居座る思考から紡ぎあげられると同時に過ぎ去ってしまう」。幻想世界で夢に見る富や権力などはことごとく空虚であり、水の泡のように生まれてはすぐに消えていく。幻想の時間に縛られ、あらゆるものは死という結末から逃れられない。
Let me not accept such meager gifts again today. God's Voice is offering the peace of God to all who hear and choose to follow Him.
- accept [æksépt]: 「受け入れる、承認する」
- meager [míːɡər] : 「わずかばかりの、ちっぽけな」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う」
❖ "Let me not ~ "「今日、そんなちゃちな贈り物は二度と受け入れまい」。"God's Voice is ~ "「神の声を聞き神に従うことを選択した者達すべてに、神の声は神の平和を差し出している」。幻想を赦して消滅させたいと願う神の子に、神は実相の平和を差し出してくれる。
This is my choice today. And so I go to find the treasures God has given me.
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- treasure [tréʒər] : 「宝、富、宝物」
❖ "This is my ~ "「今日、これが私の選択だ」。"And so I ~ "「だから私は、神が私に与えてくれた宝物を探しに出かける」。
2. I seek but the eternal. For Your Son can be content with nothing less than this.
- seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す」
- eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
- content [kəntént] : 「〜を満足させる」
- be content [kəntént] with : 「〜に満足している」
- less than : 「〜未満の、〜に満たない」
❖ "I seek but ~ "「私は永遠だけを探し求めます」。幻想に過ぎない時間を消滅させ、実相的な永遠だけを求めます。"For Your Son ~ "「なぜなら、あなたの神の子は、これ以下のものに何一つ満足できないからです」。実相の永遠、実相の平和、それ以外のものに神の子は満足できません。きらびやかな幻想の夢などいりません。
What, then, can be his solace but what You are offering to his bewildered mind and frightened heart, to give him certainty and bring him peace?
- solace [sάləs] : 「慰め、安堵、癒やし」
- bewildered [biwíldərd] : 「途方に暮れた、当惑した」
- frightened [fráitnd] : 「脅えた、怖がって」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実性」
- bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "What, then, ~ "「それなら、神の子の途方に暮れた心や恐れを抱いた胸にあなたが差し出してくれるもの以外に、一体何が癒やしとなるでしょう」。"to give him ~ "「神の子に確信を与え、平和をもたらしてくれるのですから」。幻想世界の苦と痛み苛まれた心に癒やしをもたらしてくれるのは神の贈り物だけです。
Today I would behold my brother sinless. This Your Will for me, for so will I behold my sinlessness.
- behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
- sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
- sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
❖ "Today I ~ "「今日私は、私の同胞を罪のない者として見ようと思います」。同胞もまた、あなたの愛する神の子であると認め、罪は幻想なのだと確信します。"This Your ~ "「これこそ、私のために向けられたあなたの意志です」。"for so will ~ "「なぜなら、そうすれば、私も自分の無辜(むこ)なる姿を見ることが出来るからです」。神の子は単一であって、私と同胞は実相世界では同一です。神は神の子を無辜なる単一者として創造しました。この幻想世界で神の子は自らを分裂させ、神を裏切ったという罪に苛まれる悪夢を見ているだけなのですね。
Lesson 335
I choose to see my brother's sinlessness.
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
❖ "I choose ~ "「私は、同胞が無辜(むこ)であると見ることを選ぶ」。罪は幻想であって、実相的にはすべての神の子は無辜である。
1. Forgiveness is a choice. I never see my brother as he is, for that is far beyond perception.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
- far beyond : 「〜をはるかに超えて」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "Forgiveness is ~ "「赦しは選択だ」。幻想を信じるか、それを赦して消滅させるか、選択が重要だ。"I never see ~ "「私の同胞をありのままに見ることはない」。"for that is ~ "「なぜなら、それは知覚をはるかに超えたものだからだ」。実相的な本当の姿は肉体的な知覚によって捉えられるものではない。知覚自体が幻想なのだから。目に見える同胞の姿が幻想に過ぎないと見抜いてそれを赦し、幻想を消滅させたとき、同胞の本当の姿が実相的な知覚(叡智)によって捉えることが出来る。
What I see in him is merely what I wish to see, because it stands for what I want to be the truth.
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- wish [wíʃ] : 「望む、願う」
- stand for : 「〜を表す」
❖ "What I see ~ "「私が同胞の中に見るものは、単に私が見たいと思っていることだ」。"because it ~ "「なぜなら、それは、私が真実としたいと思っていることを表しているに過ぎないからだ」。肉体的な知覚は心が望むものを幻想として映し出し、それが実在しているかのように錯覚させる。知覚が真実だと伝えるものは、自分が願望しているものを表している。
It is to this alone that I respond, however much I seem to be impelled by outside happenings.
- alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
- respond [rispɑ́nd] : 「反応する、対応する」
- however [hauévər] : 「どんなに〜でも」
- impel [impél] : 「〜を駆り立てる」
- outside [áutsáid] : 「外部の、部外の」
- happening [hǽpniŋ] : 「出来事、事件」
❖ "It is to ~ "「私が反応するのはこれのみだ」。"however much ~ "「たとえどんなに私が外で起きることによって駆り立てられているように見えようが」。自分の意志に反して外部世界が自分を駆り立てているように見えようが、その出来事は、自分が願望し知覚の作用によって生み出された幻想であり、自分はそれに反応しているだけだ。
I choose to see what I would look upon, and this I see, and only this.
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- look upon : 「〜を見る」
❖ "I choose to ~ "「私は見たいと思っているものを見ると選択し、」"and this I ~ "「そして、私はこれを見、ただこれのみを見ている」。
My brother's sinlessness shows me that I would look upon my own.
- sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
❖ "My brother's ~ "「私の同胞の無辜性は、私が私自身の無辜性を見たいと思っていることを私に示している」。同胞に罪はないと思うことは、裏を返せば、罪のない自分を見たいと望んでいることだ。罪のない姿を幻想として描こうとしているのではなく、罪のない姿こそ真実なのだと見抜いている証拠だ。
And I will see it, having chosen to behold my brother in its holy light.
- chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
- behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
- holy [hóuli] : 「神聖な、聖なる」
❖ "And I will ~ "「そして私は、無辜性を見る」。"having chosen ~ "「無辜性の神聖な光の中に私の同胞を見ることを選択したのだから」。無辜性という実相的な真実の光の中で同胞を捉えることを選択した結果、自分の真実の姿が見えてくる。もちろん、自分もまた神聖な光の中に住まう無辜なる存在なのだと知る。
2. What could restore Your memory to me, except to see my brother's sinlessness?
- restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する」
- except [iksépt] : 「ただし、〜ということを除いて」
❖ "What could ~ "「私の同胞の無辜性を見ること以外に、いったい何があなたの思い出を修復してくれるでしょうか」。自分と同胞は罪のない同一存在なのだと知ることで、神と過ごした実相世界を思い出すことが出来ます。真実を知ること以外に、神へ回帰する道はないのです。
His holiness reminds me that he was created one with me, and like myself.
- holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
- remind [rimáind] : 「〜に思い出させる」
- create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "His holiness ~ "「同胞の神聖さは、彼が私と一つのものとして創造され、私自身とそっくりだと私に思い出させてくれます」。神の子は単一存在として創造されたのです。私と同胞は、本来同一なのです。
In him I find my Self, and in Your Son I find the memory of You as well.
- find [fáind] : 「気付く、見いだす」
- memory [méməri] : 「記憶、思い出」
- as well : 「おまけに、その上」
❖ "In him I ~ "「同胞の中に、私は自分自身を見出します」。"and in Your ~ "「そして、あなたの子の中に、あなたの思い出を同時に見出します」。私も同胞も、神が創造した単一の神の子であると知るとき、神の愛を思い出すことが出来ます。
Lesson 336
Forgiveness lets me know that minds are joined.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
- mind [máind] : 「心、精神」
- join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する」
❖ "Forgiveness lets ~ "「赦しは私に、心はつながっていると知らしめてくれる」。幻想を赦して消滅させると、自分と同胞の心が一つであることに気づく。神の子は単一だと知ることになる。
1. Forgiveness is the means appointed for perception's ending.
- means [míːnz] : 「手段、方法」
- appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
- ending [éndiŋ] : 「終わり、終了」
❖ "Forgiveness is ~ "「赦しは、知覚を終わらせるために決められた手段である」。肉体的な知覚は幻想を実在するものと錯覚させる装置である。赦しによって実相に目覚めれば、もはや肉体的な知覚は必要なくなる。
Knowledge is restored after perception first is changed, and then gives way entirely to what remains forever past its highest reach.
- knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
- restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する」
- give way to : 「~に取って代わられる、~に移行する」
- entirely [entáiərli] : 「全く、完全に、全体に」
- remain [riméin] : 「とどまる、残る」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
- past [pǽst] : 「~のそばを通り越して」
- high [hái] : 「高度の、高い」
- reach [ríːtʃ] : 「手を伸ばすこと、届く範囲」
❖ "Knowledge is ~ "「まず初めに知覚が変わり、その後、もっとも高度に発達した知覚を超越して永遠にとどまるものへと移行した後で、叡智は復活する」。まず初めに、赦しによって肉体的な感覚器官による高度な知覚が消滅し、永遠に存在する実相的な知覚に変化した後、神の知恵、実相的な叡智が神の子に復活する。
For sights and sounds, at best, can serve but to recall the memory that lies beyond them all.
- sight [sáit] : 「視力、視覚、視界、景色」
- sound [sáund] : 「音、響き」
- at best : 「よくても、せいぜい」
- serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、〜に仕える」
- recall [rikɔ́ːl] : 「思い出す、思い起こす」
- lie [lái] : 「ある、横たわる、寝る」
- beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
❖ "For sights ~ "「なぜなら、光景や音はせいぜい、あらゆる知覚を超えたところにある記憶を呼び起こすことにしか役立たないからだ」。光景や音を知覚することで幻想を実在すると錯覚させるのだが、高度に発達した研ぎ澄まされた知覚は幻想を超越して、実相の記憶をも想起させる。しかし、それさえも記憶をおぼろげに思い出すだけにとどまる。肉体的な知覚が赦しによって消滅するまでこれは続く。
Forgiveness sweeps away distortions, and opens the hidden altar to the truth.
- sweep [swíːp] : 「一掃する」
- sweep away : 「洗い流す、払拭する」
- distortion [distɔ́ːrʃən] : 「ゆがみ、ねじれ」
- hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形、隠された、秘密の」
- altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」
❖ "Forgiveness sweeps ~ "「赦しは歪みを一掃し、真実へ向かう隠された祭壇を開く」。赦しは、幻想を実在するものと錯覚させる知覚の歪みを正し、心の奥に隠された神聖な祭壇に辿り着く時、実相世界の真実への扉が開かれる。
Its lilies shine into the mind, and call it to return and look within, to find what it has vainly sought without.
- lily [líli] : 「ユリ」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- call for : 「〜に命じる、〜を要求する」
- return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る」
- within [wiðín] : 「内部で、内側に」
- vainly [véinli] : 「無駄に、むなしく」
- sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
- without [wiðáut] : 「外で、外側に」
❖ "Its lilies shine ~ "「赦しのユリの花は心の中へと輝きを放ち、戻ってきて内側に目を向け、外に向かって探し求めたことは無駄だったと分かるようにと求める」。知覚が捉える外部世界は幻想なのだと認識し、それを優しく赦してやれば、白いユリの花のような真実の光が心の中に差してきて、本来の心の状態に戻るようにと促し、幻想世界の中に偽りの幸せや平和を求めることは無駄なのだと教えてくれる。
For here, and only here, is peace of mind restored, for this the dwelling place of God Himself.
- dwell [dwél] : 「ある、宿る、存在する」
- dwelling place : 「居所、住居」
❖ "For here, ~ "「なぜなら、ここ、ここにおいてだけ、心の平和が修復されるからであり、」"for this ~ "「ここだけが、神自身の平和が宿る場所だからだ」。
2. In quiet may forgiveness wipe away my dreams of separation and of sin.
- may : 「~でありますように」
- quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、静穏」
- wipe [wáip] : 「〜を拭く、ぬぐう」
- wipe away : 「〜を拭き取る、〜を取り除く」
- separation [sèpəréiʃən] : 「分離、別離」
❖ "In quiet ~ "「静寂の中で、赦しが私の分離と罪という夢を拭い去ってくれますように」。分離と罪という幻想を赦しが消滅させてくださいますように。
Then let me, Father, look within, and find Your promise of my sinlessness is kept; Your Word remains unchanged within my mind, Your Love is still abiding in my heart.
- promise [prάmis] : 「約束、約束したこと」
- kept [képt] : 「keepの過去・過去分詞形」
- remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
- unchanged [ʌntʃéindʒd] : 「変化していない、不変の」
- abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
❖ "Then let me ~ "「その後、父なる神よ、私に心の内側を覗かせ、私が無辜(むこ)であるというあなたの約束が保たれていることを見つけ出させてください」。神が神の子を無辜として創造したままに、今でも私が無辜であることを心の中に見出すことが出来ますように。"Your Word ~ "「あなたの言葉は私の心の中で変わることなく居続けています」。"Your Love ~ "「あなたの愛は私の胸の内に今も住み続けています」。