Lesson 331
There is no conflict, for my will is Yours.
- conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、対立、葛藤、軋轢」
- will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
❖ "There is no ~ "「私の意志はあなたの意志でもありますから、コンフリクトは存在しません」。神の意志と神の子の意志は同一であり、その意志に矛盾や葛藤はない。
1. How foolish, Father, to believe Your Son could cause himself to suffer!
- foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない」
- cause [kɔ́ːz] A to do : 「Aに〜させる」
- suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
❖ "How foolish, ~ "「父なる神よ、あなたの子が自分を苦しめることが出来るなどと信じることは何と愚かなことでしょう」。自分を苦しめることは神の意志ではありませんし、だから自分の意志でもありません。
Could he make a plan for his damnation, and be left without a certain way to his release?
- damnation [dæmnéiʃən] : 「地獄に落とすこと、破滅」
- left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
- leave [líːv] : 「〜を残す、ある状態のままにしておく」
- certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな」
- release [rilíːs] : 「救出、解放」
❖ "Could he make ~ "「神の子が自分の破滅を計画したり、救いのための確実な方法なしに自分を置き去りにすることなど可能でしょうか」。
You love me, Father. You could never leave me desolate, to die within a world of pain and cruelty.
- desolate [désələt] : 「荒れ果てた、わびしい」
- within [wiðín] : 「内部で、〜の中で」
- pain [péin] : 「痛み、苦痛」
- cruelty [krúːəlti] : 「残酷さ、残酷な行為」
❖ "You love ~ "「父なる神よ、あなたは私を愛してくれます」。"You could ~ "「あなたは私を孤独なままに捨て置いて、痛みと残酷さの世界の中で死んでいくことを決して許しません」。神の愛は決して私を見捨てたりしません。苦と痛みの世界から神の子を救い出すことは神の意志です。
How could I think that Love has left Itself? There is no will except the Will of Love.
- except [iksépt] : 「ただし、除いて」
❖ "How could ~ "「愛が愛自身を捨て置くことなど、どうして私は考え得るでしょう」。神の愛は神の子の愛を捨ててしまうことはありません。"There is no ~ "「愛の意志を除いて、意志などありません」。神の意志は愛であり、愛こそが意志であります。
Fear is a dream, and has no will that can conflict with Yours. Conflict is sleep, and peace awakening.
- fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
- conflict [kənflíkt] : 「対立する、矛盾する」
- awaken [əwéikən] : 「目覚める」
❖ "Fear is ~ "「恐れは幻想に過ぎませんし、恐れはあなたの意志に刃向かうことの出来る意志などもっていません」。幻想が実相を打ち負かすことは原理的に不可能です。"Conflict is ~ "「コンフリクトは眠りであり、平和は目が覚めることです」。
Death is illusion; life, eternal truth. There is no opposition to Your Will. There is no conflict, for my will is Yours.
- death [déθ] : 「死、死亡」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
- opposition [ὰpəzíʃən] : 「反対、敵対、対立」
❖ "Death is ~ "「死は幻想であり、命は永遠の真実です」。"There is no ~ "「あなたの意志に対立するものは何もありません」。"There is no ~ "「私の意志はあなたの意志でもありますから、コンフリクトなど一切ありません」。
2. Forgiveness shows us that God's Will is One, and that we share it.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
- share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
❖ "Forgiveness shows ~ "「赦しは、神の意志が一つであり、私達はそれを分かち合っていることを示している」。この世の幻想性を認識し、その夢を赦して手放してしまえば、幻想世界は消滅し、実相の意志は神の意志一つしか存在しないことが分かってくる。神の子は、その一つの意志を同胞と分かち合っている。
Let us look upon the holy sights forgiveness shows today, that we may find the peace of God. Amen.
- look upon : 「〜を見る」
- sight [sáit] : 「視野、視界、景色、眺め」
❖ "Let us look ~ "「今日、赦しが見せてくれる神聖な光景を見させて欲しい」。幻想を赦して消滅させ、神聖な実相が立ち上がってくる光景を是非とも目にしたい。"that we ~ "「そうすれば、私達は神の平和を見出すことが出来るだろう」。"Amen."「アーメン」。
Lesson 332
Fear binds the world. Forgiveness sets it free.
- bind [báind] : 「〜を束縛する、拘束する」
- set ~ free : 「〜を解放する」
❖ "Fear binds ~ "「恐れが世界を縛る」。"Forgiveness ~ "「赦しが世界を開放する」。恐れは人々をこの幻想世界に縛りつけ、その幻想性を見抜いて赦せば、人は実相世界へと解放される。
1. The ego makes illusions. Truth undoes its evil dreams by shining them away. Truth never makes attack. It merely is.
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- undo [ʌndú] : 「元どおりにする、取り消す」
- evil [íːvəl] : 「邪悪な、悪意ある」
- shine [ʃáin] : 「〜を磨く、〜を光らせる」
- attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
- make an attack : 「攻撃する、攻撃を加える」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "The ego ~ "「エゴは幻想をでっち上げる」。"Truth undoes ~ "「真実は、その邪悪な夢を光で吹き飛ばして取り消しにする」。"Truth never ~ "「真実は決して攻撃しない」。"It merely ~ "「真実はただあるのみ」。実相は真実の総体であって、永遠にそこにあって輝いている。真実は幻想と戦うことなく、幻想の闇を光で払拭するだけだ。
And by its presence is the mind recalled from fantasies, awaking to the real.
- presence [prézns] : 「存在すること、存在」
- recall [rikɔ́ːl] : 「思い出す、思い起こす」
- fantasy [fǽntəsi] : 「空想、妄想、幻覚」
- awaken [əwéikən] : 「目を覚まさせる、呼び起こす」
- awaken to : 「〜に気付く」
❖ "And by its ~ "「そして、真実が存在することで、心は妄想から呼び戻され、現実に目覚める」。真実が、心を悪夢から実相の現実へと目覚めさせる。
Forgiveness bids this presence enter in, and take its rightful place within the mind.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
- bid [bíd] : 「命じる、指示する、勧誘する」
- enter [énter] : 「〜に入る、〜に立ち入る」
- rightful [ráitfəl] : 「正当な、合法的な、当然な」
- place [pléis] : 「場所、個所」
- within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
❖ "Forgiveness ~ "「赦しは、この真実の存在を引き込み、心の内の正当な場所を占めるようにと勧める」。闇の幻想性を見抜いて赦してやれば闇は消滅し、同時に真実は心の中に引き入れられて、心の奥底の実相領域に居場所を与えられる。
Without forgiveness is the mind in chains, believing in its own futility.
- chain [tʃéin] : 「鎖、チェーン」
- believe [bilíːv] : 「信じる、確信する」
- futility [fjuːtíləti] : 「無益であること」
❖ "Without forgiveness ~ "「赦しがなければ、心は鎖につながれたままになり、心自体の無益さを信じてしまう」。赦しの過程を経ることがなければ、心は悪夢に立ち向かう力もなく、無力なものだと信じてしまう。結果、幻想世界の束縛から解放されることはない。
Yet with forgiveness does the light shine through the dream of darkness, offering it hope, and giving it the means to realize the freedom that is its inheritance.
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- through [θrúː] : 「〜を通り抜けて、〜を貫いて 」
- darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
- means [míːnz] : 「手段、方法」
- realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付、自覚する」
- freedom [fríːdəm] : 「自由、解放」
- inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの」
❖ "Yet with ~ "「しかし赦しをもってすれば、光は闇の夢を貫いて輝き、心に希望を与え、心が継承した自由に気づくための手段を心に与えてくれる」。あらゆる真実は神の子が神から継承した贈り物だ。実相は幻想に隠されているだけであって、赦しを通して幻想を消滅させれば、光り輝く実相は自然に見えてくる。
2. We would not bind the world again today. Fear holds it prisoner.
- bind [báind] : 「〜を束縛する、拘束する」
- hold [hóuld] : 「維持する、保持する」
- prisoner [prízənər] : 「囚人、捕虜」
❖ "We would ~ "「私達は今日、二度と世界を縛るようなことはしません」。"Fear holds ~ "「恐れは世界を囚人にしています」。恐れを利用して、エゴはこの世を幻想世界に変えています。
And yet Your Love has given us the means to set it free. Father, we would release it now.
- set free : 「自由の身とする、釈放する」
- release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
❖ "And yet ~ "「しかし、あなたの愛は、世界を解放する方法を私達に与えてくれました」。幻想から実相へと目覚める方法を教えてくれました。その唯一の方法は赦しなのです。"Father, we ~ "「父なる神よ、今私達は世界を解放したいと思います」。
For as we offer freedom, it is given us. And we would not remain as prisoners, while You are holding freedom out to us.
- remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
- hold out : 「差し出す、提供する」
❖ "For as we ~ "「なぜなら、私達が自由を差し出すとき、自由は私達に与えられるからです」。実相では与えることと得ることは同じです。解放を求めて幻想を赦せば、解放はきっと与えられます。"And we would ~ "「そして、あなたが解放を私達に差し出してくれているというのに、私達は囚人のままでいたくありません」。
Lesson 333
Forgiveness ends the dream of conflict here.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
- conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、対立、葛藤」
❖ "Forgiveness ends ~ "「赦しは、この世のコンフリクトの夢を終わらせる」。幻想世界は二元論の世界であり、二項対立が常だ。善と悪、争いと平和、愛と憎しみ、思いやりと嫉妬、生と死、等々のコンフリクトが人々の苦と痛みを生み出している。しかし、これらは幻想であって、赦しを通して消滅させることが出来る。
1. Conflict must be resolved. It cannot be evaded, set aside, denied, disguised, seen somewhere else, called by another name, or hidden by deceit of any kind, if it would be escaped.
- resolve [rizάlv] : 「解決する、解消する」
- evade [ivéid] : 「〜を逃れる、避ける、回避する」
- set aside : 「取っておく、確保する」
- deny [dinái] : 「〜を否定する、拒む、拒絶する」
- somewhere else : 「ほかで、よそで」
- disguise [disɡáiz] : 「隠す、偽る、隠蔽する」
- call [kɔ́ːl] : 「〜と名づける、呼ぶ、称する」
- another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
- hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形」
- hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
- deceit [disíːt] : 「だますこと、偽り」
- of any kind : 「いかなる種類の」
- escape [iskéip] : 「避ける、免れる」
❖ "Conflict must ~ "「コンフリクトは解消されなければならない」。コンフリクトは赦しによって消滅させなければならない。"It cannot ~ "「それから逃れようとしても、避けることも脇に置いておくことも、否定や隠蔽することも、目をそらすことも、別の名前で呼ぶことも、どんな騙(だま)しで隠すことも出来ない」。幻想そのものを消滅させる以外に、この世の苦と痛みを生み出すコンフリクトは消えることはない。
It must be seen exactly as it is, where it is thought to be, in the reality which has been given it, and with the purpose that the mind accorded it.
- exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に」
- thought [θɔ́ːt] : 「thinkの過去・過去分詞形」
- reality [riǽləti] : 「現実、実在」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標」
- accord [əkɔ́ːrd] : 「与える、許容する」
❖ "It must be ~ "「コンフリクトは、ありのままに、あると思える場所に、コンフリクトに与えられた現実の中で、心がコンフリクトに与えた目的を踏まえて、正確に見なければならない」。コンフリクトを見て見ぬふりをすることなく、どこにコンフリクトを感じ、なぜコンフリクトを生み出し、心はコンフリクトによって何を求めているか、正確に認識しなくてはならない。幻想を幻想と認める必要がある。その上でコンフリクト生み出している幻想を赦し、消滅させるのだ。
For only then are its defenses lifted, and the truth can shine upon it as it disappears.
- defense [diféns] : 「防衛、防御」
- lift [líft] : 「解除する、取り除く」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
❖ "For only then ~ "「なぜなら、そうすることでのみ、コンフリクトの防御態勢は解除され、それが消滅するにしたがって真実がその上に輝き出すからだ」。コンフリクトだらけのこの世界だけが実在する現実だと主張して、エゴは強く自己を防御する。しかし、この世の幻想性を正確に見ることによってエゴの防御態勢は崩れ、赦しによって幻想が消滅するにしたがって、真実が実相世界を照らし出す。幻想のエゴは消滅する。
2. Father, forgiveness is the light You chose to shine away all conflict and all doubt, and light the way for our return to You.
- chose [tʃóuz] : 「chooseの過去形」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- shine : 「光らせる」
- doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
- return [ritə́ːrn] : 「回帰、帰還」
❖ "Father, forgiveness ~ "「父なる神よ、赦しは、すべてのコンフリクトや疑い、そしてあなたの下(もと)へ私達を回帰させる道を照らし出すためにあなたが選んでくれた光です」。幻想を認識し、実相へと目覚めるために神が用意してくれた方法が赦しなのです。
No light but this can end our evil dream. No light but this can save the world.
- evil [íːvəl] : 「悪魔のような、邪悪な」
- save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "No light but ~ "「この光だけが私達の邪悪な夢を終わらせることが出来ます」。"No light ~ "「この光だけが世界を救うことが出来ます」。
For this alone will never fail in anything, being Your gift to Your beloved Son.
- alone [əlóun] : 「独りで、独力で、単独で」
- fail in : 「〜に失敗する、不足している」
- beloved [bilʌ́vd] : 「最愛の、愛される」
❖ "For this alone ~ "「なぜなら、これだけは何事においても失敗することがないからです」。"being Your ~ "「それはあなたの愛する子への贈り物なのですから」。