●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.153.1-1 ~ W-pI.153.20-7

Lesson 153



In my defenselessness my safety lies.
  • defenselessness [difénslisnis] : 「防御しないこと」
  • safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
❖ "In my defenselessness ~ "「防御しないこと中に、私の安全性がある」。幻想の攻撃に対して、あなたが攻撃で応じたり、あるいは防御で応じることで、相手の攻撃を現実化してしまう。実相的なあなたは決して傷つくことはないと知れば、あなたは幻想の攻撃に対して自分を守る必要さえないと知る。あなたの安全は、非防御の中にある。



1. You who feel threatened by this changing world, its twists of fortune and its bitter jests, its brief relationships and all the "gifts" it merely lends to take away again; attend this lesson well.
  • threaten [θrétn] : 「〜を脅す、脅迫する」
  • twist [twíst] : 「ゆがみ、ひずみ、ねじれ」
  • fortune [fɔ́ːrtʃən] : 「運命、富」
  • bitter [bítər] : 「苦々しい、悲痛な、つらい」
  • jest [dʒést] : 「ふざけ、戯れ」
  • brief [bríːf] : 「短時間の、短い、手短な」
  • relationship [riléiʃnʃìp] : 「関係、結び付き、関わり合い」
  • lend [lénd] : 「貸す、貸し出す」
  • take away : 「奪い去る、持ち去る」
  • attend [əténd] : 「精を出す、注意する」
❖ "You who feel ~ "「この変化する世界、ねじれた運命や苦々しい戯れ、つかの間の関係性や、再び奪い返すために世界が単に与えた『贈り物』のすべて、等々によって脅かされていると感じているあなたは、このレッスンを十分注意して学ぶ必要がある」。



The world provides no safety. It is rooted in attack, and all its "gifts" of seeming safety are illusory deceptions.
  • provide [prəváid] : 「供給する、与える」
  • root [rúːt] : 「根を下ろす、定着する」
  • illusory [ilúːsəri] : 「幻影の、錯覚の」
  • deception [disépʃən] : 「騙すこと、嘘、ごまかし」
❖ "The world ~ "「この世界は安全を提供してはくれない」。"It is rooted ~ "「この世界は攻撃に根ざしている」。この世界はエゴの思考システムの現れであり、得るために奪え、攻撃される前に攻撃せよ、とエゴは命ずる。これが、自分の安全を保証する、と言う。"and all its ~ "「世界が与える見かけの完全性という『贈り物』のすべては、錯覚の欺瞞である」。



It attacks, and then attacks again. No peace of mind is possible where danger threatens thus.
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る」
  • threaten [θrétn] : 「〜を脅す、脅迫する」
❖ "It attacks ~ "「世界は何度も何度も攻撃する」。"No peace of ~ "「このように危険が脅かす場所では、心の平和は不可能だ」。



2. The world gives rise but to defensiveness. For threat brings anger, anger makes attack seem reasonable, honestly provoked, and righteous in the name of self-defense.
  • give rise to : 「〜を引き起こす、〜を生じさせる」
  • defensiveness [difénsivnis] : 「防御、防衛」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
  • anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
  • reasonable [ríːzənəbl] : 「理性的な、妥当な」
  • honestly [άnistli] : 「正直に、本当に、正当に」
  • provoke [prəvóuk] : 「〜を引き起こす、起こさせる」
  • righteous [ráitʃəs] : 「高潔な、公正な、正しい」
  • in the name of : 「〜の名において、〜という名目で」
  • self-defense : 「自衛、自己防衛、正当防衛」
❖ "The world gives ~ "「世界は防衛志向を生み出すだけだ」。人々は危険から自分を守ろうと躍起になる。"For threat brings ~ "「なぜなら、脅威は怒りを持ち込み、怒りは攻撃を妥当で正当に引き起こされたもののように見せ、自己防衛という名の下に正しいと見なされるからだ」。



Yet is defensiveness a double threat. For it attests to weakness, and sets up a system of defense that cannot work.
  • double [dʌ́bl] : 「二倍の、二重の」
  • attest [ətést] : 「証言する、証明する」
  • attest to : 「証言する、証明する」
  • weakness [wíːknis] : 「弱さ、虚弱、脆弱性」
❖ "Yet is defensiveness ~ "「しかし、防御は二重の脅威となる」。"For it attests ~ "「なぜなら、防御は弱さを証明するようなもので、機能しない防御システムを立ち上げるからだ」。自分は攻撃に対して強いと信じているなら防御などしないだろうが、逆に防御態勢に入ることは、攻撃に対して脆弱であることを自ら認めているようなものだ。他者からの脅威と、自らの脆弱性を暴露するという二重の脅威を持つことになる。しかも、防御体制は盤石かというと、元々脆弱性の上に立ち上げられた防御体制であるから、防御の機能は果たせない。いわば、気休めに過ぎない。



Now are the weak still further undermined, for there is treachery without and still a greater treachery within.
  • further [fə́ːrðər] : 「さらにまた、さらになお」
  • undermine [ʌ̀ndərmáin] : 「弱体化させる、むしばむ」
  • treachery [trétʃəri] : 「不信、裏切り」
  • without [wiðáut] : 「外で、外側に」
  • within [wiðín] : 「内部で、内側は、内心は」
❖ "Now are the weak ~ "「今や、弱い者はますます弱体化していく」。防御体制に入ることで、ますます弱体化していく。"for there is ~ "「なぜなら、外からの裏切りや、さらに大きな内からの裏切りがまだ存在するからだ」。他者からの裏切りという脅威が存在するだけでなく、防御という名の自己欺瞞が生み出す裏切りへの脅威を抱えることになる。



The mind is now confused, and knows not where to turn to find escape from its imaginings.
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる、困惑させる」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • imaginings [imǽdʒəniŋz] : 「想像上の物」
❖ "The mind is ~ "「今や心は混乱し、心が描いたこと(脅威)からの抜け道をどこに見つけていいものか、知ることも出来ない」。他者からの攻撃も幻想なら、それに対する防御も幻想であり、結果、恐れという幻想から逃れる手段を失ってしまうのだ。恐怖という妄想から救われることはない。



3. It is as if a circle held it fast, wherein another circle bound it and another one in that, until escape no longer can be hoped for nor obtained.
  • as if : 「あたかも〜かのように」
  • held [héld] : 「holdの過去形・過去分詞形」
  • wherein [hweərɪ́n] : 「そこにおいて、そこで」
  • bound : 「bind の過去・過去分詞形」
  • bind [báind] : 「〜を束縛する、拘束する」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • obtain [əbtéin] : 「手に入れる、得る」
❖ "It is as if ~ "意訳する、「それはまるで、最初に一つの円が心を囲み込んで拘束し、次に別の円がそれを囲んで縛り付け、さらに別の円がその中に入り込んで心を束縛する、というようなものである」。外からの脅威とそれに対する防御、内からの脅威とそれに対する防御、その両方から心はがんじがらめにされる。"until escape ~ "ここも意訳する、「それは、もはや脱出の希望が断たれて脱出できなくなるまで続く」。心を内と外から何重にも縛り付けて、攻撃と防御のイタチごっこがいつまでも続く。



Attack, defense; defense, attack, become the circles of the hours and the days that bind the mind in heavy bands of steel with iron overlaid, returning but to start again.
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • band [bǽnd] : 「ひも、帯」
  • steel [stíːl] : 「鋼鉄、スチール」
  • overlaid [òuvərléid] : 「overlayの過去・過去分詞」
  • overlay [òuvərléi] : 「かぶせる、覆う」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
❖ "Attack, defense ~ "ここも意訳、「攻撃と防御、防御と攻撃、これが何時間も何日も繰り返されるようになる」。"that bind the mind ~ "「そして、鉄で覆われた鋼鉄の重いバンドで心を縛り付け、元に戻ったかと思うと再び束縛が始まる」。"steel with iron overlaid"は「鉄でコーティングされた鋼」のことだが、堅い鋼鉄を柔らかい鉄で覆って、強く柔軟な素材にしたもののこと。なぜわざわざこのような言い回しをしているかというと、実は、ACIM原典のURTEXTで鋼鉄と鉄の議論が長々となされているからだ。その議論を敷衍して、ここで"steel with iron overlaid"という表現をしたのだろう。ただし、ここではその議論を知る必要はない。単に、頑丈な鉄のバンドをイメージすればいい。



There seems to be no break nor ending in the ever-tightening grip of the imprisonment upon the mind.
  • break [bréik] : 「中断、途切れ、休み」
  • tighten [táitn] : 「〜を堅く締める、締め付ける」
  • grip [ɡríp] : 「しっかりつかむこと、支配」
  • imprisonment [impríznmənt] : 「投獄、幽閉」
❖ "There seems to ~ "「いつまでも心を幽閉し、きつく締め付け続けることは、途切れることなく、終わることもないように見える」。



4. Defenses are the costliest of all the prices which the ego would exact.
  • costly [kɔ́ːstli] : 「費用のかかる、犠牲の大きい」
  • price [práis] : 「値段、価格」
  • exact [iɡzǽkt] : 「〜を要求する、〜を強要する」
❖ "Defenses are ~ "「防御は、エゴが強いる代価の中でも、最も値段が高い」。エゴはあなたに犠牲を強いるが、防御はそのうちの最たるものだ。



In them lies madness in a form so grim that hope of sanity seems but to be an idle dream, beyond the possible.
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、熱狂」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、現れ、姿」
  • grim [ɡrím] : 「気味の悪い、恐ろしい」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
  • idle [áidl] : 「無意味な、無駄な」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る」
❖ "In them lies ~ "「防御の中に狂気が潜んでいるのだが、あまりにも恐ろしい形をしているので、正気に戻る希望は無意味な夢であるかのように思え、希望すら抱けない」。たとえば、国策として膨大な防衛費を投じて自国を守ろうする防衛策を見れば、その戦力は恐ろしいまでに増大し、費用も莫大なものになり、狂気の沙汰としか思えない状態になる。正気に戻る希望すらない。



The sense of threat the world encourages is so much deeper, and so far beyond the frenzy and intensity of which you can conceive, that you have no idea of all the devastation it has wrought.
  • sense [séns] : 「感覚、感触、感じ」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
  • encourage [enkə́ːridʒ] : 「〜するように勧める、奨励する」
  • frenzy [frénzi] : 「熱狂、激高、逆上」
  • intensity [inténsəti] : 「強烈さ、激しさ」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を考え出す、〜を心に描く」
  • have no idea : 「全く分からない」
  • devastation [dèvəstéiʃən] : 「徹底的な破壊、荒廃」
  • wrought [rɔ́ːt] : 「workの過去・過去分詞形」
❖ "The sense of ~ "「この世界が強いる脅威の感覚はあまりにも深く、あなたが心に描くことが出来る激高や強烈さを遙かに越えているので、あなたは、脅威の感覚がもたらす破壊力のすべてを理解することが出来ない」。恐れのもつネガティヴな力が想像の域を越えているので、恐れのもつ破壊性を理解することが出来ない。



5. You are its slave. You know not what you do, in fear of it.
  • slave [sléiv] : 「奴隷、捕らわれ人」
  • in fear of : 「〜を恐れて、〜が怖くて」
❖ "You are its ~ "「あなたはそれの奴隷だ」。あなたは世界の、エゴの、そして幻想の奴隷である。"You know not ~ "「あなたはそれを恐れるあまり、自分が何をしているのかわかっていない」。



You do not understand how much you have been made to sacrifice, who feel its iron grip upon your heart.
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「〜を犠牲にする」
❖ "You do not ~ "「あなたはどんなに多くの犠牲を強いられてきたか理解していない」。"who feel its ~ "「そんなあなたは、あなたの胸を鉄のベルトが締め付けているのを感じている」。



You do not realize what you have done to sabotage the holy peace of God by your defensiveness.
  • sabotage [sǽbətὰːʒ] : 「〜に破壊工作を行う」
  • defensiveness [difénsivnis] : 「防御、防衛」
❖ "You do not ~ "「あなたが防御することで、神の神聖な平和を破壊してきたことを、あなたは自覚していない」。



For you behold the Son of God as but a victim to attack by fantasies, by dreams, and by illusions he has made; yet helpless in their presence, needful only of defense by still more fantasies, and dreams by which illusions of his safety comfort him.
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • victim [víktim] : 「被害者、犠牲者」
  • helpless [hélplis] : 「無力な、頼りない」
  • in one's presence : 「〜の前で、〜のいる所で」
  • needful [níːdfəl] : 「入用な、必要な」
  • comfort [kʌ́mfərt] : 「慰める、安心させる 」
❖ "For you behold ~ "「なぜなら、あなたは神の子を、ファンタジーによる犠牲者、夢による犠牲者、神の子がでっち上げた幻想による犠牲者とだけ見なしているからだ」。"yet helpless in ~ "「しかし、ファンタジーや夢や幻想の前でなすすべもなく、さらなるファンタジーや安全への幻想が彼を慰めてくれるという夢によって防御する必要性だけを感じている」。



6. Defenselessness is strength. It testifies to recognition of the Christ in you.
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
  • testify [téstəfài] : 「〜を証言する、証明する」
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証」
❖ "Defenselessness is ~ "「非防御は力である」。"It testifies to ~ "「それは、あなたの心の中にキリストを認識していることを証言している」。



Perhaps you will recall the text maintains that choice is always made between Christ's strength and your own weakness, seen apart from Him.
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • recall [rikɔ́ːl] : 「思い出す、思い起こす」
  • maintain [meintéin] : 「〜を保持する、〜を主張する」
  • weakness [wíːknis] : 「弱さ、虚弱、脆弱性」
❖ "Perhaps you ~ "「たぶんあなたは、ACIMテキストが、選択とは常にキリストの強さと、キリストから離れていると見られるあなた自身の弱さの間でなされるのだと主張していることを思い出すだろう」。



Defenselessness can never be attacked, because it recognizes strength so great attack is folly, or a silly game a tired child might play, when he becomes too sleepy to remember what he wants.
  • folly [fάli] : 「愚かなこと、愚行」
  • silly [síli] : 「ばかげた、愚かな」
  • tired [táiərd] : 「うんざりした、飽きた」
  • sleepy [slíːpi] : 「眠い、眠気を催す」
❖ "Defenselessness can ~ "「非防御は攻撃されることは絶対に不可能だ」。"because it ~ "「なぜなら、非防御は、力があまりにも強大であるから、攻撃は愚行であり、飽き飽きした子供がすごく眠くて自分が何であるか思い出せないときに、その子供が遊ぶであろう馬鹿げたゲームのようなものであると認識しているからだ」。



7. Defensiveness is weakness. It proclaims you have denied the Christ and come to fear His Father's anger.
  • proclaim [proukléim] : 「〜を明白に示す、宣言する」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
❖ "Defensiveness is ~ "「防御は弱さである」。"It proclaims ~ "「防御は、あなたがキリストを否定し、父なる神の怒りを恐れるようになったと宣言している」。神から分離したという裏切りの罪によって、神が罰をもって報復するだろうという恐れ、これが恐れの原型である。



What can save you now from your delusion of an angry god, whose fearful image you believe you see at work in all the evils of the world?
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • delusion [dilúːʒən] : 「思いこみ、妄想」
  • angry [ǽŋɡri] : 「腹を立てた、怒った」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、ぞっとするような」
  • at work : 「稼働中で、作動して」
  • evil [íːvəl] : 「悪、不正、悪事」
❖ "What can save ~ "「一体何が、怒れる神という妄想から今あなたを救い出すことが出来るだろうか」。"whose fearful ~ "「この世界の邪悪さのすべてに、神の恐ろしいイメージが作用しているように見える、とあなたは信じているのに」。人災も天災も含めて、すべて、神が人間に与えた罰であると、そんな妄想をあなたが信じている限り、あなたに救いはない。神はこの幻想世界と一切の関わりをもたない。人災も天災も、神には無関係である。神は人間に罰を与えることはないし、試練すら与えることはない。



What but illusions could defend you now, when it is but illusions that you fight?
  • fight [fáit] : 「格闘する、戦う」
❖ "What but illusions ~ "「あなたが戦っているものが幻想以外の何ものでもない時に、幻想以外に、今あなたを救うことが出来るものは何だろうか」。あなたは悪夢の中で邪悪なモンスターと戦っているだけだ。しかも、あなたは自分が悪夢を見ていることに気付いていない。だから、夢の中で邪悪なモンスターと戦わざるを得ないと考えている。悪夢から目覚めることが、邪悪なモンスターから救われる唯一の方法であることに気付いていないのだ。



8. We will not play such childish games today. For our true purpose is to save the world, and we would not exchange for foolishness the endless joy our function offers us.
  • childish [tʃáildiʃ] : 「子どもじみた、幼稚な」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標」
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する」
  • foolishness [fúːliʃnis] : 「愚かさ」
  • endless [éndlis] : 「終わりのない、永遠の」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、役割」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
❖ "We will not ~ "「今日、私達はそんな子供じみたゲームはしない」。"For our true ~ "「なぜなら、私達の本当の目的は世界を救うことであり、私達の役割が私達にもたらす尽きることのない喜びを愚かさと交換するつもりなどないからだ」。



We would not let our happiness slip by because a fragment of a senseless dream happened to cross our minds, and we mistook the figures in it for the Son of God; its tiny instant for eternity.
  • slip by : 「いつの間にか過ぎて行く、見逃す」
  • fragment [frǽgmənt] : 「破片、断片」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、愚かな、無意味な」
  • mistake A for B : 「AをBと間違える」
  • figure [fíɡjər] : 「姿、人影、人物」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "We would not ~ "「私達は、無意味な夢の断片が私達の心を過(よ)ぎり、夢の中の影を神の子と思い違いしたり、ちっぽけな瞬間を永遠と取り違えしたからといって、幸せを見逃したりすまい」。



9. We look past dreams today, and recognize that we need no defense because we are created unassailable, without all thought or wish or dream in which attack has any meaning.
  • past [pǽst] : 「〜のそばを過ぎて」
  • unassailable [ʌ̀nəséiləbl] : 「攻めることのできない、難攻不落の」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図」
❖ "We look past ~ "「私達は今日、夢には目もくれずに、攻撃が何らかの意味をもっているような思いや願いや夢のすべてをもつことなく、攻撃されることがないように創造されたのだから防御の必要はまったくないと認識する」。



Now we cannot fear, for we have left all fearful thoughts behind.
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い、ものすごい」
  • behind [biháind] : 「後方に、陰に」
❖ "Now we cannot ~ "「私達は恐ろしい思いのすべてを背後に置き去りにしたのだから、今や恐れる必要はない」。



And in defenselessness we stand secure, serenely certain of our safety now, sure of salvation; sure we will fulfill our chosen purpose, as our ministry extends its holy blessing through the world.
  • secure [sikjúər] : 「不安のない、安全な」
  • serenely [səríːnli] : 「静かに、穏やかに」
  • be certain [sə́ːrtn] of : 「〜を確信している」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • fulfill [fulfíl] : 「〜を実行する、〜を果たす」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • ministry [mínəstri] : 「職務、在任期間」
❖ "And in defenselessness ~ "「防御のない状態で、私達は安全に立ち、静かに今の安心を確信し、救いを信じる」。"sure we will ~ "「私達の役割が世界中にその神聖な祝福を拡張するにしたがい、私達は選択した目的を実行していくことになるのは確かである」。



10. Be still a moment, and in silence think how holy is your purpose, how secure you rest, untouchable within its light.
  • in silence : 「静かに、黙って、無言で」
  • rest [rést] : 「ある、休む、置かれている」
  • untouchable [ʌ̀ntʌ́tʃəbl] : 「無敵の、無比の」
❖ "Be still ~ "「しばらくの間、じっとしていなさい」。"and in silence ~ "「そして、黙ったまま、あなたの目的がどんなに神聖か、その光の中でどんなにあなたは安全で無敵か、考えてみなさい」。その光の中でとは、真実に触れる神聖な時間の中で、という意味合い。真実と光は同義である。



God's ministers have chosen that the truth be with them. Who is holier than they?
  • minister [mínəstər] : 「僕(しもべ)、聖職者、代理人」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
❖ "God's ministers ~ "「神の神聖な役割を担った者達は、真実が彼らとともにあることを選択した」。"God's ministers"は、神の意志を自らの意志とした者達のことで、神聖な役割を担った神の子である。"Who is holier ~ "「いったい誰が、彼らより神聖であろうか」。



Who could be surer that his happiness is fully guaranteed? And who could be more mightily protected?
  • guarantee [gæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う」
  • mightily [máitəli] : 「強く、非常に」
❖ "Who could be ~ "「いったい誰が、幸せが十全に保証されていると、より強く確信できるだろうか」。"And who could ~ "「そして、いったい誰が、より強く守られていると言えるだろうか」。



What defense could possibly be needed by the ones who are among the chosen ones of God, by His election and their own as well?
  • possibly [pάsəbli] : 「もしかすると、多分」
  • selection [silékʃən] : 「選ぶこと、選択」
❖ "What defense ~ "意訳する、「神の選択と神の子自身の選択によって、自らを神の子であると選んだ者達の中にある者達にとって、いったいどんな防御が必要とされるだろうか」。ここの"chosen ones"を「選民」と訳してしまうと誤解が生じるだろう。神は決して人を選ばない。神は完全平等を貫く。したがって、本文は、神が神の子として神の子を創造し、神の子も自分が神の子であることを認識したことを『選択』という言葉で表現したものととらえるべきだろう。
 世の中の多くの宗教には、いわゆる『選民思想』がつきものだ。その特定の宗教を信じる者だけが神に選ばれた者であって、選ばれた者だけが救われる、という思想である。しかし、ACIMの『神』は決して選ばない。すべての人々が完全に平等な神の子である。あえて『選ぶ』という言葉を使うなら、神はすべての神の子を神の子として選ぶ。



11. It is the function of God's ministers to help their brothers choose as they have done.
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、効用、職務、役割」
❖ "It is the function ~ "「神の神聖な役割を担った者達の、その役割とは、彼らがそうしたように、同胞もまた選択できるように手助けすることである」。同胞達にも、自分が神の子であり、ホーリー・スピリットを選択するように導くこと、それが神の子としてのあなたの役割の一つである。



God has elected all, but few have come to realize His Will is but their own.
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
❖ "God has elected ~ "「神はすべての神の子を選んだのだが、神の意志が彼らの意志であると気付くようになった者はほとんどいない」。神は完全平等にすべての神の子を選び、神の意志を伝えてきた。しかし、神の意志が、すなわち自分の意志と同一であると認識した神の子はほとんどいなかった。



And while you fail to teach what you have learned, salvation waits and darkness holds the world in grim imprisonment.
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • wait [wéit] : 「待つ」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する」
  • grim [ɡrím] : 「恐ろしい、残酷な」
  • imprisonment [impríznmənt] : 「投獄、幽閉」
❖ "And while you ~ "「あなたが学んだことをあなたが教え損ねている間は、救いはお預けになっており、闇が世界を恐ろしい牢屋に閉じ込めておく」。自分一人だけが学び、自分一人だけが救われただけではいけない。他者とあなたは自他一如なのだから、あなたは他者を救わなくてはいけない。あなたがキリストとなって世界を救うこと、それがACIMを学ぶ最終目的である。その意味でも、学ぶことと教えることは同一なのだ。



Nor will you learn that light has come to you, and your escape has been accomplished. For you will not see the light, until you offer it to all your brothers.
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • accomplish [əkɑ́mpliʃ] : 「成し遂げる、成就する」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
❖ あなたが学んだことをあなたが教え損ねている間は、"Nor will you ~ "「光があなたに届き、あなたの(闇から)脱出が成し遂げられたと知ることは出来ない」。"For you will ~ "「なぜなら、あなたが光を同胞のすべてに差し出すまでは、あなたは光を見ることはないだろうからだ」。与えることと得ることは同一である。あなたが真実を知って、その真実の放つ光を他者に惜しげなく与えるまでは、あなたは真実の光をあなたのヴィジョンでとらえることは出来ない。真実を愛に置き換えてもいい。あなたが本当の愛を他者に与えることが出来るまで、あなたは本当の愛を知ることは出来ないのだ。愛される必要性ばかりに目が行っている限り、あなたは愛を知ることは不可能である。



As they take it from your hands, so will you recognize it as your own.
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める」
❖ "As they take ~ "「同胞達があなたの手から真実の光を受け取るにしたがい、その光があなた自身の光であるとあなたは認識するようになるだろう」。



12. Salvation can be thought of as a game that happy children play.
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
❖ "Salvation can ~ "「救いは、幸せな子供達がするゲームのように考えることが出来る」。



It was designed by One Who loves His children, and Who would replace their fearful toys with joyous games, which teach them that the game of fear is gone.
  • design [dizáin] : 「〜を考案する、〜を計画する」
  • replace [ripléis] : 「〜を交換する、置き換える」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「楽しい、楽しげな」
❖ "It was designed ~ "「救いは、子供達を愛する神によって計画されたことであり、神は、恐ろしげなおもちゃを楽しいゲームに置き換えてくれる」。"which teach ~ "「その楽しいゲームは、恐怖のゲームは過ぎ去ってしまったとのだと子供達に教えている」。



His game instructs in happiness because there is no loser. Everyone who plays must win, and in his winning is the gain to everyone ensured.
  • instruct [instrʌ́kt] : 「〜に教える、指導する」
  • instruct in : 「〜を教える」
  • loser [lúːzər] : 「敗者、負けた人」
  • win [wín] : 「勝つ」
  • gain [géin] : 「利益、得ること、獲得」
  • ensure [inʃúər] : 「〜を確かにする、確実にする」
❖ "His game instructs ~ "「(そのゲームには)負ける者はいないので、神のゲームは幸せを教える」。"Everyone who ~ "「ゲームをする者は誰でも必ず勝つ」。"and in his ~ "「そして、誰もが勝つことの中で、誰もが得るのだと確信されるのだ」。勝者も敗者もいないゲームなんて、ゲームなんかじゃないと言われる方もいるだろう。しかし、そういう発想こそ、エゴの思考システムに毒されている証拠なのだ。与えること得ることが同一である実相では、勝つことも負けることも同一であって、結局、勝ち負けは存在しない。あえて言うなら、誰もが勝つのである。



The game of fear is gladly laid aside, when children come to see the benefits salvation brings.
  • gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
  • laid [léid] : 「layの過去・過去分詞形」
  • lay aside : 「やめる、捨てる、放棄する」
  • benefit [bénəfit] : 「便益、恩恵、利益」
  • bring about : 「〜をもたらす、〜を引き起こす」
❖ "The game of ~ "「子供達が救いのもたらす恩恵を目にするようになった時、恐怖のゲームは喜んで捨てられる」。恐怖を煽るエゴのゲームに夢中になる者はいなくなる。



13. You who have played that you are lost to hope, abandoned by your Father, left alone in terror in a fearful world made mad by sin and guilt; be happy now. That game is over.
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する」
  • abandon [əbǽndən] : 「捨てる、見捨てる」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、ある状態のままにしておく」
  • guilt [ɡílt] : 「犯罪、罪」
❖ "You who have ~ "「希望を失い、父なる神から見捨てられ、罪や過ちによって狂わされた恐ろしい世界にあって恐怖におののきながら一人取り残される、そんなゲームをしてきたあなたよ、今、幸せになりなさい」。"That game ~ "「そんなゲームは終わったのだ」。



Now a quiet time has come, in which we put away the toys of guilt, and lock our quaint and childish thoughts of sin forever from the pure and holy minds of Heaven's children and the Son of God.
  • put away : 「片付ける、しまう、しまい込む」
  • quaint [kwéint] : 「奇妙な、異様な」
  • childish [tʃáildiʃ] : 「子どもじみた、幼稚な」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Now a quiet ~ "「今、静寂の時が訪れた」。"in which we ~ "「その中で、私達は罪というおもちゃをしまい込み、天の王国の子供、神の子の純粋で神聖な心から異様で子供じみた罪の意識を永遠に閉め出してしまった」。



14. We pause but for a moment more, to play our final, happy game upon this earth.
  • pause [pɔ́ːz] : 「中止する、休止する、一息つく」
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な」
❖ "We pause but ~ "「もう少しの間、私達はここに止まり、この地上における最後の、そして幸せなゲームをする」。幻想世界における最後の仕上げの仕事である。



And then we go to take our rightful place where truth abides and games are meaningless. So is the story ended.
  • rightful [ráitfəl] : 「正当な、合法的な、正当な」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
❖ "And then we ~ "「その後、私達は、真実が住み、ゲームが意味を失う正しい場所に向かう」。"So is the ~ "「そこで物語は終わるのだ」。この世における幻想の物語は終演する。



Let this day bring the last chapter closer to the world, that everyone may learn the tale he reads of terrifying destiny, defeat of all his hopes, his pitiful defense against a vengeance he can not escape, is but his own deluded fantasy.
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • tale [téil] : 「話、物語」
  • terrifying [térəfàiiŋ] : 「恐ろしい」
  • destiny [déstəni] : 「運命、さだめ、宿命」
  • defeat [difíːt] : 「負かす、倒す、破る」
  • pitiful [pítifəl] : 「哀れな、惨めな」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、仕返し、報復」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
  • delude [dilúːd] : 「だます、欺く、惑わす」
  • fantasy [fǽntəsi] : 「想像、空想、妄想、幻覚」
❖ "Let this day ~ "「今日という日に、世界に対して最終章を近づけてやりなさい」。この世における幻想の物語の最終章を、今日もたらすのだ。"that everyone ~ "「恐ろしい運命が書かれ、希望のすべてを打ち負かし、逃れられない報復から惨めに守ってきた、そんな物語は、自分自身を騙してきたファンタジー過ぎないと、みんなが学ぶだろう」。



God's ministers have come to waken him from the dark dreams this story has evoked in his confused, bewildered memory of this distorted tale.
  • waken [wéikn] : 「目覚めさせる」
  • evoke [ivóuk] : 「呼び起こす、引き起こす」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混乱させる、困惑させる」
  • bewilder [biwíldər] : 「〜を当惑させる、混乱させる」
  • distort [distɔ́ːrt] : 「歪める、歪曲する」
❖ "God's ministers ~ "「こんな歪んだ物語のもつ混乱し困惑させる記憶の中に、この物語が生み出した闇の夢から彼を目覚めさせるために、神の神聖な役割を果たす者はやって来た」。お気づきと思うが、詩的な表現が続いているので、論理的に把握しようとせず、文章のフィーリングを味わえばいいだろう。



God's Son can smile at last, on learning that it is not true.
  • smile [smáil] : 「ほほ笑む」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
❖ "God's Son can ~ "「神の子は、それは真実ではないと学ぶことで、ついに微笑むことが出来る」。



15. Today we practice in a form we will maintain for quite a while.
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する、実施する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • maintain [meintéin] : 「維持する、保持する」
  • for quite a while : 「かなり長い間、ずっと、当分」
❖ "Today we practice ~ "「今日私達は、これからしばらくの間続けることになる形で練習する」。



We will begin each day by giving our attention to the daily thought as long as possible.
  • attention [əténʃən] : 「注意、留意、注目」
  • daily [déili] : 「毎日の、日常の」
  • as A as possible [pάsəbl] : 「できるだけAの」
❖ "We will begin ~ "「私達は、出来るだけ長い時間、日々の思いに注意を向けることによって毎日を始めることになる」。



Five minutes now becomes the least we give to preparation for a day in which salvation is the only goal we have. Ten would be better; fifteen better still.
  • least [líːst] : 「littleの最上級、最も少ない」
  • preparation [prèpəréiʃən] : 「心構え、用意、準備」
  • better [bétər] : 「より良い、より望ましい」
❖ "Five minutes now ~ "「まずは、5分が、救いが私達の唯一の目的となる一日の準備に与える最も短い時間になる」。"Ten would be ~ "「10分ならさらに良いし、15分ならなお良い」。



And as distraction ceases to arise to turn us from our purpose, we will find that half an hour is too short a time to spend with God.
  • distraction [distrǽkʃən] : 「気を散らすこと、注意をそらすもの」
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、中止する」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、発生する」
❖ "And as distraction ~ "「私達を目的からそらす散漫な気分が発生しなくなるにしたがい、神とともに過ごすには30分では短すぎると分かってくるだろう」。



Nor will we willingly give less at night, in gratitude and joy.
  • willingly [wíliŋli] : 「喜んで、進んで、積極的に」
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
❖ "Nor will we ~ "「また、夜でも、感謝と喜びのうちにあるから、それより短い時間では気が進まなくなるだろう」。夜でも、もっと時間をかけてレッスンしたくなるだろう。



16. Each hour adds to our increasing peace, as we remember to be faithful to the Will we share with God.
  • add [ǽd] : 「加える、付け足す」
  • increasing [inkríːsiŋ] : 「増えている、増加の」
  • faithful [féiθfəl] : 「信頼できる、誠実な、忠実な」
❖ "Each hour adds ~ "「私達が神と分かち合っている意志に誠実であることを思い出す時、一時間毎に、私達の平和は増していく」。



At times, perhaps, a minute, even less, will be the most that we can offer as the hour strikes. Sometimes we will forget.
  • at times : 「時々、折々、時には」
  • strike [stráik] : 「突く、打つ」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
❖ "At times, perhaps ~ "「たぶん、時折、時計が1時間を告げる時、私達が差し出すことの出来る最大の時間は1分かそれより短くなるかもしれない」。"Sometimes we ~ "「時には、忘れてしまうこともあろう」。



At other times the business of the world will close on us, and we will be unable to withdraw a little while, and turn our thoughts to God.
  • close [klóuz] : 「接近する」
  • unable [ʌ̀néibl] : 「できない」
  • withdraw [wiðdrɔ́ː] : 「引き出す、引き抜く」
❖ "At other times ~ "「またある時は、世俗的な仕事が私達に差し迫り、ほんのわずかの時間しか引き出せず、神に私達の思いを向けることが出来ないかもしれない」。



17. Yet when we can, we will observe our trust as ministers of God, in hourly remembrance of our mission and His Love.
  • observe [əbzə́ːrv] : 「よく見る、観察する」
  • trust [trʌ́st] : 「信頼、信用」
  • hourly [áuərli] : 「1時間に一度の」
  • remembrance [rimémbrəns] : 「記憶、回想」
  • mission [míʃən] : 「任務、使命」
❖ "Yet when we ~ "「しかし、出来るときは、」時間を割くことが出来るときは、「神の神聖な役割を担った者としての私達の信頼性をよく観察し、1時間毎に私達の使命と神の愛を思い出すようにする」。



And we will quietly sit by and wait on Him and listen to His Voice, and learn what He would have us do the hour that is yet to come; while thanking Him for all the gifts He gave us in the one gone by.
  • quietly [kwáiətli] : 「静かに、黙って、平穏に」
  • sit by : 「傍観する、黙って見ている」
  • wait on : 「〜に仕える」
  • listen [listen] to : 「耳を傾ける、聴く」
  • go by : 「過ぎる、経過する、通る」
❖ "And we will ~ "「そして、静かに傍観し、神に仕え、神の声に耳を傾ける」。"and learn what ~ "「そして、まだ来ぬ1時間を神は私達にどう使わせようとしているのか学ぶ」。"while thanking ~ "「その間、過ぎ去った1時間に神が私達に与えてくれた贈り物すべてに感謝することにする」。



18. In time, with practice, you will never cease to think of Him, and hear His loving Voice guiding your footsteps into quiet ways, where you will walk in true defenselessness.
  • in time : 「そのうちに、やがて」
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、中止する」
  • footstep [fútstèp] : 「足跡、歩み」
  • defenselessness [difénslisnis] : 「防御しないこと」
❖ "In time, with ~ "「練習をするうちに、やがて、あなたは神を思うことや、あなたの歩みを静かな道へと導いてくれる神の愛に満ちた声を聞くことを決して止めたりしなくなる」。"where you will ~ "「そしてあなたは、本当に防御の必要ない状態へと、その静かな道を歩んで行くことになる」。



For you will know that Heaven goes with you. Nor would you keep your mind away from Him a moment, even though your time is spent in offering salvation to the world.
  • away from : 「〜から離れて」
  • spent [spént] : 「spendの過去・過去分詞形」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
❖ "For you will ~ "「なぜなら、天の王国はあなたとともに歩んでいると知ることになるからだ」。天の王国とあるが、それを象徴するイエスでありホーリー・スピリットのこと。あなたは天の王国への道を一人っきりで歩んで行くのではない。旅の道連れとして、ホーリー・スピリット(イエス)があなたに同伴してくれる。"Nor would you ~ "「また、たとえあなたの時間が世界に救いを捧げるために費やされるとしても、あなたは一瞬たりとも、あなたの心を神から離しておこうとは思わなくなる」。あなたがキリストとして世界を救う役割を実践するときでさえ、あなたの心は神やイエスやホーリー・スピリットから離れることはない。



Think you He will not make this possible, for you who chose to carry out His plan for the salvation of the world and yours?
  • chose [tʃóuz] : 「chooseの過去形」
  • carry out : 「実行する」
❖ "Think you He ~ "「世界とあなた自身の救いのための神の計画を実行すると選択したあなたであるのに、神がこのことを不可能にしてしまうなどと、あなたは思うだろうか」。神が意志した計画を、神が実現不可能にするわけがない。



19. Today our theme is our defenselessness. We clothe ourselves in it, as we prepare to meet the day.
  • theme [θíːm] : 「話題、テーマ、主題」
  • clothe [klóuð] : 「〜に衣服を着せる」
  • prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する」
  • meet [míːt] : 「〜に対処する、〜に対応する」
❖ "Today our theme ~ "「今日の私達のテーマは、防御しないことである」。"We clothe ourselves ~ "「一日を始めるにあたっての準備として、私達は無防備性を身にまとう」。防御しないということは、逆に攻撃しないということであり、たとえ他者から攻撃されても決して傷つかないと確信することである。



We rise up strong in Christ, and let our weakness disappear, as we remember that His strength abides in us.
  • rise up : 「立ち上がる、奮起する」
  • weakness [wíːknis] : 「弱さ、脆弱性」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
❖ "We rise up ~ "「私達はキリストの中に強く立ち上がる」。救いという目的をもって強く立ち上がる。"and let our ~ "「キリストの力が私達の心の中に宿っていると思い出し、私達の弱さを消滅させてしまおう」。



We will remind ourselves that He remains beside us through the day, and never leaves our weakness unsupported by His strength.
  • remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、ある状態のままにしておく」
  • unsupported [ʌ̀nsəpɔ́ːrtid] : 「支えられていない」
❖ "We will remind ~ "「一日を通して、キリストが私達の傍らにいて、私達の弱さをキリストの力が支えてくれないことはないと、思い出す」。いつでも、キリスト(イエス、あるいはホーリー・スピリット)があなたの側にいて、あなたを支えてくれる。



We call upon His strength each time we feel the threat of our defenses undermine our certainty of purpose. We will pause a moment, as He tells us, "I am here."
  • call upon : 「求める、要求する」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • undermine [ʌ̀ndərmáin] : 「弱体化させる、むしばむ」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標」
  • pause [pɔ́ːz] : 「ためらう、休止する、一息つく」
❖ "We call upon ~ "「防御したいという恐れが目的の確実性をむしばむように感じる度に、キリストの力を求める」。救いという目的が確実に成就するという確信が揺らぐようなときは、ホーリー・スピリット(イエス)に力を与えてくれるように求める。"We will pause ~ "「しばらく間、一息つけば、キリストは私達に『私はここにいる』と言ってくれる」。



20. Your practicing will now begin to take the earnestness of love, to help you keep your mind from wandering from its intent.
  • begin [biɡín] : 「〜を始める、着手する」
  • earnestness [ə́ːrnistnəs] : 「真面目さ、誠実さ」
  • wander [wɑ́ndər] : 「さまよう、迷う、横道にそれる」
  • intent [intént] : 「意図、目的」
❖ "Your practicing will ~ "「あなたの練習は、愛の誠実さを受け取ったり、あなたの心が練習の目的から外れないように助けたりし始めるだろう」。練習をするにしたがい、キリストの愛をひしひしと感じるようになり、救いという目的から心が離れるようなことはなくなる。あなたとホーリー・スピリットが一体化し始めるからだ。



Be not afraid nor timid. There can be no doubt that you will reach your final goal.
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • timid [tímid] : 「臆病な、気弱な」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、懸念」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く」
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な」
❖ "Be not afraid ~ "「恐れることなく、気弱にもならないようにしなさい」。"There can be ~ "「あなたが最終目標に到達するのはまったく疑いがない」。



The ministers of God can never fail, because the love and strength and peace that shine from them to all their brothers come from Him.
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
❖ "The ministers of ~ "「神の神聖な役割を担う者は、決して失敗することはない」。"because the love ~ "「なぜなら、彼らから同胞へと輝き出る愛と力と平和は、神からやって来るのだから」。神の愛と力と平和は光となって、あなたから同胞へと放たれる。



These are His gifts to you. Defenselessness is all you need to give Him in return.
  • in return [ritə́ːrn] : 「お返しとして」
❖ "These are His ~ "「これらは、神からあなたへの贈り物である」。"Defenselessness is ~ "「防御しないことは、あなたが神にお返しするために必要なことのすべてである」。神の愛と力と平和のお返しとして、あなたは攻撃も防御も放棄する。



You lay aside but what was never real, to look on Christ and see His sinlessness.
  • lay aside : 「やめる、捨てる、放棄する」
  • look on : 「〜を見る」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
❖ "You lay aside ~ "「決して実在しないものを、あなたは放棄する」。"to look on ~ "「その結果、あなたはキリストを目にして、キリストの無辜性を目撃する」。あなたはキリストとしての役割を担った自分を認識し、自分が無辜なるキリストとなったことを知る。






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