●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.134.1:1 ~ W-pI.134.17:7

Lesson 134


Let me perceive forgiveness as it is.
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦」
  • as it is : 「そのままに、ありのままに」
❖ "Let me perceive ~ "「赦しを、あるがままに知らしめてください」。ACIMの教える『赦し』は、世間一般の『許し』とは異なる。実相的な本当の赦しを正しく理解しよう。



1. Let us review the meaning of "forgive," for it is apt to be distorted and to be perceived as something that entails an unfair sacrifice of righteous wrath, a gift unjustified and undeserved, and a complete denial of the truth. 
  • review [rivjúː] : 「もう一度見る、見直す」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意図、真意」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • be apt to : 「〜しがちである、〜しそうである 」
  • distort [distɔ́ːrt] : 「歪める、歪曲する」
  • entail [entéil] : 「〜を伴う、引き起こす」
  • unfair [ʌ̀nfέər] : 「不公正な、不当な」
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、犠牲にすること」
  • righteous [ráitʃəs] : 「高潔な、公正な、正しい」
  • wrath [rǽθ] : 「激怒、天罰、復讐、報復」
  • unjustified [ʌ̀ndʒʌ́stəfàid] : 「不当な」
  • undeserved [ʌ̀ndizə́ːrvd] : 「受けるに値しない、不当な」
  • complete [kəmplíːt] : 「完全な、完璧な」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
❖ "Let us review ~ "「『赦す』という意味を見直してみよう」。"for it is ~ "「なぜなら、この言葉は歪められやすく、正しい激怒による不当な犠牲を引き起こすものだとか、正当化できない不当な贈り物だとか、真実の完全な否定だとか、そのように知覚されるからだ」。



In such a view, forgiveness must be seen as mere eccentric folly, and this course appear to rest salvation on a whim.
  • view [vjúː] : 「意見、考え、物の見方」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • eccentric [ikséntrik] : 「変わった、変な」
  • folly [fάli] : 「愚かなこと、愚行」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える」
  • rest [rést] : 「〜を休ませる、〜を置く」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • on a whim [hwím] : 「気まぐれに、思い付きで」
❖ "In such ~ "「そんな見方をすれば、赦しは単なる奇妙な愚行に見えるに違いないし、このコースは、救いを気まぐれな思い付きの上に置いているように見えるだろう」。救いは、気まぐれな偶然か、あるいは、神が気まぐれに選んだ人だけに与えるようなものだと思われてしまうだろう。



2. This twisted view of what forgiveness means is easily corrected, when you can accept the fact that pardon is not asked for what is true. 
  • twist [twíst] : 「歪める、ひずませる」
  • view [vjúː] : 「考え、物の見方、見解」
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する」
  • pardon [pάːrdn] : 「寛容、許し、恩赦」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
❖ "This twisted ~ "「赦しが意味することをこのようねじ曲げてしまうことは、あなたは〜したとき、容易に修正される」。"when you can ~ "「赦しは真実なるものに求められることははいという事実をあなたが認めたとき、」容易に修正される。赦しとは、幻想をはっきり幻想として認識し受け入れ、受け流してしまうこと。真実は幻想ではないから、赦しが必要とされることはない。



It must be limited to what is false. It is irrelevant to everything except illusions. 
  • limit [límit] : 「〜を限定する、〜を制限する」
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
  • irrelevant [iréləvənt] : 「見当違いの、無関係の」
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
❖ "It must be ~ "「修正は、誤ったことだけに限定されるのだ」。"It is irrelevant ~ "「修正は、幻想以外のあらゆることには無関係である」。修正すべきは幻想だけであって、それ以外のもの(真実)には不必要だ。



Truth is God's creation, and to pardon that is meaningless. All truth belongs to Him, reflects His laws and radiates His Love. 
  • pardon [pάːrdn] : 「許す、赦免する」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、反映する」
  • radiate [réidièit] : 「放射する、発する」
❖ "Truth is ~ "「真実は神が創造したものであり、その真実を赦すことには意味がない」。"All truth ~ "「あらゆる真実は神に属し、神の法を反映し、神の愛を放つ」。神の法や神の愛を幻想だとして赦すことには意味がない。なぜなら、幻想ではないから。



Does this need pardon? How can you forgive the sinless and eternally benign?
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
  • eternally [itə́ːrnli] : 「永久に、永遠に」
  • benign [bináin] : 「穏やかな、温和な」
❖ "Does this ~ "「この真実に赦しは必要だろうか」。"How can ~ "「罪もなく穏やかな人を、どうすればあなたは赦すことなど出来るだろう」。罪もない人を赦す必要がないように、真実には赦しは不必要だ。



3. The major difficulty that you find in genuine forgiveness on your part is that you still believe you must forgive the truth, and not illusions. 
  • major [méidʒər] : 「主要な、重要な」
  • difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難しさ」
  • genuine [dʒénjuin] : 「本物の、純粋な」
  • on one's part : 「〜としては、〜の側では」
❖ "The major ~ "意訳する、「あなたサイドで本当の赦しを見出すことが難しい主な原因は、幻想ではなく事実を赦さなくてはならないと、あなたが今も信じていることである」。たとえば、他者があなたを騙したとしよう。ACIMはあなたに、それを赦せと促す。あなたは、他者が騙したのは事実なのだから、そう易々と赦すわけにはいかないと感じる。ACIMは、そもそも他者があなたを騙したことは夢の中の出来事であって幻想に過ぎないのだから、騙された夢を手放しなさい、と教える。それが本当の赦し(genuine forgiveness)である。



You conceive of pardon as a vain attempt to look past what is there; to overlook the truth, in an unfounded effort to deceive yourself by making an illusion true. 
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を考え出す、〜を心に描く」
  • vain [véin] : 「無駄な、無益な」
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • past [pǽst] : 「越えて、過ぎて」
  • overlook [òuvərlúk] : 「見落とす、見て見ぬふりをする」
  • unfounded [ʌ̀nfáundid] : 「事実に基づかない、根拠のない」
  • effort [éfərt] : 「尽力、努力、試み」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます」
❖ "You conceive ~ "「あなたは赦しを、そこにあるものを見て見ぬふりをする無益な試みだと考えている」。"to overlook ~ "「幻想を事実に変えてしまうことであなた自身を騙すという根拠のない努力の結果、事実を見過ごすことだと思っている」。罪という幻想を、現実に起きた事実だとして自分を騙し、そんな事実を赦しによってごまかしたり出来はしない、とあなたは言う。




This twisted viewpoint but reflects the hold that the idea of sin retains as yet upon your mind, as you regard yourself.
  • viewpoint [vjúːpɔ̀int] : 「見方、観点」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、反映する」
  • hold [hóuld] : 「支配、影響」
  • retain [ritéin] : 「〜を保有る、持ち続ける」
  • regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
  • as yet : 「今のところは」
❖ "This twisted ~ "「こんなねじ曲げられた見方は、あなたがあなた自身を考える時、罪という考えがもっている影響力が今もあなたの心に及んでいることを反映している」。あなたが自分自身について考える時、罪は実在し、それに対する罰も受けるに違いないと、あなたは考えている。赦しに対するあなたのねじ曲がった見方がそれに反映している。



4. Because you think your sins are real, you look on pardon as deception. 
  • look on : 「〜を見る」
  • deception [disépʃən] : 「騙すこと、嘘」
❖ "Because you ~ "「あなたは、あなたの罪が実在すると考えているので、赦しを騙すことだとみている」。自分が過去に犯した罪は消しようのない事実だから、罪は実在すると考えている。それを赦すことは罪をうやむやにしてしまうことであり、騙しだと思ってしまう。



For it is impossible to think of sin as true and not believe forgiveness is a lie. Thus is forgiveness really but a sin, like all the rest. 
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、できない」
  • lie [lái] : 「嘘、虚言」
  • sin [sín] : 「罪、ばかげたこと、過失」
  • all the rest : 「残りすべて」
❖ "For it is ~ "「なぜなら、罪は本当だと考え、同時に赦しは嘘だと信じないことは不可能だからだ」。"Thus is ~ "「こうして、その他すべてと同じように、赦しは実際馬鹿げたことになってしまう」。嘘であり本当でもあるというような二律背反するものを同時に信じてしまうことは、罪と赦しに限らず、その他のことでもすべて馬鹿げたことに思われてしまう。



It says the truth is false, and smiles on the corrupt as if they were as blameless as the grass; as white as snow. 
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
  • smile on : 「にっこり笑う」
  • corrupt [kərʌ́pt] : 「堕落した、邪悪な、間違いだらけの」
  • blameless [bléimlis] : 「罪のない、潔白な」
  • grass [ɡrǽs] : 「草、草地、芝生」
❖ "It says the ~ "「それは、真実を嘘だとし、まるでそれらが草のように罪がなく、雪のように真っ白だと言わんばかりに、誤りだらけのものに笑いかける」。ここの"It"は、罪と赦しの関係に疑惑をもっている者ととらえ、エゴと考えていいだろう。



It is delusional in what it thinks it can accomplish. It would see as right the plainly wrong; the loathsome as the good.
  • delusional [dilúːʒən] : 「妄想の」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、成就する」
  • plainly [pléinli] : 「明らかに、明白に」
  • loathsome [lóuðsəm] : 「ひどく不快な、忌まわしい」
❖ "It is delusional ~ "意訳する、「それ(エゴ)は、成し遂げることが出来ると思うことに妄想を抱いている」。幻想を実在に、実在を幻想に仕立て上げることが出来ると、エゴは妄想を抱いている。"It would ~ "「それ(エゴ)は、明らかに誤っていることを正しいと見なし、忌まわしいことを良いことだと見なそうとする」。



5. Pardon is no escape in such a view. It merely is a further sign that sin is unforgivable, at best to be concealed, denied or called another name, for pardon is a treachery to truth. 
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • view [vjúː] : 「考え、物の見方、見解」
  • further [fə́ːrðər] : 「さらにまた、さらになお」
  • sign [sáin] : 「象徴、しるし、証拠」
  • unforgivable [ʌ̀nfərɡívəbl] : 「許せない、容赦できない」
  • at best : 「よくても、せいぜい」
  • conceal [kənsíːl] : 「隠す、秘密にする」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • treachery [trétʃəri] : 「不信、裏切り、背信」
❖ "Pardon is no ~ "意訳する、「こんな見方では、赦しは(罪という幻想から)逃れる手段になり得ない」。"It merely is ~ "「それは単に、罪は赦されざるものだという、さらなる印に過ぎなくなる」。"at best to ~ "「それは、よく言ったとしても、罪を隠し、罪を否定し、あるいは他の名前を付けられるだけのものだ」。"for pardon ~ "「なぜなら、赦しは真実への裏切りだからだ」。



Guilt cannot be forgiven. If you sin, your guilt is everlasting. 
  • guilt [ɡílt] : 「犯罪、あやまち、罪」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、永遠に続く」
❖ "Guilt cannot ~ "「罪は赦し得ない」。もちろん、これはエゴの発言。"If you sin ~ "「あなたが罪を犯したなら、あなたの罪は永遠に続く」。



Those who are forgiven from the view their sins are real are pitifully mocked and twice condemned; first, by themselves for what they think they did, and once again by those who pardon them.
  • pitifully [pítifəl] : 「悲しいまでに、不憫にも」
  • mock [mάk] : 「〜を嘲る、〜をあざ笑う」
  • twice [twáis] : 「2回、2度」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める」
  • once again : 「またしても、再度」
❖ "Those who ~ "「罪が実在するという見方から見れば、赦された者達は、悲しいまでに嘲られ、二度も責められている」。"first, by ~ "「一度目は、罪を犯してしまったと思い、彼ら自身によって自分を責め、さらにもう一度、彼らを赦す者によって責められるわけだ」。二度目の責めを回避するために、エゴは、罪は実在するのだから罰をもってそれを償え、と囁く。ホーリー・スピリットは、二つの責めはどちらも必要ないと説く。なぜなら、罪は幻想だから。



6. It is sin's unreality that makes forgiveness natural and wholly sane, a deep relief to those who offer it; a quiet blessing where it is received. 
  • unreality [ʌnriǽləti] : 「非現実性、虚構」
  • natural [nǽtʃərəl] : 「普通の、自然な」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く」
  • sane [séin] : 「正気の、分別ある」
  • relief [rilíːf] : 「安心、安堵」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恩恵」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、知る」
❖ "It is sin's ~ "「罪の非実在性こそが、赦しは自然なものであって、完全に正気の沙汰だとする」。"a deep relief ~ "「それは、赦しを差し出した者に深い安堵の気持ちを与え、赦しが受け取られた場所で、静かな祝福を与える」。



It does not countenance illusions, but collects them lightly, with a little laugh, and gently lays them at the feet of truth. And there they disappear entirely.
  • countenance [káuntənəns] : 「〜を支持する、〜を容認する」
  • collect [kəlékt] : 「集める、収集する」
  • lightly [láitli] : 「容易に、軽快に」
  • gently [dʒéntli] : 「静かに、優しく、穏やかに」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • entirely [entáiərli] : 「全く、完全に」
❖ "It does not ~ "「赦しは、幻想を容認しない」。"but collects ~ "「しかし赦しは、軽やかに幻想を集め、ちょと笑いながら、集めた幻想を真実の足下に優しく置く」。"And there ~ "「こうして、その場で、幻想は完全に消滅してしまうのだ」。これが赦しの本当に意味するところである。幻想を幻想として認識し、それを優しく受け入れ受け流し、真実の光の下(もと)で消滅させてしまうのである。赦しは幻想と戦わない。軽やかに、笑いながら、優しく、幻想と対峙するのである。ACIMの『贖罪(Atonement)』である。



7. Forgiveness is the only thing that stands for truth in the illusions of the world. 
  • stand for : 「〜を支持する、表す、象徴する」
❖ "Forgiveness is ~ "「世界の幻想の中にあって、赦しは唯一、真実を象徴するものだ」。



It sees their nothingness, and looks straight through the thousand forms in which they may appear. 
  • nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「無、非実在、無価値」
  • look straight : 「正視する、直視する」
❖ "It sees ~ "「赦しは、幻想が無であることを見抜く」。"and looks ~ "「そして、何千もの形をとって現れて来る幻想をまっすぐに見透かす」。幻想が真実の振りをして色んな形をとって現れるが、赦しはすべてを見抜いて騙されない。



It looks on lies, but it is not deceived. It does not heed the self-accusing shrieks of sinners mad with guilt. 
  • lie [lái] : 「うそ、虚言」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます」
  • self-accusing [əkjúːziŋ] : 「自責の」
  • heed [híːd] : 「〜を気に掛ける、〜を心に留める」
  • shriek [ʃríːk] : 「甲高い声、金切り声」
  • sinner [sínər] : 「罪人、罪を犯した人」
  • mad with : 「〜で狂った」
❖ "It looks on ~ "「赦しは嘘を見抜き、騙されることはない」。"It does not ~ "「赦しは、罪に狂った罪人が放つ自責の叫びを気に掛けることはない」。自責の叫びを無視するという意味ではなく、何の心配もしない、ということ。



It looks on them with quiet eyes, and merely says to them, "My brother, what you think is not the truth."
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "It looks on ~ "「赦しは、静かな目で彼らを見て、単に彼らに『私の同胞よ、あなたが思っていることは真実ではないのだ』と言う」。



8. The strength of pardon is its honesty, which is so uncorrupted that it sees illusions as illusions, not as truth. 
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • honesty [άnisti] : 「正直、誠実」
  • uncorrupted [ʌ̀nkərʌ́ptid] : 「損傷していない、破損していない」
❖ "The strength ~ "「赦しの力は、その誠実さである」。"which is so ~ "「その誠実さは傷をまったく負っていないので、幻想を幻想と見抜き、真実と見誤ることはない」。



It is because of this that it becomes the undeceiver in the face of lies; the great restorer of the simple truth. 
  • deceiver [ʌ̀ndisíːvər] : 「迷いを覚ます人」
  • restorer [ristɔ́ːrər] : 「取り戻す人、修復する人」
❖ "It is because ~ "「誠実な人は、嘘を目の前にして、その幻想を覚ます人になり、シンプルな真実を修復する偉大な人になるのは、こうした理由である」。なぜなら、誠実な人は、赦しのもつ力を利用することが出来るからだ。



By its ability to overlook what is not there, it opens up the way to truth, which has been blocked by dreams of guilt. 
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能」
  • overlook [òuvərlúk] : 「見落とす、見て見ぬふりをする」
  • block [blάk] : 「遮る、妨害する、妨げる」
❖ "By its ability ~ "「そこにないものをやり過ごしてしまう能力によって、」存在しない幻想を受け流してしまう能力によって、"it opens up ~ "「誠実さは、真実への道を開く」。"which has ~ "「真実への道は、罪という夢によってずっと閉ざされてきたのだ」。



Now are you free to follow in the way your true forgiveness opens up to you. 
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、追随する」
  • open up to : 「〜に開放する」
❖ "Now are you ~ "「今やあなたは、本当の赦しがあなたに開いてくれた道に従う自由を得た」。



For if one brother has received this gift of you, the door is open to yourself.
  • receive [risíːv] : 「受け取る、知る」
❖ "For if one ~ "「なぜなら、もし一人の同胞があなたの贈り物を受け取ったなら、その扉はあなた自身にも開かれるからだ」。あなたと同胞は自他一如であり、与えることと得ることは等しい。あなたが同胞を赦せば、あなたが赦されたことになる。こうして、真実への道は、二人に開かれる。



9. There is a very simple way to find the door to true forgiveness, and perceive it open wide in welcome. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待」
❖ "There is a ~ "「本当の赦しにつながる扉を見つけ、その扉があなたを歓迎して大きく開かれるのを知るための、簡単な方法がある」。



When you feel that you are tempted to accuse someone of sin in any form, do not allow your mind to dwell on what you think he did, for that is self-deception. 
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • accuse [əkjúːz] : 「〜を責める、非難する」
  • in any form : 「いかなる種類のものであれ」
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
  • dwell on : 「〜をくよくよ考える、こだわる、思案する」
  • self-deception [disépʃən] : 「自己欺瞞、自分を騙すこと」
❖ "When you feel ~ "「あなたがどんな形であれ、誰かに罪があると責めたくなる誘惑に駆られたと感じた時は、あなたの心に、彼がやったと思うことをくよくよ考えることを許してはいけない」。"for that is ~ "「なぜなら、それは自己欺瞞だからだ」。そもそも、他者が罪を犯したこと自体が夢なのであり、さらに、あなたと他者は自他一如なのだから。



Ask instead, "Would I accuse myself of doing this?"
  • instead [instéd] : 「代わりに、それよりむしろ」
❖ "Ask instead ~ "「代わりに、『私は、こんなことをしたことで、私自身を責めるだろうか』と問いなさい」。



10. Thus will you see alternatives for choice in terms that render choosing meaningful, and keep your mind as free of guilt and pain as God Himself intended it to be, and as it is in truth. 
  • alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「別の可能性、取って代わるもの」
  • in terms : 「はっきりと、明確に」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • render [réndər] : 「〜にならしめる、〜にする」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、重要な」
  • intend [inténd] : 「〜するつもりである、〜を意図する」
❖ "Thus will ~ "意訳する、「このように、あなたは別の選択肢を明確に見るようになる」。"that render ~ "「別の選択肢は、その選択を意味のあるものに変え、あなたの心を罪と痛みから解放し続ける」。" as God Himself ~ "「それは、神自身がそうあるようにと意図した通りであり、真実の中にあってはその通りなのだ」。罪を責めるのではなく、代わりに罪の幻想性を赦す選択をすること。赦すという選択をすれば、幻想の罪は消滅し、選択に意味があったことが分かる。それは、神自身が意図した通りのことであり、したがって、真実である。



It is but lies that would condemn. In truth is innocence the only thing there is. 
  • lie [lái] : 「嘘、虚言」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無垢、純潔」
❖ "It is but ~ "「責めようとするのは、虚偽だけだ」。罪が実在するとして責めるのは幻想である。"In truth is ~ "「真実にあっては、存在するのは無辜性だけである」。真実の実相世界にあっては、存在するものすべては罪などなく、完全に清廉潔白、無辜そのものである。



Forgiveness stands between illusions and the truth; between the world you see and that which lies beyond; between the hell of guilt and Heaven's gate.
  • lie [lái] : 「横たわる、位置する」
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
  • hell [hél] : 「地獄、生き地獄」
  • gate [ɡéit] : 「入り口、門扉、門」
❖ "Forgiveness stands ~ "「赦しは、幻想と真実の間に立っている」。赦しは、幻想を実相の間に立って、幻想を消滅させる役割を担っている。"between the world ~ "「赦しは、あなたが目にする世界と、その遙か彼方にある世界の間に、罪の地獄と天の王国の扉の間に、立っている」。



11. Across this bridge, as powerful as love which laid its blessing on it, are all dreams of evil and of hatred and attack brought silently to truth. 
  • across [əkrɔ́s] : 「〜を横切って、〜を横断して」
  • powerful [páuərfəl] : 「強い、力強い」
  • laid [léid] : 「layの過去・過去分詞形」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる」
  • evil [íːvəl] : 「邪悪、不正」
  • hatred [héitrid] : 「憎しみ、憎悪」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
  • silently [sáiləntli] : 「静かに、黙って」
❖ "Across this ~ "「この橋を渡れば、橋はそれに祝福を与える愛と同じくらい力強いので、邪悪と憎悪と攻撃の夢すべては、静かに真実へと連れて行かれる」。この橋とは、もちろん、幻想と実相を結ぶ赦しの橋。



They are not kept to swell and bluster, and to terrify the foolish dreamer who believes in them. 
  • swell [swél] : 「膨れる、大きくなる」
  • bluster [blʌ́stər] : 「荒れ狂う」
  • terrify [térəfài] : 「脅かす、恐れさせる」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない」
❖ "They are not ~ "「そんな夢は、膨れあがり荒れ狂い、幻想を信じる愚かな夢見る人を脅かし続けることは出来ない」。



He has been gently wakened from his dream by understanding what he thought he saw was never there. 
  • waken [wéikn] : 「〜に目を覚まさせる」
❖ "He has been ~ "「夢見る人は、彼が見ていると思っていたものが決してそこにないと理解することで、夢から優しく目覚めさせられる」。



And now he cannot feel that all escape has been denied to him.
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • deny [dinái] : 「否定する、認めない」
❖ "And now he ~ "「こうして今や、彼は、あらゆる逃げ道が彼に拒否されてきたなどと感じることは出来ない」。逃げ道とは、苦と痛みの幻想世界からの逃げ道。悪夢からの逃れること。逃げることは不可能だと思ってきたが、赦しを通して幻想を消滅させて今、もはや苦と痛みを知ることはない。



12. He does not have to fight to save himself. He does not have to kill the dragons which he thought pursued him. 
  • fight [fáit] : 「格闘する、戦う」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • dragon [drǽgn] : 「竜、大蛇、ドラゴン」
  • pursue [pərsúː] : 「〜を追跡する、〜を追いかける」
❖ "He does not ~ "「彼は、彼自身を救うために戦う必要はない」。"He does not ~ "「彼を追いかけてきたと思っていたドラゴンを殺す必要もない」。苦と痛みを強いるこの世界がドラゴン。幻想世界と戦って勝利する必要などない。



Nor need he erect the heavy walls of stone and iron doors he thought would make him safe. 
  • erect [irékt] : 「建てる、確立する」
❖ "Nor need he ~ "「また、彼を安全に守ってくれると思っていた重い石の壁も鉄の扉も作る必要はない」。傷つけられることを恐れ、自分の小さな殻の中に閉じこもり、防御壁を築いてきたが、それすら必要ない。



He can remove the ponderous and useless armor made to chain his mind to fear and misery. 
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、除去する」
  • ponderous [pάndərəs] : 「大きくて重い」
  • armor [άːrmər] : 「よろい、甲冑」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ」
❖ "He can remove ~ "「恐れと悲しみに彼の心を縛り付けてきた大きくて重く役にも立たない鎧(よろい)を取り除くことが出来る」。



His step is light, and as he lifts his foot to stride ahead a star is left behind, to point the way to those who follow him.
  • light [láit] : 「軽い、柔らかい」
  • stride ahead : 「未来に向けて一歩踏み出す」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に」
  • point [pɔ́int] : 「〜を示す、指し示す」
❖ "His step is ~ "「彼の足取りは軽く、彼が未来に向けて大きく一歩を踏み出すとき、その後に星が残される」。"to point the ~ "「その星は、彼の後を追う者達に道を指し示してくれるのだ」。



13. Forgiveness must be practiced, for the world cannot perceive its meaning, nor provide a guide to teach you its beneficence. 
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
  • provide [prəváid] : 「供給する、与える」
  • beneficence [bənéfəsəns] : 「善行、恩恵、慈善」
❖ "Forgiveness must ~ "「赦すには実践しなくてはならない」。"for the world ~ "「なぜなら、この世界はその意味が分からないし、その恩恵をあなたに教える指針を与えることも出来ないからだ」。赦しを理論的に知っただけでは不十分である。この幻想世界で赦しを実践する必要がある。なぜなら、幻想に真実の光を当ててそれを消滅させるという結果(恩恵)を得ることが求められているからだ。



There is no thought in all the world that leads to any understanding of the laws it follows, nor the Thought that it reflects. It is as alien to the world as is your own reality. 
  • lead to : 「結果として〜に導く」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、反映する」
  • alien [éiljən] : 「異質な、縁もゆかりもない」
❖ "There is no ~ "「世界中を探しても、世界が従う法を理解することにつながる考え方など存在しないし、世界が映し出す(真実の)考え方などないからだ」。この世界が従う法は幻想の法である。夢の中だけで通用する法則に従って世界は動いている。夢から覚めた状態にあれば、そんな幻想の法を理解出来るような考え方などどこにも存在しない。ましてや、幻想世界が映し出す真実の考え方もない。幻想が実相を生み出すことは不可能なのだ。"It is as alien ~ "「それは、あなた自身の現実にとってそうであるように、世界にとっても異質なものである」。



And yet it joins your mind with the reality in you.
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する」
❖ "And yet it ~ "「しかし、それはあなたの心を、あなたの内面の実相と結びつけてくれる」。赦しによって幻想は消滅し真実の実相が見えて来るという考え方は、幻想世界にとってもあなたにとっても異質に見えるかもしれないが、それは、あなたの心の中の実相、いわば本当のあなたの実存に気付かせてくれる考え方なのだ。



14. Today we practice true forgiveness, that the time of joining be no more delayed. For we would meet with our reality in freedom and in peace. 
  • delay [diléi] : 「遅れる、〜を遅らせる」
  • meet with : 「〜と会う」
❖ "Today we ~ "「私たちは今日、本当の赦しを練習する」。"that the time ~ "「(心を結合する)時間をこれ以上遅らせないためである」。"For we would ~ "「なぜなら、私たちは、自由と平和の中にある私たちの実相と出会いたいと思うからだ」。



Our practicing becomes the footsteps lighting up the way for all our brothers, who will follow us to the reality we share with them. 
  • footstep [fútstèp] : 「足跡、歩み」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
❖ "Our practicing ~ "「私たちの練習は、すべての同胞が歩むための道を照らし出してくれる足跡になる」。"who will follow ~ "「彼らは、私たちが彼らと分かち合う実相へと、私たちの後に続くのである」。



That this may be accomplished, let us give a quarter of an hour twice today, and spend it with the Guide Who understands the meaning of forgiveness, and was sent to us to teach it. 
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、成就する」
  • quarter [kwɔ́ːrtər] : 「4分の1、4半分」
  • spend [spénd] : 「使う、費やす」
❖ "That this may ~ "「これが成就されるために、私たちは日に2回、15分を充てよう」。"and spend it ~ "「そして、赦しの意味を理解しており、それを私たちに教えるために遣わされたガイドと供にその時間を過ごそう」。ガイドとは、もちろん、ホーリー・スピリットのこと。



Let us ask of Him:

        Let me perceive forgiveness as it is.
  • ask of : 「〜に要求する」
  • as it is : 「そのままに、ありのままに」
❖ "Let us ask ~ "「ガイドに求めよう」。"Let me perceive ~ "「赦しを、あるがままに知らしめてください」。



15. Then choose one brother as He will direct, and catalogue his "sins," as one by one they cross your mind. 
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • direct [dirékt] : 「案内する、命令する」
  • catalogue [kǽtəlɔ̀ːɡ] : 「〜を列挙する」
❖ "Then choose ~ "「そこで、ガイドの指示に従って同胞の一人を選び、彼の『罪』の一つ一つをあなたの心に過(よ)ぎるままに列挙しなさい」。つまり、あなたが嫌悪し、恐れ、攻撃した他者を、過去現在を問わずに、ホーリー・スピリットの指示に従って思い出し、彼の何があなたにとって罪に値するのか列挙してみる。



Be certain not to dwell on any one of them, but realize that you are using his "offenses" but to save the world from all ideas of sin. 
  • certain [sə́ːrtn] : 「〜を確信している」
  • dwell [dwél] on : 「〜をくよくよ考える、こだわる」
  • offense [əféns] : 「攻撃、違反、侮辱」
❖ "Be certain not ~ "「その一つにこだわってくよくよ考えないと心に決めなさい」。他者の罪を列挙するにしても、感情的になってくよくよ考えない。"but realize ~ "「そうせずに、罪というあらゆる考え方から世界を救うために、彼の『侮辱の数々』を利用しているのだと気付きなさい」。他者があなたに与えた侮辱や攻撃の数々は、あなた自身の心が抱いた思いを外部に投影したものであり、実相的に見れば単なる幻想に過ぎないのだと認識する。結果的に、罪というものは存在しないと認識し、あなたも他者も、そして世界も罪という幻想から救われる。



Briefly consider all the evil things you thought of him, and each time ask yourself, "Would I condemn myself for doing this?"
  • briefly [bríːfli] : 「簡潔に、ちょっとの間」
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
  • evil [íːvəl] : 「邪悪な、悪意ある」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める」
❖ "Briefly consider ~ "「あなたが彼の悪いところだと思ってことすべてを少しの間だけ考え、そのたびに、あなた自身に向かって『こうしたことをやったことで、私は私自身を責めるだろうか』と問いかけなさい」。



16. Let him be freed from all the thoughts you had of sin in him. And now you are prepared for freedom. 
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
  • prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する」
❖ "Let him be ~ "「彼に罪があるとするあなたの思いのすべてから、彼を解放してあげなさい」。"And now ~ "「そうすれば、今やあなたは、自由への準備が整ったことになる」。



If you have been practicing thus far in willingness and honesty, you will begin to sense a lifting up, a lightening of weight across your chest, a deep and certain feeling of relief. 
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気」
  • honesty [άnisti] : 「正直、誠実」
  • sense [séns] : 「〜を感知する、〜に気付く」
  • lift [líft] : 「持ち上がる」
  • lightening [láitniŋ] : 「明るくなること、軽減すること」
  • weight [wéit] : 「重さ、重量、重み」
  • chest [tʃést] : 「胸、胸郭」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな」
  • relief [rilíːf] : 「安心、安堵、軽減」
❖ "If you have ~ "「もしあなたが、意欲をもって正直に、このような練習をずっと続けるなら、あなたは、高揚感や身の軽さを胸の内に感じるだろう」。あなたの胸全体が晴れ晴れしてくる。"a deep and ~ "「それは、深く確かな安堵の感覚である」。



The time remaining should be given to experiencing the escape from all the heavy chains you sought to lay upon your brother, but were laid upon yourself.
  • remain [riméin] : 「残る、残存する」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる」
  • laid [léid] : 「layの過去・過去分詞形」
❖ "The time remaining ~ "「あなたが同胞を縛り付けようとし、しかし自分自身を縛ってしまった重い鎖のすべてから逃れる経験をするために、残りの時間を使うべきだ」。他者の罪を責めようとし、しかし自分自身の罪を責める結果になってしまった、その重い鎖のような誤りから自分を解放するのである。



17. Forgiveness should be practiced through the day, for there will still be many times when you forget its meaning and attack yourself. 
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • attack [ətǽk] : 「〜を攻撃する、〜を非難する」
❖ "Forgiveness should ~ "「赦しは終日練習すべきである」。"for there will ~ "「なぜなら、まだあなたは、赦しの意味を忘れてあなた自身を攻撃することが多々あるからだ」。



When this occurs, allow your mind to see through this illusion as you tell yourself:

        Let me perceive forgiveness as it is. 
        Would I accuse myself of doing this? 
        I will not lay this chain upon myself.
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる」
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
  • see through : 「〜を見通す、本質を見抜く」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • accuse [əkjúːz] : 「〜を責める、非難する」
❖ "When this ~ "「そんなことが起きたら、次のように自分に言い聞かせ、この幻想を見透かしてしまうのを心に許可しなさい」。この幻想とは、赦しの意味を忘れてあなた自身を攻撃すること。"Let me perceive ~ "「赦しを、あるがままに知らしめてください」。"Would I accuse ~ "「私は、こんなことをしたことで、私自身を責めるだろうか」。"I will not lay ~ "「そんな鎖に私自身をつなげることはしまい」。



In everything you do remember this:

        No one is crucified alone,

        and yet no one can enter Heaven by himself.
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする」
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する」
❖ "In everything ~ "「あらゆる場面で、あなたは次のことを思い出す」。"No one is ~ "「誰も、単独で十字架に架けられることはないし、」"and yet no ~ "「誰も、一人で天の王国に入って行くことは出来ない」。神の子全体が幻想世界から救われて天の王国に回帰しなくてはならない。一人を犠牲にして十字架に架け、それで救いが手に入るものではないのだ。
 
 
 



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