●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.63.1:1 ~ W-pI.63.4:5

Lesson 63



The light of the world brings peace to every mind through my forgiveness.
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ "The light of ~ "「世界の光は、私の赦しを通して、あらゆる人々の心に平和をもたらす」。あなたが幻想から目覚め、真実の光を世界に投げかけることが出来るようになれば、多くの人々もまた、その光を受けて幻想から目覚めることが出来る。幻想世界の苦と痛みから解放されて、心に平和が戻ってくるのだ。



1. How holy are you who have the power to bring peace to every mind! 
  • holy [hóuli] : 「神聖な、聖なる」
❖ "How holy are ~ "「あらゆる人々の心に平和をもたらすパワーをもっているあなたは、何と神聖であることか」。人々に真実の光を投げかけて幻想の苦と痛みから救うパワーは、あなたが神から継承した神の属性である。そのパワーを思い出したあなたは、完璧に神の子として神聖である。



How blessed are you who can learn to recognize the means for letting this be done through you! 
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、〜を神聖にする、清める」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
❖ "How blessed are ~ "「あなたを通してこのことがなされる方法を認識する学びを可能としたあなたは、何と祝福されていることか」。"this"「このこと」とは、あなたが発する光をもって人々の心に平和をもたらすこと。そのための"means"「方法」とは、赦しである。赦しを学んだあなたは、神聖であると同時に、神に祝福されているのだ。神はキリストとしての神の子を祝福するのである。あなたはキリストとなる。



What purpose could you have that would bring you greater happiness?
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • great [ɡréit] : 「大きい、巨大な、主要な、偉大な、卓越した」
  • happiness [hǽpinis] : 「幸福、喜び、幸せ」
❖ "What purpose could ~ "「あなたにこれ以上の大きな幸せをもたらすどんな目的を、あなたは持つことが出来るだろうか」。あなたが発する光をもって世界を幻想から救い、人々に幸せをもたらすことは、あなたにとっても最大の喜びであり幸せなのだ。それ以上の目的があろうか。



2. You are indeed the light of the world with such a function. 
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際には」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
❖ "You are indeed ~ "「あなたは本当に、そういった役割をもった、世界の光りなのだ」。



The Son of God looks to you for his redemption. It is yours to give him, for it belongs to you. 
  • look to : 「〜を当てにする、〜に頼る、〜を頼みにする」
  • redemption [ridémpʃən] : 「罪の贖い、贖罪、回収、償還」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
❖ "The Son of God ~ "「神の子は、贖罪をあなたに期待している」。ACIMでは、贖罪を表す言葉として"atonement"をよく使う。Textでは、たまに"redemption"を用いている。神の子が神を裏切った罪は幻想であると認識し、幻想を赦して罪を消滅させること、それが贖罪。神の子である同胞達は、あなたの発する真実の光が彼らを贖罪に導いてくれることを期待している。"It is yours to ~ "「神の子に贖罪を与えることは、あなたの役割である」。"for it belongs ~ "「なぜなら、贖罪はすでにあなたのものだから」。あなたは既に罪の意識を赦し、贖罪を果たして真実の光を放つようになった。今度は、あなたがキリストとなって、同胞を罪の意識から救う番である。



Accept no trivial purpose or meaningless desire in its place, or you will forget your function and leave the Son of God in hell. 
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • trivial [tríviəl] : 「ささいな、取るに足りない、さまつな」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
  • desire [dizáiər] : 「熱望、切望、欲望」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、〜を任せておく」
  • hell [hél] : 「地獄、生き地獄、ひどい体験、修羅場」
❖ "Accept no trivial ~ "「贖罪を神の子に与える代わりに、ささいな目的や意味のない欲望を受け入れてはいけない」。"in its place"を「贖罪を神の子に与える代わりに」と意訳してみた。実相的なあなたの役割に代えて、幻想的な無意味な欲望や目的をもってはいけない。"or you will forget ~ "「さもなければ、あなたはあなたの役割を忘れ、神の子を地獄に留め置くことになってしまうだろう」。"hell"「地獄」とは、もちろん、苦と痛みに満ちたこの幻想世界のこと。ACIMの地獄は、悪魔やら妖怪やらが住む空想の世界ではない。



This is no idle request that is being asked of you. You are being asked to accept salvation that it may be yours to give.
  • idle [áidl] : 「動いていない、無意味な、無駄な」
  • request [rikwést] : 「頼むこと、依頼、要求」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "This is no idle ~ "「あなたは、無意味な要求を何一つ求められてはいない」。あなたの実相的な役割は意味のないものではない。キリストとして、同胞の神の子達を地獄の幻想世界から救うことは、完璧に意味のあることである。贖罪は実相的に価値のあることなのだ。"You are being ~ "意訳する、「贖罪を他者に与えるには、まずあなたが贖罪を果たさなくてはならないのだから、あなたは救いを受け入れるように求められている」。ここの"that"は"so that"、「〜するために」。



3. Recognizing the importance of this function, we will be happy to remember it very often today. 
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「認める、受け入れる、〜を認識する」
  • importance [impɔ́ːrtəns] : 「重要性、大切さ、重大さ」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • often [ɔ́fən] : 「しばしば、たびたび、ちょくちょく」
❖ "Recognizing the ~ "「この役割の重要性を認識しているので、私たちは、今日のレッスンでかなり頻繁にそれを思い起こすことに幸せを感じるだろう」。今日のレッスンを通して、一日中幸せな気分になれるだろう。なぜなら、あなたの贖罪と救いという役割は無意味なことではないからだ。あなたは無意味な存在ではないと知って喜びを感じるのだ。



We will begin the day by acknowledging it, and close the day with the thought of it in our awareness. 
  • begin [biɡín] : 「〜を始める、〜するようになる」
  • acknowledge [æknάlidʒ] : 「認める、承認する、認識する」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
❖ "We will begin ~ "「私たちはこのことを知って一日を始め、その思いを意識の中にもったまま一日を終えることになる」。起きたときと寝るときのレッスンを通して、あなたの役割の重要性を認識することになる。贖罪と救い、そして赦しを再確認するわけだ。



And throughout the day we will repeat this as often as we can:

        The light of the world brings peace to every mind 
        through my forgiveness. I am the means God has 
        appointed for the salvation of the world. 
  • throughout [θruːáut] : 「〜の間中、〜の初めから終わりまで」
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
❖ "And throughout ~ "「そして一日を通して、出来るだけ頻繁に、今日のテーマを繰り返し述べる」。"The light of ~ "「私の赦しを通して、すべての人達の心に世界の光が平和をもたらす」。"I am the means ~ "「私は、世界を救うために神が割り当てた手段である」。あなたが世界を救うという役割は、神の定めである。神はあなたに、キリストという役割を振ったのだ。それを素直に、喜びをもって受け入れればいい。



4. If you close your eyes, you will probably find it easier to let the related thoughts come to you in the minute or two that you should devote to considering this. 
  • probably [prάbəbli] : 「恐らく、多分、十中八九は」
  • find [fáind] : 「気付く、理解する、発見する、見いだす」
  • easy [íːzi] : 「たやすい、容易な」
  • related [riléitid] : 「 関係のある、関連した」
  • devote [divóut] : 「充てる、向ける、ささげる、専念させる」
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
❖ "If you close ~ "「もし目を閉じれば、あなたがこのテーマを熟考するために差し向ける1〜2分の時間内に、関連する思いを浮かべることが容易になると多分わかるだろう」。難しい言い回しをしているが、要するに、今日のテーマに関連する思考をするときは目を閉じてやればいい、ということ。



Do not, however, wait for such an opportunity. No chance should be lost for reinforcing today's idea. 
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • wait for : 「〜を待つ」
  • opportunity [ɑ̀pərtjúːnəti]: 「機会、適時」
  • chance [tʃǽns] : 「チャンス、好機、機会」
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • reinforce [rìːinfɔ́ːrs] : 「強化する、補強する、増強する」
❖ "Do not, however ~ "「しかし、そんな機会をただ待っているだけではいけない」。今日のテーマに関連する思いが浮かぶのをただ待っているだけではいけない。"No chance ~ "「今日のものの見方を強化するために、機会を失うべきではない」。絶好のチャンスは後ろ髪をもたないから、出会った瞬間に前髪をしっかり掴まなくてはいけない。通り過ぎてしまったチャンスは二度と掴めなくなるから。



Remember that God's Son looks to you for his salvation. And Who but your Self must be His Son?
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "Remember that ~ "「神の子は、救いを求めてあなたを頼りにしていることを覚えておくように」。"And Who but ~ "「そして、あなた自身でなくて、いったい誰が神の子であろう」。あなたも神の子なら、同胞も神の子である。あなたが同胞を救うとき、あなたも救われるのだ。あなたと他者は自他一如であるから、それは当然のことである。
 
 
 



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