●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pII.245.1:1 ~ W-pII.248.2:4

Lesson 245



Your peace is with me, Father. I am safe.

❖ "Your peace ~ "「父なる神よ、私にはあなたの平和があります」。"I am ~ "「私は安全でいられます」。実相的な平和の中で安全でいられるのは神が与えてくれた贈り物だ。



1. Your peace surrounds me, Father. Where I go, Your peace goes there with me. It sheds its light on everyone I meet. 
  • surround [səráund] : 「囲む、取り囲む」
  • shed [ʃéd] : 「発する、発散する」
  • meet [míːt] : 「〜に会う、〜と接触する」
❖ "Your peace ~ "「父なる神よ、あなたの平和が私を取り囲んでいます」。"Where I go ~ "「私がどこへ行こうとも、あなたの平和は私と共にそこへ行ってくれます」。"It sheds ~ "「あなたの平和は、私が出会う人達すべてに光を投げかけてくれます」。



I bring it to the desolate and lonely and afraid. I give Your peace to those who suffer pain, or grieve for loss, or think they are bereft of hope and happiness. 
  • desolate [désələt] : 「わびしい、孤独の」
  • lonely [lóunli] : 「ひとりの、孤独の」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、怖がって」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • suffer pain : 苦痛を感じる
  • grieve [gríːv] : 「深く悲しむ」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失」
  • bereft [biréft] : 「bereaveの過去・過去分詞形、奪われた」
  • bereave [biríːv] : 「奪う、奪い去る」
❖ "I bring it ~ "「私は神の平和を、わびしい人達、孤独な人達、そして恐れている人達に運びます」。"I give Your ~ "「痛みで苦しむ人達、あるいは誰かを失って深く悲しむ人達、または希望や幸せを奪われたと思っている人達に、私はあなたの平和を与えます」。この世の苦と痛みは幻想に過ぎないのだと知らしめ、それを赦して苦と痛みから解放されることを願う。



Send them to me, my Father. Let me bring Your peace with me. For I would save Your Son, as is Your Will, that I may come to recognize my Self.
  • come to do : 「するようになる」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認める、受け入れる」
❖ "Send them ~ "「私の父なる神よ、彼らを私の下(もと)へ送ってください」。"Let me bring ~ "「私のもっているあなたの平和を私に届けさせてください」。同胞の神の子達に、実相的平和を届ける手伝いをさせてください。"For I would ~ "「なぜなら、あなたの意志に従って、私は神の子を救いたいと思うからです」。"that I may ~ "「そうすれば、私は本当の私自身を認識できるようになるかもしれません」。自分が他の同胞と一体であり、神の子は単一の存在なのだと知ることが出来るかもしれない。自分一人だけが、分離分裂を象徴する幻想世界から目覚めるだけでは足りない。すべての神の子達が実相へと目覚める必要がある。幻想から目覚めたとき、自分たちは自他一如なのだと知ることが出来る。



2. And so we go in peace. To all the world we give the message that we have received. 
  • message [mésidʒ] : 「伝達、伝言」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
❖ "And so we ~ "「そこで、私達は平和の中を進む」。"To all the ~ "「私達が受け取ったメッセージを、私達は世界中に与える」。苦と痛みは幻想に過ぎず、それを認識して赦せば幻想は消滅し、神の平和の内に生きることが出来るというメッセージ。私達は単一の神の子なのだというメッセージ。



And thus we come to hear the Voice for God, Who speaks to us as we relate His Word; Whose Love we recognize because we share the Word that He has given unto us.
  • relate [riléit] : 「物語る、説明する」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
❖ "And thus we ~ "「こうして、私達は神に代わって話す声を聞き取ることが出来るようになる」。神の代弁者ホーリー・スピリットの声を確実に聞き取ることが出来るようになる。"Who speaks ~ "意訳する、「私達が神の言葉を同胞達に伝えるにつれて、ホーリー・スピリットの声はますます私達に話しかけてくれる」。"Whose Love ~ "「ホーリー・スピリットが私達に与えてくれた言葉を私達が分かち合うので、私達は神の愛を知ることが出来る」。ホーリー・スピリットは神の使者として神の言葉を私達に伝えてくれる。ホーリー・スピリットの語ることを注意深く聞き取ることで、私達はますます神の愛を感じることが出来る。




Lesson 246



To love my Father is to love His Son

❖ "To love my ~ "「私の父なる神を愛することは、神の子を愛することである」。神は愛の延長上に神の子を創造したので、神と神の子は一体だ。したがって、神が神の子を愛するように自分も世界の同胞達を愛することで、神を愛することにつなげることが出来る。



1. Let me not think that I can find the way to God, if I have hatred in my heart. 
  • hatred [héitrid] : 「憎しみ、憎悪、嫌悪」
❖ "Let me not ~ "「私が心に憎しみを抱いているなら、神への道は見出せないと思うようにしよう」。同胞への憎しみは神への道を閉ざす。



Let me not try to hurt God's Son, and think that I can know his Father or my Self. 
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
❖ "Let me not ~ "「神の子を傷つけようとすることは止めよう」。"and think ~ "「そうすれば、私は父なる神を、あるいは本当の私自身を知ることが出来るだろう」。同胞と自他一如であることを知ることで、神の子同士の分離が解消され、実相的な自己認識が可能となる。



Let me not fail to recognize myself, and still believe that my awareness can contain my Father, or my mind conceive of all the love my Father has for me, and all the love which I return to Him.
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
  • awareness [əwéərnəs] : 「自覚、気付いていること、意識性」
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を想像する、〜を心に描く」
  • return [ritə́ːrn] : 「〜を返す、戻す」
❖ "Let me not ~ "「私自身を認識し損なうことがないようにしよう」。"and still believe ~ "「そうすれば、私の意識は今なお父なる神のことを思い、私の心は父なる神の愛のすべてに、あるいは、私が神へお返しする愛のすべてに思いを馳せることが出来るだろう」。



2. I will accept the way You choose for me to come to You, my Father. For in that will I succeed, because it is Your Will. 
  • accept [æksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • succeed in : 「〜に成功する」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
❖ "I will accept ~ "「私の父なる神よ、あなたの下(もと)へ私が行けるようにとあなたが選んでくれた道を受け入れます」。"For in that ~ "「なぜなら、あなたの意志ゆえに、その道を行くことで私は成功できるからです」。神が遣わしたホーリー・スピリットの導きに従うことが神へ至る最短コースである。



And I would recognize that what You will is what I will as well, and only that. And so I choose to love Your Son. Amen.
  • as well : 「同じに、その上」
❖ "And I would ~ "「そして、あなたが意志することは私が意志することと同一なのだと、そしてそれだけが意志なのだと認識したいと思います」。神の子は神と一体である。神の意志と神の子の意志は共鳴し合う。"And so I ~ "「そこで私は、あなたの神の子を愛することを選びます」。自分も含め、神の子である同胞達を愛することを選択します。"Amen"「アーメン」。




Lesson 247



Without forgiveness I will still be blind.

  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、寛容」
  • blind [bláind] : 「目の見えない、盲目の」
❖ "Without forgiveness ~ "「赦しがなければ、私は盲目のままになるだろう」。この世が幻想だと認識し、その幻想を赦して解放するとき、幻想は消滅して真実の実相世界が見え出す。夢を赦して夢から目覚めることが実相的現実を目撃する唯一の方法である。



1. Sin is the symbol of attack. Behold it anywhere, and I will suffer. For forgiveness is the only means whereby Christ's vision comes to me. 
  • sin [sín] : 「罪、罪悪」
  • symbol [símbəl] : 「象徴、シンボル」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • anywhere [énihwὲər] : 「どこでも、どこかに」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • whereby [wɛːbʌ́i] : 「それによって〜するところの」
  • vision [víʒən] : 「洞察力、想像力、視覚、視力」
❖ "Sin is the ~ "「罪とは攻撃のシンボルだ」。"Behold it ~ "「罪をどこかに見れば、私は苦しむことになる」。自分に対しても他者に対しても、そこに罪を見つけ出して批判し出すと、批判はエスカレートして攻撃に変わる。攻撃しても攻撃されても、攻撃によって心は苦痛を覚える。"For forgiveness ~ "「なぜなら、赦しこそが、キリストのヴィジョンが私の下(もと)へやって来る唯一の方法だからだ」。神の子に罪があるという認識は幻想であり、嘘だ。夢の中で自分や他者の中に罪を見つけては、夢の中で互いに攻撃し合っているだけだ。そんな夢を夢と認めて、悪夢から目覚めさえすれば、悪夢は消滅して実相的なヴィジョンが蘇る。



Let me accept what His sight shows me as the simple truth, and I am healed completely. Brother, come and let me look on you. 
  • accept [æksépt] : 「認める、受け入れる」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界」
  • simple truth : 「全くの真実」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に」
❖ "Let me accept ~ "「シンプルな真実としてキリストの視覚が見せてくれるものを受け入れることにしよう」。"and I am ~ "「そうすれば、私は完全にヒーリングされる」。赦しによって幻想が消滅し、実相的なヴィジョンが蘇ってシンプルな真実が見え始めたとき、本当のヒーリングが完了する。"Brother, come ~ "「同胞のみなさん、ここに来てあなたを見させてください」。神の子としての同胞の本当の姿を見させてほしい。同胞の姿は自分の姿でもあるから。



Your loveliness reflects my own. Your sinlessness is mine. You stand forgiven, and I stand with you.
  • loveliness [lʌ́vlinis] : 「愛らしさ、素晴らしさ」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、反映する」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
  • stand [stǽnd] : 「〜の状態にある」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
❖ "Your loveliness ~ "「あなたの愛らしさは私の愛らしさを反映している」。"Your sinlessness ~ "「あなたの無辜(むこ)なる姿は私の無辜なる姿である」。"You stand ~ "「あなたは赦された状態にあり、私もあなたと共に赦された状態にある」。幻想を赦し、実相に目覚めた状態にある。



2. So would I look on everyone today. My brothers are Your Sons. 
  • look on : 「〜を見る」
❖ "So would I ~ "「今日、私は一人一人をそのように見ます」。キリストのヴィジョンをもって同胞を見ることにする。"My brothers ~ "「私の同胞は神の子なのですから」。



Your Fatherhood created them, and gave them all to me as part of You, and my own Self as well. 
  • fatherhood [fάːðərhud] : 「父であること、父権」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "Your Fatherhood ~ "「父であるあなたは同胞達を創造し、あなたの一部として、また私自身として、同胞達のすべてを私に与えてくれました」。同胞達の誰一人として除外することなく、一体の神の子として、私も同胞達も存在している。神はそういう神の子の属性を私達に与えてくれた。



Today I honor You through them, and thus I hope this day to recognize my Self.
  • honor [άnər] : 「〜に敬意を払う、尊敬する」
❖ "Today I honor ~ "「今日私は、同胞達を通してあなたに敬意を表します」。同胞達を自分と一体の神の子として受け入れ、そんな神の子を創造した神を称えます。"and thus I ~ "「こうして、私は今日、本当の私自身を認めることが出来ることを望みます」。




Lesson 248



Whatever suffers is not part of me.

  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
❖ "Whatever suffers ~ "「苦しむものは何であれ、私の一部ではない」。苦と痛みは幻想であって、実在する真実の自分ではない。苦と痛みは夢の中の出来事であって、目覚めればそれは消えてしまう。



1. I have disowned the truth. Now let me be as faithful in disowning falsity. Whatever suffers is not part of me. 
  • disown [disóun] : 「〜を自分のものと認めない」
  • faithful [féiθfəl] : 「信頼できる、誠実な」
  • falsity [fɔ́ːlsəti] : 「うそ、虚偽」
❖ "I have disowned ~ "「私は真実を自分のものだと認めることはなかった」。"Now let me ~ "「今こそ、偽りは自分のものではないと信じることにしよう」。"Whatever suffers ~ "「苦しみを感じているものは何でも、私の一部ではない」。苦と痛みは幻想であって、本当の自分自身の一部ではない。



What grieves is not myself. What is in pain is but illusion in my mind. 
  • grieve [gríːv] : 「深く悲しむ、悲嘆に暮れる」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "What grieves ~ "「深く悲しむものは私自身ではない」。悲しみもまた幻想。"What is in ~ "「痛みを感じるものは私の心の中の幻想に過ぎない」。痛みも幻想。



What dies was never living in reality, and did but mock the truth about myself. 
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • reality [riǽləti] : 「現実、実在、現実のこと」
  • mock [mάk] : 「〜のまねをする」
❖ "What dies ~ "「死するものは決して実相の中に生きてはいなかった」。死をもって存在を終焉とするものは実相的な真実の存在ではない。"and did but ~ "「死は、私自身に関しての単なるまねごとに過ぎない」。生まれた以上はいつかは死ぬという信念は、これもまた幻想の中に仕組まれた嘘である。



Now I disown self-concepts and deceits and lies about the holy Son of God. 
  • self-concept [kάnsept] : 「自己概念」
  • deceit [disíːt] : 「ますこと、偽り」
  • lie [lái] : 「嘘、虚言」
❖ "Now I disown ~ "「今や私は、神聖な神の子に関する自己概念も偽りも嘘も持ち合わせてはいない」。物質としてこの世に生まれ、死をもって存在を終焉するという自己概念は偽りであり、ごまかしだ。自分は神が創造した神聖な神の子である。永遠の命を与えられた実相的存在だ。



Now am I ready to accept him back as God created him, and as he is.
  • ready [rédi] : 「覚悟ができた、用意ができて」
  • accept [æksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "Now am I ~ "「今こそ私は、神が創造した存在として、神の子をありのままに受け入れ直す心の準備が出来ている」。自分も同胞達も、神が創造した神聖な神の子なのだと受け入れることにしよう。



2. Father, my ancient love for You returns, and lets me love Your Son again as well. 
  • ancient [éinʃənt] : 「古くからの、古い」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る」
  • as well : 「同じに、おまけに、その上」
❖ "Father, my ~ "「父なる神よ、あなたに対して抱いていた昔の愛が戻って来ました」。"and lets me ~ "「ですから、私も同様にあなたの神の子を愛そうと思います」。神から分離する以前の自分が抱いていた神への愛が復活した。神が神の子を愛するように、自分も神を愛し、同時に神の子である同胞達も愛そうと思う。



Father, I am as You created me. Now is Your Love remembered, and my own. Now do I understand that they are one.
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "Father, I am ~ "「父なる神よ、私はあなたが創造したままの自分です」。"Now is Your ~ "「今、あなたの愛と私の記憶が蘇りました」。"Now do I ~ "「今や私は、神と神の子が一体なのだと理解しています」。神と神の子は分離して存在することは不可能であり、互いに愛し合うことで永遠を生きている。実相的創造の中に生きている。






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