●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.190.1:1 ~ W-pI.190.11:2

Lesson 190



I choose the joy of God instead of pain. 
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
❖ "I choose the ~ "「私は、痛みに代えて神の喜びを選択する」。幻想世界の苦と痛みを捨てて、神の住む実相世界の純粋な喜びを選ぶ。



1. Pain is a wrong perspective. When it is experienced in any form, it is a proof of self-deception. It is not a fact at all. 
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤った」
  • perspective [pərspéktiv] : 「見方、視点」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • in any form : 「いかなる種類のものであれ」
  • proof [prúːf] : 「証拠、証明、証し」
  • self-deception [disépʃən] : 「自己欺瞞、自分を騙すこと」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相」
❖ "Pain is a ~ "「痛みは、誤った見方から生まれる」。幻想を実在と勘違いするところから痛みは生じる。"When it is ~ "「どんな形であれ痛みを経験するとき、それは自己欺瞞の証拠である」。実在する真実を無視して、幻想を信じる欺瞞を犯している。そこに痛みが生じる。"It is not a ~ "「痛みはまっく真実などではない」。痛みは錯覚に過ぎない。



There is no form it takes that will not disappear if seen aright. For pain proclaims God cruel. How could it be real in any form? 
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • aright [əráit] : 「正しく、適切に」
  • proclaim [proukléim] : 「宣言する、〜を明白に示す」
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、むごい、残虐な」
❖ "There is no ~ "「もし正しく見てみれば、消滅しない形をとる痛みなどない」。痛みは幻想なので、どんな形をとろうとも、それは真実の前で消滅する。"For pain proclaims ~ "「なぜなら、痛みは、神は残酷だと主張しているからだ」。神が神の子を罰した結果が苦と痛みであると信じている限り、幻想から抜け出すことは出来ない。苦と痛みは神の子が勝手に作り出した幻想であって、神とまったく関係がない。"How could it ~ "「どんな形であれ、どうして痛みが実在できるだろうか」。幻想が実相に化(ば)けることは不可能だ。



It witnesses to God the Father's hatred of His Son, the sinfulness He sees in him, and His insane desire for revenge and death. 
  • witness [wítnəs] : 「証言する、証明する」
  • hatred [héitrid] : 「強い憎しみ、憎悪、嫌悪」
  • sinfulness [sínfəlnis] : 「罪深さ」
  • insane [inséin] : 「狂った、正気でない」
  • desire [dizáiər] : 「熱望、切望、欲望」
  • revenge [rivéndʒ] : 「復讐、報復」
❖ "It witnesses to ~ "「父なる神が神の子を憎んでいるとか、神の子は罪深いと見ているとか、死をもって復讐しようとする狂った願いをもっているとか、痛みはそんな思いの証拠だ」。裁く神、怒れる神、罰する神、復讐する神、等々の神のイメージを真実だと思っている限り、苦と痛みは消滅しない。なぜなら、嘘を本当だと信じているからだ。真実に目覚めない限り、嘘はいつまでも生き続ける。



2. Can such projections be attested to? Can they be anything but wholly false? Pain is but witness to the Son's mistakes in what he thinks he is. 
  • projection [prədʒékʃən] : 「投影、射影、投射」
  • attest [ətést] : 「証言する、証明する」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全面的に」
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、証人」
❖ "Can such projections ~ "「そんな投影が(真実だと)証明され得るだろうか」。ここで言う投影とは、神の子に死を与えて復讐しようとする神のイメージのこと。"Can they be ~ "「それは、完全に偽りに過ぎないものではないのか」。"Pain is but ~ "「痛みは、本当の自分だと神の子が思い込んでいる姿が誤っている証拠だ」。神に罰せられ、死をもって復讐されるに足る存在だと信じているところに、神の子の痛みが生じる。神に対する思い込みも誤りなら、痛みという結果も誤りである。ともに幻想だ。



It is a dream of fierce retaliation for a crime that could not be committed; for attack on what is wholly unassailable. 
  • fierce [fíərs] : 「どう猛な、荒々しい」
  • retaliation [ritæ̀liéiʃən] : 「仕返し、報復」
  • crime [kráim] : 「犯罪、罪」
  • commit [kəmít] : 「犯す」
  • unassailable [ʌ̀nəséiləbl] : 「攻めることのできない」
❖ "It is a dream ~ "意訳する、「罪が犯される可能性がないにもかかわらず、罪を犯してしまったと思い込み、どう猛な報復を与えられるに違いないという夢を見ているだけだ」。神の子が神を裏切って神から分離するという罪を犯したがために、神は神の子に死という罰を与えるに違いないと、神の子は思い込んでしまった。しかし、それは神の子が深い眠りの中で見ている悪夢に過ぎない。"for attack on ~ "「まったく攻めることの出来ないものに対して攻撃したために報復されるという夢である」。"what is wholly unassailable"とは、神のこと。無敵の神に楯突いたがために、神によって報復されるに違いないという悪夢だ。



It is a nightmare of abandonment by an Eternal Love, which could not leave the Son whom It created out of love. 
  • nightmare [náitmὲər] : 「恐ろしい夢、悪夢」
  • abandonment [əbǽndənmənt] : 「見捨てられること」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、不滅の」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる」
❖ "It is a nightmare ~ "「それは、永遠の愛に捨てられてしまったという悪夢だ」。神の愛を裏切って、その愛に捨てられてしまったという夢に過ぎない。しかし、"which could not ~ "「その永遠の愛は、愛から生み出した神の子を置き去りにすることなど不可能なのだ」。神は神の愛の延長上に神の子を創造した。神の愛の拡張が神の子である。もし神が神の子を捨て、愛を反転させて神の子に復讐するようなことがあったなら、それは神が神自身を攻撃することに等しい。そんなバカな話しはあるまい。



3. Pain is a sign illusions reign in place of truth. It demonstrates God is denied, confused with fear, perceived as mad, and seen as traitor to Himself. 
  • reign [réin] : 「支配する、君臨する」
  • in place of : 「〜の代わりに」
  • demonstrate [démənstrèit] : 「実証する、実演する」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる」
  • confuse A with B : 「AをBと混同する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • traitor [tréitər] : 「裏切り者、反逆者」
❖ "Pain is a sign ~ "「痛みは、幻想が真実にとって代わって支配している証拠である」。"It demonstrates ~ "「神は否定され、恐れと混同され、狂っていると知覚され、自分自身への裏切り者だと見なされていることを、痛みは実証している」。幻想に過ぎない痛みを実在だと信じている限り、神は自らの愛を裏切り、恐れをばらまく狂った者だと見なされてしまう。



If God is real, there is no pain. If pain is real, there is no God. For vengeance is not part of love. 
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、報復」
❖ "If God is ~ "「もし神が実在するなら、痛みは存在しない」。"If pain is ~ "「もし痛みが実在するなら、神は存在しない」。"For vengeance ~ "「なぜなら、復讐は愛の一部にはなり得ないからだ」。復讐する神と愛する神は共存不可能だ。どちらかが存在し、どちらかが存在しない。痛みを信じている限り、あなたは愛する神の存在を否定し、復讐する神の存在を支持していることになる。



And fear, denying love and using pain to prove that God is dead, has shown that death is victor over life. 
  • prove [prúːv] : 「証明する」
  • dead [déd] : 「死んでいる」
  • shown [ʃóun] : 「showの過去分詞」
  • victor [víktər] : 「勝利者の」
❖ "And fear ~ "「神は死んだと証明するために、愛を否定し痛みを利用することで、死は命に勝利したのだと、恐れは示した」。



The body is the Son of God, corruptible in death, as mortal as the Father he has slain. 
  • corruptible [kərʌ́ptəbl] : 「堕落しやすい」
  • mortal [mɔ́ːrtl] : 「死を免れない、死すべき」
  • slain [sléin] : 「slayの過去分詞」
  • slay [sléi] : 「殺す、殺害する」
❖ "The body is ~ "「そして恐れは、肉体こそが神の子であり、崩壊して死に至り、神の子が殺害した父なる神同様に、死すべき運命にあるとした」。



4. Peace to such foolishness! The time has come to laugh at such insane ideas. 
  • foolishness [fúːliʃnis] : 「愚かさ」
  • laugh [lǽf] at : 「〜を笑う」
  • insane [inséin] : 「狂った、正気でない」
❖ "Peace to such ~ "意訳する、「愚かさを捨てて、心の平和を得なさい」。"The time has ~ "「そんな狂った考えを笑える時が来た」。神も神の子も死すべき運命にあるなどという狂った考えを捨て、心の平和を得る時が来た。



There is no need to think of them as savage crimes, or secret sins with weighty consequence. 
  • savage [sǽvidʒ] : 「残酷な、野蛮な、残忍な」
  • crime [kráim] : 「犯罪、罪」
  • secret [síːkrət] : 「秘密の、隠れた」
  • weighty [wéiti] : 「重い、、重大な、深刻な」
  • consequence [kάnsəkwèns] : 「結果、結論、帰結」
❖ "There is no ~ "「そんな狂った考えを、野蛮な罪だとか、深刻な結果を招く秘密の罪だとか、そのように思う必要はない」。そもそも夢の中の狂った考えなのだから、重大な罪だなどととらえる必要はない。笑ってやり過ごせばいい。



Who but a madman could conceive of them as cause of anything? 
  • madman [mǽdmən] : 「気違い、狂人」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を考え出す、〜を心に描く」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
❖ "Who but a ~ "「狂った者以外に、それが何かの原因になるなどと思う者がいるだろうか」。狂った幻想が、実相の真実に影響を与えることはない。



Their witness, pain, is mad as they, and no more to be feared than the insane illusions which it shields, and tries to demonstrate must still be true. 
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言」
  • no more A than B : 「AでないのはBでないのと同じ」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • shield [ʃíːld] : 「隠蔽する、遮断する」
❖ "Their witness ~ "意訳する、「狂った考えが証言すること、つまり痛みの存在は、狂った考え同様に狂気の沙汰であり、」"and no more ~ "意訳する、「痛みが(その非実在性)をひた隠し、なおも本当のことだと実証しようとする狂った幻想など恐れるに足るものではないのと同様に、痛みもまた恐れるに足るものではない」。苦と痛みに満ちたこの世は実在する唯一の現実なのだと信じ、恐れを抱いて生きているのが現状だ。しかし、それはエゴの策略であって、苦と痛みを感じさせることで、この世が幻想に過ぎないことをひた隠し、この世こそが本当に存在する現実だと信じ込ませようとしているだけだ。だから、夢が恐れるに足るものでないように、そんな苦と痛みも恐れるに足るものではない。



5. It is your thoughts alone that cause you pain. Nothing external to your mind can hurt or injure you in any way. 
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考」
  • alone [əlóun] : 「もっぱら、〜だけに」
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、〜の原因になる」
  • external [ikstə́ːrnl] : 「外の、外側の、外部の」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
  • injure [índʒər] : 「傷つける、痛める」
  • in any way : 「多少なりとも、形はどうあれ」
❖ "It is your ~ "「あなたに痛みを与える原因となるものは、ただ一つ、あなたの思考である」。あなたの心の思いがあなたに痛みを感じさせる。"Nothing external ~ "「あなたの心の外にあるものは何一つ、どんな形であれ、あなたを傷つけたり痛めたりすることは出来ない」。内なる実相の心が外なる幻想の痛みを作り出している。



There is no cause beyond yourself that can reach down and bring oppression. No one but yourself affects you. 
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • oppression [əpréʃən] : 「抑圧、圧迫、圧制」
  • affect [əfékt] : 「影響を与える、〜に作用する」
❖ "There is no ~ "「心に手を伸ばし、圧力を掛けるあなた自身を越えた所には何も原因はない」「あなたの心に手を伸ばし圧力を掛けるような原因は、あなた自身を越えた所にあるわけではない」。痛みの原因はこの世界にあるのではない。"No one but ~ "「あなた自身だけが、あなたに影響を与えている」。痛みに満ちた世界を作り出しているのは、あなた自身の心である。あなたの心が痛みを考え出してる。



There is nothing in the world that has the power to make you ill or sad, or weak or frail. 
  • weak [wíːk] : 「弱い、無力な」
  • frail [fréil] : 「もろい、壊れやすい」
❖ "There is nothing ~ "「あなたを病ませ、悲しみを与え、弱らせ、脆くさせるものは、この世界に何一つない」。あなたの心が作り出した幻想(夢)は、決してあなたを傷つけ得ない。



But it is you who have the power to dominate all things you see by merely recognizing what you are. 
  • dominate [dάmənèit] : 「〜を支配する」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
❖ "But it is you ~ "「しかし、あなたが何者であるのか単に認識することで、あなたが目にするあらゆるものを支配するパワーを持っているのはあなたなのだ」。あなたが神の子であることに目覚め、その真実を受け入れることで、あなたはあらゆる幻想を支配できるパワーを手にする。結果、あなたは存在さえしない幻想世界を消滅させてしまうのだ。



As you perceive the harmlessness in them, they will accept your holy will as theirs. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • harmlessness [hάːrmlisnis] : 「無害」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • holy [hóuli] : 「神聖な、聖なる」
  • will [wíl] : 「意志、意欲」
❖ "As you perceive ~ "「あなたが目にするあらゆるものは無害であると知覚するとき、」幻想世界はあなたを決して傷つけ得ないと知ったとき、"they will accept ~ "「それらは、あなたの神聖な意志を自分自身の意志だと受け入れるだろう」。幻想世界を擬人化して述べられている。あなたがでっち上げた幻想世界は、単なる夢であるがゆえにあなたを傷つけ得ないとあなたが知ったとき、その思いが幻想世界に反映されて、世界は無害化される。あなたの神の子としての神聖な意志がこの世界に反映されて、この世界の意志となる。あなたは夢から目覚める意志を持つことになるので、夢の中のこの世界は目覚めると同時に消滅する。



And what was seen as fearful now becomes a source of innocence and holiness. 
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
  • innocence [ínəsəns] : 「潔白、無垢、純潔」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
❖ "And what was ~ "「恐ろしいと見られていたものは、今、無垢と神聖さの源になる」。苦と痛みに満ちて恐ろしい現実だと思えたこの世界は無害化され、あなたの意志に同調して消滅して行く。そこに新たに立ち現れる世界は汚れのない神聖な実相世界であり、いわば幻想世界が実相世界の源となったかのように見えるだろう。本当は、ありもしない幻想が消滅した結果、そこに初めからあった実相が見えて来ただけなのだが。



6. My holy brother, think of this awhile: The world you see does nothing. It has no effects at all. It merely represents your thoughts. 
  • awhile [əhwáil] : 「しばらくの間」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く」
❖ "My holy brother ~ "「私の神聖なる同胞よ、次に述べることをしばらく考えてみなさい」。"The world you ~ "「あなたが目にしているこの世界は何もしない」。"It has no ~ "「それはまったく何の影響も与えない」。何もしないし、何の結果も残さない。夢に過ぎないからだ。"It merely ~ "「ただ単に、あなたの思いを表しているだけだ」。自分の思いをスクリーンに投影して、その映像を見ているだけだ。



And it will change entirely as you elect to change your mind, and choose the joy of God as what you really want. 
  • entirely [entáiərli] : 「全く、完全に」
  • elect [ilékt] : 「選ぶ、選択する」
❖ "And it will ~ "「そして、あなたが心を変えることを選び、あなたが本当に望むものとして神の喜びを選択するとき、世界は完全に変わってしまう」。スクリーンに映し出されるあなたの思いを変えるだけで、あなたが目にする世界の光景は完全に変化する。平和を望むなら、神の喜びを選ぶだけでいい。



Your Self is radiant in this holy joy, unchanged, unchanging and unchangeable, forever and forever.
radiant [réidiənt] : 「燦然とした、光り輝く」
unchangeable [ʌntʃéindʒəbl] : 「不変の、変化しない」
forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Your Self is ~ "「変化したこともなく、変化することもない永遠不変の神聖な喜びの内にあって、本当のあなた自身は燦然(さんぜん)と輝く」。神の子としての真実が光を放つ。



And would you deny a little corner of your mind its own inheritance, and keep it as a hospital for pain; a sickly place where living things must come at last to die? 
  • deny [dinái] A B : 「A に B を与えない 」
  • corner [kɔ́ːrnər] : 「角、コーナー」
  • inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの、継承物」
  • hospital [hάspitl] : 「病院、救護所」
  • sickly [síkli] : 「吐き気を催させる、不快な」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
❖ "And would you ~ "「あなたの心の小さな片隅に、その心自身が(神から)継承したもの(喜び)を与えることなく、生きとし生けるものが最後には行き着く不快な場所として、痛みのための救護所のままにしておきたいとあなたは思うだろうか」。



7. The world may seem to cause you pain. And yet the world, as causeless, has no power to cause. 
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、〜の原因になる」
  • causeless [kɔ́ːzlis] : 「原因のない、正当な理由のない」
❖ "The world may ~ "「この世界があなたの痛みを引き起こしているように見えるかもしれない」。"And yet the ~ "「しかし、この世界は原因となり得ないので、痛みを引き起こすパワーをもってはいない」。



As an effect, it cannot make effects. As an illusion, it is what you wish. Your idle wishes represent its pains. 
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • idle [áidl] : 「無意味な、無駄な」
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く」
❖ "As an effect ~ "「この世界は結果であって、結果の世界が結果を作り出すことは出来ない」。この世界はあなたが作り出した幻想だ。結果であって、原因ではない。"As an illusion ~ "「この世界は幻想であって、あなたがそうあって欲しいと思うものである」。あなたがそうあって欲しいと思う思いをスクリーンに映し出したものがこの幻想世界だ。



Your strange desires bring it evil dreams. Your thoughts of death envelop it in fear, while in your kind forgiveness does it live. 
  • desire [dizáiər] : 「熱望、切望、欲望」
  • evil [íːvəl] : 「邪悪な、悪意ある」
  • envelop [énvəlòup] : 「〜を包む、くるむ」
  • while [hwáil] : 「〜なのに、〜ではあるものの」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
❖ "Your strange ~ "「あなたの奇怪な望みが世界に邪悪な夢を持ち込む」。世界が邪悪に見えるのは、神の子(あなた)の奇怪な望みが幻想化されたからだ。"Your thoughts ~ "「死への思いが世界を恐れで包み込む」。変化流動し崩壊と死へ向かう幻想世界を信じて受け入れていることは、いわば『死への願望(タナトス)』である。同時に『生への願望(エロス)』を持ち続けているので、相反する二つ願望がコンフリクトを起こし、大きな恐れとなる。



8. Pain is the thought of evil taking form, and working havoc in your holy mind. 
  • evil [íːvəl] : 「邪悪な、悪意ある」
  • havoc [hǽvək] : 「大破壊、大惨事」
❖ "Pain is the ~ "「痛みは、邪悪な思いが形として現れ、あなたの神聖な心の中で破壊行為を行ったものである」。あなたの心の中の悪感情が大暴れして、それが心の外部に投影された結果、この世で形をとって現実化したものが痛みである。



Pain is the ransom you have gladly paid not to be free. In pain is God denied the Son He loves. 
  • ransom [rǽnsəm] : 「身代金」
  • gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
  • paid [péid] : 「payの過去・過去分詞形」
  • deny [dinái] : 「否定する、認めない」
❖ "Pain is the ~ "「痛みは、解放される見込みがないのに喜んで支払った身代金である」。悪感情を外部世界に投影したからといって(身代金を払ったからといって)、あなたが悪感情から解放される可能性はない。"In pain is ~ "「痛みの中にあっては、神は愛する神の子から拒絶されている」。神の愛を拒絶して神から分離した結果が幻想世界の偽創造である。痛みは神を拒絶したことの一つの象徴である。



In pain does fear appear to triumph over love, and time replace eternity and Heaven. 
  • appear [əpíər] : 「現れる、出現する、登場する」
  • triumph [tráiəmf] : 「勝利する、征服する」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜の後を継ぐ」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "In pain does ~ "「痛みの中にあっては、恐れは愛に勝利し、時間が永遠と天の王国に置き換わったかのように見える」。痛みが幻想であると同様に、恐れも幻想であり、神の愛の拒絶を象徴する。永遠不変の実相世界、つまり天の王国は否定され、永遠性は時間的変化に置き換えられ、実相の真実は幻想の虚偽に取って代えられた。



And the world becomes a cruel and a bitter place, where sorrow rules and little joys give way before the onslaught of the savage pain that waits to end all joy in misery. 
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、苛酷な」
  • bitter [bítər] : 「悲惨な、つらい」
  • sorrow [sɑ́rou] : 「悲しみ、悲哀、不幸」
  • rule [rúːl] : 「統治する、支配する」
  • give way : 「道を譲る、崩壊する」
  • onslaught [άnslɔ̀ːt] : 「猛攻、襲来」
  • savage [sǽvidʒ] : 「凶暴な、残酷な、残忍な」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、苦痛、惨めさ」
❖ "And the world ~ "「そして、世界は残酷で悲惨な場所になってしまった」。"where sorrow ~ "「そこでは、悲しみが支配し、惨めさの中であらゆる喜びを終わらせようと待ち構える残忍な痛みの攻撃の前で、わずかな喜びさえ道を譲ってしまう」。



9. Lay down your arms, and come without defense into the quiet place where Heaven's peace holds all things still at last. 
  • lay down : 「捨てる、明け渡す、投げ出す」
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • still [stíl] : 「静かな、穏やかな、平穏な」
❖ "Lay down your ~ "「武器を捨て、防御することもなく、天の王国の平和がついにすべてを穏やかに包み込んだ静かな場所へとやって来なさい」。



Lay down all thoughts of danger and of fear. Let no attack enter with you. 
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に立ち入る」
❖ "Lay down all ~ "「危険や恐れを抱かせる思いのすべてを捨てなさい」。"Let no attack ~ "「攻撃したい気持ちがあなたの心に入り込まないようにしなさい」。



Lay down the cruel sword of judgment that you hold against your throat, and put aside the withering assaults with which you seek to hide your holiness. 
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、むごい」
  • sword [sɔ́ːrd] : 「剣、刀」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、分別」
  • throat [θróut] : 「喉」
  • put aside : 「〜をやめる、〜を捨てる」
  • withering [wíðəriŋ] : 「人を見下すような」
  • assault [əsɔ́ːlt] : 「攻撃、暴行」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
❖ "Lay down the ~ "「あなたの喉元に突きつけられた判断という名の惨(むご)い剣を捨てなさい」。理性的判断によって自己批判し卑下することを止めなさい。"and put aside ~ "「あなたの神聖さを隠そうとする見下したような攻撃性も捨てなさい」。自己批判だけに止(とど)まらず、他者を評価批判し、見下すようなことは止めなさい。それは、あなたの神聖さを汚すことにしかならない。



10 Here will you understand there is no pain. Here does the joy of God belong to you. 
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
❖ "Here will you ~ "「ここでは、痛みは一切ないとあなたは理解するだろう」。こことは、もちろん、天の王国。"Here does the ~ "「ここでは、神の喜びがあなたのものである」。



This is the day when it is given you to realize the lesson that contains all of salvation's power. It is this: Pain is illusion; joy, reality. 
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る」
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • reality [riǽləti] : 「現実、実在、現実のこと」
❖ "This is the ~ "「今日は、救いのパワーのすべてを含んだレッスンをあなたが学べる日だ」。"It is this ~ "「それはこうだ:痛みは幻想である;喜び、それが実相だ」。この世の痛みは幻想に過ぎず、それに気付くことで天の王国の喜びがあなたのものとなる。それは苦と痛みから救いであり、この気付きの中に救いのパワーのすべてが含まれている。



Pain is but sleep; joy is awakening. Pain is deception; joy alone is truth. 
  • awakening [əwéikəniŋ] : 「覚醒、目覚め」
  • deception [disépʃən] : 「騙すこと、嘘、ごまかし」
❖ "Pain is but ~ "「痛みは眠りに過ぎない;喜びは目覚めだ」。前文からの続き。痛みは眠りの中の夢に過ぎない。その悪夢から目覚めたとき、天の王国の喜びがあなたのものとなる。"Pain is deception ~ "「痛みは騙しである;喜びだけが真実だ」。



11. And so again we make the only choice that ever can be made; we choose between illusions and the truth, or pain and joy, or hell and Heaven. 
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • hell [hél] : 「地獄、生き地獄」
❖ "And so again ~ "「そこで再び私達は、可能なただ一つの選択を行う」。絶対必要なただ一つの選択、最終決断を行う。"we choose between ~ "「幻想か真実か、痛みか喜びか、地獄か天の王国か、私達はその選択をする」。



Let our gratitude unto our Teacher fill our hearts, as we are free to choose our joy instead of pain, our holiness in place of sin, the peace of God instead of conflict, and the light of Heaven for the darkness of the world. 
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
  • fill [fíl] : 「いっぱいに満たす、埋める」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、葛藤、軋轢」
❖ "Let our gratitude ~ "「私達の師(であるホーリー・スピリット)に対する感謝の気持ちで胸をいっぱいにしよう」。"as we are free ~ "「なぜなら、痛みの代わりに喜びを選ぶ自由を与えられ、罪に代えて神聖さを、葛藤の代わりに神の平和を、この世の闇の代わりに天の王国の光を選ぶ自由を与えられたのだから」。ホーリー・スピリットの導きによって悪夢(幻想)から目覚めることが出来たのだから、喜びと真実の光を浴びながら、感謝の気持ちをホーリー・スピリットに捧げよう。






Archive

Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター
Powered by Blogger.