●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI. Introduction to Lesson 181 ~ 200

Introduction to Lessons 181 - 200 




1. Our next few lessons make a special point of firming up your willingness to make your weak commitment strong; your scattered goals blend into one intent. 
  • firm [fə́ːrm] : 「固める、安定させる」
  • firm up: 「しっかりしたものにする、安定させる」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気」
  • weak [wíːk] : 「弱い、無力な、弱った」
  • commitment [kəmítmənt] : 「約束、義務、傾倒、献身」
  • scatter [skǽtər] : 「まき散らす、散乱させる」
  • blend [blénd] : 「混ぜ合わさる、一緒にする」
  • intent [intént] : 「意図、目的」
❖ "Our next few ~ "「次に私達が行うレッスンのいくつかは、あなたの弱々しい関与(の度合い)を強化するために、あなたのやる気を安定化させようという特別な主眼をもってなされる」。"your scattered ~ "「あなたの散漫な目的意識を一つの意図に統一するのだ」。真実に目覚めようとしてACIMが与えるレッスンに励むことは良いとして、その熱中度はまだまだ不足だ。時々、目的意識が薄れることがある。そういう不安定要素を、次に続くレッスンで強化し、安定化させていく。



You are not asked for total dedication all the time as yet. But you are asked to practice now in order to attain the sense of peace such unified commitment will bestow, if only intermittently. 
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
  • total [tóutl] : 「完全な、全部の、すべての」
  • dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、専心」
  • all the time : 「四六時中、ひっきりなしに」
  • as yet : 「今のところ」
  • practice [prǽktis] : 「〜を実行する、実践する」
  • in order to : 「〜するために」
  • attain [attain] : 「達する、到達する、手に入れる」
  • sense [séns] : 「感覚、感触、感じ」
  • unify [júːnəfài] : 「〜を一つのまとまりにする、統一する」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える、贈る」
  • intermittently [ìntərmítntli] : 「断続的に、途切れ途切れに」
❖ "You are not ~ "「あなたは今のところ、四六時中、全面的に献身することは求められていない」。あなたには仕事もあり、家族や友人との付き合いもあるのだから、出家僧のように一日24時間全部をレッスンに充てることは求められてはいない。"But you are ~ "「しかし今あなたは、たとえ断続的であっても、まとまりをもった献身が与える平和の感覚を得るために、練習することを求められている」。まとまりをもった献身とは、簡単に言えば、首尾一貫した練習ということ。エゴの誘惑に負けずに、ぶれずにまっすぐ進むこと。たとえそれが断続的であっても、習慣化された練習によって、心に平和の感覚が生まれる。そんな、平和の感覚を得られるような首尾一貫したレッスンをあなたは求められているわけだ。



It is experiencing this that makes it sure that you will give your total willingness to following the way the course sets forth. 
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • sure [ʃúər] : 「確かな、確実な、確固とした」
  • following [fάlouiŋ] : 「次に来る、次の」
  • set forth [fɔ́ːrθ] : 「説明する、表明する」
❖ "It is experiencing ~ "「あなたが、あなたの全面的なやる気をこのコースが提供する方法に従うことに与えるはずだと確信させるのは、こうした経験である」。平和の感覚を得られる首尾一貫した練習をすることで、ACIMの教えに全面的に従おうとする決意が生まれ、自分の進む道に確信が持てるようになる。やる気満々となる。理論だけに溺れることなく、一貫した実践を通じて、安定感(あるいは平和の感覚)を経験していくのだ。



2. Our lessons now are geared specifically to widening horizons, and direct approaches to the special blocks that keep your vision narrow, and too limited to let you see the value of our goal. 
  • gear [ɡíər] : 「〜をかみ合わせる、〜を適合させる」
  • be geared to : 「〜向けの、〜向けに作られた」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、具体的に」
  • widen [wáidn] : 「〜を広くする、拡大する」
  • horizon [həráizn] : 「水平線、視野」
  • direct [dirékt] : 「〜を…へ向かわせる」
  • approach [əpróutʃ] : 「やり方、姿勢、取り組み」
  • block [blɔ́k] : 「障害物、妨害物」
  • narrow [nǽrou] : 「狭い、限られた」
  • limited [límitid] : 「限られた、制限された」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち」
❖ "Our lessons now ~ "「今や私達のレッスンは、視野を広げることに特化して向けられる」。"and direct approaches ~ "「そして、あなたの視野を狭め続け、視野があまりにも制限されているために私達の目標のもつ価値に目を向けることを阻害してきた特別な障害物の方向に、私達のレッスンはその取り組む姿勢を向かわせる」。私達の知覚は、目に見える形態の世界に限られて向けられてきた。その意味では視野は狭く、抽象の想念世界である実相を理解するには、今のままの狭い視野ではいけない。実相的な目標の価値を認識し、それに向かってレッスンを進めるために、視野を狭めてきた障害物、つまり、形態のあるもの(物、肉体)だけが実在するという思い込みを排除しなくてはいけない。そのためのレッスンが始まる。



We are attempting now to lift these blocks, however briefly. Words alone can not convey the sense of liberation which their lifting brings. 
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • lift [líft] : 「解除する、取り除く、撤廃する」
  • briefly [bríːfli] : 「簡潔に、ちょっとの間」
  • convey [kənvéi] : 「運ぶ、伝達する、伝える」
  • sense [séns] : 「感覚、感触、感じ」
  • liberation [lìbəréiʃən] : 「解放、自由化」
  • bring about : 「〜をもたらす、〜を引き起こす」
❖ "We are attempting ~ "「今私達は、たとえ短い間だとしても、これらの障害物を取り除こうと試みることになる」。"Words alone can ~ "「言葉だけでは、障害物を取り除くことがもたらす解放感を伝えることは出来ない」。言葉だけに頼らず、実際のレッスンを通して障害物を排除し、狭められた視野から解放されるのだ。知覚を修正できれば、それまで見えなかった世界が見えて来る。解放感は絶大だ。



But the experience of freedom and of peace that comes as you give up your tight control of what you see speaks for itself. 
  • experience [ikspíəriəns] : 「経験、体験」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主」
  • give up : 「あきらめる、断念する」
  • tight [táit] : 「きつい、厳しい」
  • speak for itself : 「自明である、自明の理である」
❖ "But the experience ~ "意訳する、「しかし、あなたが知覚するものを厳しくコントロールしたいと思う気持ちを放棄したときにやって来る解放感と平和の経験は、(言葉に頼らなくても)自明なことだ」。知覚されたものは実在していると思い込み、それをコントロールしようという試みは、夜見る夢の中で夢をコントロールしようという試みと似ている。そんなことは放棄するに限る。なぜなら、実在しない幻想をコントロールしようとすること自体が無意味だからだ。幻想をコントロールしようとすることを放棄したとき、そこに解放と平和が訪れ、それは言葉では表現しきれない経験となる。



Your motivation will be so intensified that words become of little consequence. You will be sure of what you want, and what is valueless. 
  • motivation [mòutəvéiʃən] : 「動機、意欲、やる気」
  • intensify [inténsəfài] : 「増大させる、増強させる」
  • consequence [kάnsəkwèns] : 「重大さ、重大性、重要性」
  • of little consequence : 「取るに足りない、重要でない」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、固く信じている」
  • valueless [vǽljuːlis] : 「無価値な、つまらない」
❖ "Your motivation ~ "「あなたの意欲は強まり、言葉は重要性でなくなる」。あなたの意志、意欲が大きな意味を持つようになり、形にとらわれた言葉はどんどん重要性を失っていく。幻想世界で活躍した観念や思想としての言葉は用済みとなるわけだ。"You will be ~ "「あなたが本当に望むもの、まったく価値のないもの、その見極めに確信がもてるようになる」。



3. And so we start our journey beyond words by concentrating first on what impedes your progress still. 
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、旅行」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • concentrate [kάnsəntrèit] : 「集中する、全力を注ぐ」
  • impede [impíːd] : 「妨げる、邪魔をする」
  • progress [prάɡres] : 「前進、進展」
  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ」
❖ "And so we ~ "「そして、だから私達は、まだあなたの前進を邪魔しているものにまず初めに集中することで言葉を越えた旅を始める」。あなたの旅の前進を邪魔しているものとは、たとえばあなたの恐れであり、エゴの誘惑であり、詰まるところ、あなたがでっち上げた幻想の数々だ。それらに意識を集中し、言葉による理屈を越えたビジョンで実体を見極めていく。



Experience of what exists beyond defensiveness remains beyond achievement while it is denied. 
  • experience [ikspíəriəns] : 「経験、体験」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている」
  • defensiveness [difénsivnəs] : 「防御、防衛、保身」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
  • achievement [ətʃíːvmənt] : 「達成、成就」
  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒む、拒絶する」
❖ "Experience of what ~ "「防御を越えて存在するものを経験することは、それが否定されているうちは、成就されずに残る」。あなたが守ろうとしているこの世の数々の幻想を越えて永遠不変に存在する実相を経験することは、それを拒絶している限りは達成されないまま残存する。しかし、いつかは経験しなくてはならない真実である。



It may be there, but you cannot accept its presence. So we now attempt to go past all defenses for a little while each day. 
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • presence [prézns] : 「存在すること、存在」
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • past [pǽst] : 「〜のそばを通り越して」
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • for a little while : 「しばらくの間」
❖ "It may be ~ "「それはそこにあるかもしれないが、あなたはその存在を受け入れることが出来ない」。真実で満たされた実相はここにある。しかし、あなたはそれをヴィジョンをもって知ろうとすることはない。エゴの誘惑に負け、恐れに負け、自分を過小評価してばかりいるからだ。"So we now ~ "「そこで私達は今、毎日少しの間、あらゆる防御を通り越して先へ進むことを試みる」。あなたが守りに入っているこの世の雑事(エゴ主導の幻想)をしばらく無視できる時間を日々の生活の中に少しずつ作っていく。幻想と戦うのではなく、見て見ぬ振りをする練習だと思えばいい。意味のないものと関わりを持たない訓練だ。



No more than this is asked, because no more than this is needed. It will be enough to guarantee the rest will come.
  • no more than : 「たった、わずか」
  • enough [inʌ́f] : 「十分な、足りる」
  • enough to do : 「〜するに足りるほど」
  • guarantee [gæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分」
❖ "No more than ~ "「たったこれだけが求められている」。それ以上のもの、苦行も戦いも我慢も求められてはいない。特別なことは何も求められてはいない。"because no more ~ "「なぜなら、これ以上のものは必要ないからだ」。"It will be ~ "「それは、残りのものがやがてやって来ると保証するに十分だろう」。この世の何かを守ろうする気持ちを無視し、実相への旅の先を見据えて少しずつ進むこと、今はそれだけで十分だ。真実のすべてはやがて向こうからやって来る。







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