●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.77.1:1~W-pI.77.8:5


Lesson 77



I am entitled to miracles.
  • entitle [entáitl] : 「〜に資格を与える、〜に権利を与える」
❖ "I am entitled ~ "「私には奇跡の資格がある」。あなたは、実相的な奇跡を受ける資格も与える資格もある。あなたは神の子であるから、奇跡を起こすことも、奇跡を与えられることも、ともに許されている。
ACIMで言うところの『奇跡』は、俗に言う超常現象を意味しない。幻想が消滅し、真実が現れることを意味する。実相的な真実の具現化、現実化、それが奇跡である。



1. You are entitled to miracles because of what you are. You will receive miracles because of what God is. And you will offer miracles because you are one with God. 
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
❖ "You are entitled ~ "意訳する、「本当のあなたは神の子なので、あなたは奇跡の資格が与えられている」。"You will receive ~ "意訳する、「神がそれを望むから、あなたは奇跡を受けるだろう」。"And you will ~ "「あなたは神と一体であるから、あなたは奇跡を与えることになろう」。奇跡は創造の拡張であり、神と神の子の本来の姿である。奇跡は神の子が神から継承した神の属性なのだ。



Again, how simple is salvation! It is merely a statement of your true Identity. It is this that we will celebrate today.
  • again [əɡéin] : 「再び、かさねて、この場合もやはり」
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、身元、独自性、アイデンティティー」
  • celebrate [séləbrèit] : 「祝う、祝賀する、記念する」
❖ "Again, how ~ "「またしても、救いとは何とシンプルなことか」。救いという奇跡は自然なことであり、難しいことではない。"It is merely ~ "「それは単に、あなたの真の姿を表明することなのだ」。あなたが、自分は神の子であると宣言し、神の子としての実相的な属性を受け入れることが出来れば、救いという奇跡はいとも簡単に起こる。



2. Your claim to miracles does not lie in your illusions about yourself. 
  • claim [kléim] : 「要求、主張、〜を要求する権利、〜の正当な資格」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "Your claim ~ "「奇跡に対するあなたの正当な資格は、あなた自身に関する幻想の中にあるのではない」。真実を現実化する奇跡を起こすことが出来るという属性を主張出来るのは、あなたが神の子であるからであって、あなたが肉体的な存在であるとする幻想から生れるのではない。幻想から奇跡は生れない。奇跡はあくまでも実相的な現象である。



It does not depend on any magical powers you have ascribed to yourself, nor on any of the rituals you have devised. 
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である、〜に頼る」
  • magical [mǽdʒikəl] : 「魔術の、魔法の、奇術の」
  • ascribe [əskráib] : 「ものとみなす、帰する、せいにする」
  • ritual [rítʃuəl] : 「儀式、典礼、決まったやり方」
  • devise [diváiz] : 「発明する、考え出す、考案する」
❖ "It does not ~ "「奇跡の資格は、あなた自身のものだと思っているいかなる魔術的なパワーに依存するのでもなければ、あなたが考え出したいかなる儀式にも依存しない」。ここの"magical power"「魔術的なパワー」とは、心ではなく肉体にまつわる信仰のことで、前のレッスンで述べられていた肉体的な健康のための薬や現代医療、お金や物による幸せの確保、等々のこと。そんなものに実相的な奇跡は依存しない。同様に、精神にまつわる"ritual"「儀式」、たとえば神による罰を主張するような宗教によって実相的な奇跡が起こることはない。"any magical powers"も"any of the rituals"も、あなたが都合よくでっち上げた幻想である。
くどくなるが、ACIMは決して現代医療や既存宗教を否定しているのではない。それらが幻想レベルに止(とど)まっていることを批判しているだけである。医療も宗教も、幻想レベルを脱して実相レベルへと進化しなくては意味がないと言っているだけだ。



It is inherent in the truth of what you are. It is implicit in what God your Father is. 
  • inherent [inhíərənt] : 「生まれつきの、生来の、先天的な、固有の」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • implicit [implísit] : 「暗黙の、潜在する、陰の」
❖ "It is inherent ~ "「奇跡の資格は、本当のあなたがもっている真実の中に内在している」。あなたが神の子であるという真実の中に、神の属性としての奇跡は内在している。"It is implicit ~ "「奇跡の資格は、あなたの父なる神の本当の姿の中に潜んでいる」。真実を現実化するパワーは創造の拡張であって、それは神の属性の一つである。奇跡は神の本質の一つなのだ。お気付きと思うが、したがって、奇跡は愛と直結するのである。



It was ensured in your creation, and guaranteed by the laws of God.
  • ensure [inʃúər] : 「〜を確かにする、確実にする、保証する」
  • creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
  • guarantee [gæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
❖ "It was ensured ~ "意訳する、「それは、あなたが神によって創造される中で確実にされ、」あなたは神によって創造されたのだから、奇跡は確実にあなたのものであり、"and guaranteed ~ "「神の法によって保証されている」。神の法に従っている限り、あなたの奇跡は保証される。あなたが自力で奇跡をなすのではない。あなたの奇跡は神の法に従って自発するのである。



3. Today we will claim the miracles which are your right, since they belong to you. 
  • claim [kléim] : 「主張する、言い張る、要求する」
  • right [ráit] : 「権利、利権」
  • since [síns] : 「〜なので、〜だから」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
❖ "Today we will ~ "「今日、私たちは、あなたの権利である奇跡を主張することになる」。"since they ~ "「なぜなら、奇跡はあなたに属しているからだ」。奇跡を起こすパワーはあなたが神から継承した神の属性であり、あなたのものである。その事実を再確認し、宣言するのである。



You have been promised full release from the world you made. You have been assured that the Kingdom of God is within you, and can never be lost. 
  • promise [prάmis] : 「〜を約束する」
  • full [fúl] : 「いっぱいの、満ちた、最大限の、充実した、活動的な」
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
  • assure [əʃúər] : 「 保証する、断言する、請け合う、約束する」
  • kingdom [kíŋdəm] : 「王国、王領」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
❖ "You have been ~ "「あなたは、あなたがでっち上げた世界から完全に解放されることを約束されている」。"You have been ~ "「あなたは、神の王国があなたの心の内にあり、決して失うことの出来ないものだと保証されている」。完了形が使われているので、ずっとそうだったという意味合い。あなたは忘れているだけだ。



We ask no more than what belongs to us in truth. Today, however, we will also make sure that we will not content ourselves with less.
  • no more than : 「たった、わずか」
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • make sure that : 「〜であることを確認する」
  • content [kάntent] : 「〜を満足させる」
  • content oneself with : 「〜に満足する、〜で我慢する」
  • less [lés] : 「より少ない、より少数の、より小さい」
❖ "We ask no more ~ "「私たちは、私たちに本当に属しているものを要求しているだけのことである」。自分のものを自分のものだと主張しているだけのこと。"Today, however ~ "「しかし、今日、私たちはthat以下を確信することにもなる」。"that we will not ~ "「私たちはそれ以下のことに満足したりしない」ということを確信することになる。"less"「それ以下のこと」とは、ここでは、自分のものを自分のものだと主張する代わりに、それを手放してしまうこと。それを手放して、まったく別のものを求めるようではいけない。奇跡以外のものを求めることに満足してはいけないのだ。幻想は実相の代わりにはなれない。



4. Begin the longer practice periods by telling yourself quite confidently that you are entitled to miracles. 
  • confidently [kάnfədəntli] : 「自信を持って、自信満々で」
❖ "Begin the longer ~ "「しっかり自信をもって、あなたには奇跡の資格があるのだとあなた自身に言い聞かせることから、長めの練習を始めなさい」。



Closing your eyes, remind yourself that you are asking only for what is rightfully yours. 
  • remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
  • remind oneself that : 「〔that以下〕を自分に言い聞かせる」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
  • rightfully [ráitfəli] : 「正当に、合法的に、当然」
❖ "Closing your ~ "「目を閉じ、正しくあなたのものだと言えるものだけを求めているのだと自分に言い聞かせなさい」。



Remind yourself also that miracles are never taken from one and given to another, and that in asking for your rights, you are upholding the rights of everyone. 
  • right [ráit] : 「権利、利権」
  • uphold [ʌ̀phóuld] : 「支持する、支える、上げる、守る、維持する」
❖ "Remind yourself ~ "「また、奇跡は、誰から奪って誰かに与えるなどということは決してないし、あなたの当然の権利を求める中で、みんなの権利を支持しているのだと自分に言い聞かせなさい」。奇跡はお金や物品のやり取りではない。得るために奪うことはない。真実は拡張増大するだけであって、与えることで得るのである。また、奇跡に対するあなたの当然の権利は、あなた一人のものではなく、神の子全体のものである。あなたが奇跡に対する自分の権利を主張することは、神の子全体の権利を主張することに繋がる。あなたと他者は自他一如であり、神の子は実相的に単一の存在だから、これは当然なのだ。



Miracles do not obey the laws of this world. They merely follow from the laws of God.
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、〜の言うことに従う」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う、追随する」
  • follow from : 「〜に続いて起こる、〜から得られる」
❖ "Miracles do not ~ "「奇跡は、この世界の法則に従わない」。奇跡はエゴの思考システムに準ずることはない。"They merely ~ "「奇跡はただ単に、神の法から生じるものである」。奇跡は、この世界の物理法則をも凌駕する。理性的な理解や科学的な説明をはねのける。神の法は物質の法則ではなく、実相的な想念の法則だからだ。たとえば、命が永遠であるという想念が実相的に正しければ、命は正しく永遠であり、幻想の肉体が朽ちても命は存続する。命の永遠性は科学の説明をはねのける。



5. After this brief introductory phase, wait quietly for the assurance that your request is granted. 
  • brief [bríːf] : 「短時間の、短い、短命な、手短な、簡潔な」
  • introductory [ìntrədʌ́ktəri] : 「紹介の、初歩の、入門の、最初の」
  • phase [féiz] : 「局面、段階、面、相 」
  • wait for : 「〜を待つ」
  • quietly [kwáiətli] : 「静かに、黙って、平穏に」
  • assurance [əʃúərəns] : 「断言すること、確実さ、自信、確信」
  • request [rikwést] : 「頼むこと、依頼、要求」
  • grant [ɡrǽnt] : 「許可する、承諾する、聞き入れる」
❖ "After this brief ~ "「この短い導入部分の後に、あなたの要求が聞き入れられるのだと確信出来るまで静かに待ちなさい」。



You have asked for the salvation of the world, and for your own. You have requested that you be given the means by which this is accomplished. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • request [rikwést] : 「〜を依頼する、〜するよう頼む」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、遂行する、果たす、成就する」
❖ "You have asked ~ "「あなたは世界の救いを求めたのであり、あなた自身の救いを願ったのだ」。"You have requested ~ "「あなたは、救いを達成するための手段を与えられるようにと頼んだのである」。もちろん、救いを達成するための手段とは奇跡のことである。真実の現実化である。幻想から実相へと目覚める奇跡、それが救いである。



You cannot fail to be assured in this. You are but asking that the Will of God be done.
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • assure [əʃúər] : 「 保証する、断言する、請け合う、約束する」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
❖ "You cannot fail ~ "「救いが保証され損なうことはない」。"You are but ~ "「あなたは、神の意思がなされることを求めただけなのだ」。救いは神の意思である。神の意思、神の計画が失敗に終わることはない。



6. In doing this, you do not really ask for anything. You state a fact that cannot be denied. 
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
  • state [stéit] : 「述べる、はっきり言う、提示する」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相、現実、実際」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
❖ "In doing this ~ "「こうしながらも、実は、あなたは何かを要求しているわけではない」。あなたにないものを求めているのではない。"You state a fact ~ "「あなたは、否定されようのない事実を述べているのだ」。神から継承した神の属性の一つ、救いという奇跡のパワーを思い出そうとしているだけであって、決して、神に対してない物ねだりをしているわけではない。否定しようのない事実を述べているだけなのだ。



The Holy Spirit cannot but assure you that your request is granted. The fact that you accepted must be so. 
  • assure [əʃúər] : 「 保証する、断言する、請け合う、約束する」
  • request [rikwést] : 「頼むこと、依頼、要求」
  • grant [ɡrǽnt] : 「許可する、承諾する、聞き入れる」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "The Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットは、あなたの要求が受け入れられることをただ請け合うのみである」。"The fact that ~ "「あなたが受け入れた事実は、その通りに違いない」。奇跡とは、ないものが出現することではない。永遠に存在する真実(事実)が、単にあなたの目の前に現実化するだけなのだ。あなたが真実を受け入れ、真実の具現化を願えば、ホーリー・スピリットはそれを受け入れて、あなたを真実の現実化へと、つまり奇跡へと導いてくれるのみである。



There is no room for doubt and uncertainty today. We are asking a real question at last. 
  • be no room for : 「〜の余地はない」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
  • uncertainty [ʌnsə́ːrtnti] : 「確信のないこと、疑念、不確実なこと」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い、質疑、課題、問題」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと、ようやく」
❖ "There is no room ~ "「今日は、疑いや確信のなさなどの余地はない」。"We are asking ~ "「私たちはついに、実相的な質問をすることになる」。ここは、実相的な疑問を呈するという意味合いではなく、実相的な要求をする、という意味合い。真実をホーリー・スピリットに求め、奇跡という事実を知ることになる。



The answer is a simple statement of a simple fact. You will receive the assurance that you seek.
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • assurance [əʃúərəns] : 「断言すること、確実さ、自信、確信」
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
❖ "The answer is ~ "「答えは、シンプルな事実のシンプルな宣言である」。何のことはない、この世は夢であって、幻想から目覚めれば、そこに真実が見えてくる、という事実である。あなたは神の子として、その奇跡を起こすことの出来る正当なパワーをもっている、という事実である。



7. Our shorter practice periods will be frequent, and will also be devoted to a reminder of a simple fact. 
  • frequent [fríːkwənt] : 「たびたび起こる、よくある、常習的な」
  • devote [divóut] : 「充てる、向ける、ささげる、専念させる」
  • reminder [rimáindər] : 「思い出させるもの」
❖ "Our shorter practice ~ "「私たちの短めの練習は頻繁に行うことになるし、それはまた、シンプルな事実を思い出すことに向けられる」。シンプルな事実とは、あなたは神の子として奇跡を現実化することの出来る属性をもっているということ。



Tell yourself  today:

        I am entitled to miracles.
  • often [ɔ́fən] : 「しばしば、たびたび、ちょくちょく」
❖ "Tell yourself ~ "「今日は、あなた自身に向かって次のように言いなさい」。"I am entitled ~ "「私には奇跡の資格がある」。



Ask for them whenever a situation arises in which they are called for. You will recognize these situations. 
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも、〜したときはすぐ」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
❖ "Ask for them ~ "「奇跡を必要とする状況が起きたなら、いつでも奇跡を求めなさい」。"You will recognize ~ "「あなたは、このような状況を認識するだろう」。奇跡が起きて欲しいと思うような状況を認識するだろうから、その時は迷わず奇跡を求めればいい。困難な状況を脱するために小賢しい細工を工夫しようとしなくていいのだ。



And since you are not relying on yourself to find the miracle, you are fully entitled to receive it whenever you ask.
  • since [síns] : 「〜なので、〜だから」
  • rely [rilái] : 「頼る、当てにする」
  • rely on : 「〜を頼りにする、〜を信頼する」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • fully [fúlli] : 「十分に、完全に、全く、すっかり、全体に」
  • be entitled to : 「〜する資格がある、〜を得る資格がある」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
❖ "And since you ~ "「あなたは、奇跡を見出すためにあなた自身を頼りにしているわけではないから、あなたが(奇跡を)求めるときはいつでも、奇跡を受け取る資格を十分に有している」。奇跡を起こすための特殊な能力が必要なわけではないから、奇跡を求めさえすれば、必ず奇跡は現実化する。
この発想は、ACIMの絶対他力性に関連する。困難な状況に面したとき、あなたは自力でその状況を打破しようとするのではなく、奇跡を求めてホーリー・スピリットにすべてを任せてしまえばいい。真実は必ず真実として現実化し、正しいものは正しい位置に必ず納まるものなのだ。



8. Remember, too, not to be satisfied with less than the perfect answer. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • satisfy [sǽtisfài] : 「〜を満足させる、満たす、かなえる」
  • less than : 「〜未満の、〜に満たない」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
❖ "Remember, too ~ "「また、完璧な答えに満たないものに満足してはいけないと覚えておきなさい」。完璧な答えに満たないものとは、幻想的なごまかしのこと。たとえば、自分が非力な存在だと感じるから、他者を暴力によって支配しようなどと考えてはいけない。心の空虚さを酒や薬物や快楽でごまかしてはいけない。完璧な答え、すなわち奇跡という真実だけがあなたの心を満たすことが出来るのである。



Be quick to tell yourself, should you be tempted:

        I will not trade miracles for grievances. 
        I want only what belongs to me.
        God has established miracles as my right.
  • quick [kwík] : 「迅速な、速い、即座の、素早い」
  • should [ʃəd] : 「万一〜ならば」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、制定する、成立させる」
  • right [ráit] : 「権利、利権」
❖ "Be quick to ~ "「万が一、あなたが誘惑されたら、すぐにも次のように自分自身に向かって言いなさい」。完璧な答えに満たないものに誘惑されたら、次のように言う。"I will not trade ~ "「私は、奇跡を不平不満と交換することはしない」。真実を幻想でごまかしたりしない。"I want only ~ "「私は、私に属するものだけを求める」。奇跡という真実は神から継承したあなたの属性であって、あなたのものである。"God has established ~ "「神は、奇跡を私の権利として確立してくれたのだ」。奇跡は神からの贈り物である。あなたは奇跡を神と分かち合っているのだ。その権利を、神はあなたに与えたのである。
 
 
 











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