●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-Intro.4:1 ~ W-Intro.6:6


4. The purpose of the workbook is to train your mind in a systematic way to a different perception of everyone and everything in the world. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • train [tréin] : 「教え込む、教育する、訓練する」
  • systematic [sìstəmǽtik] : 「体系立てられた、手順通りの」
  • in a systematic way : 「系統立てた方法で、系統的に、秩序立った」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "The purpose of ~ "「このワークブックの目的は、この世界のあらゆる人達、あらゆるものを(今までとは)違って知覚するための系統的な方法を用いて、あなたの心を訓練することである」。今までのあなたは、物質で構成された世界が目の前に現実として存在し、また、それを知覚する自分も現実として存在していると思ってきた。これは錯覚であって、二元論世界の必然である。その知覚の誤りを、系統的に修正していくことが、このワークブックの目的である。二元論的知覚から、一元論的知覚へ、知覚それ自体を効率良く整然と変えていくのである。



The exercises are planned to help you generalize the lessons, so that you will understand that each of them is equally applicable to everyone and everything you see.
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • generalize [dʒénərəlàiz] : 「〜を一般化する、総合する、一般的に扱う」
  • so that : 「〜できるように、その結果」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • each [íːtʃ] of : 「〜のそれぞれ、〜の各自」
  • equally [íːkwəli] : 「均等に、等しく、同じように、同様に」
  • applicable [əplíkəbl] : 「適用できる、適切な、応用できる、当てはまる」
❖ "The exercises are ~ "「エクササイズは、あなたがレッスンを一般化出来るように計画されている」。ワークブックで学ぶことは、あなた個人に限られたプライベートな範疇(はんちゅう)を越える。あなたは、学びを個人的なものから多数の同胞達に伝達、拡張出来るように、レッスンを一般化していくことになる。一般化とは、ここでは、実相化、真実化、という意味合い。なぜなら、あなたと他者は鏡像関係であって、実相的には自他一如(じたいちにょ)であるからだ。つまり、あなた一人だけという個人は存在しないのである。"so that you will ~ "「その結果あなたは、一般化されたレッスンの一つ一つが、あなたが目にするあらゆる人々、あらゆる物事に等しく適用出来ることを理解するだろう」。あなたがエクササイズを通して学ぶレッスンは、あなたの知覚するあらゆる人々、物事に影響を与える。あなたは個人として学ぶのではなく、世界と共に学んで、知覚の幻想性を修正してくのである。あなたが獲得するレッスンは、同胞も獲得し、世界もそれを得るのである。一般化、実相化された真実は、必然的に拡張し伝播していくものなのだ。なぜなら、あなたも同胞も世界も分離して存在してはおらず、究極的には、たった一つの存在であるからだ。



5. Transfer of training in true perception does not proceed as does transfer of the training of the world. 
  • transfer [trænsfə́ːr] : 「移動、異動、転勤」
  • proceed [prəsíːd] : 「はかどる、進展する、続行する、継続する」
❖ "Transfer of training ~ "「本当の知覚を得る訓練を他者に伝達することは、この世界の訓練の伝達のようには進行しない」。この世界では、誰かが成し遂げたものを、知識として他者に教え、学ばせ、いわば直線的に伝達していくのだが、実相世界の学びにおける知覚修正の訓練は、そのようなリニアな伝達の仕方をしない。いわば、一気に共鳴し合い、学びを共有するのである。分かち合うのだ。



If true perception has been achieved in connection with any person, situation or event, total transfer to everyone and everything is certain. 
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • achieve [ətʃíːv] : 「獲得する、得る、達成する、成就する」
  • in connection [kənékʃən] with : 「〜に関連して」
  • person [pə́ːrsn] : 「人、人間、人物」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、情勢、事態、状態、立場」
  • event [ivént] : 「出来事、事件、事象、成り行き」
  • total [tóutl] : 「全部の、すべての、全体の、全面的な、完全な」
  • certain [sə́ːrtn] : 「必ず起きる、避けられない、明白な、疑う余地がない」
❖ "If true perception has ~ "「もし本当の知覚が、誰かや何かの状況、出来事に関連して、獲得されたなら、」"total transfer to everyone ~ "「あらゆる人々にそれが伝達されることが、必ず起きるのである」。あなたが誰かを正しく知覚したり、状況や出来事を正しく知覚出来るようになれば、その正しい知覚のし方は、あらゆる人々に伝播し、共鳴し、分かち合われることになる。



On the other hand, one exception held apart from true perception makes its accomplishments anywhere impossible.
  • on the other hand : 「他方では」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • held [héld] : 「holdの過去形」
  • hold [hóuld] : 「〜の状態にしておく、維持する、保持する」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • accomplishment [əkάmpliʃmənt] : 「成就、偉業、成果、達成、完成」
  • anywhere [énihwὲər] : 「どこでも、どこかに、どこへでも」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
❖ "On the other hand ~ "「また一方で、本当の知覚からかけ離れたエクササイズが一つでもあれば、それは、どんな場所においても、本当の知覚の獲得を不可能にする」。実相的な真実からかけ離れた、自分勝手な思い込みによるエクササイズを実行してみても、正しい知覚を獲得出来ないばかりか、同胞との分かち合いも不可能になる。無意味なものは、無意味な結果しか生み出さないのだ。幻想が実相を生み出す道理はない。



6. The only general rules to be observed throughout, then, are: First, that the exercises be practiced with great specificity, as will be indicated. 
  • general [dʒénərəl] rule : 「一般規則、通則、総則、原則」
  • observe [əbzə́ːrv] : 「守る、順守する」
  • throughout [θruːáut] : 「初めから終わりまで、完全に」
  • practice [prǽktis] : 「〜を練習する、〜を実行する、実践する」
  • specificity [spèsəfísəti] : 「特異性、明細」
  • indicate [índikèit] : 「示す、意味する、述べる、示唆する」
❖ "The only general rules ~ "「したがって、全体を通じて守らねばならない一般規則は、次のようになる」。"First, that the exercises ~ "「第一に、エクササイズは、指示される通りに、極めて細かく実行されなくてはならない」。自分勝手な思い込みによるエクササイズは、絶対避けなくてはならない。指示された通りに、事細かに実行しなくてはならない。



This will help you to generalize the ideas involved to every situation in which you find yourself, and to everyone and everything in it. 
  • involved [invάlvd] : 「かかわり合いになって、関係している、関連する」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、見つける」
❖ "This will help you ~ "「こうすることが助けとなって、あなたは、あなたが自分自身を見出すあらゆる状況に関連した思考を一般化出来るし、そんな状況にあるあらゆる人々、あらゆる物事に関連した思考を一般化出来るのだ」。難しい言い回しをしているが、要するに、あなたを含め、みんなが関係するあらゆる状況において、正しい知覚が可能となり、その正しい知覚に基づいて正しい発想(ideas)が出来るようになる、ということ。"generalize"「〜を一般化する」とあるが、得られた正しい発想は、その場凌ぎの場当たり的なものではなく、実相的真実であって、永遠不変に正しい考えになる、という意味合い。したがって、一般化とは実相化と考えていい。



Second, be sure that you do not decide for yourself that there are some people, situations or things to which the ideas are inapplicable. 
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • for oneself : 「自力で、自分のために」
  • inapplicable [inǽplikəbl] : 「当てはまらない、適用できない、不適当な」
❖ "Second, be sure that ~ "「第二に、that以下を確信しなさい」。"that you do not ~ "「あなたは、独断で、一般化された思考が適応出来ない人々や状況や物事があるなどと決めつけてはいけない」と確信しなさい。一般化された思考とは、実相的な真実の思考である。真実が適応されない人間も、状況も物事もない。真実は、あまねく浸透していくものであって、真実を無縁とする存在などない。一般化された真実の思考は、誰にも適用可能なのだ。むしろ、一番必要とされるものなのだ。だから、あなたが得た真実は、分かち合われるべきなのだ。



This will interfere with transfer of training. The very nature of true perception is that it has no limits. It is the opposite of the way you see now.
  • interfere [ìntərfíər] with : 「〜を妨げる、〜を邪魔する」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性、気質、気性、性分」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界、限界」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
❖ "This will interfere ~ "「一般化された思考が適応出来ない人々や状況や物事があるなどという決めつけは、訓練を他者に伝達することを阻害するだけだ」。"The very nature of ~ " 「本当の知覚がもつ本質そのものとは、まったく制限がないということである」。実相世界には制限という概念はない。知覚が実相的に真実なら、それは、誰には適応出来、誰には適応出来ない、などという制限は存在しない。真実はあまねく分かち合われ、共鳴し合うものなのである。"It is the opposite of ~ "「本当の知覚がもつ本質は、今あなたが目にする知覚のし方とは正反対である」。この世界では、あなたが知覚したものと他者が知覚したものは異なり、それぞれに持ち主が特定されて共有されることはない。しかし、実相世界では、本当の知覚は共有され、分かち合われ、共鳴し、拡張増大していくのである。そこには制限も境界もない。
 
 
 



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❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
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