Lesson 341
I can attack but my own sinlessness,
And it is only that which keeps me safe.
- attack [ətǽk] : 「~を攻撃する」
- sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
❖ "I can attack ~ "「私は自分の無辜(むこ)性を攻撃できるが、同時に、私を安全に保ってくれるものもまた無辜性だけだ」。神を裏切り神から分離した自分の罪深さを嘆いて自分の無辜性を攻撃することも出来るが、その罪が幻想に過ぎないのだと知って罪を消し去り、神の愛に守られていると実感できるのもまた、自分の無辜性である。
1. Father, Your Son is holy. I am he on whom You smile in love and tenderness so dear and deep and still the universe smiles back on You, and shares Your Holiness.
- tenderness [téndərnis] : 「優しさ」
- dear [díər] : 「親愛な、いとしい、かわいい」
- deep [díːp] : 「深い」
- universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、全世界」
- share in : 「~を分かち合う、~を共有する」
- holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
❖ "Father, Your ~ "「父なる神よ、あなたの子は神聖です」。神が創造した神の子である自分は、神同様に無辜であり神聖です。"I am he on ~ "「私こそ、愛と優しさの中であなたが微笑みかけてくれる者です」。"so dear and ~ "「その愛と優しさはとても愛(いと)おしく深いので、今なお、全世界はあなたに微笑みを返しており、あなたの神聖さを分かち合っています」。神の住まう実相世界では、存在はすべて無辜であり神聖です。愛と優しさに溢れ、微笑み合いながら喜びを分かち合っています。
How pure, how safe, how holy, then, are we, abiding in Your Smile, with all Your Love bestowed upon us, living one with You, in brotherhood and Fatherhood complete; in sinlessness so perfect that the Lord of Sinlessness conceives us as His Son, a universe of Thought completing Him.
- pure [pjúər] : 「純粋な、清潔な、清らかな」
- abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
- bestow [bistóu] : 「~を授ける、与える」
- brotherhood [brʌ́ðərhud] : 「兄弟の間柄」
- fatherhood [fάːðərhud] : 「父であること、父権」
- complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
- Lord [lɔ́ːrd] : 「権力者、神」
- conceive [kənsíːv] of :「~を心に描く」
- thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
❖ How pure, ~ "「私達はなんと純粋で、安全で、神聖なのでしょう」。"abiding in Your ~ "「あなたの微笑みの中にとどまりながら、私達に授けてくれたあなたの愛のすべてを携えて、あなたと一体になって生きています」。"in brotherhood ~ "「神の子同士という関係性も、あなたが父であるという関係性も完成しています」。神が神の子を創造した瞬間のままに、すべての完全性が今も保たれています。"in sinlessness ~ "「また、無辜性はあまりにも完璧なので、無辜なる者の王は私達を神の子なのだと心に抱き、」"a universe of ~ "「そんな思いからなる全世界は神の子を完全な者とするのです」。神は愛の延長上に神の子を創造し、神の属性のすべてを神の子に授けました。神の子は完全に無辜であり、神同様に神聖であり、神の思考という全世界の中で神の子は完全完璧な存在となるのです。
2. Let us not, then, attack our sinlessness, for it contains the Word of God to us. And in its kind reflection we are saved.
- contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
- reflection [riflékʃən] : 「反射、影、反映、反響」
❖ "Let us not ~ "「そこで、私達の無辜性を攻撃するようなことはすまい」。"for it contains ~ "「なぜなら、無辜性は私達に向けられた神の言葉を含んでいるからだ」。神は神の子を無辜なる存在として創造した。それは神の願いであり神の言葉として受け止めておくべきだ。"And in its ~ "「そして、その優しい反映の中で、私達は救われる」。神の子は完全に無辜で、完全に神聖なのだという神の思いが言葉に反映し、世界に響き、分かち合われ、神の子である私達は罪という幻想から救われる。
Lesson 342
I let forgiveness rest upon all things,
For thus forgiveness will be given me.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
- rest [rést] : 「ある、休む、置かれている」
- thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って」
❖ "I let forgiveness ~ "「私はあらゆるものに赦しを与えよう」。"For thus ~ "「なぜなら、こうすることで、赦しが私に与えられるからだ」。実相的真実は分かち合われるのであって、与えることと得ることは同じだ。他者の幻想を赦せば、自分の幻想も赦される。
1. I thank You, Father, for Your plan to save me from the hell I made. It is not real.
- save [séiv] : 「救う、助ける」
- hell [hél] : 「地獄、生き地獄」
❖ "I thank You, ~ "「父なる神よ、私がでっち上げた地獄から私を救い出すというあなたのプランに感謝します」。"It is not ~ "「地獄など実在しません」。地獄など実相的に存在しません。地獄は悪質な幻想に過ぎません。
And You have given me the means to prove its unreality to me.
- means [míːnz] : 「手段、方法」
- prove [prúːv] : 「証明する、~が…であることを示す」
- unreality [ʌnriǽləti] : 「非現実性、実在しないもの」
❖ "And You have ~ "「そしてあなたは、地獄の非現実性を私に証明してみせる手段を与えてくれました」。地獄などの幻想を赦して手放せば、その現実性は消滅します。非現実性を証明する手段は赦しなのです。
The key is in my hand, and I have reached the door beyond which lies the end of dreams.
- reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く」
- beyond [bijάnd] : 「~の向こうに、~を越えて」
- lie [lái] : 「ある、存在する」
❖ "The key is ~ "「鍵は私の手の中にあります」。"and I have ~ "「そして、私はドアに到達し、その向こうに夢の終わりがあります」。ドアの向こうに幻想の終焉が見えています。
I stand before the gate of Heaven, wondering if I should enter in and be at home. Let me not wait again today.
- wonder [wʌ́ndər] : 「~かどうかと思う」
- enter [énter] : 「~に入る、~に立ち入る」
- at home : 「くつろいで、気楽に」
- wait [wéit] : 「待つ」
❖ "I stand before ~ "「私は天の王国の扉の前に立っています」。"wondering if ~ "「そして、その中に入ってくつろぐべきか迷っています」。まだ躊躇している自分がいます。"Let me not ~ "「今日こそ、再び待つようなことがありませんように」。今日こそ、躊躇せずに天の王国の扉をくぐろうと思います。
Let me forgive all things, and let creation be as You would have it be and as it is.
- forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
- creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
❖ "Let me forgive ~ "「あらゆるものを赦そう」。"and let creation ~ "「創造されたものが、あなたがそうあって欲しいと思うように、そして、あるがままにしよう」。神が創造したものたちが、真実のまま、神聖のまま、そして今ある本当の姿のままでいられるように願おう。
Let me remember that I am Your Son, and opening the door at last, forget illusions in the blazing light of truth, as memory of You returns to me.
- remember [rimémbər] : 「~を思い出す」
- at last : 「最後に、ついに」
- forget [fərɡét] : 「~を忘れる」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- blazing [bléiziŋ] : 「赤々と燃え上がるような」
- return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
❖ "Let me remember ~ "「私があなたの子であることを思い出そう」。私はあなたが創造した神の子であることを思い出します。"and opening ~ "「ついにドアを開けました」。"forget illusions ~ "「あなたの思い出が私によみがえるにつれ、真実の燃えるような光の中で、幻想を忘れ去ってしまおう」。
2. Brother, forgive me now. I come to you to take you home with me. And as we go, the world goes with us on our way to God.
- on one's way : 「〜に行く途中で」
❖ "Brother, forgive ~ "「同胞よ、今私を赦してください」。あなたが私に抱いている幻想を赦して手放してほしい。"I come to ~ "「私とともにあなたを故郷に連れて行くために、私はやって来たのです」。"And as we ~ "「私達が歩を進めるにしたがい、世界も神への道を私達と一緒に歩むのです」。
Lesson 343
I am not asked to make a sacrifice
To find the mercy and the peace of God.
- sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、犠牲にすること」
- mercy [mə́ːrsi] : 「慈悲、情け」
❖ "I am not ~ "「神の平和と慈悲を見つけるために犠牲を強いられることはない」。神は犠牲も試練も与えることはない。犠牲や試練は実相的な真実ではない。
1. The end of suffering can not be loss. The gift of everything can be but gain. You only give. You never take away.
- suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛、悩み」
- loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失、紛失」
- gain [géin] : 「利益、得ること」
- take away : 「奪い去る、持ち去る」
❖ "The end of ~ "「苦しみが終わることで何かを喪失することはありません」。何かを犠牲にして苦しみを終わらせるようなことはありません。"The gift of ~ "「あらゆるものの贈り物はただ与えられるだけです」。神からの贈り物は何かを犠牲にして得られるようなものではなく、まったく無償で与えられるだけです。"You only ~ "「あなたは与えるだけ」。"You never ~ "「あなたは決して奪いません」。神は与えるだけで、奪うことはしません。
And You created me to be like You, so sacrifice becomes impossible for me as well as You. I, too, must give.
- create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
- sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、犠牲にすること」
- impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
❖ "And You ~ "「あなたは、あなたそっくりに私を創造してくれました」。"so sacrifice ~ "「だから、あなたと同様、私にも犠牲は不可能になるのです」。"I, too, ~ "「私もあなた同様に与えなければなりません」。実相世界では与えることと得ることは同じです。
And so all things are given unto me forever and forever. As I was created I remain.
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
- remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
❖ "And so all ~ "「だから、あらゆるものは永遠に、永遠に私に与えられます」。"As I was ~ "「私は創造されたままでいます」。
Your Son can make no sacrifice, for he must be complete, having the function of completing You.
- complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、役割」
- complete [kəmplíːt] : 「~を完了する、完成する」
❖ "Your Son ~ "「あなたの子は決して犠牲にすることはありません」。"for he must ~ "「なぜなら、神の子は完全であるに違いないからです」。完全だから、何かを犠牲にして得たいものなどありません。"having the ~ "「神の子はあなたを完成させる役目があるだけですから」。神とホーリー・スピリットと神の子が三位一体となって「神あり(God is)」という一点に収斂(しゅうれん)するという究極的な役割を神の子は負っています。
I am complete because I am Your Son. I cannot lose, for I can only give, and everything is mine eternally.
- lose [lúːz] : 「~を失う、喪失する、なくす」
- mine [máin] : 「私のもの」
- eternally [itə́ːrnli] : 「永久に、永遠に」
❖ "I am complete ~ "「私はあなたの子であるので、私は完全です」。"I cannot ~ "「私は失うことはありません」。"for I can ~ "「なぜなら、私は与えるだけであって、すべては永遠に私のものだからです」。私は神によって創造され、神の属性のすべてを継承したので、永遠にすべてを持っています。それを与え続け、与えることで真実を得るのです。分かち合うのです。
2. The mercy and the peace of God are free. Salvation has no cost.
- mercy [mə́ːrsi] : 「慈悲、情け」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救済、救い」
❖ "The mercy ~ "「神の慈悲も平和も無料だ」。"Salvation ~ "「救いにお金はかからない」。救いにお金を要求する世俗の宗教はことごとくいかさまだ。神の慈悲や平和から最も遠いところにあるペテンである。
It is a gift that must be freely given and received. And it is this that we would learn today.
- freely [fríːli] : 「自由に、束縛を受けずに」
- receive [risíːv] : 「受け取る」
- learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る」
❖ "It is a gift ~ "「救いは、惜しみなく与えたり得たりしなくてはならない贈り物だ」。"And it is ~ "「これこそ、今日私達が学ぼうとすることである」。
Lesson 344
Today I learn the law of love; that what
I give my brother is my gift to me.
- learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る、分かる」
❖ "Today I ~ "「今日、私は愛の法則を学ぶ」。"that what ~ "「つまり、私が同胞に与えるものは、私への贈り物だ、ということだ」。実相的に、与えることと得ることは同じだ。真実の分かち合いである。
1. This is Your law, my Father, not my own. I have not understood what giving means, and thought to save what I desired for myself alone.
- law [lɔ́ː] : 「法、法律」
- understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understandの過去・過去分詞形」
- mean [míːn] : 「~を意味する」
- thought [θɔ́ːt] : 「thinkの過去・過去分詞形」
- save [séiv] : 「確保しておく、取っておく」
- desire [dizáiər] : 「~が欲しいと強く思う」
- alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
❖ "This is ~ "「我が父なる神よ、これは私自身の法ではなくあなたの法です」。私自身がでっち上げたこの世の法ではなく、あなたが神の子に与えてくれた実相的な法です。"I have not ~ "「私は与えるということの意味を理解していませんでしたし、私自身のためだけに欲しいものを確保しておこうと思っていました。」私は奪われる前に奪おうとさえ思っていました。エゴは、殺される前に殺せと私に教えたのです。
And as I looked upon the treasure that I thought I had, I found an empty place where nothing ever was or is or will be.
- look upon : 「~を見る」
- treasure [tréʒər] : 「宝、富、宝物」
- empty [émpti] : 「空の、空っぽの」
- place [pléis] : 「場所、個所」
❖ "And as I ~ "「私が持っていると思っていた宝物を見たとき、そこには何もなかったし今からも何もない空っぽな場所だと分かりました」。自分が追い求めていたこの世の宝物は幻想に過ぎず、本当は何の実体もない空っぽなものだと知りました。昔も今も未来も、幻想は幻想に過ぎません。絵に描いた餅は絵に過ぎません。
Who can share a dream? And what can an illusion offer me?
- share in : 「~を分かち合う、~を共有する」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
❖ "Who can ~ "「誰が夢を分かち合えるでしょうか」。実体のない幻想を分かち合うことなど出来ません。"And what ~ "「また、幻想が私に何を差し出すことが出来るでしょう」。
Yet he whom I forgive will give me gifts beyond the worth of anything on earth.
- forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
- beyond [bijάnd] : 「~の向こうに、~を越えて」
- worth [wə́ːrθ] : 「価値」
❖ "Yet he whom ~ "「でも、私が赦す相手は、この地上にあるどんな価値をも越えた贈り物を私に与えてくれます」。同胞の幻想を赦すことで自分の幻想も赦され、共に幻想を消滅させれば、神から継承した実体のある実相的な宝物が現実のものとなるのです。
Let my forgiven brothers fill my store with Heaven's treasures, which alone are real.
- forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
- fill [fíl] : 「いっぱいに満たす」
- real [ríəl] : 「実在する、現実の、本物の」
❖ "Let my forgiven ~ "「赦された同胞に、天の宝物で私の店をいっぱいにしもらいましょう」。"which alone ~ "「それだけが実在します」。それだけが実在するリアリティーなのです。
Thus is the law of love fulfilled. And thus Your Son arises and returns to You.
- fulfill [fulfíl] : 「~を実行する、~を果たす」
- arise [əráiz] : 「起こる、生じる、よみがえる」
- return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
❖ "Thus is the ~ "「こうして、愛の法則が実行されます」。赦しを分かち合うことで共に実相に目覚めることこそ愛のなせる技なのです。"And thus ~ "「こうして、あなたの子は立ち上がり、あなたへと戻ります」。神の子は実相に目覚めて立ち上がり、神への回帰の道を歩み出します。
2. How near we are to one another, as we go to God. How near is He to us.
- near [níər] : 「近い、接近した」
- one another : 「お互い」
❖ "How near ~ "「私達が神に向かうとき、互いになんと近いことか」。"How near ~ "「神もまた、私達になんと近いことか」。実相的に神の子は分裂しておらず、神とも分離していないことが次第に感じられてくる。
How close the ending of the dream of sin, and the redemption of the Son of God.
- close [klóus] : 「近い、接近した」
- sin [sín] : 「罪、罪悪」
- redemption [ridémpʃən] : 「罪の贖い、贖罪」
❖ "How close ~ "「罪という夢の終わりと、神の子の贖罪がなんと近づいていることか」。罪は幻想であり、幻想を赦すことで幻想の罪は消滅する。こうして実相的な贖罪は果たされる。完全に無辜であり神聖な神の子に戻ることになる。