Lesson 107
Truth will correct all errors in my mind.
- correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す」
- error [érər] : 「誤り、間違い」
❖ "Truth will ~ "「真実は、私の心の中のすべての誤りを正してくれる」。心は、空(くう)なるキャンバスに絵を描き、それを知覚して実在する現実だと認識する。夢を現実だと、幻想を現実だと思っているのだ。そんな誤りを正してくれるのは、真実のみである。真実の光に照らし出して、幻想を消滅させるのである。同時に、それは知覚の修正でもある。知覚をヴィジョンに変えていくのだ。
1. What can correct illusions but the truth? And what are errors but illusions that remain unrecognized for what they are?
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- remain [riméin] : 「依然として〜のままである、相変わらず〜である」
- unrecognized [ʌ̀nrékəɡnàizd] : 「見分けられない、承認されていない」
❖ "What can correct ~ "「真実を除いて、何が幻想を修正出来るだろう」。"And what are ~ "「また、それが何であるか認識されまいままにされる幻想以外に、どんな誤りがあるだろう」。幻想を幻想と認識出来ない心の闇を、仏教では『無明』という。
Where truth has entered errors disappear. They merely vanish, leaving not a trace by which to be remembered.
- enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
- disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、なくなる、消滅する」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- vanish [vǽniʃ] : 「消える、消えてなくなる」
- leave [líːv] : 「〜を残す、〜を任せておく」
- trace [tréis] : 「跡、足跡、形跡、痕跡」
- remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
❖ "Where truth ~ "「真実が入り込んでしまえば、誤りは消滅する」。真実の光が、幻想の闇を払拭する。無明は光明にによって消滅する。"They merely ~ "「誤りはただ消えてしまうだけであり、思い出されるような痕跡は何も残さない」。闇に光が差せば、闇の痕跡すら残らない。
They are gone because, without belief, they have no life. And so they disappear to nothingness, returning whence they came. From dust to dust they come and go, for only truth remains.
- nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、非実在、無価値」
- return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
- whence [hwéns] : 「そこから」
- dust [dʌ́st] : 「ちり、ほこり」
❖ "They are ~ "「信じるに足るものがなく、命すらないので、誤りは消えてなくなる」。誤りは幻想であり、存在さえしておらず(命さえなく)、実在性を信じるに足るものではない。"And so they ~ "意訳する、「だから、誤りは無へと消えてしまい、やって来た場所の無へ帰って行くだけだ」。"From dust ~ "「塵から塵へ、やって来ては戻っていく」。"for only ~ "「なぜなら、真実だけが残るからだ」。永遠不変な真実だけが残るのである。ここは、般若心経の『色即是空、空即是色』を思い出させる。無(空)から生まれ出た幻想の現象が、再び無(空)へ戻っていく。最後に残るのは永遠の叡智、『般若(はんにゃ)』である。真実だけである。これが悟りの境地、『涅槃(ねはん)』である。
2. Can you imagine what a state of mind without illusions is? How it would feel?
- imagine [imǽdʒin] : 「想像する、思う、心に描く、推測する」
- state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
❖ "Can you imagine ~ "「幻想を抱いていない心の状態がどんなであるか、あなたには想像出来るだろうか」。"How it would ~ "「どんな感じがするだろう」。
Try to remember when there was a time,--perhaps a minute, maybe even less--when nothing came to interrupt your peace; when you were certain you were loved and safe.
- remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
- perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
- minute [mínit] : 「分、わずかな時間、寸刻」
- interrupt [ìntərʌ́pt] : 「中断する、遮断する、妨害する、邪魔する」
- certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな、間違いのない、信頼できる」
❖ "Try to remember ~ "「あなたの平和を邪魔しにくるものが何もなかった時間、愛され安全だと確信出来た時間、たとえ1分でも、それより短い時間であっても、そんな時間があったのだと思い出すように努めなさい」。神から分離して幻想の世界をでっち上げる以前の、完全に平和で安全で、神の愛に満たされていた時のことを思い出してみる。
Then try to picture what it would be like to have that moment be extended to the end of time and to eternity.
- picture [píktʃər] : 「〜を描写する、心の中に描く、想像する」
- moment [móumənt] : 「わずかの間、一瞬、瞬間」
- extend [iksténd] : 「伸ばす、拡張する、拡大する」
- eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "Then try to ~ "「その後、そんな瞬間を時間の終わりへと、永遠へと拡張すれば、どうのような感じになるか、思い描いてみるようにしなさい」。平和と安全と愛に満たされていたことを、あなたは幻想世界の時間軸でとらえているだろうが、本当は、それは時間の存在しない実相世界での経験であった。時間の存在しない平和を想像してみるのである。
Then let the sense of quiet that you felt be multiplied a hundred times, and then be multiplied another hundred more.
- sense [séns] : 「感覚、知覚、感触、感じ」
- quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、しじま、静穏、平穏」
- multiply [mʌ́ltəplài] : 「〜を増す、増やす、増加させる」
❖ "Then let the sense ~ "「そして、あなたが感じた静寂の感覚を百倍に増やし、さらに、もう百倍に増やしなさい」。平和と安全と愛に満たされた感覚は、心の静けさを表す。この世の静寂と、実相世界の静寂は、似て非なるものである。
3. And now you have a hint, not more than just the faintest intimation of the state your mind will rest in when the truth has come.
- hint [hínt] : 「ヒント、手掛かり、気配」
- not more than : 「せいぜい〜、多くて〜」
- faint [féint] : 「おぼろげな、かすか」
- intimation [ɪ̀ntəméiʃən] : 「暗示、通告」
- state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
- rest [rést] : 「ある、休む、静止する、置かれている」
❖ "And now you ~ "「今あなたは、ちょっとしたヒントを手にしている」。"not more than ~ "「ただし、真実がやって来たときにあなたの心が置かれる状態をかすかに暗示してくれる以上のものではないのだが」。言葉で説明するのだから実感が湧いてくるわけではないが、それでも、心が真実の状態に置かれたらどんな感じになるか、ちょっとはわかるだろう。
Without illusions there could be no fear, no doubt and no attack. When truth has come all pain is over, for there is no room for transitory thoughts and dead ideas to linger in your mind.
- fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
- doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
- attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
- pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛」
- over [óuvər] : 「終わって、おしまいになって」
- be no room for : 「〜の余地はない」
- transitory [trǽnsətɔ̀ːri] : 「一時的な、はかない、つかの間の」
- thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
- dead [déd] : 「無感覚の、活気のない、生命のない」
- lingering [líŋɡəriŋ] : 「延々と続く、なかなか消えない」
❖ "Without illusions ~ "「幻想がなければ、恐れも、疑いも、攻撃さえ存在し得ない」。"When truth has ~ "「真実がやって来れば、すべての痛みは終わる」。真実の光が幻想を消してしまえば、幻想世界の苦と痛みは同時に消滅する。"for there is ~ "「なぜなら、はかない思いや命のない考えなど、あなたの心に居座る余地がなくなるからだ」。幻想に過ぎないエゴの思考システムが生み出す数々の無意味な思いや考えは、真実の光に満たされたあなたの心の中に居座る余地がなくなる。すなわち、消滅してしまう。
この状態を般若心経では『心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃』と謳う。
Truth occupies your mind completely, liberating you from all beliefs in the ephemeral.
- occupy [άkjupài] : 「塞ぐ、占領する、陣取る」
- completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く」
- liberate [líbərèit] : 「解放する、自由化する」
- ephemeral [ifémərəl] : 「つかの間の、一時的な、はかない」
❖ "Truth occupies ~ "「あなたの心は、完全に、真実に満たされる」。"liberating you ~ "「それは、はかなさの中で存在し得たあらゆる信念からかあなたを解放してくれるのだ」。変化流動し崩壊へと向かうはかないエゴの思考システムを信じるあなたの気持ちは、真実によって洗い清められる。
They have no place because the truth has come, and they are nowhere. They can not be found, for truth is everywhere forever, now.
- nowhere [nóuhwὲər] : 「どこにも〜ない」
- found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "They have no ~ "「真実がやって来たのだから、そんなものには居場所はない」。"and they are ~ "「そして、そんなものはどこにも存在しなくなる」。幻想を信じる気持ちは完全に消滅する。"for truth is ~ "「なぜなら、真実が、今、永遠にすべての場所を満たすからだ」。
4. When truth has come it does not stay a while, to disappear or change to something else.
- a while : 「しばらくの間、ちょっとの間」
- disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、なくなる、消滅する」
❖ "When truth has ~ "「真実が訪れた後、それは少しの間だけ留まるというわけではなく、消え去ったり、何か別のものに変わったりすることもない」。真実は、神の属性として既にあなたの心の中にある。それを覆い隠していたものが幻想の黒雲であり、黒雲が払拭された後には、存在を忘れていた真実が現れてくるだけなのだ。その真実の総体が叡智(knowledge)である。そして、あなたの心の中の叡智の存在に気付くことが悟りである。
It does not shift and alter in its form, nor come and go and go and come again.
- shift [ʃíft] : 「変わる、移る」
- alter [ɔ́ːltər] : 「変わる、様変わりする、改まる」
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
❖ "It does not ~ "「真実はうつろうことも、形を変えることもない」。"nor come and ~ "「また、真実は出たり入ったり、入ったり出たりすることもない」。
It stays exactly as it always was, to be depended on in every need, and trusted with a perfect trust in all the seeming difficulties and the doubts that the appearances the world presents engender.
- exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に、ぴったり、きっちり」
- always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
- depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である、〜に頼る」
- need [níːd] : 「必要、必要性」
- trust [trʌ́st] : 「信用する、信頼する」
- trust [trʌ́st] : 「信頼、信用」
- seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せ掛けの、うわべの」
- difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、難儀、面倒なこと、問題」
- appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿」
- present [préznt] : 「示す、提示する」
- engender [endʒéndər] : 「〜を生じさせる、引き起こす、発生させる」
❖ "It stays exactly ~ "「真実は、いつもそうであったように、正確にそのままの形で留まる」。"to be depended ~ "「どんな必要性が生じても頼りになるものであり、〜に遭遇しても、完全な信頼性をもって信用出来る」。"in all the seeming ~ "「この世界が見せる外観が生み出すあらゆる表面的な困難さや疑いに遭遇しても、」真実は完全な信頼性をもって信用出来る。この世で生きる苦と痛みに苛(さいな)まれても、あるいは、世界がどんなに困難や疑いに満ちているように見えても、最後に頼りになるのは、そして完璧に頼りになるのは、実相的な真実をおいて外にない。
They will merely blow away, when truth corrects the errors in your mind.
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- blow [blóu] away : 「吹き飛ばす、ふっ飛ばす、吹き払う」
❖ "They will merely ~ "「真実があなたの心の中の誤りを正すとき、それは単に誤りを吹き飛ばしてしまうだけだ」。誤りに手を加えて修正するのではない。誤りは幻想である、あるいは幻想が生み出したものが誤りであると認識して、それを吹き飛ばしてしまうことが、実相的な修正である。真実は、そのような実相的な修正を行うのだ。いわゆる、赦しによる贖罪であり、心のヒーリングである。
5. When truth has come it harbors in its wings the gift of perfect constancy, and love which does not falter in the face of pain, but looks beyond it, steadily and sure.
- harbor [hάːrbər] : 「心に抱く、〜をかくまう」
- wing [wíŋ] : 「翼、羽根」
- constancy [kάnstənsi] : 「不変性、恒常性」
- falter [fɔ́ːltər] : 「よろめく、つまずく」
- in the face of : 「〜の前面で、〜を前にして」
- beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
- steadily [stédili] : 「着実に、着々と、確実に、堅実に」
- sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
❖ "When truth has ~ "「真実がもたらされたとき、真実は、完璧な不変性や、痛みに直面しても躓(つまず)くことのなく、痛みを越えたところをしっかりと確実に見る愛という贈り物を翼の中に抱いている」。あなたが幻想から真実へ目覚めたとき、あなたは永遠不変な真実によって守られ、この世の苦や痛みに直面してもひるむことのない愛という贈り物が与えられる。完璧な不変性、完全な確実性、それは真実があなたに与える贈り物であり、あなたを愛する神からの贈り物である。真実は常に愛によって裏打ちされており、喜びと平和を身にまとうものなのだ。もはや、この世の苦や痛みといった幻想に翻弄されることはない。
Here is the gift of healing, for the truth needs no defense, and therefore no attack is possible.
- defense [diféns] : 「防衛、防御」
- attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
- possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る、なし得る」
❖ "Here is ~ "「ここに、ヒーリングという贈り物がある」。苦と痛みを消し去ってくれる真実こそ、ヒーリングという奇跡を可能にしてくれる本体である。"for the truth ~ "「なぜなら、真実は防御を一切必要とせず、したがって、攻撃は不可能だからだ」。この世の苦や痛みという幻想が、真実と化したあなたを攻撃することは不可能だ。幻想が実相を犯すことは不可能であり、したがって、守る必要もない。
あなたは、夢の中で苦しみ、夢の中で心に痛みを感じている。夢の中のモンスターと戦っていると思っている。しかし、夢から現実へと目覚めれば、苦も痛みも消滅し、夢の中のモンスターが現実のあなたを攻撃することは不可能であると気付く。モンスターから自分を守る必要もない。これが、真実に目覚めるヒーリングの奇跡である。
Illusions can be brought to truth to be corrected. But the truth stands far beyond illusions, and can not be brought to them to turn them into truth.
- brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
- bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "Illusions can ~ "「幻想は真実へともたらされ、正され得るのだ」。幻想に真実の光を当てれば、幻想は存在していないと正しく認識出来る。光が闇を消し去ってしまうからであり、これが誤りの修正である。"But the truth ~ "「しかし、真実は幻想をはるかに超越しており、幻想を真実に変えるために真実が幻想にもたらされ得るものではない」。真実は、非実在の幻想を実在の真実に変えること不可能だ。力がないという意味ではなく、真実の実在性と幻想の非実在性は相容れることが不可能だ、という意味である。その意味で、真実は幻想をはるかに超越しているのだ。
6. Truth does not come and go nor shift nor change, in this appearance now and then in that, evading capture and escaping grasp. It does not hide.
- appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿」
- evade [ivéid] : 「〜を逃れる、避ける、回避する」
- capture [kǽptʃər] : 「捕獲、捕らえること」
- escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
- grasp [ɡrǽsp] : 「つかむこと、把握」
- hide [háid] : 「隠れる、潜伏する、身を潜める」
❖ "Truth does not ~ "「真実は出たり入ったり、うつろったり変わったりしない」。"in this appearance ~ "「今はこんな見かけで、後ではあんな見かけで、ということもない」。"evading capture ~ "意訳する、「捕らえられないように逃げ回ったり、掴まれないように逃げることもない」。"It does not ~ "「真実は隠れたりしない」。
It stands in open light, in obvious accessibility. It is impossible that anyone could seek it truly, and would not succeed.
- obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、疑う余地のない、見え透いた」
- accessibility [æksèsəbíliti] : 「近づきやすさ、近接性」
- impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
- succeed [səksíːd] : 「成功する」
❖ "It stands in ~ "「真実は、開けっぴろげな光の中にたたずみ、誰でも簡単に近づける」。"It is impossible ~ "「誰かが本気で真実を探し、それに失敗するようなことは不可能だ」。真実は求めれば、必ず与えられる。マタイによる福音書に書かれた『求めよ、さらば与えられん』という言葉の真意がこれである。
Today belongs to truth. Give truth its due, and it will give you yours.
- belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
- due [djúː] : 「当然支払われるべきもの、与えられるべきもの」
❖ "Today belongs ~ "「今日という日は、真実に属している」。今日という日を真実のために捧げなさい。"Give truth ~ "「与えられるべきものを真実に与えなさい」。真実に目覚めよ、ということ。"and it will ~ "「そうすれば、真実は、あなたに与えられるべきものを与えてくれるだろう」。あなたが真実に目覚めれば、真実はあなたに平和と喜びを与えてくれる。
You were not meant to suffer and to die. Your Father wills these dreams be gone. Let truth correct them all.
- meant [mént] : 「meanの過去・過去分詞形」
- be meant to do : 「〜するように意図されている(運命づけられている)」
- suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
- die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
- will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる」
❖ "You were not ~ "「あなたは、苦しみ死ぬように運命づけられたのではない」。"Your Father ~ "「父なる神は、苦しみと死の夢が去ってしまうようにと願っている」。神は、あなたが苦と痛み、そして死の悪夢から目覚めることを願っている。"Let truth ~ "「真実にこれらすべてを正してもらになさい」。真実の光を幻想に当てて、苦と痛みの悪夢から目覚めさせてもらいなさい。
7. We do not ask for what we do not have. We merely ask for what belongs to us, that we may recognize it as our own.
- ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
- recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
❖ "We do not ask ~ "「私たちは、持ってもいないものを求めるのではない」。"We merely ask ~ "「私たちは単に、自分に属しているものを求めるのであって、それが自分のものであると認識するだけなのだ」。神は、神の属性のすべてを神の子に継承した。あなたは、真実のすべてを既に自分のものとしてもっている。それを忘れているだけであって、あなたが求めるものはあなたの内にある。
Today we practice on the happy note of certainty that has been born of truth.
- note [nóut] : 「響き、音調、音色、雰囲気」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
- born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
❖ "Today we practice ~ "意訳する、「今日、私たちは、真実から生まれた確信が奏でる幸せな響きの下で練習する」。
The shaky and unsteady footsteps of illusion are not our approach today.
- shaky [ʃéiki] : 「震える、揺れる」
- unsteady [ʌ̀nstédi] : 「不安定な、グラグラする」
- footstep [fútstèp] : 「足跡、歩み、足音」
- approach [əpróutʃ] : 「やり方、扱い方、取り上げ方、姿勢、取り組み」
❖ "The shaky and ~ "「揺らいで不安定な幻想の歩み方は、私たちが今日取り組む歩み方ではない」。今日、あなたは、ぐらつくことなく確信をもって練習しなくてはいけない。不安や迷いのない自分を確立するのだ。
We are as certain of success as we are sure we live and hope and breathe and think.
- be certain of : 「〜を確信している」
- success [səksés] : 「成功、上首尾、上出来、幸運」
- breathe [bríːð] : 「呼吸する、息をする」
❖ "We are as ~ "「私たちが生き、希望し、呼吸し、考えることが確信出来ると同じくらいに、私たちは成功を確信出来る」。真実を生きることは、まるで息をするかのように自然である。それを確信出来るようになる。真実を生きること、それは必ず成功する。
We do not doubt we walk with truth today, and count on it to enter into all the exercises that we do this day.
- doubt [dáut] : 「〜を疑問に思う、疑う、信じない」
- count on : 「〜を頼りにする、〜を当てにする」
- enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
❖ "We do not doubt ~ "「今日、私たちが行うすべてのエクササイズに(確信をもって)入って行けるように、私たちは、真実とともに歩み、真実を頼りにすることを疑わない」。
8. Begin by asking Him Who goes with you upon this undertaking that He be in your awareness as you go with Him.
- undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する、請け負う」
- awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
❖ "Begin by asking ~ "意訳する、「これを実行するに当たって、あなたとともに歩むホーリー・スピリットに対して、あなたがホーリー・スピリットと歩むのだと意識出来るようにしてほしいと、ホーリー・スピリットに願うことから練習を始めなさい」。原文では、ホーリー・スピリットがいつもあなたの意識(心)の中に存在していて、ともに歩んでほしい、という意味合いになっている。ここの"Him"をホーリー・スピリットと解釈したが、もちろん、神ととらえてもいい。
You are not made of flesh and blood and bone, but were created by the selfsame Thought which gave the gift of life to Him as well.
- be made of : 「〜で作られている、〜からできている」
- flesh [fléʃ] : 「肉、表皮」
- blood [blʌ́d] : 「血、体液」
- bone [bóun] : 「骨、骨質」
- selfsame [sélfsèim] : 「同一の、sameの強調形」
- thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
- as well : 「同じに、同様にうまく、おまけに、その上」
❖ "You are not ~ "「あなたは、肉と血と骨で作られているのではない」。"but were created ~ "「そうではなく、あなたは、ホーリー・スピリットにも命という贈り物を与えてくれた(神の)思いとまったく同じ思いによって創られているのだ」。ホーリー・スピリットも神が創造し命を与えた実体であり、あなたも神が創造し命を与えた実体である。自分が肉体であると感じる知覚は、あなたの錯覚だ。なお、ここの"Thought"「思い」とは、神の愛、神の子であるあなたの幸せと喜びを願う神の思いのこと。
He is your Brother, and so like to you your Father knows that You are Both the same.
- like [láik] : 「似ている、類似の、類似した、同様の」
- both [bóuθ] : 「両方、双方、両者」
❖ "He is your ~ "「ホーリー・スピリットはあなたの同胞(兄弟)であり、あなたとそっくりなので、父なる神は、ホーリー・スピリットとあなたの両者は同じだと認識している」。もはや、あなたとホーリー・スピリットの間に区別はない。
It is your Self you ask to go with you, and how could He be absent where you are?
- absent [ǽbsənt] : 「いない、不在の、留守の」
❖ "It is your Self ~ "「あなたがともに歩んでほしいと頼んでいるのは、本当のあなたの自身にほかならない」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分にホーリー・スピリットは宿っている。しかし、突き詰めて見れば、実相的に実在するあなた自身は、そのホーリー・スピリットと同一なのだ。"and how could ~ "「あなたがいる所にホーリー・スピリットがいないことなど、どうやってホーリー・スピリットに出来ようか」。
9. Truth will correct all errors in your mind which tell you you could be apart from Him.
- apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
❖ "Truth will correct ~ "「ホーリー・スピリットから離れることは可能なのだとあなたに告げる心の中の誤りすべてを、真実は正してくれるだろう」。
You speak to Him today, and make your pledge to let His function be fulfilled through you.
- pledge [plédʒ] : 「誓約、約束、担保、抵当」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
- fulfill [fulfíl] : 「(約束を)実行する、(使命を)果たす」
- through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
❖ "You speak to ~ "「今日、あなたはホーリー・スピリットに語りかけ、ホーリー・スピリットの役割があなたを通して達成されると約束する」。ホーリー・スピリットの役割とは、あなたを真実に導くこと。幻想から実相へ目覚めさせること。あなたは、それを約束するのだ。
To share His function is to share His joy. His confidence is with you, as you say:
Truth will correct all errors in my mind,
And I will rest in Him Who is my Self.
- share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
- confidence [kάnfədəns] : 「信頼、信用、信任、確かさ、確信、自信」
- rest [rést] : 「ある、休む、静止する、置かれている」
❖ "To share His ~ "「ホーリー・スピリットの役割を分かち合うことは、ホーリー・スピリットの喜びを分かち合うことである」。"His confidence ~ "「あながた次のように言うとき、ホーリー・スピリットの確信はあなたとともにある」。ホーリー・スピリットもあなたも、役割が達成出来ると確信がもてる、ということ。"Truth will correct ~ "「真実は、私の心の中のすべての誤りを正してくれる」。"And I will rest ~ "「本当の私であるホーリー・スピリットの中に、私はとどまろう」。ホーリー・スピリットと一体になり、確信と安らぎの中にとどまろう。
Then let Him lead you gently to the truth, which will envelop you and give you peace so deep and tranquil that you will return to the familiar world reluctantly.
- lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、連れて行く」
- gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
- envelop [énvəlòup] : 「〜を包む、くるむ、覆い隠す」
- deep [díːp] : 「深い、深さがある」
- tranquil [trǽŋkwil] : 「落ち着いた、平静な、平穏な、穏やかな、」
- return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
- familiar [fəmíljər] : 「おなじみの、見慣れた、普通の」
- reluctantly [rilʌ́ktəntli] : 「しぶしぶ、嫌々ながら、仕方なく」
❖ "Then let Him ~ "「その後、ホーリー・スピリットが優しくあなたを真実に導いていけるようにしなさい」。"which will ~ "「真実はあなたを包み込み、あなたにあまりにも深く平穏な平和を与えてくれるので、あなたは、住み慣れた世界にしぶしぶ戻って来なくてはならいだろう」。この幻想世界に戻って来い、と言っているのではなく、戻ってくるなら、きっと嫌々ながらそうするだろう、ということ。
10. And yet you will be glad to look again upon this world. For you will bring with you the promise of the changes which the truth that goes with you will carry to the world.
- glad [ɡlǽd] : 「満足して、うれしく思う」
- bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
- promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと」
- carry [kǽri] : 「〜を持ち運ぶ」
❖ "And yet you ~ "「しかし、あなたは、この世界を再び見て嬉しく思うだろう」。帰ってくるのが嫌でたまらなかったのが、しかし、再び戻ってくると嬉しさがわき上がる。"For you will ~ "「なぜなら、あなたに付き添っていた真実がこの世界に運んでくる変化の約束を、あなたは持ち帰るだろうからだ」。あなたに付き添っていた真実とは、要するにホーリー・スピリットのこと。あなたを真実へと導いたホーリー・スピリットは、あなたがこの世界に戻ってからも、あなはこの世界を変化させることが出来るのだと約束してくれる。今度はあなたが同胞達を真実へと案内すればいい。そのときも、ホーリー・スピリットはあなたの手助けをしてくれる。それも約束されている。
They will increase with every gift you give of five small minutes, and the errors that surround the world will be corrected as you let them be corrected in your mind.
- increase [inkríːs] : 「増える、増大する、大きくなる」
- surround [səráund] : 「包囲する、囲む、取り囲む」
❖ "They will increase ~ "「変化は、あなたがたった5分間という贈り物を与える度に、どんどん大きくなっていく」。目に見えるわけではないが、世界は真実に向かって大きく変化していく。"and the errors that ~ "「あなたが心の中で誤りを正すにしたがって、世界を取り巻く誤りも正されていくだろう」。誤りが消滅していき、真実が見え始める。これが世界の変化だ。
11. Do not forget your function for today. Each time you tell yourself with confidence, "Truth will correct all errors in my mind," you speak for all the world and Him Who would release the world, as He would set you free.
- forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
- release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
- set [sét] : 「〜を(ある状態に)する、定める、設定する」
❖ "Do not forget ~ "「今日は、あなたの役割を忘れないようにしなさい」。"Each time you ~ "意訳する、「あなたが自信をもって『真実は、私の心の中のすべての誤りを正してくれる』と、自分自身に向かって言うとき、それは、あなたを自由にしてくれたように世界も解放しようとするホーリー・スピリットと、そして世界のすべての人たちに向かって話しかけていることになるのだ」。あなたの言葉は、ホーリー・スピリットに、そして世界に向けられて宣言されるのである。