Lesson 98
I will accept my part in God's plan for salvation.
- accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
- part [pάːrt] : 「役割、責任、義務」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "I will accept ~ "「私は、救いのための神の計画における私の役割を受け入れようと思う」。深い眠りから目覚めること、幻想から実相へ目覚めること、それが神の子のための神による救いの計画である。この救いを通して、神の子であるあなたは神の王国へ回帰出来るのだ。神への回帰である。
1. Today is a day of special dedication. We take a stand on but one side today. We side with truth and let illusions go.
- special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
- dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心」
- take a stand on : 「〜対する態度を明確にする、〜に対する立場を公言する」
- side with : 「〜側につく、〜に味方する」
- let go : 「放す、手放す、解放する、捨てる、あきらめる」
❖ "Today is a day ~ "「今日は、特別な(一つのことに)専念する日である」。"We take ~ "意訳する、「私たちは今日、たった一つの側に立つことを明確にする」。"We side with ~ "「私たちは真実の側に立ち、幻想を手放してしまう」。今日は、幻想に見向きもせず、真実だけを追究する。
We will not vacillate between the two, but take a firm position with the One.
- vacillate [vǽsəlèit] : 「揺れる、揺れ動く、動揺する」
- between [bitwíːn] : 「〜の間を行き来して、〜相互間で」
- take a position : 「見解をはっきり示す、立場をはっきりさせる」
firm [fə́ːrm] : 「堅い、堅固な、頑丈な、しっかりした」
❖ "We will not ~ "「私たちは、その二つの間で揺れ動くことはしまい」。"but take a firm ~ "意訳する、「また、その一方の真実の側に立つことを固く誓う」。エゴの思考システムを放棄して、ホーリー・スピリットの思考システムの側に立つことを心に誓う。
We dedicate ourselves to truth today, and to salvation as God planned it be.
- dedicate [dédikèit] : 「〜をささげる、献身する、専念する、打ち込む」
❖ "We dedicate ~ "「私たちは今日、真実に専念し、神がそうあるようにと計画したままに、救いに献身する」。ホーリー・スピリットの思考システムは神の意志に立脚したものであり、神の計画を遂行するための思考マップである。
We will not argue it is something else. We will not seek for it where it is not.
- argue [άːrɡjuː] : 「主張する、正当だと論じる、議論する」
- seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
❖ "We will not ~ "意訳する、「私たちは、神の計画以外のものなどと議論する気は毛頭ない」。"We will not ~ "「私たちは、救いがないところに救いを探すようなことはしまい」。エゴ主導のこの幻想世界に救いを求めるようなことはしまい。なぜなら、それは真実ではないからだ。今日は、真実だけに目を向ける日である。
In gladness we accept it as it is, and take the part assigned to us by God.
- gladness [ɡlǽdnis] : 「喜ばしさ、喜び」
- accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
- take the part : 「味方する、役を演じる」
- assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、指定する、任命する、与える」
- assign A to B : 「AをBに割り当てる、AをBの発明だとする」
❖ "In gladness ~ "「喜びをもって、救いをあるがままに受け入れる」。救いをあるがままに受け入れるとは、神の計画をあるがままに受け入れるということ。ホーリー・スピリットの思考システムを受け入れるということ。"and take ~ "「そして、神が私たちに割り当てた役割を実行する」。
2. How happy to be certain! All our doubts we lay aside today, and take our stand with certainty of purpose, and with thanks that doubt is gone and surety has come.
- certain [sə́ːrtn] : 「〜を確信している、〜に疑いを持たない」
- doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
- lay aside : 「のけておく、しまっておく、捨てる、放棄する」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
- thank [θǽŋk] : 「感謝、謝意」
- gone [ɡɔ́ːn] : 「goの過去分詞形」
- surety [ʃúərəti] : 「自信、疑いのないこと、保証」
❖ "How happy to ~ "「確信があることは、何と幸せなことか」。"All our doubts ~ "意訳する、「私たちは、すべての疑いを脇にのけてしまい、目的は達成出来るのだという確信をもてる立場をとり、そして、疑いが消えてなくなり自信を取り戻すことが出来ることに感謝する立場をとる」。誰に対して感謝するのかというと、あなたの心の中の本当のあなた自身に対して、あるいは、あなたが一体となったホーリー・スピリットに対して、あるいは、救いのための計画をあなたに与えてくれた神に対して。区別する必要はない。そもそも、実相的には区別など存在しないのだから。
We have a mighty purpose to fulfill, and have been given everything we need with which to reach the goal.
- mighty [máiti] : 「強力な、強大な、巨大な、壮大な、非常な」
- fulfill [fulfíl] : 「(約束を)実行する、(使命を)果たす」
- given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
- reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く、〜に連絡する」
- goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
❖ "We have a mighty ~ "「私たちは、達成すべき壮大な目的をもっているし、」"and have been ~ "「その目的に到達するために必要なすべてを与えられている」。ホーリー・スピリットが与えてくれる。だから、ホーリー・スピリットの導きに従えばいいのだ。ACIM の言う絶対他力である。ホーリー・スピリットにすべてを任せればいい。小賢しい評価判断を放棄するのだ。理性を越えて叡智に依存するのである。叡智を与えてくれるのが、あるいは叡智を思い出させてくれるのが、ホーリー・スピリットである。
Not one mistake stands in our way. For we have been absolved from errors. All our sins are washed away by realizing they were but mistakes.
- mistake [mistéik] : 「ミス、誤り、過ち、思い違い、誤解」
- stand in someone's way : 「〜の通行を妨げる、〜の前に立ちはだかる」
- absolve [æbzάlv] : 「〜に無罪を言い渡す、解放する、赦す」
- error [érər] : 「誤り、間違い」
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
- wash away : 「洗い流す、洗い落とす、押し流す」
- realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
❖ "Not one mistake ~ "「何一つ、誤りが行く手に立ちはだかることはない」。"For we have ~ "「なぜなら、私たちは過ちから解放されたのだから」。"All our sins ~ "「罪は誤りに他ならないと知ることによって、私たちのすべての罪は洗い流される」。これが、ACIM の言う『赦し』であり、『贖罪』である。罪は滅ぼされるのだ。ここの"mistake"「誤り」、"error"「過ち」とは、幻想のこと。あるいは、幻想や錯覚を実在する現実だと勘違いすること。
神の子が神から分離し、神を裏切ったという罪の意識を抱いたことが、幻想の始まりである。しかし、神への裏切りは、神の子が深い眠りの中で見た夢の出来事であって、実在しない幻想だ。したがって、罪もまた幻想なのだ。そこで、罪の意識は幻想だと知って、それを赦すのである。赦された幻想は消滅する。罪は贖罪され、消える。
3. The guiltless have no fear, for they are safe and recognize their safety.
- guiltless [ɡíltlis] : 「罪のない、潔白な、経験のない」
- fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
- safe [séif] : 「安全な、無事な、まず間違いない」
- recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
- safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
❖ "The guiltless ~ "「無辜(むこ)なる者は恐れを知らない」。"for they are ~ "「なぜなら、彼らは安全であるし、安全だと知っているからだ」。自分が無辜であると認識している者とは、罪の意識が幻想であると知った者、そして、自分が神によって創造されたままに完全であると知った者のことである。純粋なスピリットと生きている自分を確信している者は、誰からも傷つけられることはない。攻撃されたり傷つけられたりすることは幻想であると知っているからだ。かくして、彼は完全に安全である。
They do not appeal to magic, nor invent escapes from fancied threats without reality.
- appeal [əpíːl] to : 「〜に懇願する」
- invent [invént] : 「〜をでっち上げる、〜を発明する、考案する」
- escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
- fancy [fǽnsi] : 「〜を心に描く、想像する、空想する」
- threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
- without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たずに」
- reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
❖ "They do not ~ "「彼らは魔術にすがることはないし、実在性をもたない、空想の恐れから逃れようとあれこれ考えることもない」。ここの『魔術』とは、幻想の対処法、といった意味合い。たとえば、病と死への恐れから、医療や薬物という魔術に救いを求めるわけだ。自尊心の欠如を恐れて、他者を支配する魔術に惹かれるわけである。しかし、スピリットとして生きている無辜なる者は、幻想の魔術に救いを求めることはない。
They rest in quiet certainty that they will do what it is given them to do.
- rest [rést] : 「ある、休む、静止する、置かれている」
- quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、平穏な、穏やかな」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
- given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
❖ "They rest in ~ "「与えられたなすべきことをやって行くだけ、という静かな確信の中に彼らはいる」。神の計画の中における自分の役割を果たしていくだけだと確信して、心静かに役割を遂行していく。それが実在する唯一の現実である。夢ではない。
They do not doubt their own ability because they know their function will be filled completely in the perfect time and place.
- doubt [dáut] : 「〜を疑問に思う、〜ではなさそうだと思う」
- ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
- fill [fíl] : 「いっぱいに満たす、埋める」
- completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
❖ "They do not ~ "「彼らは自分の能力を疑うことはない」。"because they ~ " 「なぜなら、彼らの役割は、完璧な時間と場所で完全に達成されると知っているからだ」。あなたが自分の無辜性に気付き、スピリットして生き始めると、確実に救いの道を歩むことになる。あなたがいつどこで、その役割をどう果たして行けばいいのか、それは、神の計画の中で既に決められている。完璧なタイミングと場面が与えられ、あなたは自分の役割を完全に果たすことになる。そこに疑いはない。
They took the stand which we will take today, that we may share their certainty and thus increase it by accepting it ourselves.
- share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
- thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
- increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
❖ "They took ~ "「今日私たちがとる立ち位置を、彼らもとる」。"that we may ~ "「その結果、私たちは彼らの確実性を分かち合うことが出来、そうして、その確実性が私たち自身のものであると受け入れることで、確実性を増大させることが出来るのだ」。自分が無辜なる神の子であることに目覚め、恐れのすべてを払拭して静かな安全性の中に生きるとき、神の救いの計画における自分の役割が見えてくる。その役割を受け入れて確信を持つとき、自分の存在の確実性は同胞と分かち合われ、それは拡張増大していく。真実は分かち合われることで拡張増大する。神の法である。
4. They will be with us; all who took the stand we take today will gladly offer us all that they learned and every gain they made.
- gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
- learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
- gain [géin] : 「利益、得ること、獲得、利得」
❖ "They will be ~ "「彼らは私たちとともにいてくれる」。"all who took ~ "意訳する、「今日私たちがとる立ち位置と同じ立ち位置をとったすべての人たちは、学んだことすべてを、また得たものすべてを私たちに喜んで差し出してくれるだろう」。惜しみなく、喜んで、すべてを分かち合ってくれる。与えることは得ることと同じであり、分かち合えばますます増える。
Those still uncertain, too, will join with us, and, borrowing our certainty, will make it stronger still.
- still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、今もなお」
- uncertain [ʌnsə́ːrtn] : 「不確かな、不明確な、不安定な」
- join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる、結合する」
- borrow [bάrou] : 「借りる、借用する」
- still [stíl] : 「今後さらに、もっと」
❖ "Those still ~ "「まだ不確実である者もまた、私たちと交わり、私たちの確実性を借りることで、今後さらに確実性を強くしていくだろう」。本当に自分は無辜なのだろうか、確実に神の子なのだろうかと確信を持てない者も、あなたと交流することで確信を強めていく。
While those as yet unborn will hear the call we heard, and answer it when they have come to make their choice again. We do not choose but for ourselves today.
- while [hwáil] : 「〜する一方で」
- as yet : 「今のところ」
- unborn [ʌ̀nbɔ́ːrn] : 「まだ生まれていない、これから現れる」
- heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
- answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
- have come to : 「〜するようになる」
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "While those as ~ "「一方、まだ生まれていない者は、私たちが耳にした呼び声を聞き、再び選択する場面に出くわした時には、それに答えるだろう」。ここは少し深読みしてみる。まだこの世に転生して来ていない者も、私たちが聞いた神の呼びかけの声をあの世で聞き、再びこの世に転生してきて神の呼びかけに答えるかどうか、その選択を迫られたときには、きっと、今度こそ神の呼び声に答えるだろう。まあ、そこまで深読みしなくても、まだ生まれてこない子供達もまた、神の呼び声を聞くようになり、神を選択するかどうか、再び岐路に立ったとき、きっと神を選択するだろう、ということ。"We do not ~ "「今日、私たちは、自分自身のためだけに選択するわけではないのだ」。少々大げさに言えば、あなたの選択は、過去、現在、未来を通じて、全人類の正しい選択の道筋をつけることになる。
5. Is it not worth five minutes of your time each hour to be able to accept the happiness that God has given you?
worth [wə́ːrθ] : 「〜の価値がある、〜に値する、〜相当の」
be able to : 「〜することができる、〜し得る、〜が可能である」
accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "Is it not ~ "「神があなたに与えてくれた幸せを受け入れることが出来るようになるために、あなたが1時間ごとの5分を費やすのは、価値がないだろうか」。
Is it not worth five minutes hourly to recognize your special function here?
- hourly [áuərli] : 「1時間ごとに、時間ごとに、毎時、絶えず」
- recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
❖ "Is it not ~ "「ここでのあなたの特別な役割を認識するために、1時間ごとの5分(を使うこと)は、価値がないだろうか」。
Is not five minutes but a small request to make in terms of gaining a reward so great it has no measure? You have made a thousand losing bargains at the least.
- request [rikwést] : 「頼むこと、依頼、要求」
- in terms of : 「〜に関して、〜の観点から」
- gain [géin] : 「得る、獲得する」
- reward [riwɔ́ːrd] : 「褒美、褒賞、利益、恩恵、報酬」
- measure [méʒər] : 「測る、測定する」
- thousand [θáuzənd] : 「1000の、1000個の、1000人の」
- losing bargain [bάːrɡən] : 「高い買い、損な買い物」
- at the least = at least : 「少なくとも、最少に見ても」
❖ "Is not five ~ "「計り知れないほど大きなご褒美を得られることを考えれば、5分間など小さな要求ではないだろうか」。"You have made ~ "「あなたは、少なくとも千回は、損な買い物をしてきたのだから」。"losing bargain"「損な買い物」とは、この幻想世界での苦と痛みを、この幻想世界の中で解決しようとしてきたこと。解決不可能なことをしてきたので、損な買い物をしてきたというわけだ。時間とエネルギーの無駄である。
6. Here is an offer guaranteeing you your full release from pain of every kind, and joy the world does not contain.
- offer [ɔ́fər] : 「申し出、申入れ、提案、提供」
- guarantee [gæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う」
- full [fúl] : 「いっぱいの、満ちた、最大限の、充実した」
- release [rilíːs] : 「救出、解放」
- pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛」
- kind [káind] : 「種類」
- joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
- contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
❖ "Here is an ~ "「ここに、あらゆる種類の痛みからあなたを完全に解放し、この世界にはない喜びをあたえてくれると保証する申し出がある」。
You can exchange a little of your time for peace of mind and certainty of purpose, with the promise of complete success.
- exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を引き替える」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
- promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと」
- complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、全部の」
- success [səksés] : 「成功、上首尾、上出来、幸運」
❖ "You can exchange ~ "「あなたは、ほんのわずかの時間を、完全に達成出来るという約束を伴って、心の平和と目的を達成出来る確信と交換出来る」。今日のエクササイズを行うわずかな時間が、あなたを心の平和と目的達成への確信へ導いてくれる。それは約束されたことだ。なぜなら、それは神の計画なのだから。
And since time has no meaning, you are being asked for nothing in return for everything.
- since [síns] : 「〜なので、〜だから」
- meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
- ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
- in return [ritə́ːrn] : 「お返しとして」
❖ "And since time ~ "「そして、時間はまったく意味を持たないので、」時間は幻想であって意味がないので、"you are being ~ "「あなたは、すべてを得るためのお返しに、何も要求されてはいない」。幻想の始まる以前には、神の子であるあなたはすべてをもっていた。神の属性のすべてを、あなたは継承したのだ。神からの贈り物のすべてを、あなたはもっている。時間は幻想であり、この幻想世界でどんなに時間が経ったかに見えても、あなたは原初のままである。あなたは、すべてを得るために何一つ求められることはない。なぜなら、あなたは既にすべてを持っているからだ。それを思い出すだけでいい。
Here is a bargain that you cannot lose. And what you gain is limitless indeed!
- bargain [bάːrɡən] : 「駆け引き、取引、格安品、お買い得品」
- lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
- limitless [límitlis] : 「制限のない、無限の、果てしなく広い」
- indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際には」
❖ "Here is a bargain ~ "「ここに、あなたが失うことのない取引がある」。エクササイズのためのわずかな時間を掛け金にして、あなたは必ずすべてを手に入れる(思い出す)ことが出来る。失うものも、犠牲にするものも何もない。"And what you ~ "「しかも、あなたが得るものは、本当に無制限なのだ」。神の属性は制限されない。
7. Each hour today give Him your tiny gift of but five minutes. He will give the words you use in practicing today's idea the deep conviction and the certainty you lack.
- tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな」
- conviction [kənvíkʃən] : 「信念、確信」
- lack [lǽk] : 「〜を欠く、〜が欠けている、十分にない」
❖ "Each hour ~ "「今日は1時間ごとに、わずか5分間という、あなたの小さな贈り物をホーリー・スピリットにあげなさい」。そうすれば、"He will give ~ "「ホーリー・スピリットは、あなたが今日のテーマを練習するとき用いる言葉に対して、あなたに欠けている深い確信と確実性を与えてくれるだろう」。難しい言い回しをしているが、要するに、ホーリー・スピリットに5分間を委ねれば、ホーリー・スピリットは必ずあなたに自信を与えてくれる、ということ。不安や迷いや疑いを払拭してくれるのである。今日のテーマである言葉『私は、救いのための神の計画における私の役割を受け入れようと思う』、この言葉に対して確信が持て、しかもそれが確実に現実化するのだと自信を持つことが出来るのだ。
His words will join with yours, and make each repetition of today's idea a total dedication, made in faith as perfect and as sure as His in you.
- join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
- repetition [rèpətíʃən] : 「繰り返し、反復、再上演、再現」
- total [tóutl] : 「全部の、すべての、全体の、全面的な、完全な」
- dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心」
- faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、自信、信念、確信」
- sure [ʃúər] : 「確かな、確実な、確固とした」
❖ "His words will ~ "「ホーリー・スピリットの言葉はあなたの言葉と結合し、今日のテーマを繰り返し述べるたびに、全面的にそれに専心出来るようにしてくれる」。"made in faith ~ "意訳する、「ホーリー・スピリットがあなたを信じていると同じくらい、完全で確かな自信へとつながる」。つまり、あなたとホーリー・スピリットの思い(言葉)が完全に一体化し、ホーリー・スピリットの確信があなたの確信になる。ホーリー・スピリットはあなたを信じており、またあなたも全面的にホーリー・スピリットを信じているからだ。
His confidence in you will bring the light to all the words you say, and you will go beyond their sound to what they really mean.
- confidence [kάnfədəns] : 「信頼、信用、信任、確かさ、確信、自信」
- bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
- beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
❖ "His confidence ~ "「ホーリー・スピリットのあなたへの信頼は、あなたが発する言葉のすべてに光をもたらしてくれるだろう」。あなたを信頼しているホーリー・スピリットは、あなたが発する言葉に、実相的な真実の光を与えてくれる。"and you will ~ "意訳する、「そして、言葉の響きを超越して、言葉が実相的に意味する真実へと、あなたは突き進んでいくだろう」。言葉が、単なる理論や信条の表面的な表現を越えて、実相的な真実を現実化する領域へと入って行くのである。いわば、あなたの言葉が言霊(ことだま)に変化するのだ。
Today you practice with Him, as you say:
I will accept my part in God's plan for salvation.
- practice [prǽktis] : 「〜を実行する、順守する、実践する、実施する」
❖ "Today you practice ~ "「今日は、次のように言って、ホーリー・スピリットとともに、(エクササイズを)実践しなさい」。"I will accept ~ "「私は、救いのための神の計画における私の役割を受け入れようと思う」。これはあなたの言葉であるが、視点を変えて、これがホーリー・スピリットの言葉だと思ってみよう。まったく完全に、ホーリー・スピリットの思いを伝えている言葉だと気付くはずだ。
8. In each five minutes that you spend with Him, He will accept your words and give them back to you all bright with faith and confidence so strong and steady they will light the world with hope and gladness.
- spend [spénd] : 「使う、費やす」
- accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
- bright [bráit] : 「明るい、晴れた、輝かしい、輝いている」
- faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信念」
- confidence [kάnfədəns] : 「信頼、信用、信任、確かさ、確信、自信」
- steady [stédi] : 「固定した、安定した、揺るぎない、確固とした」
- light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
- gladness [ɡlǽdnis] : 「喜ばしさ、喜び」
❖ "In each five ~ "「あなたがホーリー・スピリットとともに費やす5分間ごとに、」"He will accept ~ "意訳する、「ホーリー・スピリットはあなたの言葉を受け入れ、その言葉をあなたにお返ししてくれるのだが、その言葉はすべて信頼と確信を伴ってあまりにも輝かしいので、希望と喜びをもってこの世界を照らしてくれるだろう」。
Do not lose one chance to be the glad receiver of His gifts, that you may give them to the world today.
- lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
- chance [tʃǽns] : 「チャンス、好機、機会」
- glad [ɡlǽd] : 「満足して、うれしく思う」
- receiver [risíːvər] : 「受取人、受信者」
❖ "Do not lose ~ "「ホーリー・スピリットからの贈り物を、喜びをもって受け取ることが出来る一つのチャンスを逃してはいけない」。"that you may ~ "「そうすれば、あなたは今日、世界にその贈り物を与えることが出来るだろう」。前文との絡みで見ると、あなたが神の計画の役割を引き受ける決断をし、その言葉をホーリー・スピリットに伝えると、ホーリー・スピリットもまた、同様の言葉をあなたに返してくれる。それは喜びに満ちた言葉であり、光輝く真実に満ちたものである。そして、真実の光はあなた個人の領域を越えて世界に拡散し、世界を光で満たすことが出来る。つまり、あなたはホーリー・スピリット共々、世界の救い主になるのである。
9. Give Him the words, and He will do the rest. He will enable you to understand your special function.
- rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」
- enable [inéibl] : 「〜を可能にする、〜が〜できるようにする」
- special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
❖ "Give Him ~ "「ホーリー・スピリットに言葉を与えなさい」。今日のテーマの言葉をホーリー・スピリットに与える、つまり、あなたの意志を明確にホーリー・スピリットに伝える。"and He will ~ "「そうすれば、ホーリー・スピリットは残りの仕事をしてくれる」。ホーリー・スピリットに委ねるのである。ACIMの絶対他力性。"He will enable ~ "「ホーリー・スピリットは、あなたがあなたの特別な役割を理解出来るようにしてくれるだろう」。
He will open up the way to happiness, and peace and trust will be His gifts; His answer to your words.
- trust [trʌ́st] : 「信頼、信用」
- answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
❖ "He will open ~ "「ホーリー・スピリットは、幸せへの道を開いてくる」。"and peace and ~ "「そして、平和と信頼が、ホーリー・スピリットが与えてくれる贈り物であり、それが、あなたの言葉に対するホーリー・スピリットの答えである」。もちろん、ホーリー・スピリットは神の代弁者であるから、"He"を「神」として解釈してもいい。
He will respond with all His faith and joy and certainty that what you say is true.
- respond [rispɑ́nd] : 「反応する、応答する、答える」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
❖ "He will respond ~ "意訳する、「ホーリー・スピリットは、全面的な信頼と喜びと、そして、あなたの言ったことが真実であるという確信をもって、答えてくれるだろう」。
And you will have conviction then of Him Who knows the function that you have on earth as well as Heaven.
- conviction [kənvíkʃən] : 「信念、確信」
- as well as : 「〜と同様に」
- heaven [hévən] : 「天国、神、天」
❖ "And you will ~ "意訳する、「そこで、あなたは、天の王国と同様にこの地上においてもあなたが果たすべき役割が何であるかを知っているホーリー・スピリットの確信を自分のものとすることが出来るだろう」。ホーリー・スピリットは、神の子としてのあなたの、天の王国(実相世界)やこの地上(幻想世界)における本当の役割を、確信をもって知っている。今、ホーリー・スピリットにすべてを委ねたあなたは、その確信を自分のものとすることが出来る。
He will be with you each practice period you share with Him, exchanging every instant of the time you offer Him for timelessness and peace.
- share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
- exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を引き替える」
- instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
- timelessness [táimlisnis] : 「時間が存在しないこと」
❖ "He will be ~ "意訳する、「あなたがホーリー・スピリットと今日の練習を分かち合うたびに、ホーリー・スピリットはあなたとともにいてくれる」。"exchanging every ~ "「そして、あなたがホーリー・スピリットに差し出す一瞬一瞬を、時間の消滅した瞬間と平和に変えてくれる」。時間という幻想を消滅させ、この世の苦と痛みという幻想を天の王国の喜びと平和という実相に変えてくれる。
10. Throughout the hour, let your time be spent in happy preparation for the next five minutes you will spend again with Him.
- throughout [θruːáut] : 「〜の間中、〜の初めから終わりまで」
- spent [spént] : 「spendの過去・過去分詞形」
- spend [spénd] : 「使う、費やす」
- preparation [prèpəréiʃən] : 「心構え、覚悟、用意、準備、支度」
❖ "Throughout the hour ~ "「1時間を通して、」つまり、エクササイズの5分間が過ぎた後の1時間を通して、「あなたがホーリー・スピリットと再び過ごす次の5分間のために、あなたの時間を幸せな準備に費やしなさい」。55分間を、次のエクササイズの準備のために、幸せな気分で過ごせばいい。
Repeat today's idea while you wait for the glad time to come to you again.
- repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
- while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
- wait for : 「〜を待つ」
❖ "Repeat today's idea ~ "「あなたが、あなたに再びやって来る喜びの時間を待つ間に、今日のテーマを繰り返し述べなさい」。
Repeat it often, and do not forget each time you do so, you have let your mind be readied for the happy time to come.
- often [ɔ́fən] : 「しばしば、たびたび、ちょくちょく」
- forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
- ready [rédi] : 「〜を用意させる、準備」
- be readied for : 「用意ができている」
❖ "Repeat it often ~ "「今日のテーマを頻繁に述べ、そうするたびに、あなたの心が、幸せな時間が来るための準備が出来ているようにしなさい」。
11. And when the hour goes and He is there once more to spend a little time with you, be thankful and lay down all earthly tasks, all little thoughts and limited ideas, and spend a happy time again with Him.
- once more : 「もう一度」
- thankful [θǽŋkfəl] : 「感謝している、ありがたく思う」
- lay down : 「捨てる、明け渡す、投げ出す」
- earthly [ə́ːrθli] : 「地上の、この世の、世俗的な、世間の」
- task [tǽsk] : 「仕事、職務、役割、目的」
- thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
- limited [límitid] : 「限られた、有限な、制限された」
❖ "And when ~ "「1時間が過ぎ、再びホーリー・スピリットがわずかの時間をあなたとともに過ごすためにもう一度そこにやって来たとき、感謝の気持ちを抱いて地上的な仕事のすべてを、そして、ちっぽけな思い、制限された考えのすべてを放棄し、ホーリー・スピリットと再び一緒に幸せな時間を過ごしなさい」。
Tell Him once more that you accept the part that He would have you take and help you fill, and He will make you sure you want this choice, which He has made with you and you with Him.
- part [pάːrt] : 「役割、責任、義務」
- fill [fíl] : 「いっぱいに満たす、埋める、こなす」
- sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
❖ "Tell Him once ~ "「ホーリー・スピリットがあなたにやってほしいと思い、あながそれを果たす手助けをしたいと思った役割をあなたは受け入れたのだと、もう一度ホーリー・スピリットに伝えなさい」。"and He will ~ "「そうすれば、ホーリー・スピリットは、あなたがこの選択を望んでいるのだとあなたに確信させてくれるだろう」。" which He has ~ "「そして、その選択は、ホーリー・スピリットがあなたとともに、あなたがホーリー・スピリットとともに、選んだものなのである」。あなたは自由意志をもって自分の役割を担う選択をした。それは同時に、あなたの心の中に住まうホーリー・スピリットの意志でもあった。今やあなたとホーリー・スピリットは同じ心をもつ存在である。ホーリー・スピリットも神の子も、神が創造した実在である以上、心の同化はごく自然なことなのだ。あなたは決してホーリー・スピリットと分離して存在することは出来ない。それは、あなたが神と分離して存在出来ないことの表れである。