●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.90.1:1 ~ W-pI.90.4:4

Lesson 90 



Review of Lessons 79 - 80


For this review we will use these ideas:
今日の復習のために、次のものの見方を用いよう

1. Let me recognize the problem so it can be solved. (解決出来るように、問題をしっかり認識しよう)
Let me realize today that the problem is always some form of grievance that I would cherish. 
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • problem [prάbləm] : 「問題、課題、困難な状況」
  • solve [sάlv] : 「解く、解決する」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする、可愛がる」
❖ "Let me realize ~ "「今日、私は、問題はいつも、私が大事にしている不平のある種の形をとるものだと認識しよう」。物や人も含め、ある環境や状況に対して不平を抱き腹を立てることに慣れ親しんでいることが、あらゆる問題の根底にある。幻想に埋没し目覚めを拒んでいることが問題を生み出しているのだ。



Let me also understand that the solution is always a miracle with which I let the grievance be replaced. 
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • solution [səlúːʃən] : 「解、解答 、解決法、解決策」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
❖ "Let me also ~ "「また、解決策は常に、不平と置き換えようと思う奇跡であることを理解しよう」。不平を奇跡で置き換えることこそが、問題の解決策である。奇跡とは、真実の具現化、つまり、真実をヴィジョンをもってしっかり認識することである。



Today I would remember the simplicity of salvation by reinforcing the lesson that there is one problem and one solution. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • simplicity [simplísəti] : 「単純、簡単、平易、容易、簡素、質素」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • reinforce [rìːinfɔ́ːrs] : 「強化する、補強する、増強する」
❖ "Today I would ~ "「今日、私は、問題も一つなら解決策も一つだというレッスンを強化することで、救いは簡単なのだと思い出したいと思う」。幻想に埋没して不平を抱いていることが唯一の問題。奇跡によるヴィジョンによって、真実を見極めることが唯一の解決策。要するに、幻想から実相へ目覚めることが救いの根幹である。実にシンプルなことなのだ。



The problem is a grievance; the solution is a miracle. And I invite the solution to come to me through my forgiveness of the grievance, and my welcome of the miracle that takes its place.
  • invite [inváit] : 「招待する、招く、〜を勧誘する、勧める」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待」
  • take one's place : 「〜の代わりをする、〜と交代する、地位を占める」
❖ "The problem ~ "「問題は不平、解決策は奇跡」。"And I invite ~ "「私が不平を赦すこと、そして、不平に置き換わる奇跡を歓迎することを通して、解決策が私にやって来るようにしよう」。不平を赦すとは、不平が幻想であると認識し、受け入れて赦し、消滅させること。幻想が消滅すれば、奇跡が現れる。実にシンプルな道理である。



2. Specific applications of this idea might be in these forms:

        This presents a problem to me which I would have resolved. 
        The miracle behind this grievance will resolve it for me. 
        The answer to this problem is the miracle that it conceals.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • present [préznt] : 「渡す、提示する、伝える、述べる」
  • resolve [rizάlv] : 「解決する、解消する、決心する、決意する」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に、〜の裏側に、〜の陰に」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • conceal [kənsíːl] : 「隠す、隠匿する、秘密にする」
❖ "Specific applications ~ "「このテーマを具体的に適用するには、次の形がいいだろう」。"This presents ~ "「この状況は私に問題を投げかけているが、私はそれを解決したいと思う」。"The miracle behind ~ "「この不平の背後にある奇跡が、私のためにそれを解決してくれるはずだ」。"The answer to ~ "「この問題に対する答えは奇跡であるが、その問題が奇跡を隠している」。問題の幻想的側面ばかりに目が行って、その背後に隠されている奇跡という答えが見えてこない。



3. Let me recognize my problems have been solved. (私の問題は解決されたのだと受け入れよう)
I seem to have problems only because I am misusing time. I believe that the problem comes first, and time must elapse before it can be worked out. 
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • misuse [misjúːz] : 「誤用する、悪用する、乱用する」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」
  • first [fə́ːrst] : 「初めて、最初に、一番目に」
  • elapse [ilǽps] : 「経過する、過ぎ去る」
  • work out : 「何とか解決する、うまくいく、いい結果が出る」
❖ "I seem to have ~ "「時間を誤って使っているから、問題があるように見えるのだ」。"I believe that ~ "「私は、問題が初めに発生し、それが解決されるには時間が経過しなくてはならないと信じている」。時間の存在する幻想世界の因果律と同じように、問題が先にあって、時間を経過した後に問題の解決があると信じている。



I do not see the problem and the answer as simultaneous in their occurrence. 
  • simultaneous [sàiməltéiniəs] : 「同時に起こる」
  • occurrence [əkə́ːrəns] : 「発生、事件、出来事」
❖ "I do not see ~ "「私は、問題と答えが同時に発生するとは見ていない」。これが、幻想的なものの見方である。しかし、実相世界は時間の存在しない世界であるから、本当は問題と答えは同時に発生する。夜見る夢を考えればいい。夢の中で、あなたの無意識が何かの問題を抱えたとしよう。その無意識は、問題を作り出したと同時に、その解決策をも作り出している。そのシナリオを夢の中でドラマ化して、時間を軸にして演じているだけなのだ。解決策は、もちろん、その夢から覚めることである。



That is because I do not yet realize that God has placed the answer together with the problem, so that they cannot be separated by time. 
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する」
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、共に、同時に」
  • so that : 「〜できるように、〜するために、その結果」
  • separate [sépərèit] : 「離す、分ける、分離する、分解する」
❖ "That is because ~ "「それは、私がまだthat以下に気付いていないからなのだ」。"that God has ~ "「神が答えを問題と一緒に置いてくれたおかげで、問題と答えが時間によって切り離されたりしないこと」に気付いていないからなのだ。問題を抱えたとき、それは夢の中の出来事なのだから、すぐ目を覚ましなさい、というのが神の答え。構造は恐れと同じである。あなたが夢に恐ろしいモンスターを見たなら、その恐れの唯一の解決策は、モンスターと戦うことではなく、夢から覚めることなのだ。恐れを抱いた時点で、その解決策はすでに与えられている。



The Holy Spirit will teach me this, if I will let Him. And I will understand it is impossible that I could have a problem which has not been solved already.
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
❖ "The Holy Spirit ~ "「もし私がホーリー・スピリットに委ねるなら、ホーリー・スピリットはこのことを私に教えてくれるだろう」。"And I will ~ "「そうすれば、すでに解決済みではない問題を抱えることなど不可能なのだと、私は理解することになろう」。簡単に言えば、実相的には問題はどこにも存在しない。問題を抱えた時点で、あなたは幻想を抱いている、ということである。あなたが問題を抱えて苦しんだなら、あなたは夢を見ているのだ。



4. These forms of the idea will be useful for specific applications:

        I need not wait for this to be resolved.
        The answer to this problem is already given me, 
        if I will accept it.
        Time cannot separate this problem from its solution.
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
  • wait for : 「〜を待つ」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • solution [səlúːʃən] : 「解、解答 、解決法、解決策」
❖ "These forms of ~ "「具体的な適用のためには、このテーマに対する次の形が有用であろう」。"I need not ~ "「この状況が解決されるのを待つ必要はない」。"The answer to ~ "「この問題に対する答えは、すでに私に与えられている、それを受け入れることが出来ればの話だが」。"Time cannot ~ "「時間は、この問題をその解決策から切り離すことは出来ない」。
 
 
 




W-pI.89.1:1 ~ W-pI.89.4:4

Lesson 89 



Review of Lessons 77 - 78


These are our review ideas for today:
今日、私たちが復習するテーマは次である

1. I am entitled to miracles. (私には、奇跡の資格が与えられている)
I am entitled to miracles because I am under no laws but God's. His laws release me from all grievances, and replace them with miracles. 
  • entitle [entáitl] : 「〜に資格を与える、〜に権利を与える」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
❖ "I am entitled ~ "「私は、神の法の下(もと)にだけいるので、奇跡の資格が与えられている」。奇跡の資格とは、あなたが奇跡を得る資格であり、他者に奇跡を与える資格。真実を具現化する資格である。"His laws release ~ "「神の法は、あらゆる不平から私を解放し、それを奇跡に置き換えてくれる」。神の法は、幻想(不平)を実相(奇跡)に置き換えてくれる。



And I would accept the miracles in place of the grievances, which are but illusions that hide the miracles beyond. 
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • beyond [bijάnd] : 「向こうに、かなたに」
❖ "And I would accept ~ "「私は、不平の代わりに奇跡を受け入れたいと思う」。"which are but ~ "「不平は、奇跡をその向こうに隠してしまう幻想である」。状況や他者に対して不平を抱き腹を立てることは、夢の中の出来事と同じで幻想だ。その事実に気づかせてくれるのが奇跡。



Now I would accept only what the laws of God entitle me to have, that I may use it on behalf of the function He has given me.
  • on behalf of :「 〜のために、〜の利益になるように、〜に利するように」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
❖ "Now I would ~ "「今私は、神の法が私にそれを持つ資格を与えてくれたものだけを受け入れようと思う」。"that I may use ~ "「そうすれば、私は、神が私に与えた役割のためにそれを利用することが出来るだろう」。ここの"that"は"so that"「〜できるように、〜するために、その結果」。神があなたに与えた役割とは、あなたが幻想から目覚め、世界も幻想から目覚めさせる、というもの。赦しを通して、自分も世界も幻想から救うという使命である。



2. You might use these suggestions for specific applications of this idea:

        Behind this is a miracle to which I am entitled.
        Let me not hold a grievance against you, [name], 
        but offer you the miracle that belongs to you instead.
        Seen truly, this offers me a miracle.
  • suggestion [səgdʒéstʃən] : 「提案、忠告、暗示、示唆」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に、〜の裏側に、〜の陰に」
  • hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • instead [instéd] : 「代わりに、それよりむしろ、そうしないで」
  • seen [síːn] : 「seeの過去分詞形」
  • truly [trúːli] : 「全く、本当に、真に、正確に」
❖ "You might use ~ "「このテーマを具体的に適用するために、次の提案を利用してもよい」。"Behind this ~ "「この状況の背後に奇跡があり、それは私に資格が与えられた奇跡である」。どんな状況下にあっても、あなたは真実の具現化である奇跡を起こすことが出来る。それは神から与えられた資格である。"Let me not ~ "「〜さん、私は、あなたに対して不平を抱くことなく、代わって、あなたのものである奇跡をあなたに差し出しましょう」。"Seen truly ~ "「正しく見れば、この状況は私に奇跡を差し出してくれる」。この幻想世界は学びのための補助装置である。どんな状況でも、あなたが真実に向かうための学びの助けとなる。状況はあなたに奇跡を差し出し、あなたは真実を学ぶことが出来るのだ。




3. Let miracles replace all grievances. (あらゆる不平を奇跡で置き換えよう)
By this idea do I unite my will with the Holy Spirit's, and perceive them as one. By this idea do I accept my release from hell. 
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • unite [junáit] : 「〜を結合させる、一体化させる」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
  • hell [hél] : 「地獄、生き地獄、ひどい体験、修羅場」
❖ "By this idea ~ "「この思いによって、私は、私の意思をホーリー・スピリットの意思と結びつけ、一つのものとして知覚することが出来る」。"By this idea ~ "「この思いによって、私は、地獄からの解放を受け入れることが出来る」。地獄に等しい幻想世界から実相世界へと目覚めようとするあなたの意思は、ホーリー・スピリットの意思と同じである。幻想(地獄)からの解放、そのために、幻想に過ぎない不平や立腹を断ち切って、それを奇跡に置き換えよう。



By this idea do I express my willingness to have all my illusions be replaced with truth, according to God's plan for my salvation. 
  • express [iksprés] : 「表す、示す、述べる、伝達する、表現する」
  • willingness [wíliŋnis] : 「 意欲、いとわずにすること、やる気」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • accord [əkɔ́ːrd] : 「〜を〜と一致させる、認める、許容する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "By this idea ~ "「この思いによって、私は、わたしの幻想のすべてを真実と置き換えてしまいたいという願いを表すことが出来る」。"according to God's ~ "「それは、私の救いのための神の計画と一致する」。



I would make no exceptions and no substitutes. I want all of Heaven and only Heaven, as God wills me to have.
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例、批判、異議、反対」
  • substitute [sʌ́bstətjùːt] : 「代わりのもの、代用品、代替、代理人」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる」
❖ "I would make ~ "「私は、どんな例外も代用も設(もう)けまい」。"I want all ~ "「私は天の王国のすべてを、それだけを欲している」。"as God wills ~ "意訳する、「神が私に、天の王国をもつようにと意志しているのだから」。



4. Useful specific forms for applying this idea would be:

        I would not hold this grievance apart from my salvation. 
        Let our grievances be replaced by miracles, [name]. 
        Beyond this is the miracle by which all my grievances 
        are replaced.
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
❖ "Useful specific ~ "「このテーマの適用にあたって、有用で具体的な形は次のようになる」。"I would not ~ "「私は、私の救いから遠ざかるような、このような不平は持つまい」。"Let our grievances ~ "「〜さん、私たちの不平を奇跡に置き換えましょう」。"Beyond this is ~ "「この状況の向こうに、あらゆる不平と置き換わる奇跡があります」。
 
 
 



W-pI.88.1:1 ~ W-pI.88.4:4

Lesson 88 



Review of Lessons 75 - 76


Today we will review these ideas:
今日、私たちは次のテーマを復習する

1. The light has come. (光がやって来た)
In choosing salvation rather than attack, I merely choose to recognize what is already there. 
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • rather than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
❖ "In choosing ~ "「攻撃ではなく救いを選択する中で、私は単に、すでにそこにあるものを受け入れることを選択しているだけだ」。あなたが幻想の攻撃を捨てて実相の救いを選択することは、すでに決まっていることであって、いわばあなたの運命である。実相世界は無時間の世界であり、すべてが一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。すべての事象はホログラム的に実相世界に織り込まれていると思えばいい。もちろん、時間もホログラム的に畳み込まれている。それを、あなたは幻想世界にあって、時間を軸にして事象を追体験しているようなものなのだ。あなたが救いを選択することはあなたの運命を受け入れることである。



Salvation is a decision made already. Attack and grievances are not there to choose. 
  • decision [disíʒən] : 「決定、決断、決心」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
❖ "Salvation is ~ "「救いはすでになされた決定である」。"Attack and grievances ~ "意訳する、「攻撃と不平は、選択の候補にない」。あなたが攻撃や不平などの幻想を選択する可能性はない。それは運命的に決まっている。
運命という言葉は語弊があるかもしれない。あなたの未来がガチガチに決まっているという意味ではない。あなたは実相世界に織り込まれたホログラムの中から、自由意思をもって完全に自由な選択が出来る。だから、あなたの未来はあなたの自由である。しかし、もしあなたが救いを捨てて攻撃を選択したなら、それは実相世界のホログラムからの選択ではなく、夢の中の疑似選択であって、いつかは本当の選択、救いの選択をすることになる。それがあなたの運命である。神の計画である。



That is why I always choose between truth and illusion; between what is there and what is not. The light has come. 
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "That is why ~ "「それが、私が常に、真実と幻想の間で、そこにあるものとそこにないものの間で、選択している理由である」。ヴィジョンをもって選択というものを見れば、選択出来るのは真実だけであって、実は幻想を選択することは不可能なのだ。ありもしないものをどうやって選択するのだろう? だから、幻想を選択するということは疑似選択であって、選択した気になっているだけである。本当に選択出来るのは、そこにある真実だけであって、真実の選択自体も真実であり、真実は永遠不変であるから、真実の選択はいわば変えることの出来ない運命なのだ。"The light ~ "「光がやって来た」。真実の光が差してきた。あなたは正しい選択をするだろう。



I can but choose the light, for it has no alternative. It has replaced the darkness, and the darkness has gone.
  • alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「別の可能性、取って代わるもの、代替手段」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「goの過去分詞形」
❖ "I can but ~ "「私は光だけを選択出来る」。"for it has ~ "「なぜなら、それに代わるものがないからだ」。光は実相的真実であってそこにある。攻撃や不平は幻想的虚偽であって、そこにない。あなたは、そこにある真実しか選択出来ないのだ。"It has replaced ~ "「光は闇と置き換わり、闇は消え去る」。闇とは光のない状態であって、闇という実態が存在しているわけではない。闇は、そこにない幻想なのだ。今、真実の光がやって来た。幻想の闇が払拭されるのは自然である。



2. These would prove useful forms for specific applications of this idea:

        This cannot show me darkness, for the light has come. 
        The light in you is all that I would see, [name].
        I would see in this only what is there.
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
❖ "These would ~ "「この考えを具体的に適用するために、次の形が有用であるとわかるだろう」。"This cannot show ~ "「この状況が私に闇を見せることは出来ない」。"for the light ~ "「なぜなら、光がやって来たからだ」。"The light in ~ "「〜さん、あなたの心の中の光こそ、私が見たいと思っているすべてです」。"I would see ~ "「私は、この状況の中に、そこに(本当に)あるものだけを見たいと思う」。状況の幻想的側面を見たいのではなく、実相的真実だけを見たいと思う。



3. I am under no laws but God's. (私は、神の法以外の法の下にはいない)
Here is the perfect statement of my freedom. I am under no laws but God's.
  • under [ʌ́ndər] : 「下に、下の方に」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "Here is the perfect ~ "「ここに、私の自由の完璧な宣言がある」。神の法に従っている限り、あなたは完全に自由である。幻想や虚偽によって支配されることはない。闇の牢獄に閉じ込められることはないのだ。"I am under ~ "「私は、神の法以外の法の下(もと)にはいない」。



I am constantly tempted to make up other laws and give them power over me. I suffer only because of my belief in them. 
  • constantly [kάnstəntli] : 「絶えず、しきりに、絶え間なく、常に」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • make up : 「作り出す、捏造する、でっちあげる」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
❖ "I am constantly ~ "「私はずっと、他の法をでっち上げ、私を支配するパワーをそれに与えたいという誘惑に駆られてきた」。"I suffer only ~ "「そんなものを信じるから、それだけで私は苦しんでしまう」。他の法とは、もちろん、エゴの法である。エゴの法は、あなたを幻想の奴隷にし、あなたをずっと苦と痛みの世界に閉じ込めてきた。その幻想の偶像、独裁者エゴを作り上げたのは神の子であり、したがってあなたの心である。



They have no real effect on me at all. I am perfectly free of the effects of all laws save God's. And His are the laws of freedom.
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、すっかり、全く」
  • save [séiv] : 「〜を除いて、〜のほかは、〜は別として」
❖ "They have no ~ "「他の法は、私に実相的な影響をまったく与えない」。神の法以外の法は夢の中で見る法に過ぎず、目覚めたあなたに影響を与えることは不可能だ。"I am perfectly ~ "「神の法を除いて、あらゆる法の影響から、私は完全に自由である」。"And His are ~ "「そして、神の法こそが、自由の法である」。



4. For specific forms in applying this idea, these would be useful:

        My perception of this shows me I believe in laws 
        that do not exist.
        I see only the laws of God at work in this.
        Let me allow God's laws to work in this, and not my own.
  • apply [əplái] : 「当てはまる、妥当する、適用される、適合する」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • at work : 「運転中で、動いて、働いて、仕事をして」
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
❖ "For specific forms ~ "「このテーマを適用する具体的な形として、次が有用であろう」。"My perception ~ "「この状況を知覚していることは、私が存在すらしない法を信じていることを私に示している」。ある状況下であなたが憎悪や不平や嫉妬を知覚するようなら、それは存在しないエゴの法をあなたが信じている証拠である。幻想の虜(とりこ)になっていることを示しているからだ。"I see only ~ "「この状況にあって、神の法だけが正しく機能すると、私にはわかる」。"Let me allow ~ "「この状況下で、私自身の法ではなく、神の法が機能することを許そう」。
 
 
 



W-pI.87.1:1 ~ W-pI.87.4:4

Lesson 87 



Review of Lessons 73 - 74


Our review today will cover these ideas:
今日の私たちの復習は次のテーマを含む

1. I will there be light. (私は、光あれと願う)
I will use the power of my will today. It is not my will to grope about in darkness, fearful of shadows and afraid of things unseen and unreal. 
  • grope [ɡróup] : 「手探りする、手探りで捜す、模索する」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、ものすごい」
  • shadow [ʃǽdou] : 「影」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • unseen [ʌnsíːn] : 「目に見えない」
  • unreal [ʌnríəl] : 「実在しない、非現実的な、実存しない、虚偽の」
❖ "I will use ~ "「今日、私は私の意思のパワーを利用する」。"It is not ~ "「闇の中で手探りしたり、影に怯えたり、目に見えず、ありもしないものを怖がったりすることは、私の意思ではない」。幻想の中を彷徨(さまよ)い恐れることは、あなたの意思ではない。



Light shall be my guide today. I will follow it where it leads me, and I will look only on what it shows me. This day I will experience the peace of true perception.
  • guide [ɡáid] : 「指導者、案内人、指針」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う、追随する」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、連れて行く」
  • look on : 「〜を見る」
  • show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "Light shall be ~ "「今日、光が私のガイドとなってくれる」。"I will follow ~ "「光が私を導いて行くところへ、私はついて行こう」。"and I will ~ "「そして、光が私に見せてくれるものだけを、私は見よう」。"This day I ~ "「今日というこの日、私は、真の知覚がもたらす平和を経験することになる」。"peace of true perception"「真の知覚がもたらす平和」とは、真実を見抜くヴィジョンで世界を見たときに感じる心の平和。あなたを怖がらせる闇(幻想)が真実の光で消されるので、あなたの心はすこぶる穏やかだ。



2. These forms of this idea would be helpful for specific applications:

        This cannot hide the light I will to see. 
        You stand with me in light, [name].
        In the light this will look different.
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • helpful [hélpfəl] : 「役立つ、助けになる、有益な、参考になる」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • look [lúk] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
❖ "These forms of ~ "「このテーマのための次のような形は、具体的な適用の助けとなるだろう」。"This cannot ~ "「この状況は、私が目にする光を隠すことは出来ない」。どんな状況にあっても、あなたは真実の光を失わない。"You stand with ~ "「〜さん、あなたは私と一緒に光の中にいます」。"In the light ~ "「光の中では、この状況は異って見えてくる」。ヴィジョンはあなたに真実を見せてくれる。その光景は、普段目にする幻想の醜い姿ではない。



3. There is no will but God's. (神の意思以外に意思はない)
I am safe today because there is no will but God's. I can become afraid only when I believe there is another will. 
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、まず間違いない」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
❖ "I am safe ~ "「神の意思を除いて他に意思はないから、今日、私は安全だ」。"I can become ~ "「(神の意思以外に)他の意思があると信じてしまうときだけ、私は恐ろしくならざるを得ない」。エゴの意思に惑わされるとき、あなたは恐れを感じるのであり、それは幻想なのだと知ってしまえば、あなたは神の意思に囲まれて安全だ。



I try to attack only when I am afraid, and only when I try to attack can I believe that my eternal safety is threatened. 
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
  • safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
  • threaten [θrétn] : 「 〜を脅す、脅迫する」
❖ "I try to attack ~ "「私は恐ろしと思ったときだけ攻撃しようとする」。"and only when ~ "「そして、攻撃しようとしたときだけ、私の永遠の安全が脅かされと信じるに足る」。恐怖心が攻撃心を生み出す。ところが、攻撃しようとするとき、それは神の意思に反したことなので、あなたは神が約束する永遠の安全性を放棄してしまうことになるのだ。



Today I will recognize that all this has not occurred. I am safe because there is no will but God's.
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
❖ "Today I will ~ "「今日、私は、こんなことのすべては起こったことなどないと認識しよう」。この状況がもたらす恐怖も攻撃もすべて幻想なのだと認識しよう。それはエゴの意図する策略であって、エゴ自体、あなたが生み出した幻想である。"I am safe ~ "「神の意思以外に意思はないのだから、私は安全だ」。安全だから、恐れはない。恐れがないから、攻撃する必要もない。



4. These are some useful forms of this idea for specific applications:

        Let me perceive this in accordance with the Will of God.
        It is God's Will you are His Son, [name], and mine as well. 
        This is part of God's Will for me, however I may see it.
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • in accordance with : 「〜に従って、〜に一致して」
  • mine [máin] : 「私のもの」
  • as well : 「同じに、同様にうまく、おまけに、その上」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • however [hauévər] : 「どんなに〜でも、いかに〜であろうとも」
❖ "These are some ~ "「具体的な適用のために、このテーマを有用な形にしたものが次である」。"Let me perceive ~ "「神の意思と一致するように、この状況を知覚しよう」。この状況の中に神の意思が隠されていると知覚しよう。"It is God's Will ~ "「〜さん、あなたが神の子であることは、神の意思でもあり、また同様に私の意思でもあります」。"This is part of ~ "「私の目にこの状況がどう映ろうとも、私にとっては、これは神の意思の一部である」。ある状況が痛みと苦に満ちたものに見えたとしても、それは、痛みと苦を幻想だと認識せよという神の意思であると理解すればいい。幻想から目覚めるためのレッスンを神が与えたのだと思えばいい。それは、神の意思、神の計画の一部である。
 
 
 




W-pI.86.1:1 ~ W-pI.86.4:4

Lesson 86 



Review of Lessons 71 - 72


These ideas are for review today:
(次のテーマが今日の復習)

1. Only God's plan for salvation will work. (救いのための神の計画だけがうまく機能する)
It is senseless for me to search wildly about for salvation. I have seen it in many people and in many things, but when I reached for it, it was not there. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • work [wə́ːrk] : 「正しく機能する、役に立つ」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「探す、捜索する、探し出す」
  • search about : 「探し回る」
  • wildly [wáildli] : 「乱暴に、むやみやたらに」
  • seen [síːn] : 「seeの過去分詞形」
  • reach for : 「〜に手を伸ばす、〜を取ろうとする」
❖ "It is senseless ~ "「私にとって、救いをむやみやたらと探し回ることは意味がない」。"I have seen ~ "「私は多くの人々の中に、多くの物事の中にそれを見つけ出そうとしたが、手を伸ばしてつかもうとすると、それはそこになかった」。あなたの心の外部に本当の救いはない。救いはあなたの心の中にある。救いを求めて、外部世界をうろつき回ることは意味がないのだ。物やお金に救いを見出そうとしても、権力や地位に救いを見出そうとしても、無駄である。



I was mistaken about where it is. I was mistaken about what it is. I will undertake no more idle seeking. 
  • mistaken [mistéikən] : 「mistake の過去分詞形」
  • mistake [mistéik] : 「思い違いする、間違える」
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する、〜に取り掛かる」
  • idle [áidl] : 「動いていない、無意味な、無駄な」
❖ "I was mistaken ~ "「救いがどこにあるのか、私は思い違いをしていた」。"I was mistaken ~ "「救いが何であるか、思い違いをしていた」。"I will undertake ~ "「無駄に探し回ることはもうすまい」。



Only God's plan for salvation will work. And I will rejoice because His plan can never fail.
  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • fail [féil] : 「〜を裏切る、〜を失望させる」
❖ "Only God's plan ~ "「救いのための神の計画だけがうまく機能する」。本当の救いを現実化出来るのは、神の計画をおいて他にない。"And I will rejoice ~ "「神の計画は決して失敗に終わることはないから、私は喜びがもてる」。



2. These are some suggested forms for applying this idea specifically:

        God's plan for salvation will save me from my perception of this.
        This is no exception in God's plan for my salvation.
        Let me perceive this only in the light of God's plan for salvation.
  • suggest [səgdʒést] : 「〜を提案する、示唆する、暗示する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • apply [əplái] : 「当てはまる、妥当する、適用される、適合する」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
❖ "These are some ~ "「具体的にこのテーマを適用するとき、次の形が提案される」。"God's plan for ~ "「救いのための神の計画は、この状況を(誤って)知覚することから私を救ってくれる」。たとえば、物質的な豊かさが幸せに繋がるように知覚されたとき、いや、神の計画はそんな所に救いを置くわけがないと考え直して、本当の救いを求める道に復帰すればいい。"This is no exception ~ "「私の救いにとって、この状況は神の計画の例外ではない」。あなたの状況が何であれ、神の救いの計画が変化することはない。例外を与えるようなことはない。"Let me perceive ~ "「救いのための神の計画が発する光の中だけで、私はこの状況を知覚しよう」。真実の光の下で、物事や状況を見ることにしよう。その光こそ、神が私に与えてくれた救いの光なのだから。



3. Holding grievances is an attack on God's plan for salvation. (不平を抱くことは、救いのための神の計画に対する攻撃である)
Holding grievances is an attempt to prove that God's plan for salvation will not work. 
  • hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
❖ "Holding grievances ~ "「不平を抱くとは、that以下を証明しようとする試みである」。"that God's plan ~ "「救いのための神の計画はうまく機能しないということ」を証明しようとする試みである。簡単に言えば、あなたが不平を抱くことで、救いのための神の計画を台無しにしてしまう、ということ。神の計画は、神の子を真実に向かわせようとしているのだが、不平を抱く者はそれを拒んで、逆方向へ、虚偽へ向かおうとしているわけだ。



Yet only His plan will work. By holding grievances, I am therefore excluding my only hope of salvation from my awareness. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を排除する、締め出す、〜を除く、除外する」
  • hope [hóup] : 「希望、願い」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
❖ "Yet only His plan ~ "「しかし、神の計画だけが正しく機能する」。"By holding ~ "「したがって、不平を抱くことで、私は、ただ一つの救いの希望を意識から追い出してしまうことになる」。意識から追い出すとは、救いの希望にすら気付かなくなってしまう、ということ。気付きを失って、幻想の泥沼にどんどん沈んでいくのだ。



I would no longer defeat my own best interests in this insane way. I would accept God's plan for salvation, and be happy.
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • defeat [difíːt] : 「駄目にする、無にする、負かす、倒す」
  • interest [íntərəst] : 「興味、関心、趣味、影響力、利益、利害」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、愚かな、常軌を逸した、正気でない」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "I would no longer ~ "「こんな狂ったやり方で、私自身にとって一番有益なことを台無しにすることはもう止めよう」。



4. Specific applications for this idea might be in these forms:

        I am choosing between misperception and salvation 
        as I look on this.
        If I see grounds for grievances in this, I will not see 
        the grounds for my salvation.
        This calls for salvation, not attack.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
  • misperception [mìspərsépʃən] : 「誤解、誤った知覚」
  • look on : 「〜を見る」
  • ground [ɡráund] : 「根拠、原因、理由、基礎、基盤」
  • call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
❖ "Specific applications ~ "「このテーマを具体的に適用するには、次の形がいい」。"I am choosing ~ "「この状況を見ながら、私は、誤った知覚と救いとのどちらかを選択しようとしている」。誤った知覚を選んで不平を抱き腹を立てるか、救いのための神の計画を選ぶか、二者択一の状況にある。"If I see grounds ~ "「もし私が、この状況の中に不平を抱く根拠を見たなら、救いのための根拠を見失ってしまう」。不平を抱くのが相当だと判断したら、その時点で救いは失われる。"This calls for ~ "「この状況は救いを求めているのであって、攻撃を求めているのではない」。ここの"attack"「攻撃」とは、不平を抱いて他者や状況に腹を立てること。
 
 
 




W-pI.85.1:1 ~ W-pI.85.4:4

Lesson 85 



Review of Lessons 69 - 70


 Today's review will cover these ideas:
(今日の復習は次のテーマをカバーする)

1. My grievances hide the light of the world in me. (私の不平は、私の心の中にある世界の光を覆い隠してしまう)
My grievances show me what is not there, and hide from me what I would see. 
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
❖ "My grievances show ~ "「私の不平は、そこにないものを私に見せ、」"and hide from ~ "「私がそこに見たいと思っているものを私(の目)から隠してしまう」。"grievance"「不平」とは、直面している事態の責任を外部世界に向けて投射し、怒りの中に自己の責任を回避する行為である。簡単に言えば、『悪いのは自分ではなく社会だ』、『悪いのは自分ではなく、他者だ』と、怒りを外の世界にぶつける行為である。ところが、外部世界はあなたの心が作り上げた幻想であるから、外部世界を激しく批判することで、逆に幻想を現実化してしまうのだ。あなたは、ありもしない幻想を現実と思い込み(show me what is not there)、本当に存在する真実(what I would see)をあなた自身の目から隠してしまう。こうして、あなたの心の中にある、世界を照らし出す真実の光は、その輝きをどんどん失っていく。
風車に突進するドン・キホーテを思い出してみるといい。はたして、不平を抱き怒りに燃えるあなたは、ドン・キホーテそのものではないのか? 



Recognizing this, what do I want my grievances for? They keep me in darkness and hide the light. 
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
❖ "Recognizing this ~ "「このことを認識した上で、では、私の不平は何を求めているのだろうか」。"They keep me ~ "「不平は私を闇の中に閉じこめ、光を隠しているだけだ」。不平を抱いて腹を立てることは、あなたを闇の幻想に閉じこめてしまうだけだ。不平を抱いている限り、あなたには真実の光が見えない。



Grievances and light cannot go together, but light and vision must be joined for me to see. 
  • go together [təɡéðər] : 「一緒に行く、同行する、相伴う、調和する」
  • vision [víʒən] : 「先見の明、洞察力、想像力、視覚、視力」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる、結合する」
❖ "Grievances and light ~ "「不平と光は両立不可能である」。"but light and vision ~ "「しかし、光とヴィジョンは、私が(真実を)見るために結合しなくてはならない」。真実を照らし出す光が映し出す光景、それがヴィジョンである。あるいは、真実の光で世界を見る心の目がヴィジョンである。ホーリー・スピリットの視力だと思ってもいい。そのヴィジョンを得るには、不平を抱いていてはいけないのだ。なぜなら、ヴィジョン(実相)と不平(幻想)は両立不可能だから。



To see, I must lay grievances aside. I want to see, and this will be the means by which I will succeed.
  • lay aside : 「のけておく、しまっておく、捨てる、放棄する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
❖ "To see, I must ~ "「(真実を)見るために、私は不平を放棄しなくてはいけない」。"I want to ~ "「私は(真実を)見たいと思っているし、不平を放棄することは、私が成功するための手段になるはずだ」。ここの"this"を"lay grievances aside"として解釈してみた。"succeed"「成功する」とは、真実の光で世界を見るというヴィジョンを獲得すること。



2. Specific applications for this idea might be made in these forms:

        Let me not use this as a block to sight.
        The light of the world will shine all this away. 
        I have no need for this. I want to see.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • block [blɔ́k] : 「障害物、妨害物」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界、景色、眺め」
  • shine [ʃáin] : 「〜を磨く、〜を光らせる」
  • shine away : 「輝き続ける、光り続ける 照らし出す、白日の下に曝す」
  • need [níːd] : 「必要、必要性」
❖ "Specific applications ~ "「今日のテーマを具体的に適用するには、次の形をとればいい」。"Let me not ~ "「これを、視界を遮(さえぎ)るブロックに使うまい」。"this"とは、あなたが直面している状況や事態のこと。"block"は、もちろん、真実の光を遮る障害物、幻想のこと。"The light of ~ "「世界の光は、この状況すべてを照らし出してくれる」。"shine away"は、ACIMでは「照らし出す、白日の下(もと)に曝(さら)す」という意味合いに使われることがある。本文は、したがって、世界を照らし出す真実の光は、この状況の幻想性を白日の下に曝してくれる、といった意味合いになる。簡単に言えば、『お前が抱いている不平は嘘っぱちだよ』と教えてくれるのだ。"I have no ~ "「私は、こんな状況を必要としていない」。状況も、もちろん、それに対する不平も、あなたには必要ない。"I want to ~ "「私は(真実が)見たいのだ」。



3. My salvation comes from me. (私の救いは、私からやって来る)
Today I will recognize where my salvation is. It is in me because its Source is there. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • come from : 「〜から来る、〜に由来する、源を〜に発する」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "Today I will ~ "「今日私は、私の救いがどこにあるか、それを知ることになる」。"It is in ~ "「救いは私の心の中にある」。"because its ~ "「救いの源は私の心の中にあるからだ」。幻想から実相へ目覚めることがACIMの救いである。真実を知ることが救いなのだ。真実の宿る場所は、あなたの心の奥深く、最も純粋で神聖な部分である。ホーリー・スピリットの宿る部分であり、そこに神の祭壇がある。



It has not left its Source, and so it cannot have left my mind. I will not look for it outside myself. It is not found outside and then brought in. 
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「 〜から離れる、〜から撤退する、〜と別れる」
  • look for : 「〜を探す、〜を期待する」
  • outside [áutsáid] : 「〜の外に、〜の外部に」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "It has not ~ "「私の救いは、救いの源を離れてはいない」。あなたの救いはホーリー・スピリットや神から離れて存在しているわけではない。"and so it ~ "「だから、救いが私の心を離れてしまうことなど不可能なのだ」。あなたの心は、ホーリー・スピリットや神と直結しているのであって、救いを求めるあなたの心から救いだけが離れてしまうことなど不可能なのだ。救いはあなたの心の中にある。"I will not ~ "「私の心の外に、救いを探そうとはすまい」。"It is not found ~ "「救いは、外で見つけて、心の中に持ち込むというものではない」。



But from within me it will reach beyond, and everything I see will but reflect the light that shines in me and in itself.
  • within [wiðín] : 「中、内部、内側」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く、〜に連絡する」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
  • reach beyond : 「越えて行く、ずっと先にまで到達する」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
❖ "But from within ~ "「しかし、救いは私の心の中から心を越えて外に出て、目にするあらゆるものがその光を反映する」。"that shines ~ "「その光は、私の心の中で、そして、あらゆるものの中で輝く」。救いの光、真実の光はあなたの心を飛び出て、あなたが目にする世界を照らす。あなたが救われると同時に世界も救われ、あなたが目にするものも、自ら救いの光を放つ。真実の光を放つ。あたかも共鳴現象が起きたように、光が世界に充満するのだ。



4. These forms of the idea are suitable for more specific applications:

        Let this not tempt me to look away from me for my salvation. 
        I will not let this interfere with my awareness of 
        the Source of my salvation.
        This has no power to remove salvation from me.
  • suitable [súːtəbl] : 「ふさわしい、適切な」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • look away from : 「〜から目をそらす」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • interfere [ìntərfíər] with : 「〜を妨げる、〜を邪魔する」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
❖ "These forms of ~ "「より具体的な適用のためには、次のような形がふさわしい」。"Let this not ~ "「私の救いのために、この状況が、私自身から目を逸らさせようと誘惑させないようにしよう」。この状況が自分自身から目を逸らせようとする誘惑に負けないようにしよう。"I will not let ~ "「私が救いの源を意識していることに対して、この状況が妨げにならないようにしよう」。この状況のために、心の中の救いの源を忘れてしまわないようにしよう。"This has no power ~ "「この状況は、私から救いを奪い取ってしまうパワーなどもっていない」。
 
 
 



W-pI.84.1:1 ~ W-pI.84.4:4


Lesson 84 



Review of Lessons 67 - 68


These are the ideas for today's review:
(今日の復習のためのテーマは次である)

1. Love created me like itself. (愛は、愛自体に似せて私を創造した)
I am in the likeness of my Creator. I cannot suffer, I cannot experience loss and I cannot die. I am not a body. 
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • likeness [láiknis] : 「似ていること、類似」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失、紛失」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "I am in the ~ "「私は、創造主である神と似ている」。"I cannot suffer ~ "「私は、苦しむことも、喪失を経験することも、死ぬことさえ不可能なのだ」。"I am not ~ "「私は肉体ではない」。冒頭の"Love"「愛」は、もちろん、神のこと。創造主である神は、神の延長上に神の子を創造した。創造とは、神の愛の拡張なのである。神は、神の子に神の属性のすべてを与えた。したがって、神の子が神とそっくりなのは当然である。神が肉体をもたないように、神の子も肉体をもたない。だから、苦もなく、喪失もなく、死さえ存在しない。肉体は、神の子が神から分離した後にでっち上げた幻想である。肉体をもって生きる今のあなたは、あまりにもリアルな夢を見ているのだ。しかし、夢がどんなにリアルでも、それは現実でも、実相でも、真実でもない。



I would recognize my reality today. I will worship no idols, nor raise my own self-concept to replace my Self. I am in the likeness of my Creator. Love created me like itself.
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
  • worship [wə́ːrʃip] : 「崇拝する、賛美する、崇敬する」
  • idol [áidl] : 「偶像、崇拝の対象、虚像、幻想」
  • raise [réiz] : 「〜を育てる、子どもを養う、飼育する」
  • self-concept [kάnsept] : 「自己概念」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
❖ "I would recognize ~ "「私は今日、私の本当の現実を認識したいと思う」。肉体をもったリアルな夢の自分ではなく、実相的に真実である自分を見つけたい。"I will worship ~ "「私は偶像を崇拝したいと思わないし、本当の自分と置き換えようとして、私の自己概念をでっち上げたりしない」。ここの"idol"「偶像」とは、金であり、物であり、地位、名声、権力、支配、等々のこと。総じて、エゴが誘惑に使う道具のことで、エゴ自体もまた最大の偶像である。"I am in the likeness ~ "「私は、創造主である神と似ている」。"Love created ~ "「愛は、愛自体に似せて私を創造した」。



2. You might find these specific forms helpful in applying the idea:

        Let me not see an illusion of myself in this.
        As I look on this, let me remember my Creator. 
        My Creator did not create this as I see it.
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • helpful [hélpfəl] : 「役立つ、助けになる、有益な、参考になる」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • look on : 「〜を見る」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "You might find ~ "「今日のテーマを適用するのに有用な具体的な形を、次の例で見つけることが出来るかもしれない」。"Let me not ~ "「この(状況の)中に、私自身の幻想を見たりしまい」。"As I look on ~ "「この状況を見ながら、私は創造主である神を思い出そう」。"My Creator did ~ "「私の創造主である神は、私が目にするままの、こんな状況を創造したのではない」。あなたが目にしているこの世界、この状況は、あなたが作り出した幻想である。神は幻想と一切の関わりをもたない。神が幻想を創造することは原理的に不可能なのだ。



3. Love holds no grievances. (愛は、一切の不平を抱かない)
Grievances are completely alien to love. Grievances attack love and keep its light obscure. 
  • hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く」
  • alien [éiljən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • keep [kíːp] : 「保つ、〜の状態にしておく」
  • obscure [əbskjúər] : 「暗い、よく見えない、ぼんやりした」
❖ "Grievances are ~ "「不平は、完全に愛とは無縁である」。"grievance"を「不平」と訳したが、不平不満を抱いて腹を立てたり、人を妬んだり憎んだりすることも当然含まれる。"Grievances attack ~ "「不平は愛を攻撃し、愛の光を見えなくする」。



If I hold grievances I am attacking love, and therefore attacking my Self. My Self thus becomes alien to me. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
❖ "If I hold grievances ~ "「もし私が不平を抱けば、それは私が愛を攻撃していることになり、したがって、本当の私自身を攻撃していることになる」。"My Self thus ~ "「そうなれば、私自身は私にとって異質なものとなる」。不平を抱き、人を妬み、憎み、攻撃したいと思うようなあなたは、本当のあなたではない。それは、神の子としての正しい心をもったあなたと無縁のあなたである。



I am determined not to attack my Self today, so that I can remember Who I am.
  • determined [ditə́ːrmind] : 「決心している、決然とした、やる気である」
  • so that : 「〜できるように、〜するために、その結果」
❖ "I am determined ~ "「今日、私は、私は誰なのか思い出すことが出来るように、本当の私自身を攻撃しないと決心する」。



4. These specific forms for applying this idea would be helpful:

        This is no justification for denying my Self. 
        I will not use this to attack love.
        Let this not tempt me to attack myself.
  • justification [dʒʌ̀stəfikéiʃən] : 「正当化、理由、言い訳」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
❖ "These specific ~ "「今日のテーマを適用するために、次のような具体的な形が有用である」。"This is no justification ~ "「この状況は、本当の私自身を否定するための言い訳にはならない」。不平を抱く自分自身を正当化出来ない、ということ。"I will not ~ "「私は、愛を攻撃するためにこの状況を利用したりすまい」。"Let this not tempt ~ "「この状況が、私自身を攻撃したくなるように誘惑させたりしまい」。
 
 
 




W-pI.83.1:1 ~ W-pI.83.4:4


Lesson 83 



Review of Lessons 65 - 66


Today let us review these ideas:
(今日は、次のテーマを復習しよう)

1. My only function is the one God gave me. (私の唯一の役割は、神が私に与えたものである)
I have no function but the one God gave me. This recognition releases me from all conflict, because it means I cannot have conflicting goals. 
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • gave [ɡéiv] : 「giveの過去形」
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証、真価を認めること」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
  • conflict [kάnflikt] : 「不一致、対立、衝突、葛藤」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • conflict [kənflíkt] : 「対立する、矛盾する」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
❖ "I have no ~ "「私の役割は、神が私に与えたものだけだ」。"This recognition ~ "「これを受け入れることで、私はすべてのコンフリクトから解放される」。"because it ~ "「なぜなら、それは、私が矛盾する目標をもち得ないことを意味するからだ」。神の与えた役割自体が矛盾を含まないから、それを受け入れて目標に向かうあなたにも矛盾はない。"conflicting goal"「矛盾する目標」とは、たとえば、物質的豊かさと心の幸せを同時に目標とすることなど。エゴの目指す目標である。



With one purpose only, I am always certain what to do, what to say and what to think. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • certain [sə́ːrtn] : 「〜を確信している、〜に疑いを持たない」
  • what to do : 「すべきこと」
❖ "With one purpose ~ "「たった一つの目的をもっているので、何をすべきか、何を言うべきか、何を考えるべきか、私は常に確信をもって疑わない」。



All doubt must disappear as I acknowledge that my only function is the one God gave me.
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、なくなる、消滅する」
  • acknowledge [æknάlidʒ] : 「認める、承認する、認識する、受け入れる」
❖ "All doubt must ~ "「私が、私の唯一の役割は神が私に与えたものであると認めるとき、あらゆる疑いは消滅するに違いない」。矛盾する目標をもったとき、人は自分を疑う。これでいいのか、こんなことをしていていいのか、これは本当の自分の生き方ではないのではないか、等々、疑いと不安は常にあなたにまとわりつく。しかし、神があなたに与えた目標に矛盾はない。いわば、それはあなたにとって天命である。天命に従う限り、あなたは自分を疑うことはない。



2. More specific applications of this idea might take these forms:

        My perception of this does not change my function.
        This does not give me a function other than the one God gave me.
        Let me not use this to justify a function God did not give me.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • other than : 「〜以外の」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
❖ "More specific ~ "「このテーマのより具体的な適用のために、次のような形をとってもいい」。"My perception of ~ "「私がこれを知覚することで、私の役割が変わることはない」。"this"「これ」とは、今あなたが直面している状況や事態と考えていい。したがって、本文は「この状況を見ても、私の役割を変えることはない」という意味合いになる。たとえば、権力者や大金持ちが幸せそうに見えても、あなたは惑わされることなく、神の与えた役割を遂行すればいい。"This does not ~ "「この状況が、神が私に与えた役割以外の役割を私に与えることはない」。この状況や事態が、神が与えてくれた役割を放棄させて、別の役割、たとえばエゴの与える役割などをあなたに与えることはない。"Let me not use ~ "「神が私に与えたのではない役割を正当化するために、この状況を使ったりすまい」。エゴが与えようとしている役割を正当化するために、あなたが直面している状況を使ったりしてはいけない。たとえば、悠然と生きるために、人の上に立って他者を支配せよ、などというエゴの誘惑に負けてたりしてはいけない。物質的な不足感が不幸せを呼び込んでいると勘違いして、必要以上の金儲けに奔走するようではいけない。



3. My happiness and my function are one. (私の幸せと私の役割は一つである)
All things that come from God are one. They come from Oneness, and must be received as one. 
  • happiness [hǽpinis] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • come from : 「〜から来る、〜に由来する、源を〜に発する」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
❖ "All things that ~ "「神に由来するものはすべて一つである」。"They come from ~ "「それらは、唯一者からやって来るものであり、一つとして受け取られるべきなのだ」。天の王国、神の住まう実相世界は純粋一元論の世界、不二一元の世界である。真実はたった一つであり、愛が真実であり、喜びも幸せも真実であるなら、それらはすべて同一である。神の意思は真実であるから、あなたに与えた役割とあなたの幸せはともに真実、そして一つである。
実相世界は純粋一元論の世界である。すべての真実が究極的に神という一点に収斂(しゅうれん)する。これが、ACIMの言う"God is"「神あり」の世界である。"Oneness"「唯一者」とは、したがって、神である。



Fulfilling my function is my happiness because both come from the same Source. 
  • fulfill [fulfíl] : 「(約束を)実行する、(使命を)果たす」
  • happiness [hǽpinis] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方、両者」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "Fulfilling my ~ "「私の役割を果たすことは、私の幸せである」。"because both ~ "「なぜなら、共に同じ源からやって来たのだから」。"the same Source"「同じ源」とは、もちろん"Oneness"「唯一者」のことであり、神である。



And I must learn to recognize what makes me happy, if I would find happiness.
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • make [méik] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
❖ "And I must learn ~ "「そして、もし私が幸せを見つけたいと望むなら、私は、何が私を幸せにしてくれるか、認識することを学ばねばならない」。もちろん、神があなたに与えた役割を探せばいい。それは、赦しであり救いである。救いであるからこそ、あなたは幸せになれるのだ。あなたの苦と痛みはヒーリングされるのである。なぜなら、赦しによって、苦と痛みという幻想は消滅するからだ。



4. Some useful forms for specific applications of this idea are:

        This cannot separate my happiness from my function.
        The oneness of my happiness and my function 
        remains wholly unaffected by this.
        Nothing, including this, can justify the illusion of 
        happiness apart from my function.
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
  • separate [sépərèit] : 「離す、分ける、分離する、分解する」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」
  • unaffected [ʌnəféktid] : 「影響を受けない、心を動かされない」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
❖ "Some useful ~ "「この考えを具体的に適用するための有用な形は次のようになる」。"This cannot ~ "意訳する、「この(状況)が、私の幸せと私の役割を分離することは不可能だ」。"The oneness of ~ "「この状況によって、私の幸せと役割の同一性が影響を受けることはまったくない」。"Nothing, including ~ "「この状況を含めて、何ものも、幸せが役割と分離しているという幻想を正当化することは不可能である」。
 
 
 




W-pI.82.1:1 ~ W-pI.82.4:4

Lesson 82 



Review of Lessons 63 - 64


We will review these ideas today:
(今日は、私たちは次のようなテーマを復習する)

1. The light of the world brings peace to every mind through my forgiveness. (世界の光は、私の赦しを通して、みんなの心へ平和をもたらす)
My forgiveness is the means by which the light of the world finds expression through me. 
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • expression [ikspréʃən] : 「 表現、表現すること、表示」
❖ "My forgiveness ~ "直訳すると、「私の赦しは、それによって世界の光が私を通して表現方法を見出す道具である」。あなたが世界の幻想性を見抜き、それを赦すことで世界の幻想性は消滅する。世界は、あなたの赦しによって(あなたを通して)、真実の光を放つことが出来るのだ(真実を表現することが出来るのだ)。



My forgiveness is the means by which I become aware of the light of the world in me. 
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • aware [əwέər] : 「気付いている、気が付いて」
❖ "My forgiveness is ~ "直訳すると、「私の赦しは、それによって私が私の心の中に世界の光があると気付くことになる手段である」。あなたの赦しによって世界の幻想性は消滅し、世界は真実の光で輝き出す。それと同時に、真実の世界は、実はあなたの心の中にあるのだと気付くのである。目で見ていた圧倒的にリアルな世界は幻想に過ぎず、光輝く真実の世界はあなたの心の中にあると知る。世界の光は、あなたの心の中を照らす。



My forgiveness is the means by which the world is healed, together with myself. Let me, then, forgive the world, that it may be healed along with me.
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す、治癒する、治療する」
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、共に、同時に」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」
❖ "My forgiveness is ~ "「私の赦しは、それによって世界が、私自身と共にヒーリングされる道具である」。あなたの赦しによって幻想は消滅する。そして、真実の光が解き放される。これが実相的なヒーリングである。世界もあなた自身も、あなたの赦しによってヒーリングされるのだ。"Let me, then ~ "「そこで、私は、〜するために、世界を赦そう」。"that it may be ~ "ここの"that"は"so taht"、「世界が私と共にヒーリングされるために、」世界を赦そう。



2. Suggestions for specific forms for applying this idea are:

        Let peace extend from my mind to yours, [name]. 
        I share the light of the world with you, [name]. 
        Through my forgiveness I can see this as it is.
  • suggestion [səgdʒéstʃən] : 「提案、忠告、暗示、示唆」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • extend [iksténd] : 「延ばす、延長する、広げる、伸ばす、拡張する」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
❖ "Suggestions for ~ "「このテーマを適用するための特別な形を提案すれば、次のようになる」。"Let peace extend ~ "「私の心から、〜さん、あなたの心へと平和を拡張しましょう」。"I share the light ~ "「私は、〜さん、あなたと世界の光を分かち合います」。"Through my ~ "「私の赦しを通して、このことをありのままに見ることが出来ます」。



3. Let me not forget my function. (私の役割を忘れないようにしよう)
I would not forget my function, because I would remember my Self. I cannot fulfill my function if I forget it. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • fulfill [fulfíl] : 「(約束を)実行する、(使命を)果たす」
❖ "I would not ~ "「私は、私の役割を忘れまい」。"because I would ~ "「なぜなら、私自身を覚えていたいから」。" I cannot fulfill ~ "「もし忘れたりしたら、私は役割を果たせなくなってしまう」。



And unless I fulfill my function, I will not experience the joy that God intends for me.
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • intend [inténd] : 「〜するつもりである、〜を意図する」
❖ "And unless I ~ "「私が役割を果たさない限り、私は、神が私のために意図してくれた喜びを経験することはないだろう」。



4. Suitable specific forms of this idea include:

        Let me not use this to hide my function from me.
        I would use this as an opportunity to fulfill my function. 
        This may threaten my ego, but cannot change my function 
        in any way.
  • suitable [súːtəbl] : 「ふさわしい、適切な」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • opportunity [ɑ̀pərtjúːnəti]: 「機会、適時」
  • threaten [θrétn] : 「 〜を脅す、脅迫する」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • in any way : 「何らか、多少なりとも、形はどうあれ」
❖ "Suitable specific ~ "「このテーマにぴったりな特別な形としては次を含む」。"Let me not use ~ "「私の役割を自分に隠すために、神の意図する喜びを利用したりすまい」。あなたの役割を忘れて、神の意図する喜びを求めるようではいけない。"I would use ~ "「私は、私の役割を達成する機会として、神の意図する喜びを利用したい」。神の意図する喜びを得るために、進んで役割を果たそう。"This may threaten ~ "「これは、私の心の中のエゴを脅かすかもしれない」。幻想が消滅すれば、エゴも同時に消滅するので、エゴは戦々恐々とする。"but cannot change ~ "「しかし、エゴは、どんな形であれ、私の役割を変えることは出来ない」。もはや、あなたはエゴとは無縁の存在になったのだ。エゴの見掛けのパワーは力尽きる。あなたの固い決意を変えることは出来ない。
 
 
 



W-pI.81.1:1 ~ W-pI.81.4:4

Lesson 81 



Review of Lessons 61 - 62


Our ideas for review today are:
(私たちの今日の復習テーマは次である)

1. I am the light of the world. (私は世界の光である)
How holy am I, who have been given the function of lighting up the world! 
  • holy [hóuli] : 「神聖な、聖なる」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
❖ "How holy am ~ "「この世界を光で照らす役割を与えられた私は、何と神聖であることか」。あなたは、闇のこの世界を真実の光で照らし出す役割を与えられている。あなたは神聖な神の子であるからだ。



Let me be still before my holiness. In its calm light let all my conflicts disappear. In its peace let me remember Who I am.
  • still [stíl] : 「静かな、穏やかな、平穏な、平静な」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
  • calm [kάːm] : 「穏やかな、静かな、落ち着いた、穏和な」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • conflict [kάnflikt] : 「不一致、対立、衝突、葛藤」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、なくなる、消滅する」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "Let me be ~ "「私の神聖さの前で、静寂に浸(ひた)ろう」。"In its calm ~ "「穏やかな光の中で、私のコンフリクトは消えていく」。愛に溢れた真実の光の中で、争いも葛藤も喧騒も消えていく。幻想は消滅していくのだ。"In its peace ~ "「その平安の中で、私は自分が誰なのか思い出そう」。もちろん、神に愛され、ホーリー・スピリットに支えられた神の子であることを思い出すのだ。



2. Some specific forms for applying this idea when special difficulties seem to arise might be:

        Let me not obscure the light of the world in me.
        Let the light of the world shine through this appearance. 
        This shadow will vanish before the light.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • apply [əplái] : 「当てはまる、妥当する、適用される、適合する」
  • special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、難儀、面倒なこと、問題」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を曖昧にする、見えなくする」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿」
  • shadow [ʃǽdou] : 「影」
  • vanish [vǽniʃ] : 「消える、消えてなくなる」
❖ "Some specific ~ "「特別、困難なことが起きたように思えたときは、今日のテーマを適用するための具体的な形として次のように言えばいい」。"Let me not ~ "「私の心の中にある、世界の光を消さないようにしよう」。"Let the light ~ "「この見掛けを通り越して、世界の光が輝くようにしよう」。あなたの肉体的な感覚器官がとらえた表面的な現実(幻想)を通り越して、世界の真実の光が輝くようにしよう。そうすれば、"This shadow ~ "意訳する、「この世界の影の部分は、光の前に消えてしまうだろう」。



3. Forgiveness is my function as the light of the world. (赦しは、この世界の光としての、私の役割である)
It is through accepting my function that I will see the light in me. 
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "Forgiveness is ~ "「赦しは、この世界の光としての、私の役割である」。この世界の醜い部分、影の部分は、あなたの心の闇が作り出した幻想である。それをしっかり認識して赦し、幻想を消滅させてしまうのだ。それが赦しであり、光としてのあなたの役割である。闇は存在しない。単に光がない状態に過ぎないのだ。闇に対して、闇は存在しないと認識し、闇を赦してやる、つまり、真実の光を当ててやる。そうすれば、闇は消滅してしまうのである。"It is through ~ "「私の心の中に光を見るようになるのは、私の役割を受け入れることを通してである」。あなたの実相的な役割を受け入れることで、あなたの心に光が見えてくる。



And in this light will my function stand clear and perfectly unambiguous before my sight. 
  • stand [stǽnd] : 「立つ、立っている」
  • clearly [klíərli] : 「はっきりと、明らかに、明瞭に、疑いもなく」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、すっかり、全く」
  • unambiguous [ʌnæmbíɡjuəs] : 「曖昧でない、明白な、はっきりした」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界、景色、眺め」
❖ "And in this light ~ "意訳する、「この光の中で、私の役割は明確になり、目の前で曖昧さは完全に消える」。役割を受け入れた段階では、あなたの役割の姿はまだ明白になってはいない。真実の光が差してきて、段々と役割の具体的な姿が見えてくる。



My acceptance does not depend on my recognizing what my function is, for I do not yet understand forgiveness. Yet I will trust that, in the light, I will see it as it is.
  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、承諾、承認、受諾、容認」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である、〜に頼る」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • trust [trʌ́st] : 「信用する、信頼する」
❖ "My acceptance ~ "「私の(役割の)受け入れは、私の役割が何であるか、それを認識することに依存しない」。役割の具体的な姿がはっきりしてから、それを判断し、評価し、その後に受け入れる、というのではない。"for I do not ~ "「なぜなら、私はまだ、赦しを理解していないからだ」。あなたは、あなたの役割が赦しを通して世界を救うことであると知ったのだが、赦しの具体的な姿は見えて来ないし、まだ本当の救いを理解してはいない。"Yet I will trust ~ "「しかし、光の中で、私は私の役割を信頼するようになるだろうし、私の役割をありのままに見ることになるだろう」。真実の光は、したがって、ホーリー・スピリットの叡智と思ってもいい。仏教的な用語を使えば、般若(はんにゃ)である。叡智の光が、あなたを実相的な悟りへと導く。あなたは、悟りのレベルで自分の役割を理解するようになるのだ。



4. Specific forms for using this idea might include:

        Let this help me learn what forgiveness means. 
        Let me not separate my function from my will. 
        I will not use this for an alien purpose.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • separate [sépərèit] : 「離す、分ける、分離する、分解する」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • use [juːz] : 「使う、利用する、生かす、働かせる」
  • alien [éiljən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
❖ "Specific forms ~ "「こういった思いを利用するための具体的な形は、次のような言い回しを含むだろう」。具体的には、次のように言えば良い、ということ。"Let this help ~ "「この役割を、赦しが何を意味するのか、それを学ぶための手助けにしよう」。"Let me not ~ "「私の役割が私の意思とかけ離れないようにしよう」。"I will not ~ "「私は、この役割を、異質な目的のために利用しないようにしよう」。エゴの誘惑に負けて、幻想的な目的のために自分の役割を利用しないようにしよう。
 
 
 




Second Review Introduction


Second Review 


Introduction



1. We are now ready for another review. We will begin where our last review left off, and cover two ideas each day. 
  • be ready for : 「準備が整って、いつでも〜する状態になって」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • review [rivjúː] : 「復習、再考、再吟味、再調査」
  • begin [biɡín] : 「 始まる、始める、開始する」
  • last [lǽst] : 「最後の、一番後の、すぐ前の、最近の」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave off : 「やめる、中止する」
  • cover [kʌ́vər] : 「取り上げる、取り扱う、対象にする、含める」
❖ "We are now ~ "「今、私たちは二回目のレビューを行う準備が整った」。これから、二回目のレビューが始まる。"We will begin ~ "「前回のレビューが終わったところから(今回のレビューを)始め、一日に2つのテーマ(ものの見方)をカバーすることになる」。



The earlier part of each day will be devoted to one of these ideas, and the latter part of the day to the other. 
  • earlier [ə́ːrliər] : 「より前の」
  • devote [divóut] : 「充てる、向ける、ささげる、専念させる」
❖ "The earlier ~ "「毎日の前半部分では、これらのものの見方の一方に専念し、後半部分では他のテーマに専念する」。



We will have one longer exercise period, and frequent shorter ones in which we practice each of them.
  • frequent [fríːkwənt] : 「たびたび起こる、よくある、常習的な」
❖ "We will have ~ "「長めの練習は1回とし、頻繁に行う短めの練習では2つのテーマのどちらかを練習する」。



2. The longer practice periods will follow this general form: Take about fifteen minutes for each of them, and begin by thinking about the ideas for the day, and the comments that are included in the assignments. 
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う、追随する」
  • general [dʒénərəl] : 「一般の、一般的な、通例の」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • begin [biɡín] : 「 始まる、始める、開始する」
  • comment [kɑ́ment] : 「論評、コメント、意見、解説、注釈」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • assignment [əsáinmənt] : 「任務、業務、割り当て、宿題、課題」
❖ "The longer practice ~ "「長めの練習は、通例、次の形式に従うことになる」。"Take about fifteen ~ "「長めの練習ごとに15分をかけ、今日のものの見方、そして、課題に含まれている解説について考えることから始める」。



Devote some three or four minutes to reading them over slowly, several times if you wish, and then close your eyes and listen.
  • slowly [slóuli] : 「ゆっくり、のろのろと」
  • several [sévərəl] : 「数個の、いくつかの」
  • wish [wíʃ] : 「望む、願う」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • listen [listen] : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
❖ "Devote some ~ "「それらをゆっくりと、お望みとあらば数回読み返し、その後目を閉じて耳を澄ますことに3〜4分の時間を割り当てる」。



3. Repeat the first phase of the exercise period if you find your mind wandering, but try to spend the major part of the time listening quietly but attentively. 
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • first phase : 「第1段階」
  • find [fáind] : 「気付く、分かる」
  • wander [wάndərər] : 「さまよう、迷う、横道にそれる」
  • spend [spénd] : 「使う、費やす」
  • quietly [kwáiətli] : 「静かに、黙って、平穏に」
  • attentively [əténtivli] : 「注意深く、よく注意して」
❖ "Repeat the first phase ~ "「もしあなたの心が彷徨(さまよ)うように感じたら、練習の最初の段階を繰り返しなさい」。集中出来ないようなら、先に進まずに、最初の段階を繰り返し練習すればいい。"but try to spend ~ "「しかし、その多くの時間は静かに、そして注意深く耳を済ますことに費やすように努めること」。無理に考えようとせず、心静かに耳を澄まして、心の彷徨いを鎮(しず)めればいい。



There is a message waiting for you. Be confident that you will receive it. Remember that it belongs to you, and that you want it.
  • message [mésidʒ] : 「伝達、連絡、伝言、メッセージ」
  • wait for : 「〜を待つ」
  • confident [kάnfədənt] : 「自信のある、確信して、信じて」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
❖ "There is a message ~ "「メッセージがあなたを待っている」。心静かに耳を澄ましていれば、メッセージが聞こえてくる。"Be confident ~ "「そのメッセージを受け取ることが出来るのだと確信しなさい」。"Remember that ~ "「そのメッセージはあなたのものであり、あなたはそのメッセージを待っていたのだと覚えておきなさい」。もちろん、このメッセージは、あなたの心の奥底に宿るホーリー・スピリットからのメッセージである。神からの伝言である。



4. Do not allow your intent to waver in the face of distracting thoughts. 
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
  • intent [intént] : 「意図、目的」
  • waver [wéivər] : 「心が揺らぐ、揺れる、揺れ動く」
  • distracting [distrǽktiŋ] : 「目をそらさせる、気が散る」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
❖ "Do not allow ~ "「気の散る思いを目の前にして、心を揺れ動かそうとする意図を許してはいけない」。エゴの抵抗に遭うのは必至である。しかし、エゴの干渉を許してはいけない。



Realize that, whatever form such thoughts may take, they have no meaning and no power. 
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • whatever [hwʌtévər] : 「どんな〜が〜でも、どんな〜を〜しても」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • power [páuər] : 「力、能力、勢力、権限、権威」
❖ "Realize that ~ "「そんな思いがどんな形をとろうとも、それは意味もパワーも持っていないのだと実感しなさい」。幻想に向かう思考は、幻想であるがゆえに意味もなければ、真実を具現化するパワーもない。その誘惑に負けてはいけない。



Replace them with your determination to succeed. Do not forget that your will has power over all fantasies and dreams. 
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • determination [ditə̀ːrmənéiʃən] : 「決断、決意」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • fantasy [fǽntəsi] : 「想像、空想、妄想、幻覚」
❖ "Replace them ~ "「そんな思考は、成功させようとする決意と置き換えなさい」。幻想的な思考の誘惑に負けず、真実を見ることに成功するのだという決意を固く持つように。"Do not forget ~ "「あなたの意思は、ファンタジーや夢に打ち勝つパワーをもっていることを忘れないように」。



Trust it to see you through, and carry you beyond them all.
  • trust [trʌ́st] : 「信用する、信頼する」
  • carry [kǽri] : 「〜を持ち運ぶ」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
❖ "Trust it to ~ "「そんな思考のすべてを通り過ぎていくあなたを見、さらにそのすべてを越えてあなたを運んでいくことを信用しなさい」。



5. Regard these practice periods as dedications to the way, the truth and the life. 
  • regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
  • dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "Regard these practice ~ "「これらの練習は、道や真実、そして命へ専心する練習なのだと見なしなさい」。真実へ至る道、命へ至る道だと強く信じながら練習をしなさい。



Refuse to be sidetracked into detours, illusions and thoughts of death. You are dedicated to salvation. 
  • refuse [rifjúːz] : 「 断る、拒む、拒否する、拒絶する」
  • sidetrack [sáidtræ̀k] : 「脱線させる、そらす、外す、はぐらかす」
  • detour [díːtuər] : 「迂回路、回り道」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
  • dedicate [dédikèit] : 「〜をささげる、献身する、専念する、打ち込む」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "Refuse to be ~ "「回り道や幻想、そして、死の思考へと道を外してしまうことを拒否しなさい」。"You are dedicated ~ "「あなたは、救いに専念するのである」。エゴの誘惑を拒否して、ひたすら救いに専念すること。



Be determined each day not to leave your function unfulfilled.
  • be determined to : 「〜することを固く決意している」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、〜を任せておく、ある状態のままにしておく」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • unfulfilled [ʌnfulfíld] : 「果たされていない、実現されていない」
❖ "Be determined ~ "「毎日、あなたの役割が果されずに終わることがないように固く決意しなさい」。



6. Reaffirm your determination in the shorter practice periods as well, using the original form of the idea for general applications, and more specific forms when needed. 
  • reaffirm [riəfə́ːrm] : 「再確認する、〜であると再び主張する」
  • determination [ditə̀ːrmənéiʃən] : 「決断、決意」
  • as well : 「同じに、同様にうまく、おまけに、その上」
  • original form : 「原型、原形」
  • general [dʒénərəl] : 「一般の、一般的な、通例の」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • need [níːd] : 「〜を必要とする、〜する必要がある」
❖ "Reaffirm your ~ "「短めの練習においても同様に、あなたの決意を再確認しなさい」"using the original ~ "「普通に適応するときはものの見方のオリジナルの形を使い、必要なときは、より具体的な形にすればいい」。特に気にかかるものがないときは、テーマの形をオリジナルのまま使い、具体的に気にかかることが起きた場合は、それに添った形にテーマの言葉を変えて、その具体的な事例に適用していけばいい。次の文を参照すること。



Some specific forms are included in the comments which follow the statement of the ideas. 
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • comment [kɑ́ment] : 「論評、コメント、意見、解説、注釈」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う、追随する」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
❖ "Some specific ~ "意訳する、「テーマを述べた後に続くコメントの中に、何らかの具体的な形を含めればよい」。たとえば、『私は世界の光である』と一般的なテーマを宣言した後に、もしあなたに好きな人がいたなら、『私は彼女の(彼の)光になろう』とコメントを付け加えればいい。



These, however, are merely suggestions. It is not the particular words you use that matter.
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • suggestion [səgdʒéstʃən] : 「提案、忠告、暗示、示唆」
  • particular [pərtíkjulər] : 「特定の、独特の、特段の、特有の、特殊な」
  • matter [mǽtər] : 「重要である、問題である、大きな違いがある」
❖ "These, however ~ "「しかし、これは単なる提案である」。コメントに含める具体的な形の内容は、自分自身に向けた提案という意味合いを持つだけだ。"It is not ~ "「重要なのは、あなたが用いる特別な言葉ではない」。具体的なコメントを付け加えると言っても、言葉に頼り過ぎてはいけない。たとえば、あなたに好きな人がいたなら、『私は彼女の(彼の)光になろう』とコメントを付け加えればいいのだが、何もしゃれた言葉を探さなくてもいいし、彼女や彼に限定する必要もない。光に満たされ、光を周りに放射するイメージをもつだけでもいいのだ。そうすれば、あなたが嫌いだと思っている人にもあなたの光が届くだろう。要は、心の思いが大切なのであって、言葉だけに頼り過ぎてはいけない、ということ。
 
 
 




W-pI.80.1:1 ~ W-pI.80.7:4


Lesson 80



Let me recognize my problems have been solved.
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • problem [prάbləm] : 「問題、課題、困難な状況」
  • solve [sάlv] : 「解く、解決する」
❖ "Let me recognize ~ "「問題は解決したのだと受け入れよう」。表面的な問題の根本には分離の問題があり、その分離は幻想に過ぎないとホーリー・スピリットは教えてくれた。分離の夢を見ているだけなのだと受け入れよう。そうすれば、問題自体も幻想であって存在しない。あらゆる問題は解決したも同然である。



1. If you are willing to recognize your problems, you will recognize that you have no problems. 
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである」
❖ "If you are willing ~ "「もしあなたが、あなたの問題を進んで認識しようと思うなら、あなたには何の問題もないと知るだろう」。問題の根本に分離という問題があることを進んで受け入れるなら、それが幻想に過ぎないと知って、自分には実相的な問題など何一つないと認識出来る。



Your one central problem has been answered, and you have no other. Therefore, you must be at peace. 
  • central [séntrəl] : 「中心の、主要な、中心となる、重要な」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • at peace : 「平和に、安らかに、心穏やかで」
❖ "Your one central ~ "「あなたにとっての唯一の中心的問題は答えられたのだ」。分離の問題は答えられた。分離は幻想なのだと答えられたのだ。"and you have ~ "「他に問題はない」。



Salvation thus depends on recognizing this one problem, and understanding that it has been solved. One problem, one solution. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である、〜に頼る」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • solution [səlúːʃən] : 「解、解答 、解決法、解決策」
❖ "Salvation thus depends ~ "「このように、救いは、この唯一の問題を認識し、それが解決されたと理解することである」。"One problem ~ "「一つの問題、そして一つの答えである」。分離が唯一の問題。赦しが唯一の答え。そこに救いがある。



Salvation is accomplished. Freedom from conflict has been given you. 
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、遂行する、果たす、成就する」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • conflict [kάnflikt] : 「不一致、対立、衝突、葛藤」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
❖ "Salvation is ~ "「救いは成し遂げられる」。"Freedom from ~ "「コンフリクトからの解放は、あなたにもたらされた」。表面的な問題が、いわゆるコンフリクトである。分離という幻想からの解放によって、あなたのコンフリクトも消滅した。



Accept that fact, and you are ready to take your rightful place in God's plan for salvation.
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相、現実、実際」
  • ready [rédi] : 「覚悟ができた、用意ができて」
  • rightfully [ráitfəli] : 「正当に、合法的に、当然」
  • place [pléis] : 「場所、個所」
  • take one's place : 「〜の代わりをする、〜と交代する、地位を占める」
  • plan [plǽn] : 「計画、企画、予定、意向、つもり、考え」
❖ "Accept that ~ "「その事実を受け入れなさい」。"and you are ~ "「そうすれば、あなたは、救いのための神の計画の中で、正しい立ち位置をとる準備が出来る」。神の計画に則(のっと)って、今度はあなたが他者を救う立場に立つのである。あなたはキリストとなって、救いの先頭に立つことになる。ACIM・Textの最終章を読んでみること。これほど美しい文章は他にない。



2. Your only problem has been solved! Repeat this over and over to yourself today, with gratitude and conviction. 
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • over and over : 「何度も繰り返して、何度となく」
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
  • conviction [kənvíkʃən] : 「信念、確信」
❖ "Your only problem ~ "「あなたの唯一の問題は解決された」。ここは、分離問題が解決された、ととらえるより、分離問題が根底にある唯一の問題と理解出来、それをホーリー・スピリットに委ねた、ととらえた方がいいだろう。"Repeat this over ~ "「今日は、感謝と確信の心を抱きながら、このことを何度も繰り返し述べなさい」。ホーリー・スピリットへの感謝であり、ホーリー・スピリットが分離の問題を解決してくるという確信。



You have recognized your only problem, opening the way for the Holy Spirit to give you God's answer. 
  • open [óupən] : 「開ける、広げる」
  • open the way for : 「〜に道を開く、〜を切り開く」
❖ "You have recognized ~ "「あなたは、あなたの唯一の問題を認識し、ホーリー・スピリットが神の答えをあなたに与えるために、ホーリー・スピリットに道を開けたのだ」。分離の問題はあなた一人の力では解決出来ない。ホーリー・スピリットに委ね、ホーリー・スピリットに絶対他力するのである。絶対他力は依存ではない。悪い夢を見て怖い思いをしている子供が、母親の声かけによって優しく目を覚ますことが出来ることを、あなたは依存と呼ぶだろうか?



You have laid deception aside, and seen the light of truth. You have accepted salvation for yourself by bringing the problem to the answer. 
  • laid [léid] : 「layの過去・過去分詞形」
  • lay aside : 「やめる、捨てる、放棄する」
  • deception [disépʃən] : 「だますこと、うそ、ごまかし」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "You have laid ~ "「あなたは、ごまかしを放棄し、真実の光を見た」。"You have accepted ~ "「あなたは、問題を答えへと運ぶことで、あなた自身の救いを受け入れたのだ」。分離問題を、それを解決してくれるホーリー・スピリットに委ねることで、あなたは分離問題、すなわち幻想からの解放を約束された。あなたは幻想からの自由を受け入れたのだ。



And you can recognize the answer, because the problem has been identified.
  • identify [aidéntəfài] : 「特定する、〜を同一視する、同定する」
❖ "And you can ~ "「あなたは答えを受け入れることが出来るだろう」。"because the problem ~ "「なぜなら、問題が(はっきりと)同定されたのだから」。



3. You are entitled to peace today. A problem that has been resolved cannot trouble you. 
  • entitle [entáitl] : 「〜に資格を与える、〜に権利を与える」
  • be entitled to : 「〜する資格がある、〜を得る資格がある」
  • trouble [trʌ́bl] : 「困難、悩み、苦しみ」
❖ "You are entitled ~ "「あなたは今日、平和に暮らす資格が与えられた」。"A problem that ~ "「解決された問題が、あなたを悩ますことは出来ない」。



Only be certain you do not forget that all problems are the same. Their many forms will not deceive you while you remember this. 
  • certain [sə́ːrtn] : 「〜を確信している、〜に疑いを持たない」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • same [séim] : 「同じこと」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "Only be certain ~ "「あらゆる問題は同じなのだと、確信をもって忘れないようにだけしなさい」。"Their many forms ~ "「あなたがこのことを覚えている限り、問題のもつ多くの形があなたを騙すことはないだろう」。



One problem, one solution. Accept the peace this simple statement brings.
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
  • bring about : 「〜をもたらす、〜を引き起こす」
❖ "One problem ~ "「一つの問題と、一つの解決策」。"Accept the peace ~ "「このシンプルな宣言がもたらす平和を受け入れなさい」。



4. In our longer practice periods today, we will claim the peace that must be ours when the problem and the answer have been brought together. 
  • claim [kléim] : 「主張する、言い張る、要求する」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、共に、同時に」
  • bring together : 「くっつける、一緒にする、一つにする、接合する」
❖ "In our longer ~ "「今日の長めの練習では、問題と答えが一緒にされたとき、私たちは、平和は私たちのものであるに違いないと宣言することになる」。問題と答えが一緒にされるとは、問題の根源をしっかり認識することが、即、答えにつながるということ。あなたが抱えるあらゆる問題の根源は分離であり、その分離は幻想であると認識する。認識は、即、赦しへとつながる。それが答えであり、赦すことで幻想は消滅し、あなたは救われる。



The problem must be gone, because God's answer cannot fail. Having recognized one, you have recognized the other. 
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「goの過去分詞形」
  • fail [féil] : 「〜を裏切る、〜を失望させる」
❖ "The problem ~ "「問題は消し去られたに違いない」。"because God's answer ~ "「なぜなら、神の答えに間違いはないから」。"Having recognized ~ "「一方を知ったのだから、あなたは他方も受け入れたのだ」。問題が消滅したと知ったのだから、神の答えに間違いはないと受け入れることが出来た。



The solution is inherent in the problem. You are answered, and have accepted the answer. You are saved.
  • inherent [inhíərənt] : 「生まれつきの、先天的な、特有の、固有の」
❖ "The solution is ~ "「解決策は、本来問題の中にあるものなのだ」。問題の本質を知れば、そこに答えは隠されている。"You are answered ~ "「あなたは答えられ、そしてその答えを受け入れた」。"You are ~ "「あなたは救われたのだ」。



5. Now let the peace that your acceptance brings be given you. Close your eyes, and receive your reward. Recognize that your problems have been solved. 
  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、承諾、承認、受諾、容認」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • reward [riwɔ́ːrd] : 「褒美、褒賞、利益、恩恵、報酬」
❖ "Now let the peace ~ "「今は、あなたが受け入れたことでもたらされる平和をあなたに与えてもらうようにしなさい」。心の平穏さを素直に受け入れればいい。"Close your eyes ~ "「目を閉じ、ご褒美を受けなさい」。"Recognize that ~ "「あなたの問題は解決されたのだと受け入れなさい」。



Recognize that you are out of conflict; free and at peace. Above all, remember that you have one problem, and that the problem has one solution. 
  • out of : 「〜から外へ、〜から抜け出して」
  • conflict [kάnflikt] : 「不一致、対立、衝突、葛藤」
  • above all : 「中でも、とりわけ、何にもまして、何よりも」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "Recognize that ~ "「あなたはコンフリクトから抜け出し、自由で平和なのだと認めなさい」。"Above all ~ "「何にもまして、あなたにはたった一つの問題しかないし、その問題の解決策も一つしかないのだと覚えておきなさい」。



It is in this that the simplicity of salvation lies. It is because of this that it is guaranteed to work.
  • simplicity [simplísəti] : 「単純、簡単、平易、容易、簡素、質素」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • guarantee [gæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う」
  • work [wə́ːrk] : 「正しく機能する、役に立つ」
❖ "It is in this that ~ "「この(認識の)中にこそ、救いの簡潔さがある」。問題も一つ、答えも一つだと認識出来れば、救いは容易だ、ということ。"It is because ~ "「この救いの簡潔さゆえに、救いが正しく機能すると保証されている」。下手な訳で申し訳ない。要するに、救いは簡潔で容易なのだから、救いは必ず成就する、達成出来る、ということ。積年の苦行は必要ない。熱く求めれば与えられる、それだけのことだ。



6. Assure yourself often today that your problems have been solved. Repeat the idea with deep conviction, as frequently as possible. 
  • assure [əʃúər] : 「 保証する、断言する、請け合う、約束する」
  • assure oneself that : 「(that以下)を確かめる」
  • often [ɔ́fən] : 「しばしば、たびたび、ちょくちょく」
  • deep [díːp] : 「深い、深さがある」
  • conviction [kənvíkʃən] : 「信念、確信」
  • frequently [fríːkwəntli] : 「頻繁に、しばしば、たびたび」
  • as A as possible [pάsəbl] : 「できるだけAの」
❖ "Assure yourself ~ "「今日は頻繁に、あなたの問題は解決したのだと確認しなさい」。"Repeat the idea ~ "「出来るだけ頻繁に、深い確信を抱きながら、問題は解決したのだという思いを繰り返しなさい」。



And be particularly sure to apply the idea for today to any specific problem that may arise. Say quickly:

        Let me recognize this problem has been solved.
  • particularly [pərtíkjulərli] : 「特別に、とりわけ、かなりの程度、非常に」
  • sure to do : 「必ず〜する、〜すると確信している」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • quickly [kwíkli] : 「速く、すぐに」
❖ "And be particularly ~ "「何か具体的な問題が起きたときには、今日のものの見方を、とりわけ確信をもって適用しなさい」。"Say quickly ~ "「すぐに、この問題は解決したのだと受け入れよう、と言いなさい」。



7. Let us be determined not to collect grievances today. Let us be determined to be free of problems that do not exist. 
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心させる」
  • be determined to : 「〜することを固く決心している、〜することを固く決意している」
  • collect [kəlékt] : 「集める、まとめる、収集する」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
❖ "Let us be determined ~ "「今日は、不平不満を集めたりしないと固く決心しよう」。"Let us be determined ~ "「存在すらしない問題から解き放されるのだと固く決心しよう」。あらゆる問題の根底には分離の問題があり、その分離は幻想である。幻想である限り、本当は分離など存在しない。したがって、あらゆる問題は幻想であり、存在しないのだ。



The means is simple honesty. Do not deceive yourself about what the problem is, and you must recognize it has been solved.
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • honesty [άnisti] : 「正直、誠実、公正」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
❖ "The means is ~ "「方法は、単に正直であること」。存在しない問題を、ただ単に存在しないと受け入れる正直さがあればいい。"Do not deceive ~ "「問題が何かということに関して、あなた自身を欺いてはいけない」。"and you must ~ "「そうすれば、問題は解決されたのだと受け入れることが出来るに違いない」。
 
 
 




W-pI.79.1:1 ~ W-pI.79.10:6


Lesson 79



Let me recognize the problem so it can be solved.
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • problem [prάbləm] : 「問題、課題、困難な状況」
  • solve [sάlv] : 「解く、解決する」
❖ "Let me recognize ~ "「問題が解決され得るように、問題を認識しよう」。問題の表面的な解決を模索するのではない。問題の根っこを解決するために、その根っこをしっかりと認識するのだ。



1. A problem cannot be solved if you do not know what it is. Even if it is really solved already you will still have the problem, because you will not recognize that it has been solved. 
  • even if : 「たとえ〜でも」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
❖ "A problem cannot ~ "「あなたが、問題が何であるか知らないのに、問題が解決され得るわけがない」。"Even if it ~ "「たとえ、現実的に問題が解決されたとしても、あなたはまだ問題を抱えているかもしれない」。問題が表面的に解決されて、現実的に問題がなくなってしまったように見えたとしても、問題の根っこはまだ残っている可能性がある。"because you will ~ "「なぜなら、あなたは、問題が(本当に)解決されたと認識していないだろうからだ」。問題の根っこまで解決したと認識していないから、再び、問題は枝葉を延ばして来るのである。



This is the situation of the world. The problem of separation, which is really the only problem, has already been solved. Yet the solution is not recognized because the problem is not recognized.
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、情勢、事態、状態、立場」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
❖ "This is the situation ~ "「これが、世界の状況である」。"The problem of ~ "「分離という問題、これが唯一の現実的な問題なのだが、それは既に解決されている」。"Yet the solution ~ "「しかし、問題が認識されていないので、解決策も認識されていないのだ」。神の子が神から分離した後、単一の神の子は分離分裂し、分離を象徴するこの幻想世界を作った。問題の根っこは分離である。しかし、それはすでに解決されている。分離は幻想であって、夢の中の出来事なのだから、本当は分離などしておらず、分離の問題は解決済みなのだ。しかし、この幻想世界にあっては、その分離が問題視されていない。だから、誰も解決しようと躍起になっていないのだ。分離を当たり前として、分離の夢を見続けているわけだ。だから、分離から生じる問題の表面が解決しても、再び分離から別の問題が出現する。



2. Everyone in this world seems to have his own special problems. Yet they are all the same, and must be recognized as one if the one solution that solves them all is to be accepted. 
  • special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • solution [səlúːʃən] : 「解、解答 、解決法、解決策」
  • be to do : 「〜する予定だ、〜したい、〜できる、〜しなければならない」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "Everyone in this ~ "「この世界の誰もが、自分自身の特別な問題を抱えているように見える」。表面的には、個々人は様々な問題を抱え込んでいるように見える。"Yet they are ~ "「しかし、それらはすべて同じである」。"and must be ~ "「もし、問題のすべてを解決する唯一の解決法を受け入れることが出来れば、(自分に特別だと思われていた)問題はたった一つの問題として認識されるべきである」。問題の根っこはすべて同じである。分離問題、それに尽きる。分離という幻想に惑わされていること、それが問題なのだ。



Who can see that a problem has been solved if he thinks the problem is something else? Even if he is given the answer, he cannot see its relevance.
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • relevance [réləvəns] : 「関連性、妥当性」
❖ "Who can see ~ "「もし人が、問題は別の問題だと思っていたなら、問題は解決したなどと誰がわかるだろうか」。抱え込んだ問題が分離の問題などではないと思っていたなら、どんなに表面的な問題が解決したとしても、本当の問題が解決されたなどと知ることは出来ない。"Even if he is ~ "「たとえ彼が答えを与えられたとしても、それとの関連性に気付くことは出来ない」。表面的な問題の答えが与えられても、その答えと分離の関係性に気付くことはない。



3. That is the position in which you find yourself now. You have the answer, but you are still uncertain about what the problem is. 
  • position [pəzíʃən] : 「立場、位置、地位、身分」
  • find [fáind] : 「気付く、理解する、発見する、見いだす」
  • uncertain [ʌnsə́ːrtn] : 「不確かな、不明確な、不安定な、変わりやすい」
❖ "That is the position ~ "「今あなたは、あなた自身を見出す立場にいる」。"You have the answer ~ "「あなたには答えがあるのだが、本当の問題が何なのか、あなたはまだ確信がない」。多くの問題を抱え、その答えもいろいろ手に入れ、しかも、多くの問題の根っこに何か一つの問題があるとうすうす感じ始めている。だが、確信はない。しかし今、それを発見する位置にあなたは立っている。



A long series of different problems seems to confront you, and as one is settled the next one and the next arise. 
  • series [síəriːz] : 「連続、シリーズ、一組、連続試合、系」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • confront [kənfrʌ́nt] : 「直面する、対決させる」
  • settle [sétl] : 「解決する、決着をつける、処理する」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
❖ "A long series ~ "「一連の異った問題があなたに直面しているように見える」。"and as one ~ "「一つが決着すると、次の問題、そしてまた次の問題が発生する」。幻想の問題は、姿を変えながら次々にあなたの前に立ちはだかる。



There seems to be no end to them. There is no time in which you feel completely free of problems and at peace.
  • end [énd] : 「目的、目標、結果、結末、末、終わり」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
❖ "There seems ~ "「問題の発生には終わりがないように見える」。"There is no ~ "「あなたが問題から完全に解放されて平安を感じる時はない」。表面的な問題に関わっている状態がこれである。多くの問題の根っこにある分離という問題を解決しない限り、完全な解放も平和もない。



4. The temptation to regard problems as many is the temptation to keep the problem of separation unsolved. 
  • temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動、誘惑物」
  • regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
  • unsolved [ʌnsάlvd] : 「未解決の」
❖ "The temptation ~ "「問題が多数あるように見なしたいという誘惑は、分離の問題を解決されないままに保留したいという誘惑である」。多くの問題の根底にある分離問題から目を逸らすために、多くの問題の表面にだけ目を向けようとする誘惑。エゴの策略である。真実から目を逸らせる作戦だ。



The world seems to present you with a vast number of problems, each requiring a different answer. 
  • present [préznt] : 「示す、提示する」
  • vast [vάːst] : 「広大な、非常に広い、巨大な」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
❖ "The world seems ~ "「世界は、途方もなく多くの問題をあなたに提示しているかに見える」。"each requiring ~ "「その一つ一つが、異った答えを求めている」。分離問題が表面化すると、多岐にわたる問題として具現化し、それぞれに対応した答えを用意しなくてはならない。
ACIMの病気の捉え方と同様である。正しからざる心の歪みが根本的な原因となって、肉体的な諸症状を引き起こす。現代医療は対症療法を優先し、症状を軽減すべく様々な治療を施すのだが、根本原因である心の修正に対して本格的に取り組むことはほとんどない。



This perception places you in a position in which your problem solving must be inadequate, and failure is inevitable.
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する」
  • position [pəzíʃən] : 「立場、位置、地位、身分」
  • inadequate [inǽdikwət] : 「不十分な、不適切な、不適当な、無力な」
  • failure [féiljər] : 「失敗、不成功」
  • inevitable [inévətəbl] : 「防げない、避けられない、免れない、当然の」
❖ "This perception ~ "「こうしたものの見方が、問題解決を不十分なものとし、失敗が避けられない状況にあなたを追い込んでいる」。薬を塗れば、一時は症状が軽くなるが、病それ自体が解消したのではない。



5. No one could solve all the problems the world appears to hold. 
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
❖ "No one could ~ "「誰一人として、世界が抱えているように見える問題のすべてを解決することは不可能である」。表面に噴出した問題が多すぎるので、そのすべてに対処することなど不可能だ。



They seem to be on so many levels, in such varying forms and with such varied content, that they confront you with an impossible situation. 
  • level [lévəl] : 「地位、階級、段階、レベル、高さ、高度、深さ」
  • vary [vέəri] : 「変わる、変化する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • vary [vέəri] : 「〜を変える、〜を変化させる」
  • content [kɑ́ntent] : 「内容、中身、在中物」
  • confront [kənfrʌ́nt] : 「直面する、対決させる」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情」
❖ "They seem to ~ "「それらは、あまりにも多くのレベルに渡っており、様々な形をとり、様々に変化した内容を伴っているかのように見えるので、」"that they confront ~ "「その結果、問題は、解決不可能な状況にあなたを直面させる」。様々な問題が山積して、あなたはどうしていいかわからなくなってしまうのだ。心はますます病んでいく。



Dismay and depression are inevitable as you regard them. Some spring up unexpectedly, just as you think you have resolved the previous ones. 
  • dismay [disméi] : 「落胆、意気消沈、失望、動揺、不安感」
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、意気消沈、絶望、鬱」
  • inevitable [inévətəbl] : 「防げない、避けられない、免れない、当然の」
  • regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
  • spring up : 「生じる、ひょっこり現れる」
  • unexpectedly [ʌ̀nikspéktidli]: 「突然に、不意に、思いがけなく、意外に」
  • resolve [rizάlv] : 「解決する、解消する、決心する、決意する」
  • previous [príːviəs] : 「前の、先の」
❖ "Dismay and depression ~ "「あなたがそう思えば、失望や絶望は避けがたい」。自分が解決不可能な状況に陥っていると見なすにしたがい、精神的な落ち込みは必然である。"Some spring ~ "「前の問題が解決したと思うとすぐ、次の問題が予期せぬうちに生じてしまう」。意気消沈は避けがたい。



Others remain unsolved under a cloud of denial, and rise to haunt you from time to time, only to be hidden again but still unsolved.
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • unsolved [ʌnsάlvd] : 「未解決の」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する、増す」
  • haunt [hɔ́ːnt] : 「〜に出没する、付きまとう」
  • from time to time : 「時々、折りに触れて」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形、隠された、秘密の」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • again [əɡéin] : 「再び、かさねて、この場合もやはり」
❖ "Others remain ~ "「他の問題は、解決されないままに否定の雲の下に居残り、折りに触れてあなたの前に出没するが、再び隠されて解決されないままにされる」。これは自分にとって問題なんかじゃない、とあなたは否定し、その問題を雲の下に隠してしまうが、折りに触れて問題は出没する。あなたは再び問題を否定し、隠し、未解決のままに通り過ぎようとする。未解決の問題を無意識下に抑圧してしまうのだ。抑圧された問題は、折に触れて墓場から蘇る。



6. All this complexity is but a desperate attempt not to recognize the problem, and therefore not to let it be resolved. 
  • complexity [kəmpléksəti] : 「複雑さ、複雑性、複雑度、複雑なもの」
  • desperate [déspərət] : 「絶望的な、自暴自棄の、やけくそになった」
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「認める、受け入れる、〜を認識する」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
❖ "All this complexity ~ "「この複雑さのすべては、問題を認識せず、したがって、解かずに放っておくという自暴自棄的な試みにほかならない」。問題の表層、あるいは問題の深層に対して目隠ししてしまうので、折りに触れて問題は出没し、そのたびにあなたは逃げ惑う。こんな複雑なことを繰り返してしまう根本原因は、問題の本質、分離という問題を認識していないからである。



If you could recognize that your only problem is separation, no matter what form it takes, you could accept the answer because you would see its relevance. 
  • no matter what : 「たとえ何があろう、たとえどんな〜であろう」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • relevance [réləvəns] : 「関連性、妥当性」
❖ "If you could ~ "仮定法、「もしあなたが、問題の形がどうであれ、唯一の問題は分離であると認識することが出来れば、」"you could accept ~ "「あなたは分離との関連性を見てとれるので、その答えを受け入れることが出来るだろう」。あなたが抱えた問題のすべては、分離という問題に関連しているのだと認識出来れば、その関連性の上に立った解決策を受け入れることが出来るだろう。
ここで、もう一度、分離について説明しておこう。神の子が神と暮らしていたある日、神の子はふと、自分は神なしで神のように存在出来ないだろうかと、小さな狂った思い(tiny mad idea)を抱いた。神の子は深い眠りに陥り、眠りの中で、小さな狂った想念は現実化した。神の子は神から分離し、神なしの世界を創造した。これが、分離問題の原型である。神の子が夢の中で創造した世界は、したがって、分離を象徴する世界となり、あらゆる存在が分離し、二元論世界が生まれた。つまり、真実に対する対立概念が生れた。純粋な愛は、愛と憎悪に分離し、同様に、喜びと悲しみ、善と悪、美と醜、静寂と喧騒、プラスとマイナス、陰と陽、等々の二項対立が出現した。つまり、コンフリクトである。加えて、神から分離した神の子は、神の愛を裏切ったという罪の意識を抱く。この許されざる罪に対して、神は必ず罰をもって報復するに違いないという恐れを抱く。これが、罪と罰、そして恐れの原型となる。さらに、神の子は罪と罰の恐れに耐えきれなくなり、自己を乖離する。ここに第二の分離が起きる。自己分裂、つまり、自己の分離である。神の子は罪と罰の恐れに対処させるための別人格を新たに創造する。これが、エゴであり、いわば、陰であなたを操る黒幕を作り出したのだ。しかもあなたは、このエゴを偶像として崇拝し、エゴが敵視するホーリー・スピリットを心の片隅に追いやってしまった。これまた、心の分離と言えるだろう。



Perceiving the underlying constancy in all the problems that seem to confront you, you would understand that you have the means to solve them all. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
  • underlying [ʌ́ndərlàiiŋ] : 「基本的な、根本的な、内在する、潜在する」
  • constancy [kάnstənsi] : 「不変性、恒常性」
  • confront [kənfrʌ́nt] : 「直面する、対決させる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • solve [sάlv] : 「解く、解決する」
❖ "Perceiving the underlying ~ "「あなたの目の前に立ちはだかるあらゆる問題には根本的な不変性があると知覚することで、」ここの"underlying constancy"「根本的な不変性、内在する恒常性」とは、諸問題の根っこには変わらない同一性があるということで、ここでは「分離」のこと。"you would understand ~ "「あなたは、問題のすべてを解決する方法があるのだと理解するようになる」。要するに、ただ一つ、分離の問題を解決すれば、あらゆる表層の問題は解決するのだ。その方法とは、分離は幻想であると認識することであり、幻想を赦して、分離を消滅させることである。そして、最終的には神のと和解、神との分離の解消であって、これが、『神への回帰』と言われる所以である。



And you would use the means, because you recognize the problem.
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
❖ "And you would ~ "「あなたは、この方法を用いたいと思うだろう」。"because you ~ "「なぜなら、あなたは問題(の本質)を認識したのだから」。



7. In our longer practice periods today we will ask what the problem is, and what is the answer to it. We will not assume that we already know. 
  • ask [ǽsk] : 「〜を尋ねる、質問する、聞く、問う」
  • assume [əsjúːm] : 「〜と仮定する、思い込む、見なす、〜を前提とする」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
❖ "In our longer ~ "「今日の長めの練習において、私たちは、何が問題なのか、そして、その問題に対する答えは何なのか、問うてみることになる」。"We will not assume ~ "「そんなことはもうとっくに知っているなどと思い込んではいけない」。



We will try to free our minds of all the many different kinds of problems we think we have. 
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • kind [káind] : 「種類」
❖ "We will try ~ "「抱え込んでいると思っている多くの異った種類の問題のすべてから、心を解放するように努めよう」。形こそ異れ、問題の本質は分離にあるのだとしっかり認識しよう。これだけでも、あなたの心は多くの問題から解放される。そして、さらに、分離問題という一点に集中して、その答えを求めればいい。



We will try to realize that we have only one problem, which we have failed to recognize. 
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
❖ "We will try to ~ "「私たちはたった一つの問題しかもっていないのだと認識するように努めよう」。"which we have ~ "「私たちは、それを認識し損なってきたのだ」。



We will ask what it is, and wait for the answer. We will be told. Then we will ask for the solution to it. And we will be told.
  • wait for : 「〜を待つ」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
  • solution [səlúːʃən] : 「解、解答 、解決法、解決策」
❖ "We will ask ~ "「たった一つの問題が何であるか尋ね、答えを待とう」。そうすれば、"We will ~ "「私たちは告げられるだろう」。ちゃんとホーリー・スピリットが、何が問題なのか教えてくれる。"Then we will ask ~ "「その後、その問題に対する解決策を求めよう」。そうすれば、"And we will ~ "「私たちは告げられるだろう」。ちゃんとホーリー・スピリットが、問題の解決策を教えてくれる。



8. The exercises for today will be successful to the extent to which you do not insist on defining the problem. 
  • successful [səksésfəl] : 「達成できた、思い通りになった、成功した」
  • extent [ikstént] : 「範囲、規模、広がり、程度、度合い」
  • to the extent : 「〜の範囲内で、〜を限度として」
  • insist [insíst] : 「主張する、断言する、要求する、求める」
  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜の意味を明確にする」
❖ "The exercises for ~ "直訳すると、「あなたが問題を定義しようと執拗に求めない範囲にあれば、今日の練習は成功するだろう」。自分の問題はお金の不足だとか、憎らしい相手が問題だとか、そのように自分の問題を勝手に特定せずに、本当の問題がどこにあるかホーリー・スピリットに解答を任せてしまう限りにおいて、今日の練習は成果を収める。



Perhaps you will not succeed in letting all your preconceived notions go, but that is not necessary. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • preconceived [prikənsíːvd] : 「(少ない情報と先入観で)あらかじめ考えた」
  • notion [nóuʃən] : 「意見、考え、観念」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
❖ "Perhaps you will ~ "「たぶん、あらかじめ考えていたことのすべてを放棄してしまうことに失敗するかもしれないが、それは必要ない」。お金の問題や愛憎問題など、あらかじめ自分の問題だと想定していたことのすべてを切り捨ててしまわなくては、その先に進めないと思う必要はない。問題の表層を捨てることではなく、その問題が表層に過ぎないことを看破することが必要である。



All that is necessary is to entertain some doubt about the reality of your version of what your problems are. 
  • entertain [èntərtéin] : 「受け入れる、考慮する、検討する、楽しませる」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
  • reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
  • version [və́ːrʒən] : 「意見、見解、型、版」
❖ "All that is necessary ~ "「必要なことは、あなたの問題が何であるかという自分の見解の現実性に対して疑いを抱くことなのである」。物質的な不足が本当に自分の問題の根底にあるのか、他者に対する愛憎の感情が自分の問題のすべてであるのか、そこに疑問をもつ必要がある。そうすれば、問題の表層が見透かされくるのだ。後は、ホーリー・スピリットの手助けを得ればいい。



You are trying to recognize that you have been given the answer by recognizing the problem, so that the problem and the answer can be brought together and you can be at peace.
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • so that : 「〜できるように、〜するために、その結果」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • bring together : 「くっつける、一緒にする、一つにする、接合する」
❖ "You are trying ~ "「(本当の)問題点を認識することでその答えが与えられるのだと、あなたは認識するよう努力することになる」。"so that the problem ~ "「その結果、問題と答えは一緒にもたらされ、あなたは平和に生きることが出来る」。今あなたを悩ませている問題が、ひょっとしたら問題の表層に過ぎないのではないか、その根底に実相的な問題点が隠されているのではないかと疑い、それを知りたいとホーリー・スピリットに願うのでるある。そうすれば、ホーリー・スピリットは本当の問題点とその解決策を同時にあなたに与えてくれる。こうして、あなたの心は平穏さを取り戻すことが出来るのだ。



9. The shorter practice periods for today will not be set by time, but by need. You will see many problems today, each one calling for an answer. 
  • set [sét] : 「配置する、設定する」
  • need [níːd] : 「必要、必要性」
  • call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
❖ "The shorter practice ~ "「今日の短めの練習は、時間をセットしてするのではなく、必要に応じてなされることになる」。"You will see ~ "「今日、あなたは多くの問題を目の当たりにする」。"each one calling ~ "「そして、その一つ一つが答えを求めているのだ」。解決したい問題が山ほど現れてくるが、根本問題は一つ。



Our efforts will be directed toward recognizing that there is only one problem and one answer. 
  • effort [éfərt] : 「尽力、努力、試み、取り組み」
  • direct [dirékt] : 「〜を…へ向かわせる」
  • toward [təwɔ́ːd] : 「〜の方へ、〜に向かって」
❖ "Our efforts will ~ "「私たちの努力は、問題も一つ、答えも一つと認識出来る方向へ向かうことになる」。たった一つの問題点は分離。分離という幻想性を認識し、受け入れて赦すことで分離を消滅させる、それがたった一つの答え。



In this recognition are all problems resolved. In this recognition there is peace.
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証、真価を認めること」
  • resolve [rizάlv] : 「解決する、解消する、決心する、決意する」
❖ "In this recognition ~ "「こうした認識の中で、あらゆる問題は解決される」。"In this recognition ~ "「こうした認識の中に、平和はある」。



10. Be not deceived by the form of problems today. Whenever any difficulty seems to rise, tell yourself quickly: 

        Let me recognize this problem so it can be solved.
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも、〜したときはすぐ」
  • difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、難儀、面倒なこと、問題」
  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する、増す」
  • quickly [kwíkli] : 「速く、すぐに」
❖ "Be not deceived ~ "「今日は、問題のとる形に騙されないようにすること」。"Whenever any ~ "「困難さが生じたように思えたときはいつでも、あなたに自身に向かって、すぐ、次のように言いなさい」。"Let me recognize ~ "「問題が解決され得るように、その問題(の根本)を認識しよう」。



Then try to suspend all judgment about what the problem is. If possible, close your eyes for a moment and ask what it is. You will be heard and you will be answered.
  • suspend [səspénd] : 「一時的に止める、一時停止する、保留する」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
  • if possible : 「可能なら、できたら」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • for a moment : 「少しの間、一瞬」
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
❖ "Then try to suspend ~ "「その後、本当の問題が何なのか、その判断を保留するように努めなさい」。自分で判断せずに、ホーリー・スピリットに判断を委ねるのである。"If possible ~ "「可能ならしばらく目を閉じ、それが何であるか尋ねてみなさい」。ホーリー・スピリットに尋ねてみる。そうすれば、"You will be ~ "「あなたの声は聞き取られ、そして、あなたは答えられるだろう」。
 
 
 




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