●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pII.259.1:1 ~ W-pII.260.2:3

Lesson 259



Let me remember that there is no sin.
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、罪業」
❖ "Let me remember ~ "「罪はまったくないのだと覚えておこう」。神を裏切って神から分離したという思いが罪の意識の原型である。神への裏切りが罪の意識を生み出した。しかし、それは深い眠りの中で妄想した思い込みであり、実相的には何も起こらなかった。罪は存在しなかったし、罪の意識を作り出す必要もなかった。



1. Sin is the only thought that makes the goal of God seem unattainable. 
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的」
  • unattainable [ʌ̀nətéinəbl] : 「達成不可能な」
❖ "Sin is the ~ "「罪こそが、神への目標を達成不可能に見せている思いである」。神へ回帰するという目標を回避しようとする動機を生み出しているのが罪の意識。神への裏切りが罪の意識を生み出し、神がその罪を罰するに違いないと神を恐れる。神は恐れの対象であって、回帰する対象ではなくなってしまった。



What else could blind us to the obvious, and make the strange and the distorted seem more clear? 
  • blind [bláind] : 「見えなくさせる」
  • obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、疑う余地のない」
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変な」
  • distorted [distɔ́ːrtid] : 「歪められた、歪んだ」
❖ "What else ~ "「明白なことに対して私達を盲目にし、奇妙なものや歪んだものを鮮明に見せているものは、罪の意識以外に何があり得るだろうか」。実在する真実を曖昧にし、実在しない幻想をリアルに見せているものは罪の意識だ。裏切りという罪に対する神の罰を恐れる余り、現実逃避の一手段として幻想を使って架空の世界を構築し、その世界に逃げ込んでいるのだ。



What else but sin engenders our attacks? What else but sin could be the source of guilt, demanding punishment and suffering? 
  • engender [indʒéndər] : 「〜を生み出す、〜を生じさせる」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
  • guilt [ɡílt] : 「犯罪、あやまち、罪」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰すること、罰、処罰」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛」
❖ "What else ~ "「私達の攻撃性を生み出しているのは、罪の意識以外に何があり得るだろう」。幻想世界は神からの分離を象徴する世界であって、神の子は分裂して孤立した。実相的ヴィジョンに裏打ちされたコミュニケーションは断たれ、疑心暗鬼が弱肉強食の世界を生み出す。殺される前に殺せ、奪われる前に奪え、攻撃こそが最大の防御だ、というわけである。



And what but sin could be the source of fear, obscuring God's creation; giving love the attributes of fear and of attack?
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を曖昧にする、見えなくする」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特性、性格」
❖ "And what but ~ "「罪の意識以外に、恐れの源となり得るものはあるだろうか」。"obscuring God's ~ "「それは神が創造したものを曖昧にし、愛に対して恐れと攻撃性を与えている」。実相的なヴィジョンを失った神の子は神が創造した真実のすべてに対して目をつぶり、神の愛さえも恐ろしく感じたり、あるいはエゴという偽神を祭って神への攻撃を仕掛けようとする。



2. Father, I would not be insane today. I would not be afraid of love, nor seek for refuge in its opposite. 
  • insane [inséin] : 「愚かな、正気でない」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、怖がって」
  • seek for : 「〜を探し求める」
  • refuge [réfjuːdʒ] : 「避難、保護」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
❖ "Father, I ~ "「父なる神よ、今日私は正気を失わないようにします」。幻想に惑わされないようにする。"I would not ~ "「私は愛を恐れることなく、愛とは正反対のものに保護を求めたりしません」。実相的な愛を恐れることなく、愛とは正反対の憎しみや攻撃性を信じることはしない。



For love can have no opposite. You are the Source of everything there is. And everything that is remains with You, and You with it.
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
❖ "For love can ~ "「なぜなら、愛には正反対のものがないからです」。一元論実相世界には純粋な真実だけが存在し、非真実は存在しない。愛は存在するが憎しみは存在しない。憎しみの存在は幻想世界で錯覚されているだけだ。"You are the ~ "「あなたは、存在するすべての源です」。神は実相世界で真実だけを創造する。真実だけが存在し、したがって神は存在の源となる。"And everything ~ "「そして、そのすべてはあなたと共にあり、あなたはすべてと共にあります」。




Lesson 260



Let me remember God created me.
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "Let me ~ "「神が私を創造したことを覚えておこう」。神は神の延長上に神の子を創造した。だからこそ、神の子は神の属性のすべてを継承している。



1. Father, I did not make myself, although in my insanity I thought I did. Yet, as Your Thought, I have not left my Source, remaining part of Who created me. 
  • although [ɔːlðóu] : 「とはいえ、しかし」
  • insanity [insǽnəti] : 「狂気、精神異常」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
❖ "Father, I ~ "「父なる神よ、私は自分自身を作ったのではありません」。"although in ~ "「とは言え、狂気のさなかにあって、私は自分を作ったと思っていました」。狂気じみた幻想世界にあって、自分は物質によって作られたと錯覚していた。"Yet, as Your ~ "「でも、あなたの思いの通りに、私は自分の源を離れたことはないし、私を創造した神の一部のままでいます」。存在の源である神から分離したと思っていたが、それは単なる夢に過ぎなかった。自分は神の一部として、今なお神と共に存在している。なぜなら、自分は神が創造した神の子だから。



Your Son, my Father, calls on You today. Let me remember You created me. Let me remember my Identity. 
  • call on : 「求める、要求する」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、アイデンティティー」
❖ "Your Son, my ~ "「我が父なる神よ、あなたの子は今日あなたに求めます」。"Let me remember ~ "「あなたが私を創造したことを思い出させて下さい」。"Let me remember ~ "「私のアイデンティティーを思い出させて下さい」。



And let my sinlessness arise again before Christ's vision, through which I would look upon my brothers and myself today.
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
  • arise [əráiz] : 「生じる、現れる、生まれる」
  • vision [víʒən] : 「洞察力、視覚、視力」
  • look upon : 「〜を見る」
❖ "And let my ~ "「そして、キリストのヴィジョンの前に、無辜(むこ)である私の姿を再び立ち昇らせてください」。真実を見抜く叡智のヴィジョンによって、神が創造したままの完全に無辜な姿を再び取り戻させてください。"through which ~ "「そのヴィジョンを通して、今日、私は同胞も私自身も見つめたいと思います」。



2. Now is our Source remembered, and Therein we find our true Identity at last. 
  • therein [ðèərɪ́n] : 「その中に、その場所に」
  • at last : 「ついに、とうとう」
❖ "Now is our ~ "「今や私達の源は思い出され、その中で、私達はついに本当のアイデンティティを見出す」。自分を創造したものは自分ではなく神であることを思い出し、自分が神の子であるという本当のアイデンティティを確認する。



Holy indeed are we, because our Source can know no sin. And we who are His Sons are like each other, and alike to Him.
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
  • like [láik] : 「似ている、類似した、同様の」
  • each other : 「お互い」
  • alike [əláik] : 「似ている、そっくりで」
❖ "Holy indeed ~ "「私達は本当に神聖なのだ」。"because our ~ "「なぜなら、私達の源は罪などまったく知らないのだから」。罪という概念は実相世界には存在しない。したがって神は罪を知らない。そんな神が私達の源なのだから、私達に罪など取り憑くことはない。神の子は神同様に神聖だ。"And we who ~ "「そして、神の子である私達は互いにそっくりであり、神とも似ている」。神は父であり、私達はその子である。似てないわけがない。






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