●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pII.355.1:1 ~ W-pII.357.1:4


 Lesson 355


There is no end to all the peace and joy, 

And all the miracles that I will give, 

When I accept God's Word. Why not today?

  • accept [æksépt]: 「受け入れる、承認する」

❖ "There is ~ "「私が神の言葉を受け入れるとき、すべての平和と喜びに終わりはなくなり、私はすべての奇跡を与えるでしょう」。神の言葉を受け入れて同胞に伝えるとき、私が与えたすべての奇跡はみんなで分かち合われます。"Why not ~ "「その日が今日でないわけはありません」。


1. Why should I wait, my Father, for the joy You promised me? 

  • wait [wéit] : 「待つ」
  • promise [prάmis] : 「~を約束する」

❖ "Why should ~ "「私の父なる神よ、あなたが私に約束してくれた喜びを、私はなぜ待たなければならないのでしょうか」。いえ、今すぐ、私は永遠の喜びを手にします。


For You will keep Your Word You gave Your Son in exile. 

  • exile [éɡzail] : 「国外追放する」
  • in exile : 「追放されて、亡命中で」

❖ "For You will ~ "「なぜなら、追放された神の子にあなたが与えた言葉を、あなたはきっと守ってくれるでしょうから」。あたかも天の王国を追放されたかのように錯覚し、実相世界を離れて幻想世界を放浪する神の子に対してであっても、神は必ず約束を守ります。


I am sure my treasure waits for me, and I need but reach out my hand to find it. 

  • sure [ʃúər] : 「確信して、固く信じて」
  • treasure [tréʒər] : 「宝、宝物」
  • wait [wéit] for : 「~を待つ」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、手が届く」
  • reach out one's hand to : 「〜に手を差し伸べる」

❖ "I am sure ~ "「私は、私の宝物が私を待っていてくれるものと確信していますし、」"and I need ~ "「それを見つけるために、宝物に手を差し伸べることだけが必要なのです」。


Even now my fingers touch it. It is very close. I need not wait an instant more to be at peace forever. 

  • finger [fíŋɡər] : 「指」
  • touch [tʌ́tʃ] : 「~に触る」
  • close [klóus] : 「近い、接近した」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」

❖ "Even now ~ "「今でさえ、私の指はそれに触れています」。"It is very ~ "「宝物はとても近くにあります」。"I need not ~ "「永遠に平和でいるために、私はこれ以上一瞬たりとも待つ必要はありません」。今すぐ、神が約束した永遠の平和という宝物を手に出来ます。


It is You I choose, and my Identity along with You. 

  • choose [tʃúːz] : 「~を選ぶ、~を選択する」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、アイデンティティー」
  • along with : 「~と一緒に、~とともに」

❖ "It is You ~ "「私が選択したのはあなたであり、あなたとともに自分のアイデンティティーを選びます」。私は神に回帰し、神が言うように、自分が神の子であることに復帰します。


Your Son would be Himself, and know You as his Father and Creator, and his Love.

  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者」

❖ "Your Son ~ "「あなたの子は本当の自分になり、あなたが父であり創造者であり、そして愛であることを知ることになります」。



Lesson 356


Sickness is but another name for sin.

Healing is but another name for God.

The miracle is thus a call to Him.

  • sickness [síknəs] : 「病気」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪」
  • healing [híːliŋ] : 「癒やし、治療」

❖ "Sickness is ~ "「病とは罪の別の呼び名に過ぎません」。"Healing is ~ "「癒やしとは神の別名です」。"The miracle is ~ "「したがって、奇跡は神への呼びかけなのです」。罪の意識が病を生み出しますが、その罪が幻想に過ぎないことを見破り、幻想を赦すことで罪の意識も病も消滅します。これが神が教えてくれる実相的ヒーリングです。実相への目覚めを求めることは神への呼びかけなのです。


1. Father, You promised You would never fail to answer any call Your Son might make to You. 

  • promise [prάmis] : 「~を約束する」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」

❖ "Father, You ~ "「父なる神よ、神の子があなたに求めるどんな呼びかけに対しても、あなたは決して答え損ねることはないと約束しました」。


It does not matter where he is, what seems to be his problem, nor what he believes he has become. 

  • matter [mǽtər] : 「重要である、問題である」
  • problem [prάbləm] : 「問題、困難な状況」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する」
  • become [bikʌ́m] : 「~になる」

❖ "It does not ~ "「神の子がどこにいようと、神の子がどんな問題を抱えていても、神の子が何になったと信じていようと、それはまったく問題になりません」。神の子がこの幻想世界のどこをさまよっていようと、どんな幻想に苦しめられていようと、また、自分がどんなに惨めな者に成り下がってしまったと思っていようが、神は決して神の子を見捨てません。


He is Your Son, and You will answer him. The miracle reflects Your Love, and thus it answers him. 

  • reflect [riflékt] : 「~を映す、示す、反映する」

❖ "He is Your ~~ "「神の子はあなたの子であり、あなたは彼に答えます」。神は神の子の求めに答えます。"The miracle ~ "「奇跡はあなたの愛を反映し、こうして、奇跡が神の子に答えるのです」。神の愛は実相的な奇跡を通して神の子に答えます。奇跡は赦しを導き、幻想から実相への目覚めを促(うなが)してくれます。


Your Name replaces every thought of sin, and who is sinless cannot suffer pain. 

  • replace [ripléis] : 「~に取って代る、置き換える」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • pain [péin] : 「痛み、苦痛」

❖ "Your Name ~ "「あらゆる罪の意識はあなたの名に置き換わり、」罪という幻想は神の名において実相に置き換わり、"and who is ~ "「罪の意識の消えた神の子は痛みに苦しむこともなくなる」。苦と痛みの幻想世界を消滅させることが出来ます。


Your Name gives answer to Your Son, because to call Your Name is but to call his own.

  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事」

❖ "Your Name gives ~ "「あなたの名は神の子に答えを与えます」。あなたの名において、ホーリー・スピリットは神の子に答えを与え、神の子を実相へと導きます。"because to ~ "「なぜなら、あなたの名を呼ぶことは、神の子自身を呼ぶことに他ならないからです」。神の名を呼び、神の答えを得ることで、自らのアイデンティティーが神の子であることに目覚めるからです。



Lesson 357


Truth answers every call we make to God, 

Responding first with miracles, and then 

Returning unto us to be itself.

  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真理」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • respond [rispɑ́nd] : 「反応する、答える」
  • return [ritə́ːrn] : 「~を返す、戻す」

❖ "Truth answers ~ "「真実は、私達が神へ呼びかけるその一つ一つに答えてくれる」。"Responding first ~ "「初めは奇跡をもって答え、その後、真実はそのもの自体となって私達に戻って来ます」。真実を求めれば、神の声は真実に至るための奇跡をもって答えてくれます。奇跡は実相的真実に至るための通過点であって、その意味では幻想世界の出来事です。幻想を赦して消滅させ、幻想から実相へと目覚める道筋が奇跡として示されます。ひとたび奇跡が実現し実相に目覚めれば、実相世界の真実が自らの姿を私達に開示します。


1. Forgiveness, truth's reflection, tells me how to offer miracles, and thus escape the prison house in which I think I live. 

  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理」
  • reflection [riflékʃən] : 「反射、反映」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
  • prison [prízn] : 「監獄、監禁」
  • prison house : 「獄舎」

❖ "Forgiveness, ~ "「真実の反映である赦しは、どのように奇跡を差し出し、そして、私が暮らしていると思っている牢獄からどのように逃れることが出来るのか、私に教えてくれます」。幻想世界の出来事である赦しであっても、それは真実に裏打ちされたものであって、いわば真実を反映したものです。そして、幻想を赦すことで幻想は消滅するという奇跡を実行すれば、私はこの幻想世界という牢獄から解放されます。


Your holy Son is pointed out to me, first in my brother; then in me. 

  • point out : 「~を指摘する、~に注目させる」

❖ "Your holy Son ~ "「初めは私の同胞の中に、その後私の中に、あなたの神聖な神の子が私に示されます」。私から分離して存在しているかのように見える同胞の心の中に神聖な神の子という存在が示され、同胞と私は自他一如であることを知れば、私は自分自身も神の子というアイデンティティーをもっているのだと確信することが出来ます。


Your Voice instructs me patiently to hear Your Word, and give as I receive. 

  • instruct [instrʌ́kt] : 「~に指示する、指示して~させる」
  • patiently [péiʃəntli] : 「根気よく、辛抱強く」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く」

❖ "Your Voice ~ "「あなたの声は私に、あなたの言葉を聞き、受け取るように与えよと、根気強く教えてくれます」。神の思いを代弁するホーリー・スピリットはこの私に、神の言葉の意図をよく考え、得ることと与えることは実相的に同じなのだと教えてくれます。自他一如なのだから、同胞に与えることは自分が得ることと同じなのです。


And as I look upon Your Son today, I hear Your Voice instructing me to find the way to You, as You appointed that the way shall be: "Behold his sinlessness, and be you healed."

  • appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す」

❖ "And as I ~ "「そして今日、あなたの子を見るとき、あなたへ至る道を見つけるようにと指示するあなたの声が聞こえます」。同胞の中に神の子を見出し、自分も神の子であることを知るとき、同胞と共に神へ回帰するようにと導くホーリー・スピリットの声が聞こえます。"as You appointed ~ "「あなたはその道が次のようであるようにと定めました」。"Behold his ~ "「神の子が無辜(むこ)であることを見定め、あなたが癒やされますように」。神を裏切って神から分離したというのは夢の出来事であって、裏切りの罪は単なる幻想です。神の子は夢を見る前と同様に今も無辜です。それをはっきり見定めることで、罪を罰の悪夢から救われ、実相的に心はヒーリングされます。







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