●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pII.249.1:1 ~ W-pII.250.2:4

Lesson 249


Forgiveness ends all suffering and loss.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • end [énd] : 「終わらせる」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛、苦難」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失」
❖ "Forgiveness ~ "「赦しは、すべての苦しみと喪失を終わらせる」。苦しみも喪失もこの世の幻想に過ぎない。その幻想性を認識して赦し、赦すことで幻想を消滅させる。



1. Forgiveness paints a picture of a world where suffering is over, loss becomes impossible and anger makes no sense. 
  • paint [péint] : 「〜を表現する、鮮やかに描き出す」
  • over [óuvər] : 「を過ぎて、が終わって」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
  • make no sense : 「意味をなさない」
❖ "Forgiveness paints ~ "「赦しは、苦しみが終わり喪失は不可能となり、怒りが意味をなさない世界を描き出す」。この世の闇が赦しによって払拭される。



Attack is gone, and madness has an end. What suffering is now conceivable? What loss can be sustained? 
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行」
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、錯乱」
  • have an end : 「終わりがある」
  • conceivable [kənsíːvəbl] : 「想像できる、考えられる」
  • sustain [səstéin] : 「持続する、維持する」
❖ "Attack is ~ "「攻撃性は去ってしまい、狂気の沙汰も終わりを迎える」。"What suffering ~ "「今や、どんな苦しみが想像できるだろう」。"What loss ~ "「どんな喪失が持続され得るだろう」。



The world becomes a place of joy, abundance, charity and endless giving. 
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • abundance [əbʌ́ndəns] : 「豊富、潤沢」
  • charity [tʃǽrəti] : 「思いやり、心配り、心遣い」
  • endless [éndlis] : 「終わりのない、永遠の」
❖ "The world ~ "「世界は、喜びと豊穣、思いやりと尽きることなく与え続ける場所へと変わる」。与えることと得ることが同一である実相世界へと変容する。与えることでますます豊かになる。



It is now so like to Heaven that it quickly is transformed into the light that it reflects. 
  • quickly [kwíkli] : 「速く、すぐに」
  • transform [trænsfɔ́ːrm] : 「〜を変形する」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、反映する」
❖ "It is now ~ "「今や、それはあまりにも天の王国に似ているので、その世界が反映する光へと世界が素早く変容する」。赦しによってこの世の幻想が消滅して行くにしたがい、実相世界の属性が現れ始める。まだ物質世界の様相を呈しているとは言え、この世界は芽生え始めた実相性を反映し、物質レベルの振動数を超越した光の世界へと変容して行く。



And so the journey which the Son of God began has ended in the light from which he came.
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、旅行」
❖ "And so the ~ "「そして、神の子が始めた旅は、神の子がそこからやって来た光へと回帰して終わる」。神から分離してこの幻想世界をでっち上げた神の子ではあるが、赦しを通してこの幻想世界から実相へと目覚めることが出来る。その覚醒の旅は、生まれ故郷である実相世界、つまり光の世界へ回帰する旅である。



2. Father, we would return our minds to You. 
  • return [ritə́ːrn] : 「〜を返す、返却する」
❖ "Father, we ~ "「父なる神よ、私達は私達の心をあなたにお返ししたいと思います」。昔、神から分離したいと思った心を取り消しにします。



We have betrayed them, held them in a vise of bitterness, and frightened them with thoughts of violence and death. 
  • betray [bitréi] : 「裏切る、背く」
  • vise [váis] : 「万力」
  • bitterness [bítərnis] : 「苦しみ、苦痛、恨み」
  • frighten [fráitn] : 「〜を怖がらせる」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え」
  • violence [váiələns] : 「暴力、乱暴」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
❖ "We have ~ "「私達は心を欺き、万力で締め付けるような辛酸を舐(な)めさせ、暴力や死の思いを抱かせて心を脅かして来ました」。幻想の苦と痛みの存在を信じて、自分の心を苛(さいな)んできました。



Now would we rest again in You, as You created us.
  • rest [rést] : 「休む、静止する」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "Now would ~ "「あなたが私達を創造したままに、今、私達はあなたの中で再び心を休めたいと思います」。神に抱かれながら、苦と痛みのない世界で憩うことにします。




Lesson 250



Let me not see myself as limited
  • limited [límitid] : 「限られた、有限な、制限された」
❖ "Let me not ~ "「私自身を、限界のあるものと見なすことがないようにしよう」。たとえば命。肉体的な命は死によって制限されるが、実相的な命は時間を超越して無限だ。



1. Let me behold the Son of God today, and witness to his glory. 
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • witness [wítnəs] : 「証言する、証明する」
  • glory [ɡlɔ́ːri] : 「栄光、荘厳、誇り」
❖ "Let me ~ "「私は今日、神の子を見てその栄光を証言しよう」。自分が神の創造した栄光ある存在だと自覚しよう。神の属性のすべてを継承した神聖な存在だと受け入れよう。



Let me not try to obscure the holy light in him, and see his strength diminished and reduced to frailty; nor perceive the lacks in him with which I would attack his sovereignty.
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を曖昧にする、見えなくする」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
  • diminish [dimíniʃ] : 「減少させる、弱める」
  • reduce [ridjúːs] : 「少なくする、減らす、縮小する」
  • frailty [fréilti] : 「弱さ、もろさ」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠如、欠落」
  • attack [ətǽk] : 「〜を攻撃する、〜を非難する」
  • sovereignty [sάvərənti ] : 「主権、支配権」
❖ "Let me not ~ "「神の子の中の神聖な光を曖昧にしたり、神の子の力を弱めたり減らしたりして、脆いものだと見なすことはやめよう」。自分が肉体の中に閉じ込められた虚弱な存在だと思うことは止めにする。物質的な制限は幻想に過ぎないと見破ろう。"nor perceive ~ "「さらに、神の子の主体性を攻撃するために神の子の中に不足したものを見つけるようなことはすまい」。神の子は神の属性のすべてを継承して完璧だ。不足は何もない。



2. He is Your Son, my Father. And today I would behold his gentleness instead of my illusions. 
  • gentleness [dʒéntlnəs] : 「優しさ、穏やかさ」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "He is ~ "「私の父なる神よ、それは神の子です」。"And today ~ "「そして今日、私は自分の錯覚に換えて神の子の優しさを見たいと思います」。自分を含めて同胞は、憎しみをもって攻撃する対象ではなく、神と同様の優しさをもつ神の子であると見よう。なぜなら、憎しみも攻撃も幻想世界が生み出した錯覚に過ぎないから。



He is what I am, and as I see him so I see myself. Today I would see truly, that this day I may at last identify with him.
  • truly [trúːli] : 「本当に、真に、正確に」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
  • identify [aidéntəfài] : 「〜を同一視する、同定する」
❖ "He is what ~ "「神の子こそ、私自身です」。"and as I ~ "「そして、神の子を見るように私自身を見ます」。神の子を対象として見ると同時に、それこそが自分自身の姿だと見ることにしよう。"Today I ~ "「今日、私は本当に見るつもりでいます」。"that this day ~ "「今日こそ、私が神の子と同一なのだとついに見なすことが出来るでしょう」。






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