●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.88.1:1 ~ W-pI.88.4:4

Lesson 88 



Review of Lessons 75 - 76


Today we will review these ideas:
今日、私たちは次のテーマを復習する

1. The light has come. (光がやって来た)
In choosing salvation rather than attack, I merely choose to recognize what is already there. 
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • rather than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
❖ "In choosing ~ "「攻撃ではなく救いを選択する中で、私は単に、すでにそこにあるものを受け入れることを選択しているだけだ」。あなたが幻想の攻撃を捨てて実相の救いを選択することは、すでに決まっていることであって、いわばあなたの運命である。実相世界は無時間の世界であり、すべてが一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。すべての事象はホログラム的に実相世界に織り込まれていると思えばいい。もちろん、時間もホログラム的に畳み込まれている。それを、あなたは幻想世界にあって、時間を軸にして事象を追体験しているようなものなのだ。あなたが救いを選択することはあなたの運命を受け入れることである。



Salvation is a decision made already. Attack and grievances are not there to choose. 
  • decision [disíʒən] : 「決定、決断、決心」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
❖ "Salvation is ~ "「救いはすでになされた決定である」。"Attack and grievances ~ "意訳する、「攻撃と不平は、選択の候補にない」。あなたが攻撃や不平などの幻想を選択する可能性はない。それは運命的に決まっている。
運命という言葉は語弊があるかもしれない。あなたの未来がガチガチに決まっているという意味ではない。あなたは実相世界に織り込まれたホログラムの中から、自由意思をもって完全に自由な選択が出来る。だから、あなたの未来はあなたの自由である。しかし、もしあなたが救いを捨てて攻撃を選択したなら、それは実相世界のホログラムからの選択ではなく、夢の中の疑似選択であって、いつかは本当の選択、救いの選択をすることになる。それがあなたの運命である。神の計画である。



That is why I always choose between truth and illusion; between what is there and what is not. The light has come. 
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "That is why ~ "「それが、私が常に、真実と幻想の間で、そこにあるものとそこにないものの間で、選択している理由である」。ヴィジョンをもって選択というものを見れば、選択出来るのは真実だけであって、実は幻想を選択することは不可能なのだ。ありもしないものをどうやって選択するのだろう? だから、幻想を選択するということは疑似選択であって、選択した気になっているだけである。本当に選択出来るのは、そこにある真実だけであって、真実の選択自体も真実であり、真実は永遠不変であるから、真実の選択はいわば変えることの出来ない運命なのだ。"The light ~ "「光がやって来た」。真実の光が差してきた。あなたは正しい選択をするだろう。



I can but choose the light, for it has no alternative. It has replaced the darkness, and the darkness has gone.
  • alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「別の可能性、取って代わるもの、代替手段」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「goの過去分詞形」
❖ "I can but ~ "「私は光だけを選択出来る」。"for it has ~ "「なぜなら、それに代わるものがないからだ」。光は実相的真実であってそこにある。攻撃や不平は幻想的虚偽であって、そこにない。あなたは、そこにある真実しか選択出来ないのだ。"It has replaced ~ "「光は闇と置き換わり、闇は消え去る」。闇とは光のない状態であって、闇という実態が存在しているわけではない。闇は、そこにない幻想なのだ。今、真実の光がやって来た。幻想の闇が払拭されるのは自然である。



2. These would prove useful forms for specific applications of this idea:

        This cannot show me darkness, for the light has come. 
        The light in you is all that I would see, [name].
        I would see in this only what is there.
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
❖ "These would ~ "「この考えを具体的に適用するために、次の形が有用であるとわかるだろう」。"This cannot show ~ "「この状況が私に闇を見せることは出来ない」。"for the light ~ "「なぜなら、光がやって来たからだ」。"The light in ~ "「〜さん、あなたの心の中の光こそ、私が見たいと思っているすべてです」。"I would see ~ "「私は、この状況の中に、そこに(本当に)あるものだけを見たいと思う」。状況の幻想的側面を見たいのではなく、実相的真実だけを見たいと思う。



3. I am under no laws but God's. (私は、神の法以外の法の下にはいない)
Here is the perfect statement of my freedom. I am under no laws but God's.
  • under [ʌ́ndər] : 「下に、下の方に」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • statement [stéitmənt] : 「発言、意見、声明、陳述、供述」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "Here is the perfect ~ "「ここに、私の自由の完璧な宣言がある」。神の法に従っている限り、あなたは完全に自由である。幻想や虚偽によって支配されることはない。闇の牢獄に閉じ込められることはないのだ。"I am under ~ "「私は、神の法以外の法の下(もと)にはいない」。



I am constantly tempted to make up other laws and give them power over me. I suffer only because of my belief in them. 
  • constantly [kάnstəntli] : 「絶えず、しきりに、絶え間なく、常に」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • make up : 「作り出す、捏造する、でっちあげる」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
❖ "I am constantly ~ "「私はずっと、他の法をでっち上げ、私を支配するパワーをそれに与えたいという誘惑に駆られてきた」。"I suffer only ~ "「そんなものを信じるから、それだけで私は苦しんでしまう」。他の法とは、もちろん、エゴの法である。エゴの法は、あなたを幻想の奴隷にし、あなたをずっと苦と痛みの世界に閉じ込めてきた。その幻想の偶像、独裁者エゴを作り上げたのは神の子であり、したがってあなたの心である。



They have no real effect on me at all. I am perfectly free of the effects of all laws save God's. And His are the laws of freedom.
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、すっかり、全く」
  • save [séiv] : 「〜を除いて、〜のほかは、〜は別として」
❖ "They have no ~ "「他の法は、私に実相的な影響をまったく与えない」。神の法以外の法は夢の中で見る法に過ぎず、目覚めたあなたに影響を与えることは不可能だ。"I am perfectly ~ "「神の法を除いて、あらゆる法の影響から、私は完全に自由である」。"And His are ~ "「そして、神の法こそが、自由の法である」。



4. For specific forms in applying this idea, these would be useful:

        My perception of this shows me I believe in laws 
        that do not exist.
        I see only the laws of God at work in this.
        Let me allow God's laws to work in this, and not my own.
  • apply [əplái] : 「当てはまる、妥当する、適用される、適合する」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • at work : 「運転中で、動いて、働いて、仕事をして」
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
❖ "For specific forms ~ "「このテーマを適用する具体的な形として、次が有用であろう」。"My perception ~ "「この状況を知覚していることは、私が存在すらしない法を信じていることを私に示している」。ある状況下であなたが憎悪や不平や嫉妬を知覚するようなら、それは存在しないエゴの法をあなたが信じている証拠である。幻想の虜(とりこ)になっていることを示しているからだ。"I see only ~ "「この状況にあって、神の法だけが正しく機能すると、私にはわかる」。"Let me allow ~ "「この状況下で、私自身の法ではなく、神の法が機能することを許そう」。
 
 
 



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