●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



Workbook Lesson 170



There is no cruelty in God and none in me. 
  • cruelty [krúːəlti] : 「残酷さ、残酷な行為」
❖ "There is no ~ "「神の心の中には残酷さはまったくなく、私の心の中にも残酷さはない」。人を攻撃しようとする気持ちもなければ、犠牲を強いる気持ちもない。神の辞書に残酷という言葉はない。残酷さはエゴの属性を表す最適な言葉だ。



1. No one attacks without intent to hurt. This can have no exception. 
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
  • intent [intént] : 「意図、目的」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、異議」
❖ "No one attacks ~ "「誰も、傷つける意図を持たずに攻撃することはない」。攻撃とは傷つける意図の表れだ。"This can have ~ "「これにはまったく例外はない」。



When you think that you attack in self-defense, you mean that to be cruel is protection; you are safe because of cruelty. 
  • self-defense [sélf-diféns]: 「自衛、自己防衛」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する」
  • protection [prətékʃən] : 「保護、擁護、防御」
❖ "When you think ~ "「あなたが自己防衛のために攻撃すると思っているなら、あなたは、残酷であることは防衛のためだと言っていることになる」。つまり、"you are safe ~ "「あなたは、残酷さがあるゆえに安全なのだと」。自分が残酷に攻撃できることを周囲に示し、他者からの攻撃を抑止しようというエゴの発想である。



You mean that you believe to hurt another brings you freedom. 
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "You mean that ~ "「他者を傷つけることはあなたに自由をもたらしてくれると信じていると、あなたは意味しているわけだ」。



And you mean that to attack is to exchange the state in which you are for something better, safer, more secure from dangerous invasion and from fear. 
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を引き替える」
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
  • secure [sikjúər] : 「不安のない、安全な」
  • dangerous [déindʒərəs] : 「危険な、危険を伴う」
  • invasion [invéiʒən] : 「侵略、侵害、侵入」
❖ "And you mean ~ "「また、攻撃することは、あなたが置かれた状況をより良い安全な状況に、危険な侵害や恐れからより安全な状況へと変えてくれると言っているようなものだ」。



2. How thoroughly insane is the idea that to defend from fear is to attack! 
  • thoroughly [θə́ːrouli] : 「完全に、徹底的に」
  • insane [inséin] : 「正気でない」
  • defend [difénd] : 「守る、防御する」
  • attack [ətǽk] : 「〜を攻撃する、〜を非難する」
❖ "How thoroughly ~ "「恐れから(自分を)守ることは(他者を)攻撃することだという考え方は、完全に狂っているではないか」。自他一如の考えに立てば、他者を攻撃することは自分を攻撃することと等しいので、自分を守ることと反対の行為である。だから、完全に狂っている。



For here is fear begot and fed with blood, to make it grow and swell and rage. And thus is fear protected, not escaped. 
  • begot [bigɑ́tn] : 「begetの過去・過去分詞形」
  • beget [biɡét] : 「〜を生じさせる、引き起こす」
  • fed [féd] : 「feedの過去・過去分詞形」
  • feed [fíːd] : 「〜に食物を与える、増大させる」
  • blood [blʌ́d] : 「血」
  • grow [ɡróu] : 「成長する、増大する」
  • swell [swél] : 「膨れる、増える」
  • rage [réidʒ] : 「怒る、暴れる」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、かばう」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する、抜ける」
❖ "For here is ~ "「なぜなら、ここに恐れは生み出され、血によって成長させられ、(その恐れは)攻撃性を増大させ膨張させ荒れ狂うようにさせるからだ」。恐れと攻撃性は連動して増大していく。"And thus is ~ "「こうして、恐れは守られ、恐れから逃れることは難しくなる」。身も心も恐れに取り憑かれてしまうわけだ。恐れから解放されるには、攻撃性を放棄する以外にない。



Today we learn a lesson which can save you more delay and needless misery than you can possibly imagine. It is this: 

        You make what you defend against,
 
        and by your own defense against it is it real and inescapable. 
        Lay down your arms, and only then do you perceive it false. 
  • delay [diléi] : 「遅らせること」
  • needless [níːdləs] : 「不必要な、無用の」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、惨めさ」
  • possibly [pάsəbli] : 「もしかすると、多分」
  • imagine [imǽdʒin] : 「想像する、思う、心に描く」
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • inescapable [ìnəskéipəbl] : 「回避できない、逃げられない」
  • lay down : 「捨てる、明け渡す、投げ出す」
  • arm [άːrm] : 「武器、力」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の、偽の」
❖ "Today we learn ~ "「今日私たちは、あなたがいつまでも遅らせていること(決断)や、あなたが想像できる範囲を超えた不必要な悲惨さからあなたを救うためのレッスンを学ぶ」。"It is this ~ "「それは次の言葉となる」。"You make what ~ "「あなたは、(自分を)守るべき相手(敵)を作り出している」。"and by your ~ "「そして、敵から自分自身を守ることによってその敵を現実化し、逃れることが出来ない状態を作り出している」。"Lay down your ~ "「あなたの武器を捨てなさい」。"and only then ~ "「そうすれば、その時こそ、あなたは(すべての状況が)誤りだと知覚することが出来る」。敵だと信じた他者は、あなたが自己を投影して作り上げた幻想に過ぎず、したがって他者に向けられた攻撃性もまったく不必要な幻想だと気付くようになる。その気付きの切っ掛けを作るのは、無条件にあなたの武器を放棄することなのだ。無条件に攻撃性を放棄することだ。



3. It seems to be the enemy without that you attack. 
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵対者」
  • without [wiðáut] : 「外で、外側に」
❖ "It seems to ~ "「あなたが攻撃を加えている相手は、外側にいる敵のように見える」。攻撃対象である敵は外部にあると知覚している。



Yet your defense sets up an enemy within; an alien thought at war with you, depriving you of peace, splitting your mind into two camps which seem wholly irreconcilable. 
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • set up : 「設ける、設定する、仕組む」
  • within [wiðín] : 「内部で、内心は、精神的に」
  • alien [éiljən] : 「異質な、縁もゆかりもない」
  • at war with : 「〜と戦争中で、不和で、敵対して」
  • deprive A of B : 「AからBを奪う、AにBを与えない」
  • split [splít] : 「〜を割る、〜を分割する、裂く」
  • camp [kǽmp] : 「陣営、野営地」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体的に」
  • irreconcilable [irékənsàiləbl] : 「共存できない、和解できない」
❖ "Yet your defense ~ "「しかし、あなたの防御機構は心の内側に敵を作り出している」。他者との分離を維持するために、つまり、エゴ的な自己防衛を実行するために、わざわざ架空の敵を心の中に想定して、常に戦闘態勢を敷いているわけだ。"an alien thought ~ "「異質な思いがあなたと交戦し、あなたから平和を奪い、あなたの心はまったく和解できそうにない二つの陣営に裂かれる」。心がエゴとホーリー・スピリットの二つの陣営に分裂している。



For love now has an "enemy," an opposite; and fear, the alien, now needs your defense against the threat of what you really are. 
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵対者」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
  • alien [éiljən] : 「性質の異なる、異質な」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
❖ "For love now ~ "「なぜなら、愛は今や『敵』をもつことになったからだ」。"an opposite ~ "「それは、愛と正反対のものであり、」つまり憎悪であり、「恐れ、異質な思いであり、」"now needs your ~ "「今や愛は、本当のあなたというものの脅威から(あなた自身を)守る必要性をあなたに求めている」。エゴに唆(そそのか)されて憎悪という対立概念を持つことになった愛は、ホーリー・スピリットに支えられた本当のあなたからの攻撃を想定してエゴ的自己を守る必要性をあなたに要求する。あなたはますます攻撃性を増し、それに比例してますます大きな恐れを抱くことになる。矛先は他者に向けられているように見えるが、本当はあなた自身に向いているのだ。



4. If you consider carefully the means by which your fancied self-defense proceeds on its imagined way, you will perceive the premises on which the idea stands. 
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
  • carefully [kέərfəli] : 「注意深く、丁寧に、入念に」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • fancy [fǽnsi] : 「想像する、空想する」
  • proceed [prəsíːd] : 「進展する、続行する、継続する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • premise [prémis] : 「根拠、前提」
❖ "If you consider ~ "意訳する、「もしあなたが、あなたの想像上の自己防衛策を想像上の道筋にしたがって進展させるそのやり方を注意深く考えてみるなら、そんな考え方が寄って立つ前提に気付くだろう」。あなたは幻想の中で敵を作り、幻想の中で攻撃し、幻想の中で自己を防衛しているが、そうなる道筋を十分に考えてみれば、一番最初の前提の誤りに気付くだろう。つまり、あなたは攻撃と防御という想念を心の中で生み出し、都合よく作ったシナリオにしたがってそれを実行しているが、よくよく考えてみれば、そんな想念を生み出した前提が誤っていると気付くはずだ。
 ここは少々ややこしいのだ、前提とは、あなたと他者は肉体を隔てて分離しており、自己の安全は自己で守らなくてはならないということ。その前提から出発して、自己を守るためには他者を攻撃しても良いという考えが生まれる。だが、よくよく考えてみると、あなたと他者が分離しているという前提は誤っている。それはファンタジーであって、あなたと他者は単一の神の子として自他一如なのだ。ならば、守る必要も攻撃する必要も一切ない。



First, it is obvious ideas must leave their source, for it is you who make attack, and must have first conceived of it. 
  • obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、疑う余地のない」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を考え出す、〜を想像する」
❖ "First, it is ~ "「第一に、考えがその源を離れたに違いないことは明らかだ」。前提によって生み出された考えがシナリオにしたがって実行されるとき、前提は置き去りにされてしまう。誤った前提を生み出した心から考えは完全に離れてしまう。"for it is you ~ "「なぜなら、攻撃するのはあなたであり、それを最初に思いついたのはあなたなのだからだ」。分離という前提から攻撃という考えを思いついたのはあなたであり、攻撃を実行するために前提を置き去りにしなければならなかったのもあなただ。攻撃とは、あなたの心が、つまり神の子の心が、幻想(夢)の中で思いついただけの想念に過ぎない、ということ。



Yet you attack outside yourself, and separate your mind from him who is to be attacked, with perfect faith the split you made is real. 
  • separate [sépərèit] : 「離す、分ける、分離する」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信じること、信念」
  • split [splít] : 「割ること、分割、分裂」
❖ "Yet you attack ~ "「しかし、あなたはあなた自身の外に向かって攻撃し、攻撃される者からあなたの心を引き離す」。"with perfect ~ "「あなたが作った分離は実在すると完璧に信じながら」。自己の安全と平和を守るために、あなたは自分を外界から分離し、他者を分離し、外に向かって攻撃する。肉体的な分離を実現させたに止(とど)まらず、神の子の単一の心をも分裂させ、他者の心から自分の心を分離してしまったのだ。この分離が現実であり、実在するとあなたは信じ込んでいる。
 さらに、あなたの心自体も二極に分離分裂している。あなたの心の中のエゴは、あなたの心の中のホーリー・スピリットを敵と見なして攻撃するのだ。エゴに言わせれば、攻撃はエゴ的自己を守るための当然の権利である。



5. Next, are the attributes of love bestowed upon its "enemy." 
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特質、特性」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える」
❖ "Next, are ~ "「次に、愛の属性がその『敵』に与えられる」。愛の属性とは、平和、喜び、安全、静寂、等々のこと。それが愛の敵である恐れに与えられてしまう。恐れにそれを求めてしまう、ということ。いわば、非常に倒錯的な状態に陥っていくのだ。



For fear becomes your safety and protector of your peace, to which you turn for solace and escape from doubts about your strength, and hope of rest in dreamless quiet. 
  • safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
  • protector [prətéktər] : 「保護するもの、保護装置」
  • turn to : 「〜に頼る、〜の方を向く」
  • solace [sάləs] : 「慰め、安堵、癒やし」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • rest [rést] : 「休息、休養、睡眠、眠り」
  • dreamless [dríːmlis] : 「夢を見ない」
  • quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、静穏、平穏」
❖ "For fear becomes ~ "「なぜなら、恐れはあなたの安全となり、あなたの平和を守るものとなるからだ」。"to which you ~ "「あなたは慰めを求めて恐れに頼り、あなたの力に対する疑いから逃れ、夢も見ないような静けさの中で休みたいと望む」。恐れの中に身を隠し、まるで貝殻の中に閉じこもったヤドカリのように生きるわけだ。



And as love is shorn of what belongs to it and it alone, love is endowed with attributes of fear. 
  • shorn [ʃɔ́ːrn] : 「shearの過去分詞」
  • shear [ʃíər] : 「刈る、はぎ取る」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して、単独で」
❖ "And as love ~ "「愛に属していたもの、愛だけに属していたものが剥ぎ取られると同時に、愛は恐れの属性を与えられる」。したがって、愛すること愛されることを恐れるようになる。他者との関わり合いを回避しようとするのだ。自分を守るためだ。



For love would ask you lay down all defense as merely foolish. And your arms indeed would crumble into dust. For such they are. 
  • lay down : 「捨てる、明け渡す、投げ出す」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない」
  • arm [άːrm] : 「武器、兵器」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、実際には」
  • crumble [krʌ́mbl] : 「粉々に崩れる」
  • dust [dʌ́st] : 「ちり、ほこり」
❖ "For love would ~ "「なぜなら、愛はあなたに、防御のすべては単に愚かなことだとして捨てるように求めるからだ」。実相的な愛は、防御は愚かな幻想だから捨てるようにとあなたに求める。しかしあなたは、防御を捨てるのが怖くて、愛を恐れにすり替えて自己を守ろうとする。貝殻の中の安全を選択するのだ。だが、もしあなたが防御を捨てたなら、"And your arms ~ "「あなたの武器は本当に塵となって粉々に砕けるだろう」。愛が本来の属性を発揮すれば、防御の必要性はなくなり、攻撃性は塵のごとく崩れ去る。"For such ~ "「なぜなら、武器とはそういうものなのだから」。そもそも、武器などいうものは幻想の産物なのだから。



6. With love as enemy, must cruelty become a god. And gods demand that those who worship them obey their dictates, and refuse to question them. 
  • cruelty [krúːəlti] : 「残酷さ、残酷な行為」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • worship [wə́ːrʃip] : 「崇拝する、崇敬する」
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、〜の言うことに従う」
  • dictate [díkteit] : 「命令、指示」
  • refuse [rifjúːz] : 「拒む、拒否する、拒絶する」
❖ "With love as ~ "「愛を敵としてもつならば、神なるものは残酷なものにならざるを得ない」。愛に反する怒りや憎悪を肯定するなら、神なるものは怒れる神となり、復讐する神、裁く神、罰する神となる。"And gods demand ~ "「そのような神々は、崇拝する者達が神の命じたことに従うように要求し、疑義を差し挟むことを拒む」。残酷なる神々は、命令に絶対服従することを人々に求める。疑問さえ封じ込める。



Harsh punishment is meted out relentlessly to those who ask if the demands are sensible or even sane. 
  • harsh [hάːrʃ] : 「厳しい、辛辣な」
  • punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰すること、罰、処罰」
  • mete out : 「割り当てる、与える」
  • relentlessly [riléntlisli] : 「容赦なく、冷酷に、執拗に」
  • demand [dimǽnd] : 「求めるもの、要求」
  • sensible [sénsəbl] : 「分別のある、思慮のある」
  • sane [séin] : 「正気の、分別ある」
❖ "Harsh punishment ~ "「要求が分別あるものかどうか、あるいは正気なものかどうか、それを訊ねる者には容赦なく厳しい罰が加えられる」。



It is their enemies who are unreasonable and insane, while they are always merciful and just. 
  • unreasonable [ʌ̀nríːzənəbl] : 「理性を欠いた、不合理な」
  • insane [inséin] : 「狂った、愚かな、正気でない」
  • merciful [mə́ːrsifl] : 「慈悲深い、情け深い、寛大な」
  • just [dʒʌ́st] : 「正しい、公正な」
❖ "It is their ~ "「常に情け深く正しい者であっても、理性を欠き正気を失った敵と見なされてしまう」。



7. Today we look upon this cruel god dispassionately. And we note that though his lips are smeared with blood, and fire seems to flame from him, he is but made of stone. 
  • look upon : 「〜を見る」
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、むごい」
  • dispassionately [dispǽʃənətli] : 「公平に、冷静に」
  • note [nóut] : 「〜に気付く、〜に注意する」
  • smear [smíər] : 「塗りつける」
  • flame [fléim] : 「炎を上げて燃える」
❖ "Today we look ~ "「今日、私達は、このような残酷な神を冷静に見つめてみる」。エゴがでっち上げた神を冷静に見つめ直してみる。"And we note ~ "「そうすれば、私達は、たとえ残酷な神の唇が血塗られ、体から炎が立ち上がっているかのように見えても、それはただの石から作られていることに気が付く」。要するに、残酷な神々はエゴがでっち上げた幻想に過ぎないと気付く。その辺に転がっている石と同じだ。



He can do nothing. We need not defy his power. He has none. And those who see in him their safety have no guardian, no strength to call upon in danger, and no mighty warrior to fight for them. 
  • defy [difái] : 「反抗する、挑む」
  • guardian [ɡάːrdiən] : 「保護者、守護者」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • call upon : 「求める、要求する」
  • mighty [máiti] : 「強力な、強大な、巨大な」
  • warrior [wɔ́ːriər] : 「闘士、戦士、武士」
❖ "He can do ~ "「残酷な神は何も出来ない」。"We need not ~ "「私達は、残酷な神のパワーに反抗する必要さえない」。"He has ~ "「残酷な神はパワーなどもっていないのだ」。"And those who ~ "「したがって、残酷な神の中に自らの安全性を見る者達は、保護してくれる者を持つことはなく、危険なときに頼るべき力もなく、彼らのために戦ってくれる力強い戦士もいない」。残酷な神は張り子の虎である。怖そうに見えても、中は空っぽだ。



8. This moment can be terrible. But it can also be the time of your release from abject slavery. 
  • terrible [térəbl] : 「とても不快な、恐ろしい」
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
  • abject [ǽbdʒekt] : 「悲惨な、惨めな」
  • slavery [sléivəri] : 「奴隷、奴隷の身分」
❖ "This moment ~ "「こんな時は辛(つら)い時間になるだろう」。危険にさらされ、無力な自分を知ることはとても辛い。"But it can ~ "「しかし、それはまた、惨めな奴隷状態からあなたを解放する時間にもなれる」。時間を学びのための補助装置として有効に利用することが出来る。残酷な神の奴隷になっていたあなたではあるが、この機会に、それが張り子の虎に過ぎないと認識して自分を解放することが出来るのだ。



You make a choice, standing before this idol, seeing him exactly as he is. 
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • make a choice : 「選択する」
  • idol [áidl] : 「偶像、崇拝の対象、幻想」
  • exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に」
❖ "You make ~ "「こんな偶像の前に立ち、ありのままに正確にその偶像を目にし、あなたは選択する」。偶像を崇拝し続けるか、それを捨て去るか、あなたは重大な決断を下さなくてはいけない。



Will you restore to love what you have sought to wrest from it and lay before this mindless piece of stone? 
  • restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元の場所に返す」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
  • wrest [rést] : 「もぎ取る、奪い取る」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、並べる」
  • mindless [máindlis] : 「愚かな、思慮のない 」
  • piece [píːs] : 「一切れ、一かけら、一片」
❖ "Will you restore ~ "「あなたが愛から奪い、この心ない石のかけらの前に置いたものを、愛に返してやろうと思わないのだろうか」。真実を信じる気持ちを愛から奪い取り、エゴという偶像を信奉するようになったあなたではあるが、その信じる気持ちを愛に戻してやって、ホーリー・スピリットを(あるいは神を)愛するべきではないか。



Or will you make another idol to replace it? For the god of cruelty takes many forms. Another can be found. 
  • replace [ripléis] : 「〜を交換する、置き換える」
  • cruelty [krúːəlti] : 「残酷さ、残酷な行為」
❖ "Or will you ~ "「あるいは、その偶像と置き換えるために、別の偶像をでっち上げようとするだろうか」。"For the god ~ "「なぜなら、残酷な神は様々な形をとるからだ」。"Another can ~ "「代わりはすぐに見つかる」。エゴが様々に姿を変えてあなたを誘惑する。真実から目をそらせるために、そして、他者との分離を維持するために、怒りと憎しみをあなたにたきつける。あなたは洋服を替えるように、気軽に偶像を替える。



9. Yet do not think that fear is the escape from fear. Let us remember what the text has stressed about the obstacles to peace. 
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
  • stress [strés] : 「〜を強調する、強く主張する」
  • obstacle [άbstəkl] : 「障害物、妨害物」
❖ "Yet do not ~ "「しかし、恐れが恐れからの逃げ道になるなどと思ってはいけない」。"Let us remember ~ "「平和に対する障害物に関して(ACIMの)テキストが強調したことを思い出してみよう」。その内容は次の文章。



The final one, the hardest to believe is nothing, and a seeming obstacle with the appearance of a solid block, impenetrable, fearful and beyond surmounting, is the fear of God Himself. 
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外見だけの、見せ掛けの」
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け」
  • solid [sɑ́ləd] : 「確固とした、固体の」
  • block [blɔ́k] : 「ブロック、障害物、妨害物」
  • impenetrable [impénətrəbl] : 「突き通せない、頑固な」
  • surmount [sərmáunt] : 「乗り越える、克服する」
❖ "The final one ~ "「その決定的なもの、最も信じがたいものは、無である」。無、すなわち非存在、単なる幻想、思い込み、錯覚、等々が平和に対する決定的な障害物になっている。つまり、無に対する恐れである。そして、恐れ自体も無なのだ。"and a seeming ~ "「そして、固いブロックのような見掛けをもち、突き通すことが出来ず、恐ろしく、克服できそうに見えない障害物こそ、神自体への恐れである」。しかし、神への恐れ自体も無である。神による神の子への罰は存在しない。したがって、神の子の罪も存在しない。そのすべては夢の中の出来事であり、無に過ぎない。



Here is the basic premise which enthrones the thought of fear as god. For fear is loved by those who worship it, and love appears to be invested now with cruelty. 
  • basic [béisik] : 「基礎の、基本的な」
  • premise [prémis] : 「根拠、前提」
  • enthrone [inθróun] : 「王位に就かせる」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • worship [wə́ːrʃip] : 「崇拝する、崇敬する」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • invest [invést] : 「〜に注ぎ込む、〜を投資する」
❖ "Here is the basic ~ "「ここに、恐れという思い込みを神に見立てて王位に就かせた基本的な前提がある」。何もないもの(無)を実在するに違いないとする誤った大前提からすべてが始まった。"For fear is ~ "「なぜなら、恐れは、それを崇拝する者達によって愛され、したがって、愛は今や、残酷さを注入されたかのように見えるからだ」。この幻想世界は二元論世界であり、一つの概念を際立たせるには対立概念をも際立たせるに限る。美を際立たせるには醜をもってくればいい。神の慈悲を信じるには、神の無慈悲、神の残酷な罰を仮定して、それが実在すると信じ込めばいいわけだ。恐れの存在を信じる者は、愛に恐れを注入して、二項対立する愛と恐れを同時に併せ持つのである。こうしておけば、苦と痛みの人生に対して、これは過去の罪に対する神の慈悲ある罰だと解釈すれば済む。神は、残酷ではあるが慈悲ある罰を与えることで、自分では処理できない深い罪を赦してくれるという論理だ。神への恐れが神への愛の直接表現だと宣言できるわけだ。



10. Where does the totally insane belief in gods of vengeance come from? Love has not confused its attributes with those of fear. 
  • totally [tóutəli] : 「全く、完全に、全体的に」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、正気でない」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、仕返し、報復」
  • confuse A with B : 「AをBと混同する」
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特質、特性」
❖ "Where does ~ "「復讐する神を信じるような完全に狂った思いはどこから来るのだろうか」。"Love has not ~ "「愛は、その属性と恐れの属性とを混同したことはない」。本当の愛は、実相としての慈しみや喜びを属性としてもつが、幻想に過ぎない憎しみや恐れという属性を帯びるたことは一度もない。したがって、復讐する神という概念は、神への愛から生まれたものではない。



Yet must the worshippers of fear perceive their own confusion in fear's "enemy"; its cruelty as now a part of love.
  • worshipper [wə́ːrʃipər] : 「礼拝者」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • confusion [kənfjúːʒən] : 「混同、当惑、混乱状態」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵対者」
❖ "Yet must the worshippers ~ "「しかし、恐れを崇拝する者達は、自らの混同を恐れの『敵』の中に知覚する」。恐れの敵とは、恐れを知らない純粋な愛のこと。実相的な愛の中には恐れという属性はないのだが、恐れを崇拝する者達は、愛と恐れの属性を混同し、愛の中に恐れの属性を知覚してしまう。"its cruelty as ~ "「つまり、恐れのもつ残酷さは、今や愛の一部として知覚されるのだ」。神を恐れるあまり、神の愛には恐ろしい一面があるに違いないと勘違いする。あるいは、神は神の子を愛するあまり、復讐や罰をもって神の子を教育してしいるに違いないと勘違いする。神への恐れと愛が倒錯的に神の子の心を占領する。恐れと愛の属性を混同することは倒錯的なのだ。ちょうど、親から受けた虐待を親の愛だと勘違いする子供のようなものだ。



And what becomes more fearful than the Heart of Love Itself? The blood appears to be upon His Lips; the fire comes from Him. 
  • blood [blʌ́d] : 「血」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "And what becomes ~ "「そして、一体何が、愛それ自体の心よりも恐ろしいものとなり得るだろうか」。愛それ自体の心とは、神の子に対する神の慈悲心と考えていいだろう。神の慈悲が最も恐ろしいと感じてしまうのだ。"The blood appears ~ "「血が神の唇を染め、神の体から炎が立ち上がっているかのように見えるのだ」。



And He is terrible above all else, cruel beyond conception, striking down all who acknowledge Him to be their God. 
  • terrible [térəbl] : 「恐ろしい、怖い」
  • above all else : 「何にもまして」
  • conception [kənsépʃən] : 「思考、観念」
  • strike down : 「打ち倒す、襲う」
  • acknowledge [æknάlidʒ] : 「認める、受け入れる」
❖ "And He is terrible ~ "「神がすべてにまして恐ろしいものとなる」。"cruel beyond ~ "「思いもよらないほど残酷で、彼らの神として受け入れる者すべてを打ちのめすのだ」。



11. The choice you make today is certain. For you look for the last time upon this bit of carven stone you made, and call it god no longer. 
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、確かな、間違いのない」
  • look upon : 「〜を見る」
  • for the last time : 「今度こそきっぱり、最終的に」
  • bit  [bít] : 「少し、ちょっと」
  • carven [kάːrvən] : 「carve の過去分詞」
  • carve [kάːrv] : 「刻む、彫刻する」
  • no longer : 「もはや〜でない」
❖ "The choice ~ "「今日あなたがなす選択は確実だ」。残酷な神としてエゴを選択するのではなく、愛そのものである本当の神を選択するのは確実だ。"For you look ~ "「なぜなら、あなたは、あなたが彫り上げたちっぽけな石像を見たのを最後に、もはやそれを神と呼ぶことはなくなるからだ」。あなたは、あなたがでっち上げたエゴという偽神を捨てる選択をする。



You have reached this place before, but you have chosen that this cruel god remain with you in still another form. 
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • remain [riméin] : 「残る、生き残る、残存する」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
❖ "You have reached ~ "「以前にも、あなたはこの地点に到達したのだが、」エゴを捨てる覚悟をする地点に達したことはあったが、"but you have ~ "「あなたは、この残酷な神を、また別の形に変えて、あなたの下(もと)に残す選択をしてしまった」。エゴを捨てた振りをして、別の衣装をエゴに着せて残存させた。



And so the fear of God returned with you. This time you leave it there. 
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜を残す」
❖ "And so the fear ~ "「だから、神への恐れはあなたの下へ戻って来た」。"This time you ~ "「今回は、あなたはそれをそこに残して置くことになる」。今回こそ、残酷な神として崇めていたエゴから離れて、本当の神へ回帰する決心をする。



And you return to a new world, unburdened by its weight; beheld not in its sightless eyes, but in the vision that your choice restored to you. 
  • unburden [bə́ːrdn] : 「〜の荷を下ろす、楽にする」
  • weight [wéit] : 「重さ、重量、重み」
  • beheld [bihéld] : 「beholdの過去・過去分詞形」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • sightless [sáitlis] : 「目に見えない、目の見えない」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する、復活させる」
❖ "And you return ~ "「そしてあなたは、重荷を下ろして楽になり、新しい世界へ戻って来る」。あなたの目には実相世界は新しい世界に見えるだろうが、本当は、あなたが忘れていただけのあなたの故郷だ。だから、この世の重荷を捨てて実相世界に『戻る』のである。"beheld not in ~ "「見えない目で見ることはなく、あなたの選択によって修復されたヴィジョンをもって見るのだ」。もはや、幻想をでっち上げて見えた振りをすることはない。知覚は修正され、真実をありのままに見ることが出来るヴィジョンが復活する。



12. Now do your eyes belong to Christ, and He looks through them. Now your voice belongs to God and echoes His. 
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • echo [ékou] : 「反響させる」
❖ "Now do your ~ "「今や、あなたの目はキリストのものとなり、その目を通してキリストは見る」。あなたの知覚は修正され、真実を見通すことが出来るヴィジョンとなる。キリストはあなたのヴィジョンを必要としており、やがてあなた自身がキリストとなる。"Now your voice ~ "「あなたの声は神のものとなり、神の声を響かせる」。あなたの声はホーリー・スピリットの声と調和し、神が語る真実を響かせる。



And now your heart remains at peace forever. You have chosen Him in place of idols, and your attributes, given by your Creator, are restored to you at last. 
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
  • idol [áidl] : 「偶像、虚像、幻想」
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特質、特性」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元の状態に戻す、修復する」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
❖ "And now your ~ "「そして今や、あなたの胸は永遠に平和の中にとどまる」。心が永遠に平和で満たされる。"You have chosen ~ "「あなたは偶像に替えてキリストを選んだのだ」。あなたはエゴを捨ててホーリー・スピリット(キリスト)を選択した。"and your attributes ~ "「そして、あなたの属性は、それはあなたを創造した神から与えられたものなのだが、ついにあなたの下へと取り戻された」。



The Call for God is heard and answered. Now has fear made way for love, as God Himself replaces cruelty. 
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • make way for : 「〜に道を譲る」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する」
  • cruelty [krúːəlti] : 「残酷さ、残酷な行為」
❖ "The Call for ~ "「神を求める呼び声は聞き取られ答えられる」。"Now has fear ~ "意訳する、「神自身から残酷さを取り除いていくにしたがい、恐れは愛に道を譲ったのだ」。神に張り付けた残酷さというレッテルを剥がすことで、もはや恐れは消滅した。恐れのない心は愛で満たされる。



13. Father, we are like You. No cruelty abides in us, for there is none in You. 
  • like [láik] : 「似ている、類似した、同様の」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
❖ "Father, we ~ "「父なる神よ、私達はあなたに似ています」。"No cruelty ~ "「あなたの中には残酷さがまったくないのだから、私達の中にも残酷さはありません」。



Your peace is ours. And we bless the world with what we have received from You alone. 
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、〜を賛美する」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、知る」
❖ "Your peace ~ "「あなたの平和は私達の平和です」。"And we bless ~ "「私達は、あなただけから受け取ったものをもって世界を祝福します」。神から受け取った神の属性のすべてをもって、世界を祝福する。すなわち、愛、喜び、美、静寂、慈悲、等々をもって世界を祝福する。



We choose again, and make our choice for all our brothers, knowing they are one with us. We bring them Your salvation as we have received it now. 
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
❖ "We choose again ~ "「私達は再び選び、私達の同胞すべてのために選択します」。"knowing they ~ "「彼らが私達と一体だと知ったからです」。自他一如を知った今、同胞のためにも救いの道を選択するということ。"We bring them ~ "「今、私達が救いを受け取ったように、私達は同胞にあなたの救いをもたらします」。



And we give thanks for them who render us complete. In them we see Your glory, and in them we find our peace. 
  • thank [θǽŋk] : 「感謝、謝意」
  • render [réndər] : 「〜を〜にならしめる、〜にする」
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な」
  • glory [ɡlɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉」
❖ "And we give ~ "「そして、私達を完全にしてくれる同胞達に感謝します」。他者はあなたと同一なのだから、彼らなしではあなたの救いは完成しない。だから、感謝するのだ。"In them we ~ "「彼らの中にあなたの栄光を目にします」。同胞は鏡に映ったあなた自身である。その同胞の姿を見にした時、神が愛をもって創造した神の子の姿がはっきり見える。神の栄光が同胞の姿の中に目撃されるのだ。"and in them ~ "「そして、彼らの中に、私達は平和を見出すのです」。自分もまた神の子であるという真実を見出し、永遠の平和を取り戻すのだ。



Holy are we because Your Holiness has set us free. And we give thanks. Amen. 
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
  • set [sét] : 「〜を(ある状態に)する」
  • amen [èimén, ὰːmén] : 「アーメン」
❖ "Holy are we ~ "「あなたの神聖さが私達を自由にしてくれたので、私達は神聖です」。神の神聖な真実が幻想にとらわれていたあなたを解放した。あなたは神の子として神同様に神聖だと知った。"And we give ~ "「そして、私達は感謝します、アーメン」。






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