A Course in Miracles - WorkBook

●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pII.What is Forgiveness.1-1 ~ 5-2

What Is Forgiveness?
赦しとは何か



1. Forgiveness recognizes what you thought your brother did to you has not occurred. It does not pardon sins and make them real. 
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる」
  • pardon [pάːrdn] : 「許す、赦免する」
❖ "Forgiveness recognizes ~ "「赦しとは、あなたの同胞があなたに対して行ったことを、それは起きていないと認識することだ」。赦しとは、相手が行ったことは夢の中の出来事だと認識して、受け流してしまうこと。"It does not ~ "「それは、罪を容赦して現実化してしまうことではない」。相手が罪を犯したことを認め、それを容赦すれば、罪が実際に起きたことを信じたことになり、夢の中の罪は心の中で現実化してしまう。



It sees there was no sin. And in that view are all your sins forgiven. What is sin, except a false idea about God's Son?
  • view [vjúː] : 「考え、物の見方、見解」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
  • false [fɔ́ːls] : 「誤った、虚偽の」
❖ "It sees there ~ "「赦しとは、罪など存在しないと見抜くことだ」。"And in that ~ "「そして、そのように見抜くことで、あなた自身の罪もすべて赦される」。他者の罪を赦すことで、自分の感じてきた罪の意識も幻想だと認識することが出来る。あなた自身の罪が赦されて、罪の意識は消滅する。"What is sin ~ "「罪とは、神の子に対する誤った考え方以外の何だろうか」。神が神の愛の延長上に創造した神の子を、罪のある不完全な存在だと認識することは誤りだ。それは、神の創造の不完全さを意味し、神自身の不完全さを認める結果となる。



Forgiveness merely sees its falsity, and therefore lets it go. What then is free to take its place is now the Will of God.
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • falsity [fɔ́ːlsəti] : 「うそ、偽りの言葉、虚偽」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、従って」
  • let go : 「放す、手放す、解放する」
  • take one's place  : 「〜の代わりをする、〜と交代する」
❖ "Forgiveness merely ~ "「赦しは、その誤りを単に見抜き、その誤りを手放してしまう」。"What then is ~ "「その後、罪に代わって自由に置き換わるのは神の意志である」。罪が赦しによって消滅すれば、何の障害もなく、神の意志がその場に置き換わる。罪の意識というモンスターが心から消え、代わって神の意志が心に吹き込まれる。



2. An unforgiving thought is one which makes a judgment that it will not raise to doubt, although it is not true. The mind is closed, and will not be released.
  • unforgiving [ʌ̀nfərɡíviŋ] : 「許さない、容赦のない」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、意見、分別」
  • raise [réiz] : 「上げる、起こす」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
❖ "An unforgiving ~ "「赦そうとしない思いは、判断が正しくないにも関わらず、それを疑うことなく判断を下す思いのことである」。初めから罪があると思い込み、それが幻想かも知れないと疑うことがない。"The mind is ~ "「心は閉ざされ、解放されることはない」。心は幻想の中に閉じ込められ、解放されることはない。



The thought protects projection, tightening its chains, so that distortions are more veiled and more obscure; less easily accessible to doubt, and further kept from reason.
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、かばう」
  • projection [prədʒékʃən] : 「投影、射影、投射」
  • tighten [táitn] : 「締め付ける」
  • so that : 「〜できるように、〜するために、その結果」
  • distortion [distɔ́ːrʃən] : 「ゆがみ、ねじれ、歪曲」
  • veil [véil] : 「〜を覆う、〜を隠す」
  • obscure [əbskjúər] : 「不明瞭な、曖昧な」
  • less [lés] : 「littleの比較級、より少なく」
  • easily [íːzili] : 「安易に、簡単に、楽に」
  • accessible [æksésəbl] : 「近づきやすい、接近可能な」
  • further [fə́ːrðər] : 「さらにまた、さらになお」
  • kept [képt] : 「keepの過去・過去分詞形」
  • keep from : 「〜を避ける」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、道理」
❖ "The thought protects ~ "「赦そうとしない思いは投影をかばい、その束縛を強める」。夢の中の出来事に過ぎない罪を現実のものと思い込み、幻想を生み出した投影を擁護する。幻想の縛りは強化される。"so that distortions  ~ "「その結果、歪みはさらに隠され、曖昧にされる」。幻想の中で整合性が保たれ、矛盾のない現実に思えてくる。夢から覚めれば、決してあり得ないと思えることが、夢を見ているときは本当のことのように感じてしまう。夢を疑う思いが欠けているので、夢の歪みが曖昧にされる。"less easily ~ "「容易に疑ってみることが不可能となり、」夢を非現実だと疑ってみることが出来なくなり、「理智からますます遠ざかる」。理性的な判断がますます出来なくなってしまう。実相的なヴィジョンは遠ざかる。



What can come between a fixed projection and the aim that it has chosen as its wanted goal?
  • come between [bitwíːn] : 「〜の間に入る、〜の間を裂く」
  • fixed [fíkst] : 「固定した、定着した」
  • aim [éim] : 「目標、目的」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的、目指すもの」
❖ "What can come ~ "「固定化された投影と赦そうとしない思いが目標として選んだその目的との間に、いったい何が入り込めるだろうか」。投影によってでっち上げられた幻想は曖昧にされて固定化され、その中で生きていると錯覚する心は、種々雑多な欲望を抱いては生きる目的を設定する。幻想世界で生きる目的と固定化された幻想との間に立ち入って、これは偽りではないのかと疑う理智に入り込む隙はない。



3. An unforgiving thought does many things. In frantic action it pursues its goal, twisting and overturning what it sees as interfering with its chosen path.
  • frantic [frǽntik] : 「取り乱した、半狂乱の」
  • action [ǽkʃən] : 「行為、振る舞い、行動」
  • pursue [pərsúː] : 「〜を追いかける、追求する」
  • twist [twíst] : 「歪める、ひずませる」
  • overturn [òuvərtə́ːrn] : 「ひっくり返す」
  • interfere [ìntərfíər] with : 「〜を妨げる、〜を邪魔する」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • path [pǽθ] : 「小道、コース、生き方」
❖ "An unforgiving ~ "「赦すまいとする思いは、多くのことをやってしまう」。夢の中で様々な良からぬ事に手を染める。嫉妬し、憎み、攻撃し、欲望を野放しにする。"In frantic action ~ "「半狂乱になってその目的を追い求め、自ら選んだ道の邪魔になると見れば、それを歪めひっくり返す」。情動や情欲を野放しにして、邪魔者はとことん排除しようとする。弱肉強食の世界が展開する。



Distortion is its purpose, and the means by which it would accomplish it as well.
  • distortion [distɔ́ːrʃən] : 「ゆがみ、歪曲、ねじ曲げ」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • accomplish [əkɑ́mpliʃ] : 「成し遂げる、果たす、成就する」
  • as well : 「同じに、その上」
❖ "Distortion is ~ "「歪めることはその目的であり、」真実を歪めて自分に都合のいいように解釈することが赦すまいとする思いの目的であり、「目的を達成するための手段でもある」。他者を憎み攻撃するために、真実を歪めることが常套化する。歪曲は手段でもあり、自己保存のための目的にもなってしまう。



It sets about its furious attempts to smash reality, without concern for anything that would appear to pose a contradiction to its point of view.
  • set about : 「〜に取り掛かる」
  • furious [fjúəriəs] : 「怒り狂った、猛烈な」
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • smash [smǽʃ] : 「粉砕する、打ち砕く」
  • reality [riǽləti] : 「現実、実在、現実のこと」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「関心事、懸案、心配」
  • pose [póuz] : 「引き起こす、もたらす」
  • contradiction [kὰntrədíkʃən] : 「矛盾、反対、否定」
  • point of view : 「観点、視点、見方、考え方」
❖ "It sets about ~ "「赦すまいとする思いは、実相を粉々にするために怒り狂った試みに取りかかり、赦すまいとする観点を否定する動きを見せるような如何なるものに対しても関心を示さない」。真実を語る他者の諭しに対して、まったく聞く耳を持たない。逆に、攻撃の対象に仕立て上げてしまう。エゴの所業だ。



4. Forgiveness, on the other hand, is still, and quietly does nothing.
  • on the other hand : 「他方では」
  • still [stíl] : 「静かな、じっとした、動かない」
  • quietly [kwáiətli] : 「静かに、黙って、平穏に」
❖ "Forgiveness, on ~ "「一方、赦そうとする心はじっとして静かなまま何もしない」。夢の中でジタバタしない。あたかも映画のスクリーンを静かに見ているかのようだ。



It offends no aspect of reality, nor seeks to twist it to appearances it likes. It merely looks, and waits, and judges not.
  • offend [əfénd] : 「不快にさせる、気分を害する」
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、側面、特徴」
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「判断する」
❖ "It offends no ~ "「赦しは実相の側面を損なうことはないし、」実相のあらゆる側面に幻想を侵入させることはないし、"nor seeks to ~ "「赦そうとする心が好む外観に実相をねじ曲げようとすることもない」。真実で構成された実相を好き勝手に歪めることはしない。真実をありのままに受け入れる。"It merely looks ~ "「赦しは単に目撃し、待つことはあっても、決して判断しない」。頭脳による理性的判断はしない。頭脳はエゴに支配されているからだ。



He who would not forgive must judge, for he must justify his failure to forgive.
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する」
  • failure [féiljər] : 「失敗、不成功」
❖ "He who would ~ "「赦そうとしない者は必ず判断する」。"for he must ~ "「なぜなら彼は、赦し損ねたことを正当化しなくてはならないからだ」。悪いのは他者であって、それを赦さない自分が悪いのではないと自己正当化する。



But he who would forgive himself must learn to welcome truth exactly as it is.
  • learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る、分かる」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎する、喜んで受け入れる」
  • exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に」
❖ "But he who ~ "「しかし、自らを赦そうとする者は、真実を正確に受け入れることを学ぶに違いない」。自らを赦すとは、自分が抱いてきた罪の意識は幻想に過ぎないと認識し、その誤った幻想を手放して赦すこと。



5. Do nothing, then, and let forgiveness show you what to do, through Him Who is your Guide, your Savior and Protector, strong in hope, and certain of your ultimate success.
  • guide [ɡáid] : 「指導者、案内人」
  • savior [séiviər] : 「救い手、救済者、救い主」
  • protector [prətéktər] : 「保護者、庇護者」
  • be strong in : 「〜に強い」
  • be certain [sə́ːrtn] of : 「〜を確信している」
  • ultimate [ʌ́ltəmət] : 「最終的な、究極の、根本的な」
  • success [səksés] : 「成功、上出来、幸運」
❖ "Do nothing ~ "「さて、あなたは何もせずに、あなたがなすべき事を赦しに示してもらいなさい」。理性で判断し他者を断罪するのではなく、初めに他者を赦す。そうすれば、その後になすべき事が明らかになってくる。"through Him Who ~ "「それは、あなたのガイド役であり、あなたの救い主、庇護する者を通して示される」。赦しを実行すれば、その後のことはホーリー・スピリット(キリスト)が教えてくれる。"strong in hope ~ "「あなたの救い主は強い希望を抱き、あなたの最終的な成功を確信している」。



He has forgiven you already, for such is His function, given Him by God.
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、働き、役割」
❖ "He has forgiven ~ "「ホーリー・スピリットはすでにあなたを赦している」。ホーリー・スピリットは、あなたは罪など犯しておらず、悪い夢を見ているだけだと既に見抜いており、あなたの罪の意識を赦している。"for such is ~ "「なぜなら、それがホーリー・スピリットの役割であり、神によって与えられたものだからだ」。神は愛の延長上に無辜(むこ)なる神の子を創造した。その神の子が罪を犯したという悪夢を見て苦しんでいる。そんな神の子を救うために、神はホーリー・スピリットを神の子の下(もと)へ遣わした。赦しを通して悪夢から目覚めることを教えるためだ。



Now must you share His function, and forgive whom He has saved, whose sinlessness He sees, and whom He honors as the Son of God.
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
  • honor [άnər] : 「〜に敬意を払う、尊敬する」
❖ "Now must ~ "「今や、あなたはホーリー・スピリットの役割を分かち合い、」まず率先して自らを赦し、実相に目覚めることで、次に、あなたも救い主となって、"and forgive ~ "「ホーリー・スピリットが救った者達、ホーリー・スピリットが罪がないと認めた者達、神の子としてホーリー・スピリットが敬う者達をあなたが赦さなくてはいけない」。あなたと同様にホーリー・スピリットが神の子と認めた同胞達を、あなたもまた赦す。同胞の罪を幻想だと認識して赦すのだ。そのとき、神の子の分離は解消し、他の同胞と自分が単一の神の子として蘇る。






Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

Powered by Blogger.