●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.86.1:1 ~ W-pI.86.4:4

Lesson 86 



Review of Lessons 71 - 72


These ideas are for review today:
(次のテーマが今日の復習)

1. Only God's plan for salvation will work. (救いのための神の計画だけがうまく機能する)
It is senseless for me to search wildly about for salvation. I have seen it in many people and in many things, but when I reached for it, it was not there. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • work [wə́ːrk] : 「正しく機能する、役に立つ」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「探す、捜索する、探し出す」
  • search about : 「探し回る」
  • wildly [wáildli] : 「乱暴に、むやみやたらに」
  • seen [síːn] : 「seeの過去分詞形」
  • reach for : 「〜に手を伸ばす、〜を取ろうとする」
❖ "It is senseless ~ "「私にとって、救いをむやみやたらと探し回ることは意味がない」。"I have seen ~ "「私は多くの人々の中に、多くの物事の中にそれを見つけ出そうとしたが、手を伸ばしてつかもうとすると、それはそこになかった」。あなたの心の外部に本当の救いはない。救いはあなたの心の中にある。救いを求めて、外部世界をうろつき回ることは意味がないのだ。物やお金に救いを見出そうとしても、権力や地位に救いを見出そうとしても、無駄である。



I was mistaken about where it is. I was mistaken about what it is. I will undertake no more idle seeking. 
  • mistaken [mistéikən] : 「mistake の過去分詞形」
  • mistake [mistéik] : 「思い違いする、間違える」
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する、〜に取り掛かる」
  • idle [áidl] : 「動いていない、無意味な、無駄な」
❖ "I was mistaken ~ "「救いがどこにあるのか、私は思い違いをしていた」。"I was mistaken ~ "「救いが何であるか、思い違いをしていた」。"I will undertake ~ "「無駄に探し回ることはもうすまい」。



Only God's plan for salvation will work. And I will rejoice because His plan can never fail.
  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • fail [féil] : 「〜を裏切る、〜を失望させる」
❖ "Only God's plan ~ "「救いのための神の計画だけがうまく機能する」。本当の救いを現実化出来るのは、神の計画をおいて他にない。"And I will rejoice ~ "「神の計画は決して失敗に終わることはないから、私は喜びがもてる」。



2. These are some suggested forms for applying this idea specifically:

        God's plan for salvation will save me from my perception of this.
        This is no exception in God's plan for my salvation.
        Let me perceive this only in the light of God's plan for salvation.
  • suggest [səgdʒést] : 「〜を提案する、示唆する、暗示する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • apply [əplái] : 「当てはまる、妥当する、適用される、適合する」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
❖ "These are some ~ "「具体的にこのテーマを適用するとき、次の形が提案される」。"God's plan for ~ "「救いのための神の計画は、この状況を(誤って)知覚することから私を救ってくれる」。たとえば、物質的な豊かさが幸せに繋がるように知覚されたとき、いや、神の計画はそんな所に救いを置くわけがないと考え直して、本当の救いを求める道に復帰すればいい。"This is no exception ~ "「私の救いにとって、この状況は神の計画の例外ではない」。あなたの状況が何であれ、神の救いの計画が変化することはない。例外を与えるようなことはない。"Let me perceive ~ "「救いのための神の計画が発する光の中だけで、私はこの状況を知覚しよう」。真実の光の下で、物事や状況を見ることにしよう。その光こそ、神が私に与えてくれた救いの光なのだから。



3. Holding grievances is an attack on God's plan for salvation. (不平を抱くことは、救いのための神の計画に対する攻撃である)
Holding grievances is an attempt to prove that God's plan for salvation will not work. 
  • hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
❖ "Holding grievances ~ "「不平を抱くとは、that以下を証明しようとする試みである」。"that God's plan ~ "「救いのための神の計画はうまく機能しないということ」を証明しようとする試みである。簡単に言えば、あなたが不平を抱くことで、救いのための神の計画を台無しにしてしまう、ということ。神の計画は、神の子を真実に向かわせようとしているのだが、不平を抱く者はそれを拒んで、逆方向へ、虚偽へ向かおうとしているわけだ。



Yet only His plan will work. By holding grievances, I am therefore excluding my only hope of salvation from my awareness. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を排除する、締め出す、〜を除く、除外する」
  • hope [hóup] : 「希望、願い」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
❖ "Yet only His plan ~ "「しかし、神の計画だけが正しく機能する」。"By holding ~ "「したがって、不平を抱くことで、私は、ただ一つの救いの希望を意識から追い出してしまうことになる」。意識から追い出すとは、救いの希望にすら気付かなくなってしまう、ということ。気付きを失って、幻想の泥沼にどんどん沈んでいくのだ。



I would no longer defeat my own best interests in this insane way. I would accept God's plan for salvation, and be happy.
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • defeat [difíːt] : 「駄目にする、無にする、負かす、倒す」
  • interest [íntərəst] : 「興味、関心、趣味、影響力、利益、利害」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、愚かな、常軌を逸した、正気でない」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "I would no longer ~ "「こんな狂ったやり方で、私自身にとって一番有益なことを台無しにすることはもう止めよう」。



4. Specific applications for this idea might be in these forms:

        I am choosing between misperception and salvation 
        as I look on this.
        If I see grounds for grievances in this, I will not see 
        the grounds for my salvation.
        This calls for salvation, not attack.
  • specific [spisífik] : 「具体的な、詳しい、明確な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
  • misperception [mìspərsépʃən] : 「誤解、誤った知覚」
  • look on : 「〜を見る」
  • ground [ɡráund] : 「根拠、原因、理由、基礎、基盤」
  • call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
❖ "Specific applications ~ "「このテーマを具体的に適用するには、次の形がいい」。"I am choosing ~ "「この状況を見ながら、私は、誤った知覚と救いとのどちらかを選択しようとしている」。誤った知覚を選んで不平を抱き腹を立てるか、救いのための神の計画を選ぶか、二者択一の状況にある。"If I see grounds ~ "「もし私が、この状況の中に不平を抱く根拠を見たなら、救いのための根拠を見失ってしまう」。不平を抱くのが相当だと判断したら、その時点で救いは失われる。"This calls for ~ "「この状況は救いを求めているのであって、攻撃を求めているのではない」。ここの"attack"「攻撃」とは、不平を抱いて他者や状況に腹を立てること。
 
 
 




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