●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



Lesson 261


God is my refuge and security.
  • refuge [réfjuːdʒ] : 「避難、避難所、隠れ家」
  • security [sikjúərəti] : 「安全、無事、安心」
❖ "God is my ~ "意訳する、「神は私の避難場所であり安全を確保してくれる」。心の奥底に純粋で神聖な部分があり、そこに神の祭壇がある。神へと通じる唯一のチャンネルだ。実相的な心の隠れ家、一番安全な場所である。神はそれを保証してくれる。



1. I will identify with what I think is refuge and security. I will behold myself where I perceive my strength, and think I live within the citadel where I am safe and cannot be attacked. 
  • identify [aidéntəfài] : 「〜を同一に扱う、同定する」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • citadel [sítədl] : 「要塞、とりで」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
❖ "I will identify ~ "「私は、避難所であり安全な場所だと思えるものと自分を同一視しよう」。神と通じる心の祭壇こそが本当の自分の居場所だと信じよう。"I will behold ~ "「私の力を感じ得る場所に私自身を見、安全で攻撃されることのない要塞の中に住んでいると思える場所に私は住んでいるのだと思おう」。



Let me today seek not security in danger, nor attempt to find my peace in murderous attack. 
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す」
  • danger [déindʒər] : 「危険、危機」
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • murderous [mə́ːrdərəs] : 「殺人的な、残忍な」
❖ "Let me today ~ "「今日、危険の中に安全を探し求めることも、残忍な攻撃の中に私の平和を探すこともすまい」。残忍な攻撃に満ちたこの世の中に、あるいは苦と痛みに満ちた幻想世界の中に安全や平和を求めることはすまい。なぜなら、存在しない場所に真実を求めても何も得られないからだ。



I live in God. In Him I find my refuge and my strength. In Him is my Identity. In Him is everlasting peace. And only there will I remember Who I really am.
  • identity [aidéntəti] : 「正体、アイデンティティー」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、永遠に続く」
❖ "I live in ~ "「私は神の内に生きる」。"In Him ~ "「神の内に、避難所と力を探し出す」。"In Him ~ "「神の内に、本当の私がいる」。"In Him ~ "「神の中に、永遠の平和がある」。"And only ~ "「そして、唯一その場所で、本当の私は誰なのか、私は思い出す」。



2. Let me not seek for idols. I would come, my Father, home to You today. I choose to be as You created me, and find the Son whom You created as my Self.
  • seek for : 「〜を探し求める」
  • idol [áidl] : 「偶像、虚像、幻想」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "Let me not ~ "「偶像を追い求めることは止めます」。残忍な攻撃に満ちた幻想世界の中に安全や平和を求めるような愚行はすまい。それはエゴという偶像が仕掛ける罠だ。"I would come ~ "「父なる神よ、今日私はあなたの下(もと)へ参ります」。"I choose to ~ "「私は、あなたが私を創造したままの自分でいることを選択し、あなたが私自身だとして創造した神の子であることを見出します」。神は私を神の子として創造した。その事実を受け入れ、自分が神の子であることに感謝して神と共に生きよう。




Lesson 262


Let me perceive no differences today.
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • difference [dífərəns] : 「相違、相違点」
❖ "Let me ~ "「今日、違いなどないと知覚することにしよう」。知覚に騙されて自分と他人は別の存在なのだと思って来たが、本当は自分と同胞は自他一如なのだと理解しよう。それが実相的なヴィジョンなのだから。



1. Father, You have one Son. And it is he that I would look upon today. He is Your one creation. 
  • look upon : 「〜を見る」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
❖ "Father, You ~ "「父なる神よ、あなたにはただ一人の子だけがいます」。神はただ一人の神の子を創造した。"And it is ~ "「今日、私が目にしたいのは、そのただ一人の子です」。"He is ~ "「その子こそ、あなたが創造した唯一の子です」。単一の神の子が深い眠りの中で神から分離したと思い込み、その分離を象徴するための幻想世界(夢の世界)を偽創造して自らを散り散りに分裂させた。そのバラバラの残骸が自分であり、多くの他人である。



Why should I perceive a thousand forms in what remains as one? Why should I give this one a thousand names, when only one suffices? 
  • thousands [θáuzən] : 「1000の、1000個の」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、現れ、姿」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る」
  • suffice [səfáis] : 「十分である」
❖ "Why should I ~ "「依然として一つのものを、どうして私は何千もの形として知覚しなくてはならないでしょうか」。たった一つのものを、あたかも万華鏡を覗いたときのように多数の存在として知覚する必要がどこにあるだろうか。"Why should I ~ "「たった一つの名前で十分なのに、どうして何千もの名前を与える必要があるでしょうか」。神の子、その一つの名前だけで十分だ。



For Your Son must bear Your Name, for You created him. Let me not see him as a stranger to his Father, nor as stranger to myself. 
  • bear [bέər] : 「〜を身につける、持つ」
  • stranger [stréindʒər] : 「見知らぬ人、よそ者、他人」
❖ "For Your Son ~ "「あなたがその子を創造したのだから、あなたの子はあなたの名前をもっているに違いないからです」。すなわち、神の子という名前。"Let me not ~ "「父なる神にとって赤の他人でもなく、私自身にとっても赤の他人でもない者としてその子を見ることにします」。すなわち、私も同胞も、神が創造した唯一の神の子なのだとはっきり自覚しよう。自分と他者は自他一如である。



For he is part of me and I of him, and we are part of You Who are our Source, eternally united in Your Love; eternally the holy Son of God.
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源」
  • eternally [itə́ːrnli] : 「永久に、永遠に」
  • unite [junáit] : 「一体化する、結合する」
❖ "For he is ~ "「なぜなら、神が創造した子は私の一部であり、私はその子の一部なのですから」。"and we are ~ "「そして私達は、私達の源であるあなたの一部であり、永遠にあなたの愛と結びついているのですから」。"eternally the ~ "「永遠に、神聖な神の子なのですから」。



2. We who are one would recognize this day the truth about ourselves. 
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認める、受け入れる」
❖ "We who are ~ "「単一である私達は、今日、私達についての真実を受け入れるつもりだ」。別の存在の見える自分と同胞は実相的には単一の存在であり、神が永遠に愛する神の子なのだと受け入れよう。



We would come home, and rest in unity. For there is peace, and nowhere else can peace be sought and found.
  • come home : 「帰郷する、郷里へ帰る」
  • rest [rést] : 「休む、静止する」
  • unity [júːnəti] : 「一つである状態、調和」
  • in unity : 「仲良く」
  • nowhere [nóuhwὲər] : 「どこにも〜ない」
  • else [éls] : 「そのほかの」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
❖ "We would ~ "「私達は故郷に帰り、一つの状態で仲良く安らぐつもりだ」。"For there ~ "「なぜなら、そこには平和があり、探し求めるべき平和は他の場所にはないからだ」。




Lesson 263


My holy vision sees all things as pure.
  • vision [víʒən] : 「洞察力、視覚、視力」
  • pure [pjúər] : 「純粋な、清潔な、清らかな」
❖ "My holy ~ "「私の神聖なヴィジョンは、あらゆるものを純粋なこととして見る」。肉体的な知覚はあらゆるものを二極分化した状態で見るので、純粋さと不純さが入り交じったグラデーションとして世界を描き出す。一方、単一論世界の実相的なヴィジョンは、分極化しないままの純粋な状態として真実を見通す。実在する真実だけを見抜く。



1. Father, Your Mind created all that is, Your Spirit entered into it, Your Love gave life to it. 
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に差し込む」
❖ "Father, Your ~ "「父なる神よ、あなたの心はありとあらゆるものを創造し、あなたのスピリットがその中に入り込んだので、あなたの愛がそれに命を与えたのです」。実相世界に存在する真実のすべては、神が「そうあれかし」と思うことによって創造され、神が息吹を吹き込み、横溢する神の愛によって命が与えられた。



And would I look upon what You created as if it could be made sinful? I would not perceive such dark and fearful images. 
  • look upon : 「〜を見る」
  • as if : 「あたかも〜かのように」
  • sinful [sínfəl] : 「罪深い、邪悪な」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい」
  • image [ímidʒ] : 「イメージ、映像、心象」
❖ "And would ~ "「あなたが創造したものを、あたかも罪まみれに出来るものとして見たいと私は思うでしょうか」。"I would not ~ "「私は、そんな暗くて恐ろしいイメージを知覚したいとは思いません」。純粋な真実を不純な罪で包み込もうなどとは思わない。そもそも不純な罪などは存在しないのだから。



A madman's dream is hardly fit to be my choice, instead of all the loveliness with which You blessed creation; all its purity, its joy, and its eternal, quiet home in You.
  • madman [mǽdmən] : 「気違い、狂人」
  • hardly [hάːrdli] : 「ほとんど〜ない、とても〜ない」
  • fit [fít] : 「適した、適当な」
  • fit to do : 「〜するのに向いている」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • loveliness [lʌ́vlinis] : 「愛らしさ、素晴らしさ」
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、清める、〜を賛美する」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • purity [pjúərəti] : 「純粋さ、無垢」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、永久の、不滅の」
  • quiet [kwáiət] : 「静かな、平穏な、穏やかな」
❖ "A madman's dream ~ "「あなたが祝福した愛らしさ、純粋さ、喜び、永遠性、そしてあなたの内なる静かな故郷、そのすべて代えて、狂人の夢を選ぶことは決して私に似つかわしくありません」。



2. And while we still remain outside the gate of Heaven, let us look on all we see through holy vision and the eyes of Christ. 
  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る」
  • outside [áutsáid] : 「外側に、外部に」
  • see through : 「〜を通して見る」
❖ "And while we ~ "「そこで、天の王国のゲートの外側にまだ止(とど)まっている間は、私達は目にするすべてを神聖なヴィジョンやキリストの目で見ることにしよう」。実在する真実をありのままに見通すヴィジョン、言い換えればホーリー・スピリットであるキリストの視力をもってすべてを見よう。なぜなら、肉体的な知覚は、存在しないものまでも幻想としてでっち上げて見てしまうからだ。



Let all appearances seem pure to us, that we may pass them by in innocence, and walk together to our Father's house as brothers and the holy Sons of God.
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け」
  • seem [síːm] : 「〜のように見える」
  • pure [pjúər] : 「純粋な、清潔な、清らかな」
  • pass by : 「〜のそばを通る、〜を通り過ぎる」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、無邪気、無垢」
❖ "Let all ~ "「すべての表れが、私達にとって純粋に見えるようにしよう」。目にするものがすべて純粋に見えるとき、きっとヴィジョンをもって世界を見ているはずだ。"that we may ~ "「そうすれば、私達は無辜(むこ)のままでうわべの様子をやり過ごすことが出来、」"and walk together ~ "「私達は、神の子であり同胞として、一緒に父なる神の家へ歩いて行けるだろう」。




Lesson 264


I am surrounded by the Love of God.
  • surround [səráund] : 「囲む、取り囲む」
❖ "I am ~ "「私は神の愛に囲まれている」。実相的に存在するものは真実だけであり、真実はその究極の真実、愛に収斂(しゅうれん)する。




1. Father, You stand before me and behind, beside me, in the place I see myself, and everywhere I go. 
  • before [bifɔ́ːr] : 「前に、前方に」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に」
  • place [pléis] : 「場所、個所」
❖ "Father, You ~ "「父なる神よ、あなたは私の前にも後ろにもいます」。"beside me ~ "「私の傍らにも、私が自分を目にする場所にも、行く所すべてにあなたはいます」。



You are in all the things I look upon, the sounds I hear, and every hand that reaches for my own. 
  • reach for : 「〜に手を伸ばす、〜を取ろうとする」
❖ "You are in ~ "「私が目にするあらゆるものの中に、耳にするあらゆる音、私自身に差し伸べられるすべての手の中にあなたはいます」。美しい光景や穏やかな音、差し伸べられる援助の気持ち、そういった美の中に神の愛は輝いて存在する。



In You time disappears, and place becomes a meaningless belief. For what surrounds Your Son and keeps him safe is Love Itself. 
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
  • belief [bilíːf] : 「信念、信用、信頼」
  • keep [kíːp] : 「保つ、〜の状態にしておく」
  • safe [séif] : 「安全な、無事な」
❖ "In You time ~ "「あなたの中で時間は消滅し、場所は意味のない信念になってしまいます」。時間も空間も、神の愛の中では消滅し意味をなくしてしまう。幻想世界の時空は、無時間無空間の実相世界の中で消え去る。"For what ~ "「なぜなら、神の子を囲み安全を保ってくれるものは神の愛それ自体だからです」。神の子の実在性を保ってくれるものは真実の存在性であり、真実の究極である神の愛以外の何ものでもない。



There is no Source but this, and nothing is that does not share Its Holiness; that stands beyond Your one creation, or without the Love which holds all things within Itself. 
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
hold [hóuld] : 「いだく、とどめる」
❖ "There is no ~ "「愛以外に源は存在しません」。神の愛以外に存在の源はない。神の愛がすべてを創造した。"and nothing ~ "「そして、神の愛の神聖さを分かち合わないものなど存在しません」。神の愛に満たされないものは存在しない。"that stands ~ "「あなたがただ一つ創造したものを越えるものや、それ自体の内にすべてを抱く愛を持たないものなども存在しません」。神は愛という真実を拡張し、その延長上にさらなる愛を創造した。神が創造したものはたった一つの真実であり、その真実を越える真実は存在しない。したがって、存在するあらゆる真実は神の愛をその内に保っている。愛のないものは存在さえ出来ない。



Father, Your Son is like Yourself. We come to You in Your Own Name today, to be at peace within Your everlasting Love.
  • like [láik] : 「似ている、類似の」
  • in one's own name : 「自分の名前で」
  • at peace : 「平和に、安らかな気持ちで」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、永遠に続く」
❖ "Father, Your ~ "「父なる神よ、神の子はあなたに似ています」。"We come to ~ "「私達は今日、あなたの名においてあなたの下(もと)へ参ります」。"to be at ~ "「そうすれば、あなたの永遠の中で平和でいられます」。



2. My brothers, join with me in this today. This is salvation's prayer. Must we not join in what will save the world, along with us?
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、一緒になる」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救済、救い」
  • prayer [prέər] : 「祈り、祈りの言葉」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに」
❖ "My brothers ~ "「我が同胞達よ、今日こそ私と共になろう」。"This is ~ "「これは救いの祈りだ」。救いのための祈りとして、神の愛を知ろう。"Must we not ~ "「私達はもちろんのこと、世界をも救うことになることに参加せずにおられようか」。






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