●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.8.1:1 ~ W-pI.8.6:3

Lesson 8


My mind is preoccupied with past thoughts.
  • preoccupied [priάkjupàid] : 「すでに占有されている、頭がいっぱいで」
  • past [pǽst] : 「過去の、これまでの」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考えること、思考、思索、考え、見解」
❖ "My mind is ~ "「私の心は、過去の思いで占領されている」、「私の心は、過去の思考でいっぱいだ」。過去の思考に基づかない思考はない。物自体も、過去の思考に基づいて、心が幻想し、再体験しているものであったが、思いもまた過去に縛られている。そもそも、思考は言葉をもって行うものであることを考えれば、過去の学習によって、つまり、過去の経験によって、思考は構築されるものであることがわかる。
時間依存しない思考も、さらに時間依存しない感情もない。たとえば、あなたがこの世界で感じる喜びは、決して永遠に持続しない。時間と共に、喜びは減衰していく。したがって、あなたがこの世で感じる喜びは、実相に近いとは言え、やはり幻想なのだ。あなたがこの世で抱く愛も時間と共に変化し、実相に近いとは言え、本当の愛ではない。もちろん、怒りや憎悪は時間と共に増したり減ったりするから、当然、幻想である。そもそも、実相世界には、怒りや憎悪といった概念は存在さえしないのだが。



1. This idea is, of course, the reason why you see only the past. No one really sees anything. He sees only his thoughts projected outward. 
  • of course: 「もちろん、確かに、言うまでもなく、当然」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • past [pǽst] : 「過去、昔、過去のこと」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • project [prάdʒekt] : 「〜を投影する、発射する、投げ出す」
  • outward [áutwərd] : 「外側へ、外へ」
❖ "This idea is, of course ~ "「今日のものの見方は、もちろん、なぜあなたが過去だけを見ているかという理由を示している」。時間依存した過去の経験を基盤にして思考しているから、あなたは事象に対して、その過去を見ているだけなのだ。再現ビデオを見ているようなものだ。"No one really ~ "「誰も、本当は、何も見てはいない」。"He sees only ~ "「彼は、外部に投射した彼の思いを見ているに過ぎないのだ」。あなたは、過去の経験を基盤にして思考し、その思いを外部世界に投射し、あたかもそこに何かが存在しているかのように錯覚しているだけだ。空(くう)なる場に、色(しき)を幻想しているのだ。過去、現在、未来、という時間が畳み込まれたホログラフィックな無時間の内在世界にあって、幻想の時間を打ち立て、幻想の空間の中に、時間依存した思考と、思考によって生み出される物体を配置し、過去の現象を再体験しているに過ぎない。それが外在世界というわけである。



The mind's preoccupation with the past is the cause of the misconception about time from which your seeing suffers. 
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
  • misconception [miskənsépʃən] : 「誤認、誤解、勘違い、思い違い」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、経験する、不快な経験をする」
❖ "The mind's preoccupation ~ "「過去に占領された心は、時間に関する誤った概念の原因になっており、それによって、あなたのものの見方が被害を受けている」。時間は実在し、すべての存在は時間の流れに束縛されているという思い込みが心にある。それが心の中心にあるものだから、ものの見方もまた、時間に縛られて幻想化してしまうのである。



Your mind cannot grasp the present, which is the only time there is. 
  • grasp [ɡrǽsp] : 「〜を握る、つかむ、把握する、理解する」
  • present [préznt] : 「今、現在」
❖ "Your mind cannot ~ "「あなたの心は、現在という瞬間を捉えることが出来ない」。"which is the only ~ "「しかし、この瞬間だけが存在しているのだ」。過去、現在、未来、という時間の捉え方が誤っているである。時間は存在せず、しかし、あえて時間の概念で表現するなら、今という瞬間しか存在していない。むしろ、今という瞬間は、永遠という言葉に置き換えるべきだろう。時間さえ空(くう)であり、時間の空性(くうせい)が、永遠ということになる。空なる時間が絡(から)まり付いた物の存在も、思考の存在も、感情の存在も、すべて空であり、幻想に過ぎないのだ。



It therefore cannot understand time, and cannot, in fact, understand anything.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • in fact : 「実際に、実のところ」
❖ "It therefore cannot ~ "「したがって、あなたの心は、時間を理解出来ないし、事実、何も理解出来ない」。幻想の時間、幻想の過去がこびりついたあなたの心は、時間が空であり、存在などしていないと理解することが出来ない。時間の空性が理解出来ないのだから、時間依存したすべての事象の空性も理解出来ない。これが、心の『無明』である。そして、心の無明からすべての苦と痛みが生じて来るのである。苦と痛みの世界が地獄であり、何のことはない、この世界が地獄なのだ。そして、無明であるから、この世界は闇なのである。



2. The one wholly true thought one can hold about the past is that it is not here. To think about it at all is therefore to think about illusions. 
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の、実際通りの」
  • hold [hóuld] : 「〜を手に持つ、握る、心に抱く、保持する」
  • at all : 「仮にも、いやしくも、全く〜ない、全然〜ない」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "The one wholly ~ "「過去に対してあなたが持ち得るたった一つの完全に正しい思いは、過去などここにはない、ということである」。あなたに正しい知覚があるなら、過去は幻想だとわかるはずであり、わからなくてならない。そのためのエクササイズだ。"To think about ~ "「したがって、仮にも過去について考えてしまうということは、幻想を考えてしまうということなのだ」。時間は存在しない。過去も、もちろん、存在しない。単なるビデオを再生して見ている過ぎない。そのビデオさえ、実録ではなく、あなたの頭が妄想した映像に過ぎない。ならば、過去を考えることは、幻想を考えていることに過ぎないではないか。フィクションに過ぎないテレビドラマにのめり込んで、そのビデオを見ながら、これが私の現実だと思っている狂人、それが、今のあなたなのだ。



Very few have realized what is actually entailed in picturing the past or in anticipating the future. 
  • few [fjúː] : 「少数の人達」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • actually [ǽktʃuəli] : 「実際は、本当は、実は、実のところ」
  • entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」
  • picture [píktʃər] : 「〜を描写する、心の中に描く、想像する」
  • anticipate [æntísəpèit] : 「〜を予測する、〜を見込む、〜を期待して待つ」
  • future [fjúːtʃər] : 「未来、将来、今後、先行き、将来像」
❖ "Very few have realized ~ "「過去を映像化したり、未来を思い描いたりすることで、現実に、何が引き起こされるか、ほとんどの人は認識していない」。時間に捕われた心が、結果として、何を引き起こすか、わかっている者はほとんどいない。もちろん、時間に捕われた心は幻想を生み出すのだ。生み出された幻想は、ことごとく時間依存する。幻想という言葉を使っているが、幻覚でも構わないし、錯覚と思ってもいい。妄想と考えてもいい。いずれにしても、空(くう)に色(しき)を描き出す、狂った心の仕業である。まあ、すごい才能だと言えば言えなくもないが、それが狂信なのだ。狂おうしく信じていることすら自覚出来ないのだから、恐ろしくもある。



The mind is actually blank when it does this, because it is not really thinking about anything.
  • blank [blǽŋk] : 「空虚な、空白の、白紙の」
❖ "The mind is actually ~ "「心が過去や未来を描いているときは、実際には、心は空白なのだ」。"because it is ~ "「なぜなら、心は、実際には、何も考えていないからだ」。過去や未来、つまり、時間依存した内容を思っているときは、心は夢を見ているだけであって、本当は何も考えていない。夜見る夢の中で、あなたはいろいろ思いを巡らし、考えていると感じるだろうが、夢から覚めれば、実は何も考えていないと気付くはずだ。それと同じである。あなたは、今、いろいろ考え、思い、見て、感じて、これが現実だと信じているだろうが、実は、あなたは夢の中にいる。実相的な心は何も考えていない。眠っているのだ。実相的な心は深い眠りに陥り、空白のなかで、様々な幻想の花を咲かせているに過ぎない。そのリアルなこと、どうしてこれが夢なの?、とあなたは言うに違いない。それほどに、エゴ(ego)の催眠術はすごい。あなたは、被催眠者として、完全にエゴの手中にある。そこから脱する方策が、このレッスンであり、このエクササイズなのだ。



3. The purpose of the exercises for today is to begin to train your mind to recognize when it is not really thinking at all. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • begin [biɡín] : 「〜を始める、〜に取り掛かる、着手する」
  • train [tréin] : 「教え込む、教育する、訓練する」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「認める、受け入れる、認識する」
❖ "The purpose of ~ "「今日のエクササイズの目的は、どんな時に心は実際には何もまったく考えていないのか、それを認識するための心の訓練を始めることである」。"mind"「心」、この単語が、実はくせ者である。ものを思い、考える心は、この二元論世界では、文字通り二つに分裂してる。『Text』によれば、心の大半はエゴに支配され、具体的には、肉体的な頭脳による理性的な判断、思考を遂行している。これが、時間と空間を認識し(幻覚し)、物体の実在性を基盤にして、思い、感じ、考えているのだ。ところが一方、心の最も純粋で神聖な部分にホーリー・スピリット(holy spirit)が住まい、その心の一部分が、実相的な真実を直覚的に把握する役割を果たしている。この本当の心の存在に気付いていないために、エゴの支配する心の思考が、思考のすべてだと錯覚してしまうのである。
仏教の禅では、この小賢しいエゴの心を滅することを第一と考えている。無我とは、無エゴのことであり、心の否定ではない。エゴを滅して、本当の心の働き、ホーリー・スピリットの思考システムを復活させる方法論が禅である。



While thoughtless ideas preoccupy your mind, the truth is blocked. 
  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • thoughtless [θɔ́ːtlis] : 「軽率な、不注意な、思慮のない」
  • preoccupy [priάkjupài] : 「〜を夢中にする、〜の心を奪う」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • block [blάk] : 「遮る、妨害する、阻む、妨げる」
❖ "While thoughtless ideas ~ "意訳する、「本当は何も考えていない思いが、あなたの心を占領している間は、真実はブロックされている」。"thoughtless"は「無思慮な」という意味だが、ここでは文字通り「考えていない」と解釈した。したがって、"thoughtless ideas"は「思考していない思い」、「思考停止状態の思考」というよな、矛盾語的な意味合いになる。幻想のエゴだけが思考していて、実相の心の部分が思考停止しているという状態である。したがって、実相の心が眠っているから、真実がブロックされて、真実が見えてこないのだ。



Recognizing that your mind has been merely blank, rather than believing that it is filled with real ideas, is the first step to opening the way to vision.
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • rather [rǽðər] than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • be filled with : 「〜でいっぱいである、〜で満たされている」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • vision [víʒən] : 「洞察力、想像力、見通し、展望、視覚、視力」
❖ "Recognizing that ~ "「あなたの心が実在の思いで満たされていると信じるよりはむしろ、ただ単に空白であると認識することが、ヴィジョンへの道を開く最初のステップになる」。"real ideas"「実在する思い」と訳したが、現実的に思考している思い、ということ。あなたの心はエゴの思考システムに支配され、一見、思考しているかに見えるが、エゴの思考システム自体が幻想なので、実相的には何も思考していないのだ。つまり、今のあなたの心は空白であり、眠っている。ホーリー・スピリットの思考システムは稼働していない。また、"vision"「ヴィジョン」とは、肉体的な知覚を超越した視覚、視野のことで、実相的な叡智(knowledge)による直覚的、全的な把握のとこである。真実を有りのままに捉えることが出来る叡智が描いて見せる風景だ。



4. The exercises for today should be done with eyes closed. 
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
  • closed [klóuzd] : 「閉ざされた、閉じた」
❖ "The exercises ~ "「今日のエクササイズは、目を閉じて行うべきだ」。理由は以下。



This is because you actually cannot see anything, and it is easier to recognize that no matter how vividly you may picture a thought, you are not seeing anything. 
  • actually [ǽktʃuəli] : 「実際は、本当は、実のところ」
  • easy [íːzi] : 「たやすい、容易な、困難がない」
  • no matter how : 「どんなに〜であろうとも」
  • vividly [vívidli] : 「生き生きと、鮮やかに、活発に」
  • picture [píktʃər] : 「〜を描写する、絵に描く、心の中に描く、想像する」
❖ "This is because ~ "「これは、実際的にあなたは何も見ることが出来ないからであり、」"and it is easier ~ "「あなたがどんなに生き生きと思いを描いてみたところで、本当は何も見ていないのだと認識することを容易にしてくれるからだ」。次のように考えてみてはどうだろうか。あなたは、未来のコンピューター映像を見ている。それは、ホログラフィック映像であって、目の前に3次元映像が現実のように立ち上がり、しかも、あなたの感覚器官や運動器官と接続されており、あたかも、あなた自身がその3次元映像に参加し、自在に操れるというわけだ。しかし、どんなに生き生きとしてリアルに見えようが、それは作り上げられた映像に過ぎない。現実ではなく、本当は、そこに何もないのだ。



With as little investment as possible, search your mind for the usual minute or so, merely noting the thoughts you find there. 
  • investment [invéstmənt] : 「投資、出資」
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「探す、捜索する、探査する」
  • usual [júːʒuəl] : 「通常の、通例の、普通の、いつもの」
  • minute [mínit] : 「分」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • note [nóut] : 「〜に気付く、〜に気が付く、〜に注意する」
  • find [fáind] : 「見つける、探し出す、発見する」
❖ "With as little ~ "「出来るだけ、思い入れを避け、」熱中し過ぎることなく、のめり込むことなく、"search your mind ~ "「いつも通りに、数分間、あなたの心の中を探査すること」。"merely noting ~ "「単に、あなたが心の中に見出した思いの名前を挙げていけばいい」。判断、評価するのではなく、気付いた思いを列挙していくのだ。



Name each one by the central figure or theme it contains, and pass on to the next. 
  • name [néim] : 「〜に名をつける、〜に名前をつける、〜の名前を挙げる」
  • central [séntrəl] : 「中心の、主要な、中心となる、重要な」
  • theme [θíːm] : 「話題、論題、テーマ、主題」
  • pass on to : 「〜に移る、〜に繋ぐ」
  • next [nékst] : 「次のもの」
❖ "Name each one ~ "「その思いが含む中心人物や出来事の一つ一つの名前を挙げていき、次に移ること」。たとえば、彼女が好きだ、あいつは嫌いだ、ご飯がうまい、彼に嘘をつかれて悔しい、私って奇麗ね、等々、思いが湧き出すままに、文章化していけばいい。



Introduce the practice period by saying:

        I seem to be thinking about ______.
  • introduce [ìntrədjúːs] : 「導入する、紹介する、取り入れる」
  • practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習」
  • period [píəriəd] : 「期間、時期」
  • seem [síːm] : 「〜のように見える、〜するように思われる」
❖ "Introduce the practice ~ "意訳する、「練習に入る前に、次のように言って導入したらいいだろう」。"I seem to be ~ "「どうやら私は、〜について考えているらしい」。まずは、あなたの思いの大枠(おおわく)を捉えてみればいい。たとえば、どうやら私は、昨日の彼との喧嘩を考えているようだ。



5. Then name each of your thoughts specifically, for example:

        I seem to be thinking about [name of a person], about 
        [name of an object], about [name of an emotion],

and so on, concluding at the end of the mind-searching period with:

        But my mind is preoccupied with past thoughts.
  • then [ðén] : 「その次に、それから、次に、その」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • for example [iɡzǽmpl] : 「例えば、例として」
  • person [pə́ːrsn] : 「人、人間、人物」
  • object [άbdʒikt] : 「物、物体」
  • emotion [imóuʃən] : 「感情、感性」
  • and so on : 「〜など」
  • conclude [kənklúːd] : 「〜と結論を出す、〜を完結する、終える」
  • at the end of : 「〜の終わりに」
  • period [píəriəd] : 「終わり、終止符、完結文」
❖ "Then name each ~ "「その後で、具体的に、あなたの思いの名前を一つ一つ挙げていきなさい」。"for example: ~ "「たとえば、どうやら私は、(人の名前)について、(対象の名前)について、(感情の名前)について、考えているようだ、という具合である」。"concluding at the end ~ "「そして、心の探査が終わったなら、次のように宣言して終える」。"But my mind ~ "「しかし、私の心は、過去の思いに占領されているだけだ」。たとえば、どうやら私は、昨日の彼との喧嘩を考えているようだ。彼が嘘をついたことで怒りを覚えているようだ。だから、コップを投げて憂さをはらしたようだ。しかし、そのすべては過去の出来事であり、時間がからんだものなので、幻想に過ぎない。私の心は過去に占領されていたんだ。真実を見るヴィジョンはまだ眠っていて、だから、私の心は空っぽだ。



6. This can be done four or five times during the day, unless you find it irritates you. If you find it trying, three or four times is sufficient. 
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
  • during [djúəriŋ] : 「〜の間ずっと、〜の期間に、〜の間に」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • irritate [írətèit] : 「苛立たせる、じらす、怒らせる、刺激する」
  • trying [tráiiŋ] : 「苦しい、つらい、耐え難い、疲れる」
  • sufficient [səfíʃənt] : 「十分な、満足な、足りる」
❖ "This can be done four ~ "「エクササイズがあなたを苛立(いらだ)たせない限り、日に4〜5回、エクササイズを行うことが可能だろう」。"If you find it ~ "「もし、辛(つら)いと感じたら、3〜4回で十分だ」。過去にはいい思い出もあるわけで、それも幻想だと宣言することに苛立ちを覚えるかも知れない。そんなときは、こだわる必要なく、さっさと次に移るか、回数を減らしてしまえばいい。あくまでも、リラックスが肝心だ。



You might find it helpful, however, to include your irritation, or any emotion that the idea for today may induce, in the mind searching itself.
  • helpful [hélpfəl] : 「役立つ、助けになる、有益な、参考になる」
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」
  • irritation [ìrətéiʃən] : 「焦燥、苛立ち、立腹」
  • induce [indjúːs] : 「誘導する、誘発する」
❖ "You might find it ~ "「しかしながら、あなたの苛立ちや、あるいは〜をも、(このエクササイズに)含めてしまうことは、有益だとわかるようになるだろう」。"or any emotion that ~ "「心を探査する中で、今日のももの見方が引き起こすいかなる感情をも、」(このエクササイズに)含めてしまうことは、有益だとわかるようになるだろう。たとえば、どうや私は、心の中を探査することに抵抗感を覚えているらしい。だから、苛立ちを覚えてしまうらしい。過去の出来事に八つ当たりしているからか。でも、過去は幻想であって、いつまでも忌むべきものではないらしい。こだわりは、心が過去に占領されることなんだから。過去に占領された心は、空っぽなんだ。と、こんな風に思ったらどうだろうか。
 
 
 


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