●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.26.1:1 W-pI.26.9-:3

Lesson 26



My attack thoughts are attacking my invulnerability.
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • invulnerability [invʌ̀lnərəbíləti] : 「傷つかないこと、弱さがないこと」
❖ "My attack thoughts ~ "「私の攻撃的な思いは、傷つくことない私を攻撃する」。"invulnerability"「傷つくことのないこと、傷つけられ得ないこと」とは、幻想が実相的存在を傷つけることは不可能だ、という意味。夜見る夢の中で、あなたがモンスターに襲われて殺されかけても、夢から覚めれば、あなたはまったくの無傷だ。あなたの実相的存在は、どんな幻想によっても傷つけられることはない。ところが、もしあなたが攻撃的な思いを抱いて、他者を攻撃し傷つけることが可能であると信じれば、その思いは現実化して、傷つけられ得ないあなたの存在を危うくしてしまう。あなたの思いが、あなた自身を攻撃してしまうことになる。



1. It is surely obvious that if you can be attacked you are not invulnerable. 
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に」
  • obviously [άbviəsli] : 「明らかに、はっきりと、明白に、明瞭に」
  • invulnerable [invʌ́lnərəbl] : 「傷つくことのない、不死身の」
❖ "It is surely obvious ~ "「that以下は、確かに明白である」。"that if you can ~ "「もしあなたが攻撃され得るなら、あなたは傷つけられる可能性がある」ということは、確かに明白である。あなたが攻撃的な思いを抱くことは、あなたが他者を傷つけることが可能であると信じているからだ。裏返せば、あなたは他者から攻撃され、傷つけられる可能性があると信じていることになる。思いは現実化し、あなたは傷つけられ得る存在になってしまう。実相的真実が、幻想の黒雲に覆われてしまうのだ。



You see attack as a real threat. That is because you believe that you can really attack. 
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
❖ "You see attack ~ "「あなたは、攻撃を現実的な脅威と見なしている」。攻撃に対する脅威が現実に存在出来るものと信じている。本当は、実相的に脅威など存在しない。"That is because ~ "「それは、あなたは現実的に攻撃出来ると信じているからだ」。他者を攻撃し、あるいは攻撃され得ると信じるから、攻撃への恐れが現実化して、リアルな脅威になってしまうのだ。卑近な例であるが、冷戦時代のアメリカとソ連の核弾頭競争を思い出せばいいだろう。



And what would have effects through you must also have effects on you. 
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、効果、効き目、効力」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
❖ "And what would have ~ "「あなたを通して結果を生むものは、あなたの上に影響を与える」。あなたは他者に対して攻撃し、他者を傷つけるという結果を期待するだろうが、それは自分に跳ね返って来て、あなたはあなた自信を攻撃し、あなた自身を傷つける結果に終わる。あなたと他者は分離などしていない。自他一如であるから、他者を攻撃することはあなたを攻撃することであり、他者を傷つけ得ると信じることは、自分が傷つけられ得ると信じることである。あなたと他者は鏡像関係にある。あなたが鏡の前でナイフを突きつければ、鏡の中のあなたはあなたにナイフを突きつける。



It is this law that will ultimately save you, but you are misusing it now. 
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • ultimately [ʌ́ltəmətli] : 「最後に、最終的に」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • misuse [misjúːz] : 「誤用する、悪用する、乱用する」
❖ "It is this law that ~ "「この法則が、究極的にはあなたを救うことになるが、今は、その法則を誤って用いている」。もしあなたが、実相的な存在として、誰からも傷つけられることが不可能なのだと信じることが出来れば、あなたは攻撃的な思いを放棄し、恐れや脅威から救われ得る。自他一如という法則を正しく使うことが出来るのだ。しかし、今は、分離という概念が自他一如を覆い隠し、あなたは他者を敵と見なしている。鏡の中のあなたに花束を差し出せば、鏡の中のあなたはあなたに花束を差し出してくれる。これが、自他一如という法則の正しい使い方である。



You must therefore learn how it can be used for your own best interests, rather than against them.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
  • use [juːz] : 「使う、利用する、生かす、働かせる」
  • best [bést] : 「最高の、最も良い、最善の、絶好の」
  • interest [íntərəst] : 「興味、関心、趣味、影響力、利益、利害」
  • rather than : 〜「よりはむしろ、かえって」
  • against [əɡéinst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、〜にそむいて」
❖ "You must therefore ~ "「したがって、あなたは、その法則に逆らうよりはむしろ、どうすればその法則を、あなた自身に最も有益になるように使うことが出来るか、学ぶ必要がある」。実相的に傷つけられることはないこと、そして、攻撃も恐れも幻想なのだと知る必要がある。自他一如という法則を知り、あなたに最も有益なことにそれを使う方法を学ばねばいけない。ナイフの代わりに花束を差し出すことを学ばなくていけない。



2. Because your attack thoughts will be projected, you will fear attack. 
  • project [prάdʒekt] : 「〜を投影する、発射する、投げ出す」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
❖ "Because your attack ~ "「あなたの攻撃的な思いが投影されるから、あなたは恐れるのである」。他者を攻撃し得るという思いが他者に投影され、他者もあなたを攻撃し得ると信じる。かくして、あなたは他者の攻撃を恐れることになる。自他一如の誤った使い方なのだ。"project"「投影する」とは、あなた自身を鏡に映し、鏡の中のあなたをイメージとして作り出すこと。



And if you fear attack, you must believe that you are not invulnerable. 
  • invulnerable [invʌ́lnərəbl] : 「傷つくことのない、不死身の」
❖ "And if you fear ~ "「そしてもし、あなたが攻撃を恐れるなら、あなたは、傷つけられるかもしれないと信じることになる」。傷つけられ得ないという実相的真実が、幻想の攻撃性によってかき消されてしまうのだ。お気付きと思うが、これがエゴの思考システムの発想である。エゴは、攻撃される前に攻撃せよ、奪われる前に奪えと教える。傷つけられる前に傷つけよ、と囁(ささや)くのだ。



Attack thoughts therefore make you vulnerable in your own mind, which is where the attack thoughts are. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • vulnerable [vʌ́lnərəbl] : 「弱い、脆弱な、傷つきやすい、攻撃されやすい」
❖ "Attack thoughts therefore ~ "「したがって、攻撃的な思いは、攻撃的な思いが存在するあなたの心の中で、あなたを傷つけられ得る存在にする」。心の中に攻撃的な思いが生じたら、それは、傷つけられ得ないという実相的真実を放棄したものと思っていい。したがって、あなたは、傷つけられ得るという幻想を生きることになる。



Attack thoughts and invulnerability cannot be accepted together. They contradict each other.
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、共に、同時に」
  • contradict [kὰntrədíkt] : 「〜と矛盾する、相反する」
  • each other : 「お互い」
❖ "Attack thoughts ~ "「攻撃的な思いと傷つけられ得ないという真実は、同時に受け入れることは不可能だ」。"They contradict ~ "「両者は、互いに矛盾するからだ」。幻想と実相を同時に認めることは不可能だ。攻撃を認めるなら、傷つけられ得ないという実相は放棄しなくてはいけないし、傷つけられ得ないという実相は、攻撃性をかき消してしまう。



3. The idea for today introduces the thought that you always attack yourself first. 
  • introduce [ìntrədjúːs] : 「取り入れる、導入する、招く、紹介する」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
❖ "The idea for ~ "「今日のものの見方は、あなたは常に、自分自身を最初に攻撃するのだという考えを導入する」。あなたが心の中に攻撃的な思いを浮かべた瞬間、あなたは自分自身の傷つけられ得ないという実相を放棄したことになり、つまりは、あなた自身を攻撃したことになる。実相を放棄し、幻想を信じることは、自分自身に対する第一攻撃なのだ。



If attack thoughts must entail the belief that you are vulnerable, their effect is to weaken you in your own eyes. 
  • entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、効果、効き目、効力」
  • weaken [wíːkən] : 「弱める、弱体化させる」
❖ "If attack thoughts ~ "「もし、攻撃的な思いが、あなたが傷つけられ得ると信じる思いを引き起こすなら、それは、あなたの目から見て、あなたを弱める結果になる」。実相的な視点から見れば、あなたは傷つけられることはなく、その意味では、あなたは強い。しかし、攻撃的な思いを抱けば、あなたは傷つけられ得ることを信じたことになり、あなたの視点(幻想的な視点)から見れば、あなたは弱体化させられる。



Thus they have attacked your perception of yourself. And because you believe in them, you can no longer believe in yourself. 
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • no longer : 「もはや〜でない」
❖ "Thus they have attacked ~ "「こうして、攻撃的な思いは、あなた自身の知覚を攻撃してしまうのだ」。攻撃的な思いは、あなたを幻想的な視点に留め置き、実相的な視点から遠ざける。こうして、あなたの知覚は真実を見極めることが出来なくなる。攻撃的な思いは、あなたの知覚を狂わすのだ。"And because you ~ "「そして、あなたは、攻撃的な思いを信じているので、もはやあなた自身を信じることが出来なくなるのである」。攻撃的な思いを抱くことで、あなたは自分が傷つけれれ得るという誤った知覚を信じてしまう。こうして、あなたは、あなたが実相的には決して傷つくことなどない神の子であるという自分自身を信じることが出来なくなってしまう。



A false image of yourself has come to take the place of what you are.
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、虚偽の、本物でない、偽の」
  • image [ímidʒ] : 「イメージ、画像、像、映像、心象、象徴」
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
❖ "A false image of ~ "「あなた自身の誤ったイメージが、本当のあなた自身に取って代わる」。攻撃され傷つけられ得る肉体をもった自分というイメージが、攻撃されることも傷つけられることもない心の存在という真実に取って代わる。幻想に生きることが、実相に生きることを払拭してしまうのだ。無明を生きるとは、そういうことである。光を避けて、闇の中に彷徨(さまよ)うのである。



4. Practice with today's idea will help you to understand that vulnerability or invulnerability is the result of your own thoughts. 
  • practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習、実践、実行、履行」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果、成績」
❖ "Practice with today's idea ~ "「今日のものの見方を練習することは、傷つけられ得ることも傷つけられ得ないことも、あなた自身の思いの結果であると、あなたが理解する助けになるだろう」。攻撃的な思いを取るか、それを捨てるか、あなたの心の思い一つで、傷つけられることも傷つけられないことも決定する。幻想を選ぶか実相を選ぶか、あなたの心一つなのだ。



Nothing except your thoughts can attack you. Nothing except your thoughts can make you think you are vulnerable. 
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
❖ "Nothing except your ~ "「あなたの思いを除いて何ものも、あなたを攻撃することは出来ない」。あなたを攻撃出来るものは、あなたの思いだけである。あなたはあなたを攻撃するだけなのだ。"Nothing except ~ "「あなたの思いを除いて何ものも、あなたは傷つけられ得るとあなたに思わせることは出来ない」。あなたの幻想を信じる思いが、あなたを弱体化させるのだ。



And nothing except your thoughts can prove to you this is not so.
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
❖ "And nothing except ~ "「そして、あなたの思いを除いて何ものも、それはそうではないのだと、あなたに証明して見せることは出来ない」。幻想を信じるのも心なら、幻想を否定するものもまた、あなたの心である。実相を否定するもの心なら、実相を取り戻すものまた、あなたの心である。そして、すべてはあなたの自由意思による選択に委ねられている。闇の中を彷徨うことを選択したのはあなたである。光を求めるのも、またあなたの選択なのだ。



5. Six practice periods are required in applying today's idea. 
  • period [píəriəd] : 「終わり、終止符、完結文」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する、命じる」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
❖ "Six practice periods ~ "「今日のものの見方を適用するにあたって、6回の練習が求められる」。



A full two minutes should be attempted for each of them, although the time may be reduced to a minute if the discomfort is too great. Do not reduce it further.
  • full [fúl] : 「いっぱいの、満ちた、最大限の、充実した、活動的な」
  • minute [mínit] : 「分、わずかな時間、寸刻」
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • although [ɔːlðóu] : 「〜ではあるが、〜だけれども」
  • reduce [ridjúːs] : 「少なくする、減らす、縮小する」
  • discomfort [diskʌ́mfərt] : 「不快感、不快症状、戸惑い、不安感」
  • great [ɡréit] : 「大きい、すてきな、素晴らしい」
  • further [fə́ːrðər] : 「さらにまた、さらになお、さらに深く」
❖ "A full two minutes ~ "「毎回、たっぷり2分間の練習をすべきである」。"although the time ~ "「不快感が大きくなったら、時間を1分間に短縮してもいいが、それ以上に短くしてはいけない」。



6. The practice period should begin with repeating the idea for today, then closing your eyes and reviewing the unresolved questions whose outcomes are causing you concern. 
  • begin with : 「〜から始める」
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • review [rivjúː] : 「もう一度見る、見直す、洗い直す、振り返る」
  • unresolved [ʌnrizάlvd] : 「決心していない、解決していない、消散していない」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い、質疑、課題、問題」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、招く、〜の原因になる」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「関心事、懸案、心配、不安」
❖ "The practice period ~ "「練習は、今日のものの見方を繰り返し述べることから始め、その後目を閉じて、あなたに懸念を起こさせる未解決の問題を洗い出す」。



The concern may take the form of depression, worry, anger, a sense of imposition, fear, foreboding or preoccupation. 
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、意気消沈、絶望、鬱」
  • worry [wə́ːri] : 「不安、心配、気掛かり、気苦労、懸念、憂慮」
  • anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
  • sense [séns] : 「感覚、知覚、感触、感じ」
  • imposition [ìmpəzíʃən] : 「強制、押し付け、義務、負担」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • foreboding [fɔ̀ːrbóudiŋ] : 「予感、虫の知らせ、前兆」
  • preoccupation [priὰkjupéiʃən] : 「没頭、夢中にさせるもの」
❖ "The concern may ~ "「懸念は、落ち込みや、不安、怒り、強制感、恐れ、嫌な予感、こだわりなどの形をとるかもしれない」。つまり、嫌な感じがするものはすべて、あなたの懸念として洗い出せばいい。



Any problem as yet unsettled that tends to recur in your thoughts during the day is a suitable subject. 
  • problem [prάbləm] : 「問題、課題、困難な状況」
  • unsettled [ʌnsétld] : 「未解決の、未決定の、不安定な」
  • tend [ténd] : 「〜しがちである、〜する傾向がある」
  • recur [rikə́ːr] : 「再発する、繰り返される、再び起こる」
  • during [djúəriŋ] : 「〜の間ずっと、〜の期間に、〜の間に」
  • suitable [súːtəbl] : 「ふさわしい、適切な」
  • subject [sʌ́bdʒikt] : 「対象、題材、被写体、主題、題目」
❖ "Any problem as yet ~ "「一日中、あなたの思いの中に繰り返される傾向にある未解決の問題は、今日のものの見方の格好の対象となる」。つまり、あなたの心配事をエクササイズの対象にすればいい。



You will not be able to use very many for any one practice period, because a longer time than usual should be spent with each one. Today's idea should be applied as follows:
  • be able to : 「〜することができる、〜し得る、〜が可能である」
  • use [juːz] : 「使う、利用する、生かす、働かせる」
  • practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習、実践、実行、履行」
  • period [píəriəd] : 「期間、時期、時間」
  • usual [júːʒuəl] : 「通常の、通例の、普通の、いつもの」
  • spent [spént] : 「spendの過去・過去分詞形」
  • spend [spénd] : 「使う、費やす」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • as follows : 「次の通りのように」
❖ "You will not be ~ "「どの練習においても、多くの懸念を取り扱うことは出来ないだろう」。"because a longer ~ "「なぜなら、一つ一つの懸念に対して、いつもより多くの時間が費やされるべきだからだ」。心配事をじっくり考えよ、ということ。懸念がいっぱいありそうに見えても、よく見ると、根っこは同じだということがよくある。つまり、あなたの懸念の多くは、あなたの攻撃的な思いに原因があると気付けばいい。あなたの幻想に捕われた思いが、懸念の多くを生み出しているのだ。"Today's idea should ~ "「次のように、今日のものの見方を適用する」。



7. First, name the situation:

        I am concerned about ______.
  • name [néim] : 「〜に名をつける、〜の名前を挙げる」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情」
  • be concerned about : 「〜について心配している、〜に気遣っている、〜に思いやられる」
❖ "First, name ~ "「最初に、状況の名前をあげる」。"I am concerned ~ "「私は、〜について懸念を抱いている」。



Then go over every possible outcome that has occurred to you in that connection and which has caused you concern, referring to each one quite specifically, saying:

        I am afraid ______ will happen.
  • go over : 「調べる、検査する、捜索する、探査する」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
  • connection [kənékʃən] : 「関係、関連、つながり」
  • in that connection : 「その点について、その点に関して」
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、招く、〜の原因になる」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「関心事、懸案、心配、不安」
  • refer [rifə́ːr] to : 「〜に言及する、〜に注意を向ける」
  • quite [kwáit] : 「かなり、なかなか、とても、非常に」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • happen [hǽpən] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
❖ "Then go over every ~ "「その後、その状況に関連して、あなたに起こる可能性のある結果、つまり、あなたに懸念を抱かせる可能性のあるあらゆる結果を調べる」。"referring to each ~ "「そして、次のように言って、極めて具体的に一つ一つに言及する」。"I am afraid ~ "「私は、〜が起きはしないかと恐れている」。あなたがどんな状況にあって、どんな懸念を抱くに至ったか、精査する。言葉に出すことで明白化させるのだ。



8. If you are doing the exercises properly, you should have some five or six distressing possibilities available for each situation you use, and quite possibly more. 
  • properly [prάpərli] : 「適切に、ちゃんと、正確に、正しく、厳密に」
  • distressing [distrésiŋ] : 「悩ませる、苦しめる、悩ませる」
  • possibility [pὰsəbíləti] : 「可能性、実現性」
  • available [əvéiləbl] : 「利用できる、入手できる、得られる」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情」
  • possibly [pάsəbli] : 「もしかすると、ひょっとしたら、多分」
❖ "If you are doing ~ "「もしあなたが、エクササイズを適切に実行しているなら、あなたが考えている各状況に対して、5つか6つの悩みが手に入るはずだし、」"and quite possibly ~ "「もっとある可能性も極めて高い」。



It is much more helpful to cover a few situations thoroughly than to touch on a larger number. 
  • helpful [hélpfəl] : 「役立つ、助けになる、有益な、参考になる」
  • cover [kʌ́vər] : 「取り上げる、取り扱う、対象にする、含める」
  • thoroughly [θə́ːrouli] : 「完全に、すっかり、徹底的に、じっくり、とことん」
  • touch on : 「〜にタッチする、〜について触れる、〜に接近する」
❖ "It is much more ~ "「数多くの悩みに対処するよりも、少ない状況を完全にカバーした方がより役に立つ」。多くの悩みの表面だけをなぞるより、少数の悩みと状況を徹底的に調べた方がいい。



As the list of anticipated outcomes for each situation continues, you will probably find some of them, especially those that occur to you toward the end, less acceptable to you. 
  • list [líst] : 「リスト、一覧表、表、目録、羅列」
  • anticipated [æntísəpèitid] : 「予想された、予期される」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • continue [kəntínjuː] : 「続く、継続する」
  • probably [prάbəbli] : 「十中八九は、恐らく」
  • find [fáind] : 「気付く、理解する、発見する、見いだす」
  • especially [ispéʃəli] : 「特に、著しく、殊のほか、とりわけ」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
  • toward the end : 「終わり頃に、末頃に、終盤に近づくにつれて」
  • acceptable [ækséptəbl] : 「受け入れることができる、容認できる」
❖ "As the list of ~ "「各状況に対して、予期される結果をリストアップして行くにしたがい、その中のいくつかは、特に終わりに近づくにしたがい起こるのだが、あなたにとって受け入れがたいものだと気付くかもしれない」。たとえば、あなたの娘にかなり親密なボーイフレンドが出来たとしよう。そんな状況にあって、あなたは不安を感じる。娘が男に騙されて、結果的に娘は破滅してしまうのではないかと懸念する。しかし、よくよく心を精査していくと、あなたの心の中に、娘のボーイフレンドに対する不信感と、同時に攻撃的な思いが潜んでいることに気付く。娘に近づこうとする男は、娘にとって危険な敵であり、事の次第では男を攻撃してやろうという思いが湧いてくるのだ。ところが、さらに心を見つめていけば、もしかしたら、騙しているのは男ではなく娘である可能性もあるわけで、そもそも、騙すとか騙されるとかいう攻撃的な思いが不安を煽(あお)っていることに気が付く。あなたに攻撃的な思いがあるから、娘は傷つく可能性があると感じてしまうのだ。



Try, however, to treat them all alike to whatever extent you can.
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • treat [tríːt] : 「扱う、取り扱う、処理する、待遇する、受け止める」
  • alike [əláik] : 「同様に、一様に」
  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも、どんなものが〜でも」
  • extent [ikstént] : 「範囲、規模、広がり、程度、度合い」
❖ "Try, however ~ "「しかしながら、出来るだけ同じ程度に、状況に対する予期される結果を同等に扱うように」。善し悪しの判断を中断して、可能性のある結果を網羅していけばよい。その中から、あなたの攻撃的な思いが浮かび上がって来るだろう。



9. After you have named each outcome of which you are afraid, tell yourself:

        That thought is an attack upon myself. 
  • after [ǽftər] : 「〜した後で、〜してから」
  • name [néim] : 「〜に名をつける、〜の名前を挙げる」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
❖ "After you have ~ "「あなたに恐れを抱かせる結果の名前を一つ一つあげた後で、あなた自身に次のように告げる」。"That thought is ~ "「そんな思いは、私自身への攻撃である」。あなたに攻撃的な思いがあるから、傷つく可能性が生まれ、傷つく可能性があるから恐れる。結局、自分で自分を攻撃しているようなものなのだ。



Conclude each practice period by repeating today's idea to yourself once more.
  • conclude [kənklúːd] : 「〜を完結する、終える、無事に済ませる」
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • once more : 「もう一度繰り返して」
❖ "Conclude each ~ "「もう一度、今日のものの見方を繰り返し述べることで、各練習を終える」。つまり、"My attack thoughts are attacking my invulnerability"「私の攻撃的な思いは、傷つくことない私を攻撃する」と宣言して、練習を終えればいい。
 
 
 



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