Lesson 1
Nothing I see in this room [on this street,
from this window, in this place] means anything.
from this window, in this place] means anything.
- place [pléis] : 「場所、個所、地域、土地、広場、立場、境遇」
- mean [míːnz] : 「重要性を持つ、大事である、大切である」
1. Now look slowly around you, and practice applying this idea very specifically to whatever you see:
This table does not mean anything.
This chair does not mean anything.
This hand does not mean anything.
This foot does not mean anything.
This pen does not mean anything.
- slowly [slóuli] : 「ゆっくり、のろのろと」
- around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
- practice [prǽktis] : 「〜を実行する、練習する、実践する」
- apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
- idea [aidíə] : 「考え、着想、アイデア、発想」
- specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
- whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
2. Then look farther away from your immediate area, and apply the idea to a wider range:
That door does not mean anything.
That body does not mean anything.
That lamp does not mean anything.
That sign does not mean anything.
That shadow does not mean anything.
- farther [fάːrðər] : 「もっと遠くへ、もっと先に」
- away from : 「〜から離れて」
- immediate [imíːdiət] : 「すぐ前の、直近の、すぐ次の」
- area [έəriə] : 「地域、地帯、場所、エリア」
- wide [wáid] : 「範囲が広い、広い」
- range [réindʒ] : 「範囲、距離、限界、領域」
- wider range : 「より広い範囲」
3. Notice that these statements are not arranged in any order, and make no allowance for differences in the kinds of things to which they are applied.
- notice [nóutis] : 「〜に気が付く、〜に言及する、〜について簡単に話す」
- statement [stéitmənt] : 「述べること、発言すること、発言、意見」
- arrange [əréindʒ] : 「〜をきちんと並べる、整える、配置する」
- in order : 「順番に、順々に、整って、整理されて」
- allowance [əláuəns] : 「認めること、許容、容認」
- make no allowance for : 「〜を考慮に入れない、〜を酌量しない」
- difference [dífərəns] : 「相違、相違点、異なる部分、区別、差別」
- kind [káind] : 「種類」
- apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
That is the purpose of the exercise. The statement should merely be applied to anything you see.
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
As you practice the idea for the day, use it totally indiscriminately.
- practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習、実践、実行、履行」
- totally [tóutəli] : 「全く、完全に、全体的に、全体として」
- indiscriminately [ìndiskrímənətli] : 「見境なく、無差別に」
ワークブックは、物は意味はないと言っているが、だからといって、それを捨ててしまえ、燃やしてしまえ、破壊してしまえ、などとは一言も言ってはいない。そんなことをしたら逆効果である。否定は、否定されたものを現実化させてしまうからだ。これを誤れば、どこぞの宗教の原理主義者のように、破壊行為が意味あることのように見えてきてしまうだろう。
Do not attempt to apply it to everything you see, for these exercises should not become ritualistic.
- attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
- become [bikʌ́m] : 「〜になる」
- ritualistic [rìtʃuəlístik] : 「儀式を偏重する、儀式主義の、儀式的な」
とは言え、あまり難しく考える必要はない。もっと気軽に、短時間に、リラックスして、ちょっと目に止まった物を「本当は意味がないんだね」と言ってやればいいのだ。
Only be sure that nothing you see is specifically excluded. One thing is like another as far as the application of the idea is concerned.
- sure [ʃúər] : 「確信して、確信している」
- specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
- exclude [iksklúːd] : 「を排除する、締め出す、〜を除く、除外する」
- like [láik] : 「似ている、類似の、類似した、同様の、同種の」
- another [ənʌ́ðər] : 「もう一つ、もう一人」
- as far as : 「〜に関する限りは」
- application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
- concern [kənsə́ːrn] : 「〜に関係する、〜と関係がある、〜にかかわる」
4. Each of the first three lessons should not be done more than twice a day each, preferably morning and evening.
- twice [twáis] : 「2回、2度」
- preferably [préfərəbli] : 「好んで、望ましくは、できれば、なるべく」
Nor should they be attempted for more than a minute or so, unless that entails a sense of hurry. A comfortable sense of leisure is essential.
- minute [mínit] : 「分、わずかな時間、寸刻」
- unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
- entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」
- sense [séns] : 「感覚、知覚、感触、感じ」
- hurry [hʌ́ri] : 「急ぐ必要、急ぎたいこと」
- comfortable [kʌ́mfərtəbl] : 「くつろいだ、ゆったりした、安心している」
- leisure [léʒər] : 「余暇、暇、気晴らし、娯楽、ゆったりした気楽さ」
- essential [isénʃəl] : 「絶対必要な、絶対不可欠な、最も重要な、肝心な」
瞑想はすばらしいのだが、非常に危険でもある。特に、瞑想のやり過ぎは、時として精神に異常をもたらすことがある。めまい、鬱、幻覚、幻聴、吐き気、不眠、妄想、等々。瞑想にのめり込んで四六時中瞑想状態に浸(つか)かりきれば、そんな危険が迫る。だから、瞑想は個人の独学によらず、達人の指導を受けて実行すべきだと言われているのだ。
このワークブックのエクササイズも瞑想に近い。しかも、個人によるエクササイズである。したがって、のめり込みは非常に危険なのだ。日に二回、たった数分のエクササイズを実行すべきだと書いてあるのは、実に正当なアドバイスなのである。このアドバイスを軽々しく捉えてはいけない。ちょうど、ランニングを始めた自分を想像してみればいい。まさか初日から10キロ20キロを走ったりはしまい。そんなことをしたら、確実に足の故障を引き起こす。初めは軽いウォーキングから始め、徐々に早足歩きをし、1キロ2キロの軽いランニングに移り、数年をかけて10キロ20キロと距離を伸ばし、最終的に40キロのフルマラソンに対応出来る体を作っていくのである。ワークブックが最短360日のプログラムを組んでいる理由がおわかりだろう。しかも、ワークブックを360日で完了させる必要もないのだ。ゆっくり、のんびり、日数をかけて、リラックスして、楽しんで、エクササイズを味わっていくに限る。