●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-Intro.1:1 ~ W-Intro.3:3


Introduction 


1. A theoretical foundation such as the text provides is necessary as a framework to make the exercises in this workbook meaningful. 
  • theoretical [θìːərétikəl] : 「理論的な、理論の」
  • foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤、根拠、基礎、根幹」
  • such as : 「例えば〜など」
  • provide [prəváid] : 「供給する、与える」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • framework [fréimwə̀ːrk] : 「骨組み、枠組み、下部構造、骨格」
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、意味深長な、重要な」
❖ "A theoretical foundation ~ "「ACIMの『Text』が提供するような理論的な基礎は、この『Workbook』おけるエクササイズを意味あるものにするための骨組みとして、必須である」。ACIMを知り始めた人達は、往々にして、まず『Workbook』に飛びつく。手軽に早く奇跡を手に入れたいという性急さと、『Text』が非常に難解だからだ。結果、途中にして、ほぼ挫折する。急がば回れと言われる通り、まずは、ACIM精読(http://acimworkshop.blogspot.jp)で、しっかりと、ACIMの理論づけを学んでほしい。むしろ、『Workbook』と『Text』を平行して学んではどうだろうか?



Yet it is doing the exercises that will make the goal of the course possible. An untrained mind can accomplish nothing. 
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • course [kɔ́ːrs] : 「講座、課程」
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • untrained [ʌntréind] : 「訓練されていない、練習を積んでいない、未熟な」
  • mind [máind] : 「心、精神、知性、意識」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、遂行する、果たす、成就する」
❖ "Yet it is doing ~ "「しかし、このACIMの目的を可能とさせるものは、エクササイズを実行することである」。『Text』の理論づけを学んだけでも、ACIM(course)の目的は達成出来ない。理論の次には必ず実践が必要である。"An untrained mind ~ "「訓練を積んでいない未熟な心は、何一つ成し遂げることは出来ない」。『Workbook』をエクササイズすることで、心を成熟させていくのである。幻想から実相に目覚める心の強靭さを養うのだ。もちろん、「理論を知らない未熟な心も、何一つ成し遂げることは出来ない」のである。



It is the purpose of this workbook to train your mind to think along the lines the text sets forth.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • train [tréin] : 「教育する、訓練する、養成する」
  • along [əlɔ́ːŋ] : 「〜に沿って、〜に従って」
  • line [láin] : 「線、直線、路線、方向、方針」
  • set forth : 「説明する、表明する」
❖ "It is the purpose ~ "「『Text』が説明するラインに沿って考えることの出来るあなたの心を養成することが、この『Workbook』の目的である」。くどいようだが、『Workbook』だけでもダメ。『Text』だけでもダメ。両者が共鳴し合う形で、楽しく学んでいかなくてはならない。それがベストだからだ。ACIMがイエスの言葉であると受け入れるなら、両者を共に受け入れるべきであって、一方を除外してはいけない。そもそも、一方だけではイエスに失礼ではないか。イエスがあなたに提供するパンとワインは、両者とも、共に口に入れるべきなのだ。残してはいけない、失礼だ。



2. The exercises are very simple. They do not require a great deal of time, and it does not matter where you do them. 
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める」
  • a great deal of : 「かなり沢山の、多量の、大量の、多くの」
  • matter [mǽtər] : 「重要である、問題である、大きな違いがある」
❖ "The exercises are ~ "「エクササイズは、非常に容易である」。"They do not require ~ "「エクササイズは、多くの時間を求めることはない」。"and it does not matter ~ "「そして、あなたがどこでエクササイズを実行しても問題ない」。一日にたった数分間、あなたのくつろげる部屋でエクササイズすればいいのだ。しかも、内容はいたって平易である。しかし、この平易さや気軽さに甘えると、途中の挫折が待っている。継続は力なり。最低限の努力は必要だ。



They need no preparation. The training period is one year. The exercises are numbered from 1 to 365. 

  • preparation [prèpəréiʃən] : 「心構え、覚悟、用意、準備、支度」
  • training period [píəriəd] : 「研修期間、練習期間」
  • number [nʌ́mbər] : 「〜に番号をつける」

❖ "They need no ~ "「エクササイズは、何一つ、準備を必要としない」。今日、今すぐにでも始められる。"The training period ~ "「エクササイズの期間は、一年である」。"The exercises are ~ "「エクササイズは、1から365まで、番号が付けられている」。つまり、丸一年のエクササイズである。しかし、一年を限って時間制限しているわけではない。2年かけても、3年かけてもかまわない。重要なのは、継続し、完了することである。したがって、コツは、エクササイズのペースを安定化し、習慣化することだ。



Do not undertake to do more than one set of exercises a day.
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する、請け負う」
❖ "Do not undertake ~ "「一日にエクササイズを1セット、それ以上をやってはいけない」。一年より短期間で完了しようなどと思ってはいけない。ゆっくり、時間をかける必要があるのだ。本物は、成熟するための時間が必須だ。『Workbook』は、いわば、自己改革である。それまでの価値観、世界観、人生観、生死観、等々、すべてが180度ひっくり返る。性急さは自己破滅に導く危険性があるのだ。日数をかけてエクササイズを実行し続け、ACIMに徐々に馴染んでいくことが肝要である。



3. The workbook is divided into two main sections, the first dealing with the undoing of the way you see now, and the second with the acquisition of true perception. 
  • divide [diváid] : 「〜を分ける、分割する」
  • section [sékʃən] : 「部分、一片」
  • deal [díːl] with : 「〜を扱う、〜を取り扱う、〜をテーマにする」
  • undoing [ʌndúiŋ] : 「ほどくこと、解くこと、取り消し」
  • acquisition [æ̀kwəzíʃən] : 「取得、獲得、習得」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "The workbook is ~ "「『Workbook』は、大きく2つのパートに分けられている」。パート1(Part I)とパート2(Part II)の二つである。"the first dealing with ~ "「第一のパートは、今のあなたのものの見方を取り消しにすることをテーマにし、」"and the second with ~ "「第二のパートは、本当の知覚を獲得することをテーマとする」。『Text』をお読みの方はすぐお分かりだろうが、肉体的な感覚器官による知覚は、心が知覚したいと想念したイメージを心の外部に投射して何もない所に幻想を作り出し、その幻想を実体として錯覚しているにものに過ぎないのだ。そういう幻想的な知覚を修正し、取り消しにする作業がパート1(Part I)の主要テーマである。そして、幻想的な知覚は、現実として実在する実相世界に生まれ変わったとき、本当の知覚(true perception)、つまり実相的な叡智(knowledge)に変身する。それを獲得する作業がパート2(Part II)のテーマである。



With the exception of the review periods, each day's exercises are planned around one central idea, which is stated first. 
  • with the exception [iksépʃən] of : 「〜を例外として、〜を除いて」
  • review [rivjúː] period [píəriəd] : 「再調査期間、再検討期間、復習期間」
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
  • central [séntrəl] idea : 「中心思想」
  • state [stéit] : 「述べる、はっきり言う、提示する」
❖ "With the exception ~ "「復習期間のエクササイズを除き、」『Workbook』の365日には、復習のための期間が用意されている。"each day's exercises ~ "「毎日のエクササイズは、一つの中心となる思想の周りに展開するように計画されており、それが最初に述べられる」。毎日のエクササイズにも、それぞれテーマがあって、『Text』で語られた思想を反映している。エクササイズを実行する前に、今日のテーマをしっかり頭に入れておくべきだろう。



This is followed by a description of the specific procedures by which the idea for the day is to be applied.
  • follow [fάlou] : 「〜に続く、〜の次に来る」
  • description [diskrípʃən] : 「記述、説明」
  • specific [spisífik] : 「体的な、詳しい、明確な」
  • procedure [prəsíːdʒər] : 「手順、手続き、手段、やり方」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
❖ "This is followed by ~ "「この中心テーマに続いて、その日の思想が適用された具体的な手順が述べられることになる」。この具体的な手順にしたがって、毎日数分、エクササイズを実行すればいいのだ。それだけである。『Text』では、繰り返し、真実はシンプルそのものだと述べられているが、真実を獲得するエクササイズもまた、実にシンプルである。しかし、くどいようだが、シンプルさに甘えてはいけない。シンプルさに対して真摯な態度が必要なのだ。
 
 
 



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❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
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