●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.68.1:1 ~ W-pI.68.7:6

Lesson 68 



Love holds no grievances.
  • grievance [ɡríːvəns] : 「不平のもと、苦情の原因、立腹」
❖ "Love holds ~ "「愛は不平を抱かない」。ここの"love"は神の愛であって、意訳すると「愛そのものである神は決して不平や不満をもつことはない」となる。神の辞書に『不平』という文字はない。だから、神の子であるあなたも同様に、あなたの愛は不平を抱いてはいけない。



1. You who were created by love like itself can hold no grievances and know your Self. 
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "You who were ~ "「愛によって愛そのものとして創造されたあなたは、不平を抱きながらあなた自身を知ることは不可能である」。神の愛によって創造されたあなたとは言え、不平を抱くことは幻想に毒されていることを示しているのだから、あなたは不平を抱きながら自分が神の子であるという真実を知ることは不可能なのだ。



To hold a grievance is to forget who you are. To hold a grievance is to see yourself as a body. 
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
❖ "To hold a grievance ~ "「不平を抱くことは、本当のあなたを忘れていることである」。"To hold a grievance ~ "「不平を抱くことは、あなた自身を肉体と見ていることである」。不平を抱くことは幻想に毒されていることを示しているのだから、幻想の肉体こそが現実的な実在だと信じている証拠である。肉体的な、あるいは物質的な不足感が、あなたに不平不満を抱かせているのだ。もっとお金が欲しい、もっといい家に住みたい、もっと美貌でありたい、もっといい物が欲しい、等々、数え上げれば切りがない。不足感は不平を生み、連鎖的に数々の欲を生み出す。



To hold a grievance is to let the ego rule your mind and to condemn the body to death. 
  • rule [rúːl] : 「統治する、支配する、牛耳る」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める、〜に有罪の判決を下す」
  • condemn A to B : 「AにBを宣告する」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
❖ "To hold a grievance ~ "「不平を抱くことは、エゴにあなたの心を支配させ、肉体に死を宣告することである」。幻想に埋没することはエゴの思考システムに支配されていることを示しており、肉体の実在性を信じている限り、肉体の死は必然である。なぜなら、幻想は変化流動し、究極的に崩壊と死へ向かうからだ。



Perhaps you do not yet fully realize just what holding grievances does to your mind. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
  • fully [fúlli] : 「十分に、完全に、全く、すっかり、全体に」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
❖ "Perhaps you do not ~ "「たぶんあなたは、不平を抱くことがあなたの心にどんな影響を与えているのか、まだ十分には自覚していない」。幻想に埋没し、そのことにさえ気付いていない。



It seems to split you off from your Source and make you unlike Him. 
  • split [splít] : 「〜を割る、〜を分割する、裂く」
  • unlike [ʌnláik] : 「〜とは違って」
❖ "It seems to split ~ "「それは、あなたをあなたの源である神から引き剥がし、あなたを神とは似ても似つかない者にしているように見える」。不平を抱くことは、あなたが幻想に埋没しエゴを崇拝し偶像視していることを示している。あなたは神の愛を信じることも出来ないし、自分が神の子であることも忘れている。心は神から離れ、あなたの実存からかけ離れてしまうのである。



It makes you believe that He is like what you think you have become, for no one can conceive of his Creator as unlike himself.
  • make [méik] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を考え出す、〜を想像する、〜を心に描く」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "It makes you ~ "「それは、あなたにthat以下を信じさせる」。"that He is ~ "「神は、あなたがそうなったと思っているものに似ている」と信じさせる。"for no one can ~ "「なぜなら、人は自分自身に似ていないものとして創造主を考えることが出来ないからだ」。エゴはあなたに、あなたは脳が極度に進化したサルに過ぎないと教える。あなたはそれを信じ、その延長上に神を想像してしまうのである。つまり、神は自分と似た姿形をしており、超人のごとく魔術魔法を操り、人を裁き、人の罪を断罪して罰を与える権力者であると思い込む。あるいは、白く長い髭をはやし、その超越的な智慧をもって宇宙を支配している裁判官のような姿を想像する。あなたの運命を絶対的に決定し、誰も神には逆らうことの出来ない絶対者に仕立て上げる。神はあなたの生殺与奪の権利を握っていると信じてしまうのだ。



2. Shut off from your Self, which remains aware of Its likeness to Its Creator, your Self seems to sleep, while the part of your mind that weaves illusions in its sleep appears to be awake. 
  • shut off : 「遮断する、切り離す、除外する、隔離する」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • aware of : 「〜を承知している、〜に気付いている」
  • while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • weave [wíːv] : 「織る、編む、作る、組み上げる」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • awake [əwéik] : 「目が覚めて、意識がしっかりして」
❖ "Shut off from ~ "「創造主と似ているとまだ意識出来ている(本当の)あなた自身から遮断され、あなたの自己は眠っているように見える」。"while the part ~ "「その一方で、眠りの中にあっても、幻想を編み出すあなたの心の一部は目覚めている」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分にホーリー・スピリットが宿っており、ここだけがあなたの本当の自己と呼べる部分である。あなたが創造主である神と似ていると意識出来るのは、この部分の心だ。しかし、あなたは心のこの部分を忘れ去り、いわば、この部分は眠りに落ちているように見える。一方で、あなたの心の大半を支配しているのはエゴであり、このエゴの支配下にある心が数々の幻想を生み出している。あなたが意識している心はこの部分であり、ここだけが目覚めているように見えるのだ。



Can all this arise from holding grievances? Oh, yes! 
  • arise [əráiz] from : 「〜から生じる、〜から起こる、〜から発生する」
❖ "Can all this ~ "「このすべては、不平を抱くことから生じるという可能性はあるのだろうか」。"Oh, yes!"「まさに、その通り」。ホーリー・スピリットが宿る心は実相であり、ここだけが実在である。エゴの支配する心は幻想であり、本当は存在していない。この非実在の幻想的な心の部分が、幻想に過ぎない物質的な不平や精神的な不満を生み出す。生み出された幻想の不平不満は、逆に、幻想的なエゴの心を補強して、ますますエゴの幻想を増大させる。幻想は連鎖的に増殖していくのだ。



For he who holds grievances denies he was created by love, and his Creator has become fearful to him in his dream of hate. 
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、ものすごい」
  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
❖ "For he who ~ "「なぜなら、不平を抱く者は、自分が愛によって創造されたことを否定し、憎悪という夢の中で、創造主は恐ろしい存在になってしまったからだ」。不平を抱き、エゴを信奉する者は、愛そのものである神によって自分が創造されたことを否定する。むしろ、神から分離した自己を正当化するために、神を頑なに否定すると言った方がいいかもしれない。エゴはそんな心理を知っているから、神は、裏切りという罪を決して許すことはなく、罰をもって報復するに違いないと神の子を脅す。神への恐れを吹き込み、神への憎悪を増大させるのだ。



Who can dream of hatred and not fear God?
  • hatred [héitrid] : 「強い嫌悪、憎しみ、憎悪、嫌悪、毛嫌い」
❖ "Who can dream ~ "「いったい誰が、憎悪を夢に見ながら神を恐れずにいられようか」。エゴが最も恐れているのは、あなたが真実に目覚め、神の愛を知ることである。幻想が消滅すれば、エゴが真っ先に消滅してしまうからだ。したがって、エゴは、あなたを神と対立する立場に置いておく必要がある。神を恐れ、神を憎むように、あなたを唆(そそのか)しているのである。憎悪と恐れは表裏一体であり、連鎖し増大していく。



3. It is as sure that those who hold grievances will redefine God in their own image, as it is certain that God created them like Himself, and defined them as part of Him. 
  • sure [ʃúər] : 「確かな、確実な、確固とした」
  • redefine [ridifáin] : 「〜を再定義する、見直しを迫る」
  • certain [sə́ːrtn] : 「〜を確信している、〜に疑いを持たない」
  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜の意味を明確にする」
❖ "It is as sure ~ "「神が神自身に似せて神の子を創造し、神の一部として神の子を定義したことが確かであるように、不平を抱く者は、彼自身の(勝手な)イメージで神を再定義したことは確実である」。神は神の拡張として神の子を創造したにも関わらず、神から分離した神の子は、神を否定する自分の延長上に神を再定義したのだ。あなたが神と呼ぶ神は、本当の神ではない。



It is as sure that those who hold grievances will suffer guilt, as it is certain that those who forgive will find peace. 
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • guilt [ɡílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • find [fáind] : 「気付く、理解する、発見する、見いだす」
❖ "It is as sure ~ "「確かに、赦しを実行する者が幸せを見出せるように、不平を抱くものは罪の意識に嘖まれるのは確実である」。そもそも神の子が幻想世界を偽創造した理由は、神への裏切りに対する罪の意識と神の罰への恐れである。罪と罰から逃れるために自己を乖離し、幻想の中に逃げ込んだのだ。したがって、あなたが幻想に留まる限り、罪の意識と罰への恐れから解放されることはない。
自分ででっち上げた幻想を幻想として認識し、その事実を受け入れて受け流すことが赦しである。幻想から解放されるには、赦しという方法しかない。罪と罰から逃れるには、赦す以外に方法はないのだ。



It is as sure that those who hold grievances will forget who they are, as it is certain that those who forgive will remember.
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "It is as sure ~ "「確実に、赦しを実行する者が自分が誰であるかを思い出せるように、不平を抱く者が自分が誰であるか忘れていることは確かだ」。赦しを通して真実に目覚めれば、自分が神の子であるという真実を思い出せる。しかし、幻想に留まっている限り、自分が神に創造された神聖な存在であることを思い出すことは出来ない。



4. Would you not be willing to relinquish your grievances if you believed all this were so? 
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである」
  • relinquish [rilíŋkwiʃ] : 「放棄する、手放す、断念する」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」
❖ "Would you not ~ "「もし、このすべてがその通りだとあなたが信じるなら、あなたは、あなたの不平を放棄する気にならないだろうか」。



Perhaps you do not think you can let your grievances go. That, however, is simply a matter of motivation. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • a matter of : 「〜の問題」
  • motivation [mòutəvéiʃən] : 「動機、意欲、自発性、やる気、」
❖ "Perhaps you do ~ "「多分あなたは、あなたの不平を追い出すことなど出来ないと思うだろう」。"That, however ~ "「しかしそれは、単に、モチベーションの問題である」。あなたに不平を放棄しようという強い意思があるなら、不平からの解放は可能である。



Today we will try to find out how you would feel without them. 
  • find out : 「見いだす、発見する、解明する」
❖ "Today we will ~ "「今日、私たちは、不平がないとどう感じるか、それを見出すことになる」。



If you succeed even by ever so little, there will never be a problem in motivation ever again.
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • ever so : 「実に、大変、非常に」
  • problem [prάbləm] : 「問題、課題、困難な状況」
❖ "If you succeed ~ "「もしあなたが、ほんの少しでもそれに成功したら、二度とモチベーションに関する問題は起きることはない」。やる気を起こしてやってみて、少しでもうまく行けば、今後、あなたのモチベーションは安定的に確立する。赦しにせよ救いにせよ、結局はやるかやらないか、モチベーションの問題なのだ。



5. Begin today's extended practice period by searching your mind for those against whom you hold what you regard as major grievances. 
  • begin [biɡín] : 「〜を始める、〜するようになる」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「探す、捜索する、探査する」
  • against [əɡéinst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、〜にそむいて」
  • hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
  • regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
  • major [méidʒər] : 「主要な、重要な」
❖ "Begin today's ~ "「今日の拡張された(長めの)練習は、あなたが主要な不平を抱いていると見なしている人物を心の中に探し出すことから始める」。難しい言い回しをしているが、要するに、嫌なヤツを思い浮かべるのだ。気にくわず、いまいましいヤツ、腹立たしい輩(やから)を探し出す。



Some of these will be quite easy to find. Then think of the seemingly minor grievances you hold against those you like and even think you love. 
  • quite [kwáit] : 「かなり、なかなか、とても、非常に」
  • easy [íːzi] : 「たやすい、容易な、困難がない」
  • seemingly [síːmiŋli] : 「一見したところ、外見的には」
  • minor [máinər] : 「重要でない、より小さい、軽微な」
❖ "Some of these ~ "「そんな人物の数人を探し出すのは、いたって容易だろう」。容易どころか、日々そういった連中に悩まされいるのが実情である。"Then think of ~ "「その後、あなたが好きだと思い、愛しているとさえ思える人達に対して、あなたが抱いているように思えるささやかな不平を思い浮かべる」。説明するまでもなく、愛しているが故に、人はその相手にささやかな不平不満を抱くものだ。決して、あなたも例外ではあるまい。



It will quickly become apparent that there is no one against whom you do not cherish grievances of some sort. 
  • quickly [kwíkli] : 「速く、すぐに」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • apparent [əpǽrənt] : 「明らかな、明白な、はっきり見える」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする、可愛がる」
  • of some sort : 「何らかの」
❖ "It will quickly ~ "「あなたが何らかの不平を後生大事に抱いていない人間などいないと、すぐに明らかになるだろう」。あなたは誰に対しても、何らかの不平不満を抱いている。愛してはいるが、同時に、相手のある側面を嫌っている。



This has left you alone in all the universe in your perception of yourself.
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、〜を任せておく、ある状態のままにしておく」
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して、独力で、単独で」
  • universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、全世界」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "This has left ~ "「こうしたことが、あなた自身の知覚の中では、あなたを世界の中で孤立した存在にさせてしまう」。これが分離した存在の必然的な感覚である。他者と相容れない部分が存在するために、あなたは他者と分離し、隔絶した孤独な存在だと感じるのだ。その相手が他者であっても、あるいは、あなたの周りの自然でも同様である。あなたは自然を客観的な存在と認識するだろうが、逆に見れば、あなたは自然から疎外された部外者に過ぎない。他者も自然も、あなたから遠く離れた存在であり、あなたは、自分が疎外されて爪弾きにされた存在だと感じるのだ。
このとき、エゴは密かに微笑んで、あなたにつぶやくだろう。『お前は神から見放され、同胞からも自然からも見放された孤独な存在だ。だが、私はお前を見放しはしない。だから、私の言うことをよく聞くがいい。神は敵であり、同胞も敵、自然も敵なのだ。ヤツラがお前を殺す前に、お前は神を殺し、同胞を殺し、自然を殺せ。それしか、お前が生き延びる手立てはない。正当防衛だ。当然の権利なのだ。もしおまえが正当な殺しの任務を果たせたなら、お前の望むものをすべて与えてやろう。そこにお前の幸せがある。私を神と崇め、神である私の意思を実行出来た者だけに、私は夢のような褒美を与えてやろう。お前の天国は私の手の中にあるのだ。』



6. Determine now to see all these people as friends. Say to them all, thinking of each one in turn as you do so:

        I would see you as my friend, that I may remember 
        you are part of me and come to know myself.
  • determined [ditə́ːrmind] : 「決心している、決然とした、やる気である」
  • in turn : 「順に、順々に、順繰りに、次々に」
❖ "Determine now ~ "「そういった人達すべてを友達と見なすのだと、今決心しなさい」。"Say to them ~ "「一人一人、順に思いを巡らして、次のように言葉をかける」。"I would see ~ "「私はあなたを、私の友として見たい」。"that I may ~ "「そうすれば、私は、あなたが私の一部であることを思い出し、私自身を知ることに繋がるかもしれない」。ここの"that"は"so that"のことで、「〜できるように、〜するために、その結果」という意味合い。



Spend the remainder of the practice period trying to think of yourself as completely at peace with everyone and everything, safe in a world that protects you and loves you, and that you love in return. 
  • spend [spénd] : 「使う、費やす」
  • remainder [riméindər] : 「残り、残り物、残余、余り」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く」
  • at peace : 「平和に、安らかに、心穏やかで」
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、まず間違いない」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、かばう」
  • in return [ritə́ːrn] : 「お返しとして」
❖ "Spend the remainder ~ "「練習時間の残りは、あなた自身が、あらゆる人達、すべてのものと共に完全に平和であり、あなたを守り愛し、またあなたも愛する世界の中にあって安全なのだと思えるように努力する時間にしなさい」。分離していた同胞が、あなたがその気になりさえすれば、あなたと同一の神の子であるとわかり、自他一如を感じることが出来る。世界もまた、あなたを疎外するものではなく、あなたを愛し守る存在となる。エゴの狡猾な教唆扇動に負けることはない。



Try to feel safety surrounding you, hovering over you and holding you up. 
  • safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
  • surround [səráund] : 「包囲する、囲む、取り囲む」
  • hover [hʌ́vər] : 「浮かぶ、空中を舞う」
  • hover over : 「覆いかぶさる、抱きつく」
  • hold up : 「持ち上げる、支える、支持する」
❖ "Try to feel ~ "「安全があなたを取り囲み、あなたを包み込み、あなたを支えているのを感じるようにしなさい」。あなたはもはや世界と分離してはいない。恐れも不安も、あなたの分離感から生れてきたのだ知ったからだ。今、あなたは完全な安心と安全の中にある。



Try to believe, however briefly, that nothing can harm you in any way. 
  • briefly [bríːfli] : 「簡潔に、ちょっとの間、つまり、短く、簡単に」
  • harm [hάːrm] : 「害する、阻害する、〜に危害を加える」
  • in any way : 「何らか、多少なりとも、形はどうあれ」
❖ "Try to believe ~ "「たとえ短い間でも、何ものも、どんな形であってもあなたを傷つけることなど出来ないのだと信じるように努めなさい」。あなたは幻想によって傷つけられることはないのだ。



At the end of the practice period tell yourself:

        Love holds no grievances. When I let all my grievances 
        go I will know I am perfectly safe.
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、すっかり、全く」
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、まず間違いない」
❖ "At the end ~ "「練習の最後には、次のようにあなた自身に向かって言う」。"Love holds ~ "「愛は決して不平を抱かない」。"When I let ~ "「私がすべての不平を追い出すとき、私は完全に安全だと知ることになる」。



7. The short practice periods should include a quick application of today's idea in this form, whenever any thought of grievance arises against anyone, physically present or not:

        Love holds no grievances. Let me not betray my Self.
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • quick [kwík] : 「迅速な、速い、即座の、素早」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • against [əɡéinst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、〜にそむいて」
  • physically [fízikəli] : 「物理的に、物的に、肉体的に、身体的に」
  • present [préznt] : 「ここにいる、そこにいる、居合わせる」
  • betray [bitréi] : 「裏切る、背く」
❖ "The short practice ~ "「誰かが実際にいてもいなくても、その人に対して不満な思いが生じたときはいつでも、短い練習として、次の形で、今日のテーマを素早く適用すべきだ」。"Love holds ~ "「愛は不平を抱かない」。"Let me not ~ "「自分自身を裏切らないようにしよう」。自分自身を裏切らないとは、言い換えれば、あなたの心の奥に宿るホーリー・スピリットを裏切らないということ。さらに言えば、神を裏切らない、ということになる。



In addition, repeat the idea several times an hour in this form:

        Love holds no grievances. I would wake to my Self by 
        laying all my grievances aside and wakening in Him.
  • in addition [ədíʃən] : 「さらに、その上、加えて」
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • several [sévərəl] : 「数個の、いくつかの」
  • wake [wéik] : 「気付く、自覚する、目が覚める、眼を覚ます」
  • lay aside : 「やめる、捨てる、放棄する」
  • waken [wéikn] : 「目覚める」
❖ "In addition ~ "「加えて、1時間に1回、この形で数回、今日のテーマを繰り返し述べる」。"Love holds ~ "「愛は不平を抱かない」。"I would wake ~ "「不平のすべてを放棄し、愛の中に目覚めることで、私は、私自身に目覚めたい」。不平という幻想を排除して実相に目覚め、さらに神やホーリー・スピリットの愛を実感し、最終的にあなたが神の子であるという真実に目覚めるのである。
 
 
 




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