●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.55.1:1 ~ W-pI.55.5:7

Lesson 55 



Review of Lessons 21 - 25


Today's review includes the following:
  • review [rivjúː] : 「復習、再考、再吟味、再調査」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」 
  • following [fάlouiŋ] : 「次に来る、次の、以下の」
❖ "Today's review ~ "「今日の復習は、次の項目を含む」。


1. I am determined to see things differently. (私は、別の見方で見ようと決心している)

What I see now are but signs of disease, disaster and death. 
  • be determined to : 「〜することを固く決心している、決意している」
  • differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
  • sign [sáin] : 「象徴、しるし、証拠、兆候」
  • disease [dizíːz] : 「病気、疾病、疾患」
  • disaster [dizǽstər] : 「災害、天災、災難」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
❖ "What I see now ~ "「私が今目にしているものは、病と災害と死の象徴だ」。あなたは今、肉体的な知覚によって幻想世界を見ているが、それは苦と痛みと死の世界である。しかし今、そんな知覚を修正してヴィジョンを獲得し、実在する真実の世界を見るのだとあなたは決意する。



This cannot be what God created for His beloved Son. The very fact that I see such things is proof that I do not understand God. 
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • beloved [bilʌ́vd] : 「最愛の、いとしい、愛される」
  • very [véri] : 「まさに、まさしく」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相、現実、実際」
  • proof [prúːf] : 「証拠、立証、証明、証し」
  • understandable [ʌ̀ndərstǽndəbl] : 「理解できる、分かる、無理からぬ」
❖ "This cannot be ~ "「この世界は、神が愛する神の子のために創造したものではあり得ない」。この世界は、神から分離した神の子が勝手に偽創造した偽りの世界である。神は、この幻想世界と一切の関わりをもたない。"The very fact ~ "「私がそんなものを見ているという、まさにその事実は、私は神を理解していないという証拠である」。神の愛を知っているなら、こんな幻想世界に留まるはずがない。幻想にしがみついている事実は、神の実相(真実)を理解していない証拠である。



Therefore I also do not understand His Son. What I see tells me that I do not know who I am. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える、伝える」
❖ "Therefore I also ~ "「したがって、私は神の子もまた、理解してはいない」。"What I see tells ~ "「私が目にしているものは、私が誰なのか私は知らないことを語っている」。自分が神の子であることも、あなたは忘れている。神の子であることを忘れているから、神の実相を理解出来ない。そこであなたは、神の不在の幻想世界ばかりを見ているのだ。



I am determined to see the witnesses to the truth in me, rather than those which show me an illusion of myself.
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、目撃者、証人」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • rather than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "I am determined ~ "「私は、私自身の幻想を私に見せている者ではなく、私の心の中にある真実を証言する証人を見るのだと決心している」。あなたに幻想を見せている者とは、エゴのこと。あなたに真実を見せようとしている証人がホーリー・スピリットである。あなたはエゴという偶像を捨て、つまりエゴの思考システムを捨て、ホーリー・スピリットの思考システムを選んだのだ。ホーリー・スピリットを真実へのガイド役として選択したのである。



2. What I see is a form of vengeance. (私が目にしているものは、復讐の一形態である)

The world I see is hardly the representation of loving thoughts. 
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、仕返し、報復」
  • hardly [hάːrdli] : 「ほとんど〜ない、とても〜ない」
  • representation [rèprizentéiʃən] : 「表すこと、表現、描写」
  • loving [lʌ́viŋ] : 「愛情を抱いた、愛情がある、愛情あふれる」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
❖ "The world I see ~ "「私が目にする世界は、ほとんど愛の思いを表すことはない」。周りの世界を敵と見なし、世界があなたに与える苦と痛みと恐れに対して、あなたは復讐の念を抱いている。あなたは、苦と痛みと恐れに対して戦い続けなけばならない。世界とあなたが分離していると信じている限り、世界とあなたの敵対関係は続くのだ。



It is a picture of attack on everything by everything. It is anything but a reflection of the Love of God and the love of His Son. It is my own attack thoughts that give rise to this picture. 
  • picture [píktʃər] : 「絵、像、絵画、光景、見物」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • reflection [riflékʃən] : 「反射、影、反映、反射光、反響」
  • give rise to : 「〜を引き起こす、〜を生じさせる」
❖ "It is a picture ~ "「世界は、あらゆるものがあらゆるものに対して攻撃するという絵柄を描く」。"It is anything ~ "「それは、決して神の愛の反映でも、神の子の愛の反映でもない」。"It is my own ~ "強調構文、「こんな世界の絵柄を生み出したのは、私自身の攻撃的な思いである」。あなたと世界、あなたと他者が分離して存在していると信じる限り、あなたの攻撃的な思いは消滅することはない。攻撃性は分離世界の必然なのだ。なぜなら、あなたの攻撃性がこの世界を生み出しているからだ。



My loving thoughts will save me from this perception of the world, and give me the peace God intended me to have.
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • intend [inténd] : 「〜するつもりである、〜を意図する」
❖ "My loving thoughts ~ "「私の愛の思いは、世界をこのように知覚することから私を救ってくれるだろうし、神が私に持たせようと意図した平和を与えてくれるだろう」。あなたが攻撃的な思いを抱いている限り、その思いは現実化して、世界は攻撃性をもった幻想として立ち現れる。逆に、あなたが実相的な愛の気持ちをもてば、その愛の思いは現実化して、あなたの眼前に愛に溢れた世界が立ち現れる。すべてはあなたの自由意思による選択にかかっている。



3. I can escape from this world by giving up attack thoughts. (攻撃的な思いを諦めることで、私はこの世界から逃れることが出来る)

Herein lies salvation, and nowhere else. Without attack thoughts I could not see a world of attack. 
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
  • give up :  「あきらめる、断念する、降伏する」
  • herein [hìərín] : 「ここに、この中に、この点で」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • nowhere [nóuhwὲər] : 「どこにも〜ない」
  • without [wiðáut] : 「〜がなくて、〜を持たないで」
❖ "I can escape ~ "「攻撃的な思いを諦めることで、私はこの世界から逃れることが出来る」。"Herein lies ~ "「ここにこそ救いはあるのであって、他の場所にはない」。"Without attack ~ "「攻撃的な思いがないのだから、私は攻撃的な世界を見ることもなくなる」。



As forgiveness allows love to return to my awareness, I will see a world of peace and safety and joy. 
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
  • safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
❖ "As forgiveness ~ "「赦しが、私の意識の中に愛を戻してくれるにしたがい、私は平和な世界、安全で喜び溢れる世界を見ることになる」。攻撃的な思いによって作られた攻撃的な世界は幻想なのだと認識し、その幻想性を受け入れてしまうことがACIMの赦しである。幻想を幻想として受け入れたのだから、あなたは真実に目を向けることが出来るようになるのだ。愛と安全と喜びの世界を目撃することになる。



And it is this I choose to see, in place of what I look on now.
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
  • look on : 「〜を見る」
❖ "And it is this ~ "「これこそが、今私が目にしているものに代えて、私が見ることを選択したものである」。あなたは幻想世界に代えて実相世界を見る選択をした。あなたの自由意思でそれを選んだのだ。



4. I do not perceive my own best interests. (私は、私自身にとって一番有益なことを知覚してはいない)

How could I recognize my own best interests when I do not know who I am? 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • interest [íntərəst] : 「興味、関心、趣味、影響力、利益、利害」
  • best interest : 「得策」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
❖ "How could I ~ "「自分が誰であるか知らないのに、私はどうして、私自身にとって一番有益になることを認識出来よう」。あなたが神の子であるという事実を知らないうちは、あなたにとって一番有益な真実が何なのか、認識することは出来ない。



What I think are my best interests would merely bind me closer to the world of illusions. 
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • bind [báind] : 「縛る、結び付ける」
  • close [klóus] : 「近い、接近した、近接した」
❖ "What I think are ~ "「私が、最も有益だと考えているものは、単に、幻想世界の近くに私を縛りつけているだけだ」。たとえば、金、名誉、地位、愛欲、支配欲、名声、等々は、あなたをこの世に縛りつけている幻想である。仏教で言うところの『煩悩』である。



I am willing to follow the Guide God has given me to find out what my own best interests are, recognizing that I cannot perceive them by myself.
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う、追随する」
  • guide [ɡáid] : 「指導者、案内人、指針」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • find out : 「見いだす、発見する、解明する」
❖ "I am willing to ~ "「私自身に最も有益なものが何であるか見つけるために、私は、神が私に与えてくれたガイドに従いたいと心から思う」。神があなたに与えてくれたガイドとは、もちろん、ホーリー・スピリットのこと。あなたを幻想から実相へと目覚めさせてくれるホーリー・スピリットの導きに従ってあなたは歩むことになる。



5. I do not know what anything is for. (何のためにそれがあるのか、私は知らない)

To me, the purpose of everything is to prove that my illusions about myself are real. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
❖ "To me, the purpose ~ "「私にとって、あらゆるものの目的は、私自身に対する私の幻想が現実だと証明することである」。この世界であなたが目にするものは圧倒的にリアルなので、あなたはそれが実在だと信じてしまう。あなたに実在性を信じさせるために、あらゆるものに対するあなたの知覚はそれをリアルに見せているのだ。



It is for this purpose that I attempt to use everyone and everything. It is for this that I believe the world is for. 
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
❖ "It is for this purpose ~ "「私があらゆる人々、あらゆるものを利用しようとしているのは、この目的のためである」。



Therefore I do not recognize its real purpose. The purpose I have given the world has led to a frightening picture of it. 
  • frightening [fráitniŋ] : 「恐ろしい、怖い、ゾッとするような」
❖ "Therefore I do not ~ "「したがって、私は世界のもつ本当の目的を認識してはいない」。世界のもつ本当の目的とは、その幻想性を認識し、赦して実相へ目覚めること。つまり、世界を学びのための補助装置にしなくてはいけない。"The purpose I ~ "「私が世界に与えてしまった目的は、世界を恐ろしい光景へと導いてしまった」。あなたは、世界の幻想性を実在する現実だと思い込んで、その悪夢を信じてしまった。その結果、苦と痛みと恐れがあなたの現実になってしまったのだ。



Let me open my mind to the world's real purpose by withdrawing the one I have given it, and learning the truth about it.
  • open [óupən] : 「開ける、広げる」
  • withdraw [wiðdrɔ́ː] : 「取りやめる、やめる、断つ、引っ込める」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
❖ "Let me open my ~ "「私が世界に与えてしまった目的を撤回することで、私は、世界のもつ本当の目的性に心を開き、世界についての真実を学ぼう」。
 
 
 



Archive

Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター
Powered by Blogger.