●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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What Is Creation?

 What Is Creation?



1. Creation is the sum of all God's Thoughts, in number infinite, and everywhere without all limit. 

  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • sum [sʌ́m] : 「合計、和、計」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考」
  • number [nʌ́mbər] : 「数、数字、合計」
  • infinite [ínfənət] : 「無限の、計り知れない」
  • limit [límit] : 「限度、制限、限界」

❖ "Creation is ~ "「創造とは神の思いの総和であり、その数は無限、そして、あらゆる場所にあり、限界はない」。無時間無空間の実相世界全体が神の思考による創造体だと思えばいい。つまり、無限の真実、無限の愛で満たされた実相こそが神の創造の場であり、実在のすべてだ。


Only love creates, and only like itself. There was no time when all that it created was not there. 

  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」

❖ "Only love ~ "「愛だけが、愛だけに似せて創造する」。神の愛が分かち合われ拡張増大していく。"There was no ~ "「愛が創造したあらゆるものが存在しなかったためしはない」。愛は分かち合われて愛を創造し、その愛によって生まれるものは決して消えることはない。


Nor will there be a time when anything that it created suffers any loss. 

  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失、紛失」

❖ "Nor will ~ "「愛が創造したどんなものでも喪失に苦しむような時は決してない」。実相的な愛は永遠に不変である。


Forever and forever are God's Thoughts exactly as they were and as they are, unchanged through time and after time is done.

  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に」
  • unchanged [ʌntʃéindʒd] : 「変化していない、変わらない」
  • done [dʌ́n] : 「完了した、終わった」

❖ "Forever and "「永遠に、いつまでも、神の思いはかつてそうであったように今も正確にそうであり、時を通して、時が果てた後でも変わることはない」。時という幻想を見ているこの世にあっても、幻想から目覚めて時が消滅した後でも、神の思いや愛は変わることはない。


2. God's Thoughts are given all the power that their own Creator has. For He would add to love by its extension. 

  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • power [páuər] : 「力、能力」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者」
  • add [ǽd] : 「加える、付け足す」
  • add to : 「〜を増大させる」
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、伸長、延長」

❖ "God's Thoughts ~ "「神の思いには、その創造者が持っているパワーのすべてが与えられている」。神の思いや神の愛には、神のパワーそれ自体が与えられている。"For He ~ "「なぜなら、神はパワーを拡張することで愛を増大しようと思っているからだ」。真実の分かち合い、すなわち神の愛の分かち合いによって愛は拡張増大し、そのパワーは比例して増大する。分かち合いによる真実の拡張増大は実相的な創造である。


Thus His Son shares in creation, and must therefore share in power to create. 

  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、従って」

❖ "Thus His Son ~ "「このように神の子は創造を分かち合い、それ故、創造のパワーを分かち合っているに違いない」。神の子もまた、神の愛の分かち合いに参加し、創造のパワーを拡張増大させている。


What God has willed to be forever One will still be One when time is over; and will not be changed throughout the course of time, remaining as it was before the thought of time began.

  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • throughout [θruːáut] : 「初めから終わりまで」
  • course [kɔ́ːrs] : 「進行、経過、進行」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」

❖ "What God has ~ "「神が永遠に一つであるようにと意志したものは、時が終わっても一つである」。"and will not ~ "「そして、時間の経過を通して変化することはない」。"remaining as ~ "「それは依然として、時間という考えが始まる前のままである」。神は神の子を一体のものとして創造した。その思いは昔も今も変わらない。神の子は深い眠りに陥って、神からの分離を夢の中で見ているだけだ。


3. Creation is the opposite of all illusions, for creation is the truth. 

  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」

❖ "Creation is ~ "「創造とはあらゆる幻想と正反対のことだ」。"for creation "「なぜなら、創造とは真実だからだ」。幻想世界で錯覚をでっち上げる作業と、実相世界で真実を生み出す作業はまったく正反対だ。非実在と実在の違いである。


Creation is the holy Son of God, for in creation is His Will complete in every aspect, making every part container of the whole. 

  • will [wíl] : 「意志、意欲」
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、全部の」
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面」
  • in every aspect : 「あらゆる場面で
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • container [kəntéinər] : 「入れ物、容器」
  • whole [hóul] : 「全部、全体、統一体」
  • make A B : 「AにBを作ってやる」

❖ "Creation is ~ "「創造とは神聖な神の子のことだ」。神の子は神によって創造された神聖な子である。実在する真実だ。"for in creation ~ "「なぜなら、創造のあらゆる面において、神の意志は完璧であり、あらゆる部分を、全体を含んだものとしたからだ」。神は神の子を創造するにあたり、神の属性のすべてを残らず神の子に与えた。神という完璧な総体のすべてを含むものとして、神の子のあらゆる部分に神の属性を組み込んだのだ。


Its oneness is forever guaranteed inviolate; forever held within His holy Will, beyond all possibility of harm, of separation, imperfection and of any spot upon its sinlessness.

  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • guarantee [gæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う」
  • inviolate [inváiələt] : 「犯されていない、神聖な」
  • held [héld] : 「holdの過去形・過去分詞形」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • possibility [pὰsəbíləti] : 「可能性、実現性」
  • harm [hάːrm] : 「害、損害、危害」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、別離、離脱」
  • imperfection [ìmpərfékʃən] : 「不完全、欠陥」
  • spot [spάt] : 「染み、汚点」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」

❖ "Its oneness ~ "「その一体性は、永遠に犯すことが出来ないと保証されている」。創造主と非創造物の一体性、つまり神と神の子の一体性は、永遠不変な実相世界において揺るぎない真実として保証されている。"forever held ~ "「その一体性は神の意志の中で永遠に保持され、危害や分離や不完全性、そして無辜性(むこせい)の上の汚れなどのあらゆる可能性を超越している」。


4. We are creation; we the Sons of God. We seem to be discrete, and unaware of our eternal unity with Him. 

  • seem [síːm] : 「〜のように見える」
  • discrete [diskríːt] : 「別々の、個別の」
  • unaware [ʌ̀nəwέər] : 「気付かない、知らない」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、不滅の」
  • unity [júːnəti] : 「単一性、一つである状態」

❖ "We are ~ "「私達は神によって創造された者;神の子である」。"We seem to ~ "「私達は個別に存在しているように見え、神と永遠に一体であることに気付いていない」。神の子は個別に存在していように見え、神とも分離しているかのように感じているが、本当はそうではない。実相的に神の子は単一であり、神とも一体だ。


Yet back of all our doubts, past all our fears, there still is certainty. 

  • back of : 「〜の後ろに、〜の裏に」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
  • past [pǽst] : 「〜のそばを過ぎて、〜を過ぎ去って」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、不安」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性」

❖ "Yet back of ~ "「しかし、私達のあらゆる疑いの裏で、すべての恐れを通り越して、今なお、確信がある」。疑惑や恐怖という幻想を抱きながらも、自分が神と一体であるという確信が心の奥底に息づいている。


For love remains with all its Thoughts, its sureness being theirs. 

  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
  • sureness [ʃúərnəs] : 「確実さ」

❖ "For love ~ "「なぜなら、確信を抱かせる思いとともに愛が生き続けていおり、確実さはその思いのものだからだ」。神と一体であるという確信には神への愛が息づいており、その思いは確実だ。


God's memory is in our holy minds, which know their oneness and their unity with their Creator. 

  • memory [méməri] : 「記憶、思い出」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性」
  • unity [júːnəti] : 「単一性、一つである状態」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者」

❖ "God's memory ~ "「神の記憶は私達の神聖な心の中にある」。心の奥底に神の祭壇があり、神の記憶はそこに保持されている。"which know ~ "「その神聖な心は、神の子は単一であり、その創造主と一体であることを知っている」。分離を象徴する幻想世界に生きているとは言え、心の奥底では神と分離していないこと、神の子は単一であることを確信している。


Let our function be only to let this memory return, only to let God's Will be done on earth, only to be restored to sanity, and to be but as God created us.

  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、役割」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る」
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元に戻す、回復させる」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」

❖ "Let our function ~ "「私達の役割はこの記憶を取り戻すことに尽きるようにしよう」。神の記憶を取り戻すこと、神と分離などしておらず一体であること、それを思い出すことが神の子の最大の役割だ。神への回帰である。"only to let ~ "「神の意志が地上で実現されるようにすること、正気を取り戻すこと、神が創造したままの自分になること、それを私達の役割としよう」。


5. Our Father calls to us. We hear His Voice, and we forgive creation in the Name of its Creator, Holiness Itself, Whose Holiness His Own creation shares; Whose Holiness is still a part of us.

  • call to : 「〜に声をかける」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」

❖ "Our Father ~ "「私達の父なる神が呼んでいる」。"We hear ~ "「私達は神の声を聞く」。"and we forgive ~ "「そして、創造主とその神聖さ自体の名において、私達は創造を許す」。私達は神聖な神が私達を神聖な子として創造したことを心から受け入れる。"Whose Holiness ~ "「その神聖さは、神自身の創造によって分かち合われる」。神の神聖さは神が私達を創造したときに私達に授けられた。"Whose Holiness ~ "「その神聖さは今なお私達の一部である」。その神聖さは失われることはなく、今なお私達の属性の一部だ。





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