●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.199.1:1 ~ W-pI.199.8:9

Lesson 199



I am not a body, I am free.
  • body [bɔ́di] : 「体、身体、肉体」
❖ "I am not ~ "「私は肉体ではなく、私は自由だ」。私は肉体として実在しているのではなく、したがって、幻想(肉体)に制限されることなく、心は完全に自由だ。



1. Freedom must be impossible as long as you perceive a body as yourself. 
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • as long as : 「〜する限り、〜である限りは」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
❖ "Freedom must ~ "「あなたが肉体をあなた自身だと知覚している限り、自由はまったく不可能だ」。あなたが自分を肉体的存在だと信じている限り、幻想から解放されることはない。



The body is a limit. Who would seek for freedom in a body looks for it where it can not be found. 
  • limit [límit] : 「制限、境界、限界」
  • seek for : 「〜を探し求める」
❖ "The body is ~ "「肉体とは制限である」。肉体は外界から自分を分離し、存在に制限を与えるものだ。同時に心の自由を奪う。"Who would ~ "「自由が見つけられ得ない場所だというのに、いったい誰が自由を肉体の中に探そうとするだろう」。自由とはまったく制限のない状態をいう。肉体が制限を与えるものである限り、肉体に完全な自由を求めることは不可能だ。肉体を通して実相的な自由は得ることは出来ない。



The mind can be made free when it no longer sees itself as in a body, firmly tied to it and sheltered by its presence. 
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • firmly [fə́ːrmli] : 「しっかりと、確固として」
  • tie [tái] : 「〜を結ぶ、結合する」
  • shelter [ʃéltər] : 「〜を保護する、かくまう」
  • presence [prézns] : 「存在すること、居ること」
❖ "The mind can ~ "「心がそれ自体を、肉体の中にあって、肉体に固く縛られ、肉体の存在によって保護されていると見ることがなくなったとき、心は解放され得る」。心が実在し、肉体が実在しないと見抜いたとき、初めて心は解放される。心は実相的な自由を獲得する。



If this were the truth, the mind were vulnerable indeed!
  • vulnerable [vʌ́lnərəbl] : 「脆弱な、傷つきやすい」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
❖ "If this were ~ "「もし、心が肉体に閉じ込められていることが真実なら、心は確かに傷つきやすいものだろう」。仮定法なので、真実はその逆だ。心は肉体の中に閉じ込められていないので、心は決して傷つけられ得るものではない。傷つけられないという性質は、自由のもつ属性の一つだ。



2. The mind that serves the Holy Spirit is unlimited forever, in all ways, beyond the laws of time and space, unbound by any preconceptions, and with strength and power to do whatever it is asked. 
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、〜に仕える」
  • unlimited [ʌnlímitid] : 「制限のない、自由な」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律」
  • unbound [ʌ̀nbáund] : 「unbind の過去・過去分詞形」
  • unbind [ʌ̀nbáind] : 「ほどく、解放する」
  • preconception [priːkənsépʃən] : 「予想」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
❖ "The mind that ~ "「ホーリー・スピリットに仕える心は、永遠に、そしてどんな場面においても、制限されることはない」。ホーリー・スピリットと一体になった心は完全に自由だ。"beyond the laws ~ "「時間と空間の法則を超越し、どんな予測にも縛られることなく、どんなことを求められてもそれをやり通す力とパワーを備えている」。ホーリー・スピリットと一体となった心は、幻想世界を離れて時空間の存在しない実相世界を羽ばたく。この世の物理法則を超越し、法則が告げる予想に制限されることはない。



Attack thoughts cannot enter such a mind, because it has been given to the Source of love, and fear can never enter in a mind that has attached itself to love. 
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、襲撃」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する」
  • source [sɔ́ːrs] : 「源、起源」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • attach [ətǽtʃ] : 「〜に参加させる、所属させる」
❖ "Attack thoughts ~ "意訳する、「攻撃を肯定するような思いはそんな心に侵入することは出来ない」。攻撃はエゴの思いである。攻撃的思考はホーリー・スピリットと一体となった心の中に侵入することは出来ない。"because it has ~ "「なぜなら、その心は愛の源へ与えられて来たものであり、」ホーリー・スピリットと一体となった心は、愛そのものである神へとつながるものであって、"and fear can ~ "「それ自体を愛に所属させた心の中に恐れは決して侵入できないからだ」。神の愛と共にあることを自ら選んだ心の中へ、幻想世界が生み出す恐れが侵入することは不可能だ。



It rests in God. And who can be afraid who lives in Innocence, and only loves?
  • rest [rést] : 「ある、休む、静止する」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、怖がって」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、無垢、純潔」
❖ "It rests ~ "「心は神の中にある」。心は神と共にある。"And who can ~ "「無辜の中に住み、ひたすら愛する者が、いったい恐れることなどあるだろうか」。完全な無辜である自分を認識し、神と同様に愛することだけを自分の使命とする者にとって、この世の恐れは無縁だ。



3. It is essential for your progress in this course that you accept today's idea, and hold it very dear. Be not concerned that to the ego it is quite insane. 
  • essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な」
  • progress [prάɡres] : 「前進、進展」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • hold [hóuld] : 「心に抱く、〜であると考える」
  • dear [díər] : 「愛情こめて、やさしく」
  • concerned [kənsə́ːrnd] : 「心配そうな、心配している」
  • insane [inséin] : 「狂気の、正気でない」
❖ "It is essential ~ "「あなたが今日の考え方を受け入れ、とても大切に保持することは、あなたがこのコースを前進させる上で必須である」。"Be not concerned ~ "「エゴにとってそれは極めて狂気的であることを心配してはいけない」。あなたが正気に戻ることは、エゴには狂気的と映る。そんなことを気にかけて前進する気力を失ってはいけない。



The ego holds the body dear because it dwells in it, and lives united with the home that it has made. 
  • dwell [dwél] : 「ある、宿る、存在する」
  • unite with : 「〜と一緒になる、〜と結合する」
❖ "The ego holds ~ "「エゴが愛情をこめて肉体を保持するのは、エゴが肉体の中に住み、エゴがでっち上げた家と結びついて生きているからだ」。分離を維持するために肉体を作り出し、肉体を住み家としてエゴは生きる。生きていると言っても、エゴは幻想に過ぎず、存在しているかのように振る舞っているだけだ。



It is a part of the illusion that has sheltered it from being found illusory itself.
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • shelter [ʃéltər] : 「〜を保護する、かくまう」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • illusory [ilúːsəri] : 「錯覚の、幻影の」
❖ "It is a part ~ "「肉体は、エゴ自体が幻想であることを発見されないようにエゴをかくまっている幻想の一部だ」。エゴが幻想なら肉体も幻想。幻想を幻想で覆い隠し、圧倒的にリアルに見える肉体の中に身を隠してエゴは実在している振りをする。しかもあなたを支配し、あなたを奴隷として扱っている。



4. Here does it hide, and here it can be seen as what it is. Declare your innocence and you are free. 
  • hide [háid] : 「隠れる、潜伏する」
  • declare [diklέər] : 「宣言する、言明する」
❖ "Here does ~ "「エゴはここに隠れており、」エゴは肉体の中に隠れており、"and here it ~ "「肉体において、エゴの本当の姿を見ることが出来る」。肉体を観察すればエゴの姿がよく分かる。"Declare your ~ "「あなたの無辜性を宣言すれば、あなたは解放される」。神に対して罪があると錯覚したために、神の子は自己を乖離してエゴをでっち上げた。したがって、自分には罪はなく、神が創造したままの無辜であると認識し宣言すれば、あなたはでっち上げた幻想から解放される。



The body disappears, because you have no need of it except the need the Holy Spirit sees. 
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
❖ "The body ~ "「肉体は消滅する」。"because you ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットが(肉体にはまだ)必要性があると見ていることを除けば、あなたに肉体は必要でなくなるからだ」。あなたに幻想の肉体は必要なくなる。しかし、あなたがそれを認識できるようにするために、ホーリー・スピリットは肉体を学びのための補助装置にする必要がある。肉体が消滅するまでは、肉体はホーリー・スピリットにとって必要な材料なのだ。



For this, the body will appear as useful form for what the mind must do. 
  • appear [əpíərəns] : 「現れる、出現する」
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、有益な」
❖ "For this ~ "「このために、肉体は、心がやらなくてはならないことのために有用な形を伴って現れる」。心は、肉体が幻想に過ぎず、肉体の中に隠れているエゴも幻想だと知る必要がある。それを知ることで、心は幻想を赦し、赦すことで幻想を消滅させることが出来る。これが、心がやらなくてはならないことだ。そのために、当座は、肉体は圧倒的なリアルな姿をとってあなたの前に立ち現れる。



It thus becomes a vehicle which helps forgiveness be extended to the all-inclusive goal that it must reach, according to God's plan.
  • vehicle [víːikl] : 「乗り物、手段、媒体」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • extend [iksténd] : 「拡張する、拡大する」
  • inclusive [inklúːsiv] : 「すべてを含んだ」
  • all-inclusive : 「包括的な」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る」
  • according [əkɔ́ːrdiŋ] to : 「〜に従って、〜と一致して」
❖ "It thus becomes ~ "「こうして肉体は、神の計画に従って必ず到達する包括的目的へと赦しが拡張していく手助けとなるような手段になる」。包括的な目的(the all-inclusive goal)とは、神の子全体が肉体やエゴの幻想性に気付き、それを赦して幻想から解放されること。赦しはあなた一人に止まることなく、神の子全体に拡張していかなくてはいけない(forgiveness be extended)。包括的な目的に向けた計画が神の計画であって、それに従うことで(according to God's plan)、目的は必ず実現する(it must reach)。そのための手段(vehicle)として肉体は存在しているかのように、目の前に立ち現れる。"vehicle"は乗り物という意味もあるので、いわば肉体はあなたという存在を乗せた乗り物に過ぎないわけだ。



5. Cherish today's idea, and practice it today and every day. Make it a part of every practice period you take. 
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする」
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
  • practice period : 「練習時間、練習期間」
  • practice period : 「練習期間、(ここでは練習回数)」
❖ "Cherish today's ~ "「今日の考え方を大切にし、今日も、また毎日、その考えを実践しなさい」。"Make it a ~ "「この考え方を、毎日の練習時間の一部に取り入れなさい」。肉体は幻想に過ぎないが、学びのための補助装置になり得るのだという考えを、日々の実践練習の中に取り入れなさい。



There is no thought that will not gain thereby in power to help the world, and none which will not gain in added gifts to you as well. 
  • gain [ɡéin] : 「得る、獲得する」
  • thereby [ðὲərbái] : 「それによって」
  • add [ǽd] : 「加える、付け足す」
❖ "There is no ~ "「それによって世界を助けるパワーを獲得しないような思考は何もない」。今日の考え方以外に、世界の助けとなるパワーを得ることが出来るような思考はない。"and none which ~ "「そして同時に、あなたに贈り物を付け加えてくれないような思考はない」。世界の助けとなると同時に、あなた自身の救いにもなる考え方だ。あなたは世界に与えることで、さらなる贈り物を得る。



We sound the call of freedom round the world with this idea. And would you be exempt from the acceptance of the gifts you give?
  • sound [sáund] : 「発する、鳴らす」
  • exempt [iɡzémpt] : 「免除する、適用しない」
  • be exempt from : 「〜を免除される」
  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、容認」
❖ "We sound the ~ "「この考え方を携えて、私達は世界中に解放の呼びかけを発っする」。"And would you ~ "「あなたが与える贈り物を受け入れることから免除されることがあるだろうか」。あなたが世界に解放を与え、あなたも解放されるというのに、その贈り物を辞退することなどあり得るだろうか。責任を免除されることなどあり得ない。なぜなら、すべては神の計画なのだから。



6. The Holy Spirit is the home of minds that seek for freedom. In Him they have found what they have sought. 
  • seek for : 「〜を探し求める」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
❖ "The Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットは、自由を探し求める心の故郷だ」。ホーリー・スピリットは自由を求める心の住み家だ。"In Him they ~ "「ホーリー・スピリットの中に、心が探し求めていたものを見つけ出した」。心は、解放と自由をホーリー・スピリットの中に見出した。ホーリー・スピリットに回帰することで、心は幻想から目覚めることが出来る。



The body's purpose now is unambiguous. And it becomes perfect in the ability to serve an undivided goal. 
  • purposeless [pə́ːrpəslis] : 「目的のない、無益な」
  • unambiguous [ʌnæmbíɡjuəs] : 「曖昧でない、明白な」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、〜に仕える」
  • undivided [ʌndiváidid] : 「分裂していない」
❖ "The body's purpose ~ "「肉体の目的は、今や曖昧ではない」。心を肉体の中に閉じ込めておこうとするエゴの才略は明白であり、それを逆手にとって、解放のための補助装置として肉体を利用するホーリー・スピリットの作戦も明白だ。"And it becomes ~ "「そして肉体は、分裂していない目的に仕える能力において完璧になった」。あなたの心とホーリー・スピリットの思いが分裂して対立することなく、共に自由と解放に向かうとき、肉体もその目的達成の役に立つ。今や肉体はエゴの奴隷ではなく、ホーリー・スピリットの主導する学びための補助装置として、十分にその能力を発揮する。



In conflict-free and unequivocal response to mind with but the thought of freedom as its goal, the body serves, and serves its purpose well. 
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、対立、葛藤、軋轢」
  • unequivocal [ʌ̀nikwívəkəl] : 「曖昧でない、明確な」
  • response [rispάns] : 「反応、反響、返答」
❖ "In conflict-free ~ "意訳する、「自由への思いを抱いた心に対して、対立したり曖昧にしようとする反応をすることなく、肉体は目的にそって仕え、十分に役立つ」。



Without the power to enslave, it is a worthy servant of the freedom which the mind within the Holy Spirit seeks.
  • enslave [insléiv] : 「〜を奴隷にする」
  • worthy [wə́ːrði] : 「〜に値する、〜するに足りる」
  • servant [sə́ːrvənt] : 「召使い、奉仕者」
❖ "Without the ~ "「奴隷化するパワーを持たないので、」エゴは肉体を使ってあなたを奴隷化してきたが、今や肉体自体がエゴの目的から解放され、奴隷化するパワーを失ってしまったので、"it is a worthy ~ "意訳する、「肉体は、ホーリー・スピリットの中に住む心が探し求めていた自由に仕える奉仕者としてふさわしい存在となった」。



7. Be free today. And carry freedom as your gift to those who still believe they are enslaved within a body. 
  • carry [kǽri] : 「〜を持ち運ぶ」
  • those who : 「〜する人々」
❖ "Be free ~ "「今日こそ、自由になりなさい」。"And carry ~ "「肉体の中に奴隷として捕らわれているとまだ信じている人達に、あなたの贈り物として自由をもたらしなさい」。



Be you free, so that the Holy Spirit can make use of your escape from bondage, to set free the many who perceive themselves as bound and helpless and afraid. 
  • make use of : 「〜を利用する」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
  • bondage [bάndidʒ] : 「隷属性、束縛」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • bound : 「bind の過去・過去分詞形」
  • helpless [hélplis] : 「無力な、頼りない」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、怖がって」
❖ "Be you free ~ "「あなたが束縛から逃れることをホーリー・スピリットが利用できるように、自由になりなさい」。"to set free ~ "「それは、自分自身が縛られていて無力で恐れを抱いていると感じている多くの人達を解放するためだ」。まずあなたが率先してホーリー・スピリットと一体となって自由を獲得すること。その後あなたは、ホーリー・スピリットと一緒になって同胞達を解放することが出来る。



Let love replace their fears through you. Accept salvation now, and give your mind to Him Who calls to you to make this gift to Him. 
  • replace [ripléis] : 「〜を交換する、置き換える」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
❖ "Let love replace ~ "「あなたを通して、彼らの恐れを愛に置き換えなさい」。恐れは幻想だと認識させ、それに代えて実在する愛を彼らの心にもたらしなさい。"Accept salvation ~ "「今、救いを受け入れ、ホーリー・スピリットにこの贈り物をしてほしいとあなたに呼びかけているホーリー・スピリットに、あなたの心を与えなさい」。あなたが解放され自由になるという救いを、ホーリー・スピリットへの贈り物として与えてほしいとホーリー・スピリットは願っている。それに応えて、あなたはあなたの心をホーリー・スピリットに捧げ、ホーリー・スピリットの心と一体になるのだ。



For He would give you perfect freedom, perfect joy, and hope that finds its full accomplishment in God.
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • accomplishment [əkɑ́mpliʃmənt] : 「成就、達成、完成」
❖ "For He would ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットはあなたに、完璧な自由、完璧な喜び、そして、神の中で十分に達成されたことを自ら見出す希望をあなたに与えようとしているからだ」。完全な解放と自由を獲得した後、あなたは神へと回帰し、喜びの内に神との最終的な再会を果たす。その時、あなたの希望は完全に達成される。ホーリー・スピリットの役割は、あなたをそこまで導くことである。天の王国の扉を開けてあなたを招き入れるのはホーリー・スピリットではなく、神自身だ。



8. You are God's Son. In immortality you live forever. Would you not return your mind to this? Then practice well the thought the Holy Spirit gives you for today. 
  • immortality [ìmɔːrtǽləti] : 「不死、不滅、永遠」
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する、実施する」
❖ "You are ~ "「あなたは神の子である」。"In immortality ~ "「不死性の内にあって、あなたは永遠に生きる」。"Would you not ~ "「あなたの心をそこへ戻したいとは思わないだろうか」。あなたは本来の、永遠不変の心へ回帰したいとは思わないか。"Then practice ~ "「ホーリー・スピリットが今日のためにあなたに与えた思考を十分に実践しなさい」。ホーリー・スピリットの思考システムに則った考え方を習得できるようにしっかり練習しなさい。



Your brothers stand released with you in it; the world is blessed along with you, God's Son will weep no more, and Heaven offers thanks for the increase of joy your practice brings even to it. 
  • stand [stǽnd] : 「(ある状態の)中にいる」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、〜を賛美する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに」
  • weep [wíːp] : 「嘆く、泣く、涙を流す」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
  • increase [ɔ́fərínkriːs] : 「増加、増大」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "Your brothers ~ "「あなたの同胞達も、あなたとともに不死性の内に解放されている」。"the world is ~ "「世界はあなたとともに祝福され、神の子がこれ以上涙を流すことはない」。苦と痛みの涙に縁はない。"and Heaven ~ "「そして天の王国は、あなたの実践が天の王国にさえもたらす喜びが増大することに対して感謝を捧げる」。天の王国とあるが、もちろん、神自身のことだ。あなたの心が永遠不変の実相世界へ回帰することで、世界の同胞達も不死性の内に解放される。天の王国の神は神の子を祝福し、喜びは分かち合われて拡張増大していく。



And God Himself extends His Love and happiness each time you say:

        I am not a body. I am free. 
        I hear the Voice that God has given me, 
        and it is only this my mind obeys.
  • extend [iksténd] : 「広げる、拡張する、拡大する」
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、〜の言うことに従う」
❖ "And God Himself ~ "「あなたが次の様に唱えるたびに、神自身は愛と幸せを拡張していく」。愛と幸せの拡張こそ、神のなす創造である。"I am not ~ "「私は肉体ではない」。"I am ~ "「私は自由だ」。"I hear the ~ "「私は、神が私に与える声に耳を傾け、この声にだけ私の心は従う」。






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